マルミゴウカイが実力を見せつける!
24日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のマルミゴウカイが優勝。昨年の3歳二冠馬、そして今年の柏林賞も制している実力馬が、トップハンデをものともせず重賞4勝目を挙げました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.フナノクン 12.7
2.マルミゴウカイ 1.4
3.アラワシキング 70.2
4.コウシュハローヤル 16.4
5.ツルイテンリュウ 17.9
6.プレザントウェー 28.7
7.フウジンライデン 6.4
8.ホクトノホシ 188.2
9.ホクショウディープ 6.6
実績上位のマルミゴウカイが、トップハンデ750キロながら圧倒的な1番人気。離れた2番人気にイレネー記念馬のフウジンライデンで、柏林賞2着のホクショウディープが差のない3番人気で続きます。単勝ひと桁台はこの3頭でしたが、オッズが示すとおり、戦前評価は歴然。マルミゴウカイが強さを見せつけるのか、それともハンデ差を味方に台頭する馬が現れるか、注目を集めました。
馬場水分1.8%、昼間開催のため太陽光が残るなかでのスタートとなりました。道中はフナノクンが大逃げを打ち、他馬は様子を見ながらの追走。極端に遅れる馬もなく、フナノクンと、その他8頭の集団に分かれてレースを進めました。ひとあし先に障害下にたどり着いたフナノクンが息を整える間に、8頭もぞくぞくと勝負どころに到着しました。
各馬がそろい切るタイミングで、フナノクンが登坂を開始。他馬はその様子をうかがっていましたが、天板付近で脚を止めたところでツルイテンリュウとフウジンライデン、マルミゴウカイが動きます。一度は迫られたフナノクンでしたが、二の腰を入れて障害を突破。他馬に先駆けて最後の平坦路に歩を進めました。やや離れた2番手でマルミゴウカイ、フウジンライデンがクリアし、コウシュハローヤル、ツルイテンリュウ、プレザントウェー、ホクショウディープも差なく障害を下りていきました。
積極的に運んだフナノクンは残り30メートルで脚いろが鈍り、軽快な脚どりでマルミゴウカイが先頭を奪取。これを追うのはツルイテンリュウで、フウジンライデンもじわじわと脚を伸ばします。さらに、その外から豪快に伸びてきたのがホクショウディープで、2番手争いは熾烈を極めます。その一方、先頭のマルミゴウカイは後続との差を保ったまま、残り10メートル標識を通過。トップハンデながら他馬と同様の脚どりを見せ、トップで荷物を運び切りました。注目は2着争い。懸命に粘るツルイテンリュウと、外を伸びたホクショウディープはほぼ同時にゴール線を通過しましたが、わずかに0秒2差だけ、ホクショウディープが先着しました。
終わってみれば、マルミゴウカイが実績どおりに完勝。2着のホクショウディープとは20キロ、3着のツルイテンリュウとは30キロのハンデ差があっただけに、見た目以上の強さを発揮したレース内容だったといえます。これで柏林賞に続く4歳二冠を制し、当然1月の天馬賞でも最有力候補。今後も目が離せない存在です。
ホクショウディープは柏林賞と同様にマルミゴウカイの2着。勝ち馬以外と比べれば10キロ以上、余計に積まれていただけに、世代上位の力は示した格好です。これだけの力があれば、いつかはチャンスが巡ってくるはずで、引き続き好勝負が期待できそうです。
藤本匠騎手「フナノクンが大きく先行していましたが、いつも通り自分の競馬を心掛けました。第2障害まで4回ほど刻んだ割には第2障害で止まってしまいましたが、すぐに越えられたのでよかったです。トップハンデだったので先頭を捉えられるか心配でしたが、最後までしっかり走ってくれました。年明けの天馬賞も勝てるよう頑張りますので、応援をよろしくお願いします」