フジダイビクトリーが復調を示す!
26日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今年度重賞競走優勝馬)が行われ、単勝4番人気のフジダイビクトリーが優勝。昨秋の北見記念制覇後は今ひとつだった同馬が、ばんえい記念連覇へ向けて復調をアピールしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.コウシュハウンカイ 3.0
2.フジダイビクトリー 9.0
3.ニュータカラコマ 2.5
4.キサラキク 10.7
5.バウンティハンター 53.2
6.アスリート 53.0
7.オレノココロ 3.3
近況も堅実なレースぶりを見せるニュータカラコマが1番人気に推されましたが、前走の然別賞でこれを2着に負かしているコウシュハウンカイ、昨年の覇者オレノココロも差のない人気。三つどもえの戦前予想で、スタートの時を迎えました。
馬場水分は2.2%でゲートオープン。道中はオレノココロが若干抜け出しますが、ほぼ横一線で推移。中間点を過ぎてからアスリートがやや遅れたものの、他の6頭は並んだ状態で第2障害下にたどり着きました。
じっくりためたのち、コウシュハウンカイが最初に仕掛け、隣枠のフジダイビクトリーも障害に挑みます。内枠から順々にニュータカラコマ、キサラキクと登坂を開始。オレノココロもこのタイミングで動きました。各馬とも多少苦戦しますが、先頭で突破したのはフジダイビクトリー。1馬身半ほどのリードで、最後の平坦路を迎えます。2番手はニュータカラコマ、さらに1馬身ほど後ろからコウシュハウンカイも続きました。他馬は水をあけられた格好となり、勝負はこの3頭に絞られました。
いったんはニュータカラコマが脚いろよく先頭に立ちますが、フジダイビクトリーも持ち前のしぶとさを発揮。馬体をびっしり併せ、白熱したたたき合いを演じます。しかし、残り10メートル付近でフジダイビクトリーがグイグイと脚を伸ばし、徐々に引き離しはじめます。これで決着がつき、最後は3秒7差をつけてフジダイビクトリーが勝利しました。ニュータカラコマはコウシュハウンカイに迫られましたが、1秒4差でこれを振り切って2着を確保しました。
勝ったフジダイビクトリーは、これが重賞10勝目。ばんえい記念を目前に復活を果たしました。早めに障害をクリアしながら、しっかり末脚を伸ばしたあたりはさすがの勝負根性。同レース連覇へ向け、視界は良好と言えるでしょう。
ニュータカラコマは、不得手な根性比べになってしまったのが敗因。それでもフジダイビクトリーを相手に2着に踏ん張れたのは、今の状態の良さの表れ。今後も堅実なレースを見せてくれるに違いありません。
松田道明騎手「レースは前向きに走っていたし、馬場もまあまあ渋かったのが良かったです。ゴール前ではいったん先頭を取られましたが、フジダイビクトリーは後半の強さを持った馬なので巻き返しを図れると思いました。このまま状態を保って、来月のばんえい記念は2連覇を目指します」