ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

メイン

重賞(特別)回顧 アーカイブ

<<前へ 4445464748495051525354

8/15ばんえいグランプリ回顧

2015年8月16日(日)

フジダイビクトリーが連覇達成!

 15日(土)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上、ファン選抜)が行われ、単勝1番人気のフジダイビクトリーが優勝。昨年に続く、このレース連覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.インフィニティー 8.3
  2.フジダイビクトリー 2.6
  3.ライデンロック 78.9
  4.ホリセンショウ 80.9
  5.オレノココロ 4.5
  6.オイドン 4.1
  7.トレジャーハンター 26.7
  8.コウシュハウンカイ 5.8
  9.ホクショウユウキ 46.2
 10.キタノタイショウ 28.4

 昨年のこのレースの勝ち馬で、今季も北斗賞制覇、旭川記念2着と充実ぶりを示すフジダイビクトリーが1番人気。前走のとかちえぞまつ特別で復調を示したオイドンが続き、5歳馬オレノココロ、コウシュハウンカイが3、4番人気。実績馬インフィニティーが8.3倍の5番人気と、この5頭が単勝ひと桁台で、拮抗した人気となりました。馬場水分も1.5%と力の要る状態となり、今季前半の大一番として、これ以上ない舞台が整いました。

 道中はキタノタイショウ、オレノココロ、フジダイビクトリー、インフィニティーあたりが先行しますが、この時期の800キロ戦に加え、乾いた馬場ということもあり、ゆったりとしたペースで推移。各馬とも再三脚を止め、慎重に進んでいきました。
 第2障害下でも各馬ともじっくりため、ようやく動いたのはフジダイビクトリー。インフィニティー、キタノタイショウ、オレノココロなど、先行していた各馬がこれに続きます。しかし、フジダイビクトリーがひと腰でこれをまとめて先頭クリア。インフィニティーも1馬身ほどの差で続き、やや遅れてオレノココロも追撃態勢に入ります。
 先頭を行くフジダイビクトリーは余裕の脚いろ。むしろ追うインフィニティーが苦しくなり、残り30メートルを切ったあたりで脚を止めてしまいます。代わってオレノココロが2番手に浮上しますが、先頭のフジダイビクトリーはグングンと加速。そのままセーフティーリードを築き、重い馬場に苦しむ各馬を尻目に先頭でゴールを果たしました。
 勝ち馬と同じような脚いろで刻んできたオレノココロでしたが、早め早めの競馬が最後に響いたか、残り5メートルあたりから失速。その間隙を突いて伸びてきたのが障害4番手クリアのコウシュハウンカイで、抜群の末脚であっさりとオレノココロをかわし2着で入線しました。最後まで踏ん張りを見せていたオレノココロでしたが、ゴール寸前で突っ伏してしまうアクシデント。その間にインフィニティーが入線して3着となり、結局オレノココロは立て直しに時間がかかり6着となりました。

 勝ったフジダイビクトリーは、今の充実ぶりを示す圧倒的なレースぶり。テンの行きっぷりに加えて抜群の登坂を見せ、最後も危なげなく後続を突き放すという、非の打ち所がない内容でした。ただ、昨年はこのレース制覇後が今ひとつの成績。今後のレース内容に真価が問われることとなるでしょう。
 2着のコウシュハウンカイは旭川記念制覇を含め、今季の重賞で【1・2・0・1】。古馬一線級が相手でも互角以上の力を示しています。まだ5歳と若いだけにさらなる成長も見込めそうで、引き続き注目していきたい一頭です。
 インフィニティーが3着。持ち前の堅実なレースぶりは健在で、今後も力の要る馬場状態では軽視禁物です。

成績はこちら
映像はこちら

松田道明騎手「こんなに差がつくとは思いませんでした。前半、馬場が渋かったのですが、障害下でうまく引きつけることができたと思います。あとはいつもの通り障害をうまくクリアして脚をみせる、という騎乗をしました。今回は十分過ぎるくらいの力強いレースを見せてくれましたが、今年の夏は暑く、厩舎の管理が大変だったと思います。これからの古馬重賞を引っ張っていきたいと思います」

7/26ばんえい大賞典回顧

2015年7月27日(月)

シリウスが三冠初戦を制す!

 26日(日)は3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気の牝馬シリウスが優勝。黒ユリ賞に続く重賞制覇で、牡馬相手でも互角以上の力があることを証明しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.バウンティハンター 5.5
  2.キンメダル 3.0
  3.ホクセイボス 4.5
  4.コウシュハスパーク 31.5
  5.テンカトウイツ 14.6
  6.センゴクエース 競走除外
  7.コウリキ 18.5
  8.シリウス 4.1
  9.ホクショウキズナ 35.4
 10.タキニシサンデー 11.1

 前走、古馬相手で敗れたとはいえ、3歳同士なら中心視されると見られたセンゴクエースが、右肩ハ行のため競走除外。となればイレネー記念2着のキンメダル、ここへ来て状態を上げている印象のバウンティハンターとホクセイボス、そして黒ユリ賞馬の牝馬シリウスあたりが有力視されました。小雨の降るなか、馬場水分3.0%でスタートが切られました。

 基礎重量670キロと、普段よりも多少重い重量でしたが、各馬とも軽快にスタートダッシュを決め、横一線で推移。中間点を過ぎたあたりで脚を止めますが、どの馬がペースを握るということもなく、一団で第2障害を迎えました。
 真っ先に動いたのはキンメダルで、ホクショウキズナも即座に反応。シリウスも抜群のかかりを見せて、荷物を曳き上げます。しかし、先頭でクリアしたのは、じっくりとためていたテンカトウイツ。他馬が苦しむなか、ゆうゆうと障害を下りていきました。続いて下りたのはシリウス。さらにバウンティハンターとキンメダルといった人気どころが追撃態勢に入ります。
 ただ、テンカトウイツの脚いろは微妙で、残り30メートル標識を待たずしてシリウスが先頭へ。軽快なスピードを見せて、ジワジワとテンカトウイツを引き離しにかかります。そして、確かな脚いろのまま残り10メートルを通過し、余裕の手応えでゴールへ向かって一直線。結局、2着に4秒4差をつけ、三冠の初戦を制しました。テンカトウイツはシリウスにかわされたものの、その後も懸命に脚を伸ばして2着を確保。障害5番手から追い込んだコウリキが3着で入線しました。

 以前から牝馬の活躍が目立っていたこの一戦。その傾向通りといえばそれまでですが、やはり牡馬を相手に勝つのは並大抵のことではありません。2006年の勝ち馬ニシキユウはばんえいダービーで2着、09年のワタシハスゴイはばんえいオークスを制し、一昨年のコウシュハクィーンもばんえいオークスで3着と、その後も世代限定戦や牝馬重賞で主役級の活躍を見せています。シリウスも今後の三冠戦線、そしてばんえいオークスでの好走が期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

藤野俊一騎手「レースの流れは速いと想定しましたが、少し障害で手間取ってしまいました。障害を降りてからは一番強いと思っていたので、そこさえ早めにクリアできれば、勝てるとは思っていました。660キロはこの馬にとって初めての重量ですが、牝馬ハンデがあったので、重量は気にせずに行きました。次も頑張りたいと思います」

7/12北斗賞回顧

2015年7月13日(月)

フジダイビクトリーが昨年の雪辱を果たす!

 12日(日)に行われた重賞・北斗賞(3歳以上オープン)は、単勝1番人気のフジダイビクトリーが優勝。昨年のばんえいグランプリ以来となる重賞5勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ニュータカラコマ 5.4
  2.フクドリ 117.6
  3.ホリセンショウ 70.1
  4.インフィニティー 12.2
  5.ホクショウユウキ 45.2
  6.オレノココロ 12.5
  7.フジダイビクトリー 3.4
  8.オイドン 6.2
  9.コウシュハウンカイ 3.7
 10.キタノタイショウ 7.0

 旭川記念2着を含め、3連続2着と好調のフジダイビクトリーが1番人気。ただ、混戦模様のばんえいオープン戦線を示すように、差のないオッズで各馬が続きます。勢いか、若さか、実績か。馬場水分0.4%と乾いた状態のなか、スタートが切られました。

 およそ800キロの重量に、乾いた馬場ということもあり、各馬とも慎重に歩みを進めます。一進一退を続けて、ほぼ横一線のまま第2障害を迎えました。
 じっくりためたのち、動いたのはインフィニティーとオレノココロ。さらにフジダイビクトリーも仕掛けます。ただ、インフィニティーとオレノココロは天板近くでヒザ折り。その隙を突いて、フジダイビクトリーが先頭で障害を突破します。立て直したオレノココロが2番手で下り、3番手にインフィニティー。ニュータカラコマもこの一角で障害をクリアしました。
 その後もこの4頭は、さすがオープン馬といった変わらぬ脚いろを披露。それだけに4頭の差もいっこうに変わらず、先頭を行くフジダイビクトリーが2馬身ほど抜けたまま残り10メートル。そして、さらに力強く加速するとリードを広げ、先頭で荷物を運び切りました。2着争いは、ゴール前でやや苦しくなりながらもオレノココロが粘り切って先着。インフィニティーが流れ込んで3着で入線しました。

 昨年のこのレースで2着だったフジダイビクトリーが雪辱。その昨年は、直後のばんえいグランプリを制しており、この時期に調子を崩さず走れるのが強み。今年もばんえいグランプリでの活躍が十分に期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

松田道明騎手「ここ最近暑い日が続いていましたが、厩舎の管理がしっかりしていて、安定した走りができました。流れはそれほど速くなく、いい位置取りができていたと思います。先頭で障害をクリアしましたが、末脚がいい馬もいたので、最後まで気を抜かずに騎乗しました。この馬は高重量戦に向いていると思うので、今後の重賞も頑張りたいです」

6/28柏林賞回顧

2015年6月29日(月)

カゲホウトウが重賞初制覇!

 28日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝6番人気のカゲホウトウが優勝。3度目の重賞挑戦で栄冠を勝ち取り、世代の頂点に名乗りを上げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.キサラキク 15.1
  2.アサヒメイゲツ 14.2
  3.ホクショウメジャー 4.5
  4.ホクショウマサル 11.0
  5.アアモンドセブン 32.0
  6.カゲホウトウ 13.8
  7.カンシャノココロ 3.8
  8.ハクタイホウ 5.5
  9.カイシンゲキ 4.4
 10.センゴクイチ 26.9

 上位4頭は拮抗したオッズでしたが、重賞ウイナーながら690キロで出走できたカイシンゲキ、ホクショウメジャーに、好調カンシャノココロが挑むかたち。これに4番人気のハクタイホウを筆頭とした、重量を課せられた実績馬がどう絡んでくるか。見どころ満載の一戦となりました。

 馬場水分1.8%のなかでスタート。カゲホウトウが勢いよく飛び出し、アアモンドセブン、カンシャノココロも積極的に先行。多少速めのペースで引っ張り、他馬はやや離れて追走する形で第2障害を迎えました。
 全馬がそろいきる前にアアモンドセブンが仕掛け、カンシャノココロもこれに追随。しかし、掛かりが今ひとつと見るや、ひと呼吸置いたカゲホウトウが満を持して仕掛けます。そして抜群の登坂を見せると先頭で障害を突破。立て直してクリアしたアアモンドセブンがこれに続き、ホクショウメジャーも追撃態勢に入ります。
 しかし、先頭を行くカゲホウトウは余裕の手応え。大河原騎手の叱咤を受け、グングンと加速していきます。残り10メートルを過ぎても確かな脚どりで歩き続け、結局14秒1もの差をつけてゴールしました。
 白熱したのは2着争い。懸命に脚を伸ばすアアモンドセブンを後続が強襲。なかでも障害7番手から追い上げたカイシンゲキが猛烈な伸びを見せ、アアモンドセブンに並び掛けたところがゴール。わずかにアアモンドセブンが粘り切って2着を確保。その0秒1差3着にカイシンゲキが入線しました。

 カゲホウトウは今回が重賞初制覇でしたが、そのレースぶりは圧巻のひとこと。ハイペースで先行しながら、障害もひと腰でまとめ、そして最後の平坦路でもゆうゆうと荷物を曳いていたあたりに、今の充実ぶりがうかがえました。それとともに、第2障害下で仕掛けを遅らせ、しっかりと呼吸を整えさせた大河原騎手の手綱さばきも冴え渡っていた印象。息の合ったレースぶりを見せるこのコンビに、今後も注目です。

成績はこちら
映像はこちら

大河原和雄騎手「スピードの出る馬場で、この馬にとっては有利な状態で臨めました。勝ちタイムは1分50秒くらいかと想定していましたので、それを切ったらなんとか行ける、とは思っていました。いつも障害に強い馬なので、ゴールまで何とか粘り込めたらと騎乗しました。この馬は年を重ねるにつれて、身体の芯がしっかりしてきており、来年くらいからまだまだ良くなるかと思います」

6/14旭川記念回顧

2015年6月14日(日)

コウシュハウンカイが古馬タイトルを奪取!

 14日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のコウシュハウンカイが優勝。はまなす賞以来となる重賞3勝目を挙げるとともに、古馬重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オイドン 9.2
  2.インフィニティー 10.6
  3.オレノココロ 4.9
  4.ホクショウユウキ 14.1
  5.コウシュハウンカイ 6.7
  6.ホリセンショウ 61.3
  7.ニュータカラコマ 3.6
  8.フジダイビクトリー 5.3
  9.フクドリ 37.7
 10.キタノタイショウ 7.9

 実績馬ニュータカラコマ、昨年のこのレースの覇者フジダイビクトリーに、5歳馬のオレノココロとコウシュハウンカイが挑む構図。ただ、基礎重量770キロ、馬場水分0.8%という、スピードとパワー両面が問われる条件が混戦に拍車をかけ、出走馬10頭のうち、6頭が単勝ひと桁台と、割れたオッズとなりました。

 乾ききった馬場ということもあり、道中は各馬とも慎重。ペースを作ったのはインフィニティー、フジダイビクトリー、ホリセンショウあたりですが、息を入れながら進み、各馬とも横一線の状態で第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはホリセンショウ。差なくニュータカラコマ、フジダイビクトリー、インフィニティー、コウシュハウンカイなど、一気に登坂を開始します。その中で抜群の登坂を見せたのはインフィニティー、コウシュハウンカイ、フジダイビクトリー、そしてニュータカラコマ。この4頭が並んで最後の平坦路に向かいました。
 さらにその中からニュータカラコマが鋭い伸びを見せ、一気に先頭を奪う勢い。しかしコウシュハウンカイもこれを抜かせず、併走状態で残り10メートル標識を通過。ここでニュータカラコマの脚いろが若干鈍り、コウシュハウンカイが突き放しにかかります。そして3番手からフジダイビクトリーが猛追。もつれたゴール前でしたが、先頭で荷物を運び切ったのはコウシュハウンカイ。そしてニュータカラコマが流れ込もうとしたところへフジダイビクトリーが強襲し、同タイムゴールの結果、フジダイビクトリーが2着入線を果たしました。

 コウシュハウンカイは今季のばんえい十勝オッズパーク杯で2着に食い込み、古馬重賞でも互角の力を見せていましたが、今回のタイトル奪取で名実ともにトップクラス入り。今年で5歳ということもあり、いかにも伸び盛りの印象です。高重量を積まれてどうかという不安はありますが、今後も要注目の1頭です。

成績はこちら
映像はこちら

藤本匠騎手「今年一年はオープンの中でどこまでできるかが課題だったので、こんなに早く古馬重賞を獲ることができて、本当にうれしいです。調教から調子が良い状態でこのレースに出られました。ゴール前に甘さが出てしまうところがありましたが、近走で解消できていました。道中は多少後ろから行っても、障害を越えてから脚を使えると思っていたので、今日のレースは本当に思い描いたレース内容だったと思います。古馬戦で戦えるように大切に乗ってきたので、ここ2~3年でオープンクラスで実績を残せるように頑張ります」

<<前へ 4445464748495051525354
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.