キサラキクがスピードを見せつける!
27日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)が行われ、単勝6番人気、5歳牝馬のキサラキクが優勝。今年の天馬賞以来となる重賞4勝目を挙げました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.コウシュハウンカイ 6.8
2.カイシンゲキ 20.6
3.キサラキク 16.8
4.オレノココロ 11.6
5.ニシキエーカン 4.7
6.センゴクエース 4.0
7.フジダイビクトリー 2.8
8.キタノタイショウ 76.5
9.アスリート 18.3
10.ホクショウユウキ 29.6
4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の各世代で収得賞金上位2頭が選抜されるこの一戦。重量差もありましたが、それでも近況が充実しているフジダイビクトリーが貫禄の1番人気。若武者センゴクエースがこれに続き、重量面で恵まれた印象のニシキエーカンが3番人気。ただ、そのほかも地力のある馬がそろっており、オッズからも一筋縄ではいきそうにない戦前予想となりました。
雪の影響でこの日は2.7%の馬場水分で始まり、メインレースを迎えるころも2.4%。全体的に軽い馬場のなか、スタートが切られました。キサラキクが引っ張るも、その他は横一線で追走。中間点を過ぎてからホクショウユウキが少し先頭をうかがいますが、各馬離れず追走し、第2障害を迎えました。
ひと呼吸入れてホクショウユウキが仕掛けると、呼応するようにキサラキクとカイシンゲキ、さらにコウシュハウンカイも動きます。他馬も登坂態勢に入りましたが、内枠の3頭、キサラキク、カイシンゲキ、コウシュハウンカイが一足先に突破。ホクショウユウキがこれに続き、さらにニシキエーカン、フジダイビクトリーもクリアして最後の平坦路に入りました。
先頭を行くのはキサラキク。激しく尾っぽを振りながらも、しっかりとした末脚を見せます。コウシュハウンカイとカイシンゲキも懸命にこれに食い下がり、ニシキエーカンも猛追。しかし、軽い馬場もあってか、先行する3頭の脚いろは衰えず、結局最後までしのぎきったキサラキクが先頭でゴールを果たしました。わずか1秒2差の2着に、同じく5歳のカイシンゲキ。さらに0秒1差の3着には6歳馬のコウシュハウンカイが入線しました。
最後までしぶとい粘りを発揮したキサラキクが、4度目の重賞制覇。重量と馬場に恵まれたのもありますが、持ち前の勝負根性は牡馬相手でも魅力十分です。今後もスピード優先の舞台で好勝負が期待できるでしょう。
阿部武臣騎手「今朝の雪で馬場が軽かったので、先行力を生かしながら障害をきっちり越えようと思い、先行策を取りました。第2障害は重量のハンデと馬場の軽さがあったので、気持ちよく越えられました。障害を降りても詰まらずに速く歩いていたので、差されないだろうと思って追いました」