センゴクエースが力を見せつける!
25日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のセンゴクエースが優勝。世代ナンバーワンの力を見せつけ、8つめのタイトルを手にしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.イノリノチカラ 17.2
2.コウリキ 18.4
3.バウンティハンター 5.2
4.アスリート 13.6
5.キンメダル 13.7
6.タキニシサンデー 33.2
7.テンカトウイツ 97.4
8.サンノハヤヒメ 45.1
9.シリウス 17.2
10.センゴクエース 1.4
前走の山鳩賞で大敗を喫したとはいえ、世代トップの評価は揺るがないセンゴクエースが1番人気。バウンティハンターが5.2倍で続いたものの、ほぼ1強と言っていい戦前予想。力を見せつけるのか、それとも山鳩賞と同様に波乱となるのか。馬場水分1.9%の中、ゲートが切られました。
わずかにコウリキが遅れたものの、他馬は横一線で第1障害を突破。その後はバウンティハンターとタキニシサンデーが交互に先頭に立ち、多少ばらける展開となりながらも、第2障害の手前で再度横一線の状態となりました。
バウンティハンターが仕掛けたのを皮切りに、各馬が次々と登坂を開始。なかでも抜群のかかりを見せたのがキンメダルとセンゴクエースで、これにアスリート、イノリノチカラも続き、最後の平坦路を迎えました。
4頭による白熱した叩き合いが期待されましたが、ここからセンゴクエースが次元の違う脚を発揮。残り30メートル付近から、するすると抜け出し、1頭だけまるで荷物が軽いようなレースを見せます。残り10メートルを切ってもその脚は衰えず、リードを保ったままゴールまで荷物を運び切りました。キンメダルが2着に粘り、さらに0秒7差の3着にはアスリートが入線しました。
センゴクエースの前走は第2障害でヒザを折って最下位でしたが、障害さえ無難に突破できれば、やはり結果が違いました。ただ、そうはいっても、残り30メートルを切ってからの脚は特筆もので、トップハンデを曳いているとは思えない、爆発的なものでした。将来が嘱望される逸材。今後の走りにも要注目です。
キンメダルはまたしてもタイトルを手にすることができませんでした。ただ、イレネー記念、菊花賞、ダービーでそれぞれ2着、はまなす賞で3着2回が示すように、世代トップクラスの力を持っていることは明らか。悲願の金メダルもチャンス十分です。
鈴木恵介騎手「前走や調教の感触では少しだけ調子が落ちているように感じ、その中でのトップハンデでしたので厳しいレースになると思っていました。レースの流れも予想以上に速かったです。でも前走と同じミスはしたくないと、障害に重点を置きました。他の馬は早くに仕掛けていましたが、自分はしっかり息を入れました。天板まで勢いよく上がって、障害さえ越せたらゴールまで自信はありましたので、障害を越した段階でなんとかなると確信しました」