カイシンゲキが勢いを武器に重賞初制覇!
24日(日)は3歳三冠初戦・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のカイシンゲキが勝利。はまなす賞(2着)に続く2度目の重賞挑戦で、見事にタイトルを獲得しました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.キサラキク 21.1
2.カイシンゲキ 2.2
3.ゴールデンフジ 47.4
4.ブラックニセイ 23.9
5.アサヒメイゲツ 33.1
6.シンザンボーイ 6.9
7.ホクショウメジャー 49.4
8.カンシャノココロ 46.0
9.ハクタイホウ 2.2
10.アアモンドセブン 20.0
牝馬20キロ減を含め、ハンデ差は最大でも30キロ。牝馬の活躍も目立つこの一戦ですが、オッズからは牡馬優勢ムード。ハンデを利した馬が制すのか、それとも地力ある馬がねじ伏せるのか。3.0%と多少湿った馬場の中、注目のスタートが切られました。
馬群を引っ張ったのはカイシンゲキ、キサラキク、ブラックニセイ。中間点あたりまでは勢いよく進んだものの、その後は細かく刻み、ほぼ横一線の状態で第2障害を迎えました。
最初に仕掛けたのはハクタイホウで、それを見てカイシンゲキも登坂を開始。他馬も続々と仕掛けますが、先に仕掛けた2頭が難なく突破。やや遅れてカンシャノココロ、そしてシンザンボーイと続きました。
しかし先頭の2頭は軽快に脚を伸ばし、マッチレースの様相。一進一退の攻防を繰り返しながらゴールを目指します。残り15メートル付近ではハクタイホウの脚いろがよく見えましたが、残り10メートルを過ぎたところでガクッとペースが落ち、ここでカイシンゲキがクビほどリード。ハクタイホウも懸命に食い下がりますが、その差はいっこうに詰まらず、結局1秒7差をつけてカイシンゲキが先頭でゴールを果たしました。ハクタイホウから4秒9遅れた3着には、カンシャノココロが入線しました。
カイシンゲキはこれで今季【5・5・1・0】。その名前のとおり、まさに快進撃を見せて初タイトルをゲットしました。前走のはまなす賞は重量に恵まれた印象もありましたが、最後に差し返した今回のレースぶりからも、着実に力をつけている様子がうかがえました。今後は逆に重量を課せられる立場となりますが、それでも快進撃を続けられるか、この馬の真価が問われることになりそうです。
菊池一樹騎手「途中で雨が降り馬場が軽くなるかなと思いましたが、実際走ってみると重たかったです。前走のはまなす賞は暑い時期だったので体調面が崩れる不安もありましたが、無事に2着になってくれましたし、今回へ向けてもいい調教ができたと思います。(繰り上がり勝利のナナカマド賞に次ぐ重賞2勝目で)1着入線で重賞勝ちしたことがなかったので、1着で重賞を勝ててよかったです」