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1/3天馬賞回顧

牝馬キサラキクが頂点奪取!

 3日(日)は重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝2番人気のキサラキクが優勝。昨年のばんえいオークス馬が牡馬を押しのけ、世代の頂点に君臨しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.カイシンゲキ 15.6
  2.ハクタイホウ 1.6
  3.カゲホウトウ 75.3
  4.カンシャノココロ 7.5
  5.ホクショウマサル 19.4
  6.アアモンドセブン 33.7
  7.シンザンボーイ 16.9
  8.キサラキク 4.3
  9.ホクショウメジャー 30.9
 10.フェアリードール 43.3

 昨シーズンのチャンピオンカップ3着をはじめ、近況も古馬オープンを相手に互角の立ち回りを見せているハクタイホウが圧倒的な1番人気。これに続いたのが牝馬キサラキクで、銀河賞2着のカンシャノココロが3番人気。以下はやや離れたオッズで、上位3頭による争いという事前ジャッジ。実績馬による順当な決着か、伏兵の台頭はあるのか。馬場水分1.7%で、ゲートが開かれました。

 道中はカンシャノココロとハクタイホウが馬群をリード。他馬もほぼ横一線で続き、一進一退の攻防。ただ、第2障害を前にハクタイホウ、カンシャノココロ、アアモンドセブン、シンザンボーイが若干抜け出し、4頭が並んで障害下へ。他馬はやや遅れて到着し、勝負どころでの逆転にかけます。
 真っ先に仕掛けたのはハクタイホウ。ひと呼吸置いてアアモンドセブン、カンシャノココロ、シンザンボーイも登坂を開始します。しかし、ハクタイホウがヒザを折るなど、4頭は苦戦。その間に他馬が仕掛け、なかでもキサラキク、カイシンゲキ、ホクショウメジャーなどが抜群の登坂を見せ、障害を突破します。立て直したハクタイホウ、シンザンボーイもほぼ同時で、カンシャノココロも若干の遅れで追撃態勢に入りました。
 この6頭のなかでも、しっかりとした脚いろを見せたのがカイシンゲキとハクタイホウ、そしてキサラキクの3頭。横に並んだ状態で30メートルを通過します。そこからさらに加速したのがキサラキクで、残り10メートル標識でもきっちり脚を伸ばします。ゴール前では多少スピードが鈍ったものの、リードは十分。そのまま先頭で荷物を運び切りました。2着争いが際どくなり、なんとかリードを保っていたハクタイホウがゴール前でストップすると、カイシンゲキも脚を止めてしまいます。そこへカンシャノココロとホクショウメジャーが急襲。止まった2頭も懸命に立て直し、結果はハクタイホウが先着。カンシャノココロが3着で入線し、以下ホクショウメジャー、カイシンゲキという結果になりました。

 勝ったキサラキクはこれまでイレネー記念3着、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーでともに2着がありましたが、牡馬相手の重賞を制したのは今回が初めて。ただ、ゴール前での力強い脚どりからは、貫禄さえ感じられました。今後も牝馬重賞はもちろん、重量次第で牡馬相手でも好勝負になりそうです。
 惜しくも2着に敗れたハクタイホウですが、堅実なレース運びは健在。デビューから【17・18・8・10】と相手なりにレースができる印象で、今後、古馬との対戦になっても軽視できない存在です。
 カンシャノココロはなかなかタイトルに手が届きませんが、地力の高さは証明済み。さらなる成長があれば、重賞制覇のチャンスも巡ってくるでしょう。

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鈴木恵介騎手「障害をひと腰で上げようと思っていました。荷物が重たかったので、最後に止まるかもしれないと想定していましたが、もともと降りてから歩く馬なので、いつも通り力強い脚を見せてくれました。この馬は体格も大きく力もあるので、牡馬にも負けない強い女の子というイメージですね。これからもヒロインズカップなど牝馬限定戦のレースもあるので、頑張っていきたいと思います」

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