最終戦は、ハクタイホウが締めくくる
今シーズンの4歳世代重賞は、柏林賞をカゲホウトウが、銀河賞をカイシンゲキが、クインカップをフェアリードールが制したように、新興勢力の台頭が目立ちました。それには当然、既成勢力はハンデを背負わされてしまうというのもありますが、それで着順が入れ替わるというのは、この路線が群雄割拠であることの証でしょう。
しかし、新興勢力の台頭の影には、2歳時から常にトップクラスを走り続けてきたハクタイホウが戦線離脱の背景もありました。そのハクタイホウが5走前の疾風特別から復帰し、調子を取り戻したとなれば最有力と言えるでしょう。確かにハクタイホウは、最後の詰めが甘く、重賞で常に善戦も、勝った重賞はばんえい菊花賞のみという成績ですが、定量戦ならば他馬よりも信頼できます。よって、今回はハクタイホウを◎とします。
○は一昨年のばんえい大賞典と昨年の銀河賞の勝ち馬カイシンゲキ。オープンに昇級し、古馬と戦うようになってからは思うような競馬をさせてもらえず、成績は良くありませんが、障害はスムーズにまとめています。世代対決のここならば通用するはずの馬です。
▲はナナカマド賞勝ち以降の重賞では結果を出せていませんが、前々走では、シンザンポーイを3着に降して勝利したホクショウメジャー。前走はパサパサ馬場でペースが厳しく、終いが甘くなっての6着でしたが、障害は悪くないので巻き返してくる可能性が高いでしょう。
△は一昨年のばんえい大賞典3着、昨年の銀河賞2着と重賞では世代上位の走りは見せられているカンシャノココロ。この馬はテンに置かれてしまうところがあるので、時計勝負になると追走一杯で終わることが多いですが、ペースが落ち着く高重量戦ならば楽に追走からこの馬の粘り強さが発揮できます。最近は障害でもスムーズなので、初重賞タイトルの舞台がここということもあるかもしれません。
あとは黒ユリ賞、ばんえいオークスの勝ち馬で、牡馬相手のばんえい菊花賞やばんえいダービーでも2着のキサラキク。牝馬ゆえの軽量の利はありますが、二番が利くタイプでもないのでこの一戦は狙い下げました。前走では大幅に体を減らして好走しているため、今回でダメージが出る可能性もあります。
他では今シーズン最多9勝を挙げ、このレースにエントリーして来たシンザンボーイ。昨年の銀河賞では8着に敗れましたが、そこからさらに力をつけているので、重量克服ならば上位争いでしょう。
最後に昨年の後半に力をつけて、昨年11月のクインカップではキサラキクを2着に降して勝利したフェアリードール。端コースは好ましくありませんが、休養明け3戦目の変わり身を期待しました。
◎ (2)ハクタイホウ
○ (1)カイシンゲキ
▲ (9)ホクショウメジャー
△ (4)カンシャノココロ
△ (8)キサラキク
△ (7)シンザンボーイ
△ (10)フェアリードール
馬複
1-2 1500円
2-9,4 1200円 計2400円
2-8 1100円
2-7,10 500円 計1000円