ホクショウムゲンが素質の高さを見せつける!
29日(木)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、十勝産駒のホクショウムゲンが優勝。1番人気ながら大敗したナナカマド賞の雪辱を果たしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.ミノルシャープ 10.5
2.トモエハイセイコー 14.9
3.ゴールデンフウジン 20.5
4.カネサスペシャル 27.0
5.サカノイサムヒメ 70.4
6.キタノミサキ 88.7
7.ジェイワン 1.8
8.キタノサカエヒメ 60.3
9.センショウニシキ 7.4
10.ホクショウムゲン 3.4
1番人気に推されたのはデビューから【7・4・1・0】と抜群の安定感を誇っているジェイワン。青雲賞勝ち、ナナカマド賞2着と実績も申し分なく、初タイトルの期待がかかりました。ただ、復調を示すホクショウムゲン、軌道に乗ってきたセンショウニシキも単勝ひと桁台。600キロ前後の重量に対応できるか、今後を占う意味でも重要な一戦がスタートしました。
水分量3.0%の馬場を勢いよく駆ける10頭。ミノルシャープ、ホクショウムゲンといった先行勢は中間点を過ぎてもノンストップで、そのまま第2障害下にたどり着きました。
ひと呼吸入れて、ミノルシャープ、トモエハイセイコー、ゴールデンフウジンが仕掛け、ジェイワン、ホクショウムゲンも差なく登坂を開始します。その中から先頭でクリアしたのはミノルシャープ。ジェイワンも抜群のかかりで突破し、一瞬ヒザをついたホクショウムゲンも即座に立て直して障害を下っていきました。以下センショウニシキ、カネサスペシャルも圏内で突破し、最後の平坦路を迎えました。
しかし、障害を越えてからの脚は、ホクショウムゲンが断然。一気に先頭に躍り出て、他馬を突き放しにかかります。いい脚で追ってくるのはカネサスペシャルで、残り10メートルで2番手まで進出します。しかし、そのころ先頭はゴール線上。ホクショウムゲンがそのまま押し切り、重賞初制覇を果たしました。カネサスペシャルが2着に入り、きわどくなった3着争いはジェイワンに軍配が上がりました。
抜群のスピードを見せたホクショウムゲン。デビューから7連勝をマークした素質を、この舞台で存分に発揮しました。多少スピード優先の馬場になった分、力の要る馬場への対応は未知数ですが、600キロを克服できたのは大きな収穫。今後も要注目の1頭です。
鈴木恵介騎手「道中は前方に位置取りしたので、1回刻もうかと思いましたが、ペースを見てそういう状況ではないと思い、切り替えて止まらずに行きました。ゴール前の脚も良く、またホクショウムゲンの強さがわかりました」