ホクショウムゲンが頂点奪取!
5日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のホクショウムゲンが優勝。ヤングチャンピオンシップに続く重賞2勝目を挙げ、世代の頂点に君臨しました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.ナカゼンガキタ 31.8
2.ウンカイタイショウ 34.9
3.ゴールドインパクト 4.0
4.キタノミサキ 17.4
5.ゴールデンフウジン 12.7
6.ジェイワン 4.7
7.カネサスペシャル 12.2
8.ミノルシャープ 45.8
9.ホクショウムゲン 2.1
10.センショウニシキ 46.4
2月19日の3歳A-1戦の上位3頭が人気の中心。その一戦では3着だったホクショウムゲンが、ヤングチャンピオンシップ制覇などの実績と素質を買われて1番人気。そのA-1戦勝利を含め、4連続連対中のゴールドインパクトが続き、A-1戦2着で、重賞でも好勝負を演じているジェイワンが3番人気となりました。
馬場水分は1.2%と若干重めの状態でスタート。全馬未経験の690キロ(牝馬20キロ減)ではありましたが、勢いよく第1障害を突破します。その後は刻みながら、慎重に中間点を通過。ゴールドインパクトとキタノミサキがわずかに遅れたものの、ほぼ横一線といえる状態で第2障害を迎えました。
少し息を整えたのち、ジェイワンが登坂を開始。ホクショウムゲンとミノルシャープがこれに続き、ゴールデンフウジン、センショウニシキも仕掛けます。ただ、最初に動いたジェイワンが抜群のかかりを見せ、先頭で難なく突破。センショウニシキとミノルシャープが2番手で下り、いったん体勢を崩しかけたホクショウムゲンもこの一角でクリア。以下ナカゼンガキタ、ウンカイタイショウ、カネサスペシャルが続き、ゴールドインパクトは8番手から。
最後の平坦路ではジェイワンが軽快な逃げ脚を見せますが、それを上回る脚いろでホクショウムゲンが肉薄。残り20メートル付近から2頭のたたき合いとなりました。手に汗を握る展開となりましたが、残り5メートルを切って大勢有利はホクショウムゲン。わずか0秒9差ではありましたが、そのままの差を保って重賞2勝目を挙げました。障害を越えてから猛然と追い上げたゴールドインパクトが、さらに5秒9差の3着に入りました。
これでホクショウムゲンは2歳シーズン二冠を達成。障害で軽く詰まったものの、それをものともせず、ゴール前で力強く抜け出しました。デビューから7連勝をマークした好素材。今後もこの世代を牽引していってくれることでしょう。
惜しくも2着に敗れたジェイワンでしたが、これでデビューから【7・9・2・1】。世代上位の力を有していることは明らかです。父カネサブラック、母ウィナーサマーという良血だけに、これからの成長が楽しみです。
ゴールドインパクトは障害で手間取った分、3着でしたが、この馬らしい末脚を発揮し、存在感を示しました。馬場や展開次第で、タイトル奪取の可能性も十分でしょう。
鈴木恵介騎手「二冠達成は素直に嬉しいです。道中の位置取りは思った通り前方を取れたと思います。障害では天板で甘いところを見せてしまいましたが、ほとんど上まで上がっていたのですぐに立て直すことができました。以前ゴール直前で止まったことがあったので、最後の接戦もどうなるかと思いましたが、馬が頑張って持ちこたえてくれました」