アアモンドセブンが女王戴冠!
22日(日)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬)が行われ、単勝3番人気のアアモンドセブンが優勝。悲願の重賞初制覇を果たし、牝馬ナンバーワンの称号を手にしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.キサラキク 6.0
2.アスリート 11.1
3.フェアリードール 110.4
4.アアモンドセブン 5.5
5.ファイトガール 28.7
6.セイコークイン 3.7
7.センゴクイチ 40.1
8.コウシュハクィーン 75.8
9.タキニシサンデー 8.8
10.ナナノチカラ 2.8
前走のばんえい十勝金杯こそ大敗を喫したナナノチカラですが、昨年のこのレースを制しているほか、レディースカップでも小差の2着に食い込んでいるように、牝馬同士なら力上位の存在。その実績を買われて1番人気に推されました。牡馬オープンを相手に互角の立ち回りを見せているセイコークインが続き、ここへ来て波に乗ってきた印象のアアモンドセブンが3番人気。ただ、5番人気のタキニシサンデーまでが単勝ひと桁台で続き、混戦ムードでスタートのときを迎えました。
降り続く雪により、馬場水分は3.1%まで上昇。各馬軽快に歩を進め、障害中間点を過ぎても強気に歩き続けます。ファイトガールを先頭に、全馬がノンストップで第2障害にたどり着きました。
ひと呼吸入れ、そのファイトガールが早くも登坂を開始。天板付近で脚が止まったものの、腰を入れなおして何とか障害を突破します。ただ、続いて仕掛けたセイコークイン、アアモンドセブンも差なく続き、勝負は最後の平坦路に持ち込まれました。
軽い馬場を味方に、懸命に逃げるファイトガールでしたが、それも残り10メートル付近まで。両サイドからこれをかわしたアアモンドセブンとセイコークインが激しいたたき合いを演じます。ゴール前で続いた競り合いでしたが、軍配はわずかにアアモンドセブン。これまで重賞で苦杯をなめてきた同馬が1分32秒3のスピード決着を制し、初のタイトルを手にしました。立て直したファイトガールが3着で、1番人気のナナノチカラは見せ場なく8着に敗れました。
勝ったアアモンドセブンは黒ユリ賞、柏林賞でともに2着した実績がありますが、重賞は初勝利。ハンデ差もさほどない中で勝利したのは実力の証明でしょう。最後までスピードを維持して競り合いを制した内容もよく、牡馬相手でも好勝負が期待できそうです。
セイコークインはしまいの切れ勝負に屈した格好ですが、勝ち馬とは10キロのハンデ差があったのも確か。悲願のタイトルはお預けとなりましたが、またチャンスが巡ってくるに違いありません。
藤本匠騎手「前半のペースが速かったですが、馬に負担がかからないように心掛けました。第2障害ではそのかいがあってスムーズに越えることができ、あとは3頭の叩き合いだったので一生懸命に追いました」