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9/28岩見沢記念回顧

ホクショウユウキが古馬重賞初制覇!

 28日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝9番人気の伏兵ホクショウユウキが優勝。昨年の4歳チャンプが古馬重賞初制覇を果たし、一躍頂点をうかがう存在となりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ホクショウユウキ 91.8
  2.ニシキエーカン 21.8
  3.フクドリ 124.0
  4.フジダイビクトリー 8.3
  5.キタノタイショウ 3.6
  6.オイドン 4.0
  7.インフィニティー 6.8
  8.ホッカイヒカル 62.4
  9.ニュータカラコマ 2.8
 10.ホリセンショウ 33.3

 今シーズンの重賞で安定した走りを見せるフジダイビクトリーが850キロ、ニュータカラコマが840キロと荷物を積まれ、実績馬インフィニティーが820キロ、キタノタイショウも830キロ止まり。勢いか地力か、非常に興味深い重量設定が混戦に拍車をかけるなか、馬場水分2.1%でスタートが切られました。

 ペースメーカー不在で、各馬とも互いに相手の出方をうかがいながらのレース。後方待機策のホッカイヒカルを除く9頭が横一線で進み、そのままの隊形で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはインフィニティーで、軽量を生かして先手を打ちます。しかし他馬が続々と仕掛け、なかでもともに820キロのホクショウユウキとニシキエーカンが抜群の登坂力を発揮。この2頭が続けざまに下りて、逃げ込みを図ります。やや遅れて、オイドン、キタノタイショウ、インフィニティーがクリアし、追撃態勢に入りました。
 先頭の2頭は抜きつ抜かれつ、デッドヒートを展開。しかし残り10メートルを切ったところでニシキエーカンがストップ。対するホクショウユウキは脚いろこそ鈍っていたものの懸命に歩き続け、そのまま先頭でゴールを果たしました。ゴール直前でニシキエーカンを交わしたキタノタイショウが2着で入線。見せ場たっぷりだったニシキエーカンが3着となりました。

 勝ったホクショウユウキは、これが重賞5勝目。その実績から考えれば9番人気というのは低評価でしたが、出走取り消しを挟み近2走がともに9着という近況からは仕方のないところでしょう。ただ、先頭クリアから終始主導権を握り、ニシキエーカンをいったん引き付けながら最後に突き放すというレースぶりは、地力の高さの証明。今後もこうした余裕のあるレース運びができれば、さらにタイトルを積み重ねられるはずです。
 2着のキタノタイショウは実績のわりに重量に恵まれた印象。それでもゴール直前で見せた鋭い末脚は、さすがのひと言で、今後の重賞戦線でも軽視は禁物です。

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松田道明騎手「体調が良くレースの手ごたえもありました。障害をうまく越せたのが勝因ですね。4歳世代で重賞を数多く獲りましたが、古馬重賞は初めて。5歳馬でこれから伸び盛りですから、まずは一歩を踏み出せたと思います」

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