9月24日(日)の第1レースで、村上慎一調教師が通算1000勝を達成(ばんえい史上19人目)しました。カネサブラック、ニシキダイジンといった名馬を手がけ、今回、区切りの1000勝をプレゼントしたソラチノジョオーの父カネサテンリュウも自身の管理馬でした。今週は、10月1日(日)メインの秋桜賞に、カネサブラックの12歳下の弟でばんえい大賞典馬のカネサスペシャルが出走します。
【第13回開催1日目】
9月30日(土)のメイン第10レースは、秋陽特別(A2級-1組混合・20:05発走予定)。
◎カツオーカンは、A2昇級初戦こそ障害で崩れましたが、2走目の白露特別(9月4日・A2級-1組)ですぐに立て直され2着だったのは見事。16日の平場戦は回避しましたが、ここなら障害力を生かし、昨季A2級-1組の特別戦で勝利がある実力を見せつけそうです。
○チヨノタカラは、白露特別では流れに乗れず7着も、前開催のデイリースポーツ杯(B1級-1組混合)では一転の先行策から逃げ切り楽勝。引き続きB1級との混合だけにチャンスがあるでしょう。
白露特別3着▲ホクショウメジャーは、メンバー中で唯一賞金ハンデの加増がないのが有利です。前開催の富士宮市長賞はA1級との決勝混合戦で相手が強く5着も仕方なし。B1級混合のここなら巻き返せるでしょう。
B1級勢からは、△オホーツクノタカラと△ヤマトテンリュウに注目。ともにB1級の特別戦で好走実績があり、近況も充実しています。
【第13回開催2日目】
10月1日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:10発走予定)。11月5日に実施される3歳二冠目・ばんえい菊花賞の前哨戦ですが、回避が相次ぎ7頭立ての少頭数となりました。
◎センショウニシキは、3歳一冠目・ばんえい大賞典(7月30日)の5着馬で、その後5走連続して馬券圏内をキープ。B2昇級後の近2走も3、1着と好走しています。今回は重量格の別定戦で、B1級と同じ負担重量を課されるのが不利な印象も、目下の好調さを買います。
○ジェイワンは、4歳との混合重賞・はまなす賞(8月27日)の4着馬。初の670キロで障害で崩れましたが、2度目の同重量となった前走では息を入れての追走とはいえひと腰でクリアして僅差の競馬。3度目で同世代限定となる今回はさらに前進が見込めるでしょう。
▲ウンカイタイショウは、ばんえい大賞典では障害で転倒し競走中止。しかし、その後は本来の堅実さを取り戻しています。今回はばんえい大賞典より10キロ軽い670キロで出走できるのは有利。チャンスも見込めます。
△ミノルシャープは、はまなす賞で逃げ切り勝ちを収めた実力馬。同レースで接戦を演じた2着馬コウシュハサマーが今回は回避するなど相手に恵まれましたが、トップハンデが懸念されます。
【第13回開催3日目】
10月2日(月)のメイン第10レースは、神無月特別(A1級-1組混合・20:05発走予定)。
◎シンザンボーイは、8月の重賞・ばんえいグランプリ8着を除けば6走連続連対中。2走前のA1級の特別戦は現オープン馬ハクタイホウの僅差2着、前開催のポテト特別(A1級混合)ではオープン馬トレジャーハンターらを相手に完勝しており、オープンでも通用しそうな充実度です。不安は賞金ハンデが5キロ増え10キロになることくらいのもので、まず勝ち負けでしょう。
相手は、前開催の富士宮市長賞(A2級-1・2組決勝混合)の上位馬が有力。なかでも注目は2着だった○ホンベツイチバン。障害ひと腰先頭クリアからしぶとい走りで、格上A1級の1着馬フェアリードール、A2級で実力上位の3着馬カネゾウに割って入りました。特別戦の流れが合うタイプで、シンザンボーイとの15キロ差を生かしてどこまで食い下がれるでしょうか。
▲フェアリードールは、富士宮市長賞では、早めに先頭に立って押し切る快勝。すっかり障害が安定して崩れなくなっています。ただ、今回から特別戦では賞金ハンデ5キロが課されるぶんの3番手評価です。
すっかり勢いを取り戻した△カネゾウや、競走除外明けでも実績上位△アサヒリュウセイも侮れません。