ダービーの舞台でライジンサンが復活
12月30日(月)には重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝3番人気のライジンサンが障害先頭から押し切り、3月のイレネー記念以来となる勝利を挙げました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ライジンサン(730) 5.6
2.カフカ(710) 37.0
3.フレイムファースト(730) 99.3
4.ミチシオ(730) 1.8
5.ホクセイハリアー(730) 6.5
6.ホクセイポルシェ(730) 101.6
7.アヤノダイマオー(730) 55.4
8.スマイルカナ(710) 4.7
9.ユーフォリア(730) 13.8
10.ウルトラコタロウ(730) 23.0
定量730kg(牝馬20kg減)で争われる3歳三冠の最終戦。ミチシオはここまで重賞未勝利ながらばんえい大賞典2着、ばんえい菊花賞3着など実績上位で、定量戦で条件有利になる今回は単勝1.8倍と圧倒的な支持を集めました。ばんえい菊花賞、ばんえいオークスと重賞連勝中のスマイルカナが4.7倍で2番人気。2歳シーズンに重賞3連勝でイレネー記念を制したライジンサンが5.6倍で3番人気。ばんえい大賞典の勝ち馬で、ばんえい菊花賞でも2着のホクセイハリアーが6.5倍の4番人気で続きました。
ライジンサンが第1障害を勢いよく越えて先行すると、後続は2馬身ほど離れてホクセイハリアー、フレイムファースト、ユーフォリアらが続きます。何度も刻みながら進むライジンサンに対して、ホクセイハリアーが徐々に差を詰めると、ミチシオも位置取りを上げてきます。第2障害下にはホクセイハリアーがわずかに先頭で到達。前半は60秒というペースで流れました。
ホクセイハリアーとライジンサンがほとんど同時に障害に仕掛けると、ライジンサンがすんなりとひと腰先頭で通過。ホクセイハリアーは1馬身ほどの差でクリア。ミチシオとウルトラコタロウがやや離れた3、4番手で続き、ユーフォリアが5番手から追いかけます。
軽快に逃げていたライジンサンの脚色がゴール前で鈍ると、ミチシオが一気に差を詰めてきますが、半馬身ほどまで迫ったところで止まります。その間に立て直したライジンサンが先頭でゴール。ミチシオは2秒4差で2着。止まらず歩いたウルトラコタロウが迫ったもののわずかに3着。障害6番手のスマイルカナは差を詰めたまでで5着、ホクセイハリアーは7着でした。
勝ったライジンサンは、今季は7月からの始動でここまで勝利がありませんでしたが、ダービーの舞台で見事復活。イレネー記念以来となる重賞4勝目を挙げました。手綱をとった鈴木恵介騎手は、22年キングフェスタ以来となるばんえいダービー6勝目となりました。
鈴木恵介騎手「徐々に馬の調子が上がって、定量戦だったので、そこまで焦る必要はないと思ってレースに挑みました。道中の手ごたえが良かったので、思ったより前で競馬ができたと思います。障害もきれいにひと腰で上がってくれて、気持ち的には楽勝かなと思いましたが、730kgという重量もあり、馬の手ごたえが悪くなって(ゴール前で)止まってしまいましたが、最後はよく頑張ってくれました。今年はなかなか使える場面が少なかったですが、最後は大河原調教師が最高の仕上げをしてくれました」