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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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7/29ばんえい大賞典回顧

2007年7月30日(月)

プリンセスモモが一冠奪取! 

 29日(日)は重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、プリンセスモモが快勝。2月の黒ユリ賞で1番人気(5着)、6月の黒ユリ賞で2番人気(7着)に支持されていた実力を、三冠初戦の舞台で見事に発揮しました。

 馬場水分が5.0%となり、道中はハイペース。各馬がほとんど息を入れない展開で、一団のまま第2障害を迎えました。
 内枠のマルニゼウス、アローファイターあたりが、真っ先に登坂を開始。そのなかでアローファイターがひと腰で登り切り、先頭で障害をクリア。やや遅れてプリンセスモモ、シベチャタイガーが続いていきました。
 そこからグイグイ脚を伸ばしたのはプリンセスモモ。残り30メートルを切って先頭に躍り出ると一気に後続を突き放し、楽々と先頭でゴールしました。2着には障害4番手から追い込んだコーネルフジ。障害先頭クリアのアローファイターが粘って3着を確保しました。

 勝ったプリンセスモモは、今回625キロ。軽馬場も含めて、もっとも恵まれた印象がありますが、もともと素質は上位。6月の黒ユリ賞では勢いよく追い込み、2着はあるかと思われたところで痛恨のゴール線上ストップ。そのレースぶりを考えれば、結果的にここでの勝利も納得でしょう。
 2着のコーネルフジは、久しぶりに大舞台で快走。05年の全道祭典ばんば1歳馬決勝大会(牡馬の部)で優勝、2歳最初の能力検査で2番時計を出したように、素質の高さは早くから認められていました。これをきっかけに、また世代のトップ争いへ加わってほしいものです。
 対して人気を背負ったアローファイターは、“善戦マン”のレッテルを今回もはがすことができませんでした。ただ、すんなり障害を越えたのは実力の証明。あとは末脚をきっちり伸ばすための底力が、今後の課題といえそうです。

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7/22北斗賞回顧

2007年7月23日(月)

ミサイルテンリュウ重賞連勝!

 22日(日)に行われた重賞・北斗賞(3歳以上オープン)は、1番人気のミサイルテンリュウが優勝。前走旭川記念に続いて、重賞連勝を果たしました

 道中はアンローズ、ミサイルテンリュウといったあたりがペースを握るも、各馬一団となったまま第2障害へ。真っ先に動いたのはミサイルテンリュウで、続けてカネサブラック、アンローズも登坂開始。しかしここでカネサブラックが痛恨のヒザ折りを喫しました。その間に障害を越えたのが、障害巧者ミサイルテンリュウ。ここで10メートル以上の差を後続につけ、勝ちパターンに持ち込みました。
 2番手で障害を越えたのはスーパークリントン。差なくサダエリコ、カネサブラック、アンローズと続き、なかでもサダエリコが抜群の伸びを見せて2番手へ浮上しました。さらに猛追したサダエリコでしたが、ミサイルテンリュウのソリの後端まで迫るのが精一杯。リードを広げて粘り込むこの馬らしいレースぶりで、ミサイルテンリュウが快勝しました。サダエリコが2着で、好調スーパークリントンが3着に入線しました。2番人気フクイズミは障害で詰まって最下位の10着、3番人気カネサブラックはヒザ折りから立て直したものの、終いの伸びを欠いて6着に敗れています。

 勝ったミサイルテンリュウは、これが重賞4勝目。北斗賞は昨年に続く連覇となりました。この馬のことを知り尽くした鈴木恵介騎手としても、前走旭川記念は当日のアクシデントにより騎乗できなかっただけに、今回は嬉しい勝利となったに違いありません。今後もこのコンビに注目です。
 2着のサダエリコは、昨年8月の紅バラ賞以来の連対。思えば昨年はこのレースで2着、ばんえいグランプリで3着と活躍しており、今年もそろそろこの馬の季節なのかもしれません。
 2番人気フクイズミは前記の通り最下位入線。いつも以上に前半の行きっぷりが悪く、馬の気持ちが走る方向に向いていなかったと見えます。もちろん「勝つか惨敗か」というタイプであって、今回はそれが悪い方向に出てしまったということでしょう。
 カネサブラックは、ヒザ折りがあったとはいえ負けすぎの印象。これまで勝利を挙げた際の最高積載重量は760キロであり、780キロで挑んだ銀河賞で8着、810キロのポプラ賞で4着、820キロのチャンピオンカップで6着、770キロ旭川記念7着と、重量を積まれたレースでの実績がありません。今後の重賞戦線では徐々に重量が増えていくだけに、やや不安を残した一戦といえそうです。

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6/24旭川記念回顧

2007年6月25日(月)

ミサイルテンリュウ障害力で逃げ切る!

 24日(日)に行われた重賞・旭川記念(3歳以上オープン)は、ミサイルテンリュウが優勝。06年帯広記念、北斗賞に続く重賞3勝目を挙げました。

 第1レースの馬場入場で鈴木恵介騎手が落馬負傷し、ミサイルテンリュウは安部憲二騎手に乗り替わりとなりました。道中はトカチプリティー、トモエパワーといったあたりが先行しましたが各馬一団。サダエリコらもこれに続き、平均からやや早めの流れでレースは進みました。
 第2障害に真っ先に挑んだのはミサイルテンリュウ。持ち前の登坂力を発揮してグイグイ荷物を引き上げると、先頭で障害をクリア。後続との差を広げて逃げ切り態勢を築きました。
 遅れた2番手にスーパークリントン、続けて、ここでフクイズミが障害を越える展開。自慢の豪脚で2番手に浮上すると、徐々にミサイルテンリュウとの差を詰めていきました。しかし、ミサイルテンリュウも懸命に脚を伸ばして残り10メートル。フクイズミが一気に迫る苦しい展開となりましたが、なんとかこれをしのぎきって先頭でゴールを果たしました。フクイズミが2着で、障害2番手から粘ったスーパークリントンが3着入線。障害を4番手で越えたカネサブラックは終いに伸びきれず、7着に敗れました。

 第2障害での早めの仕掛けは、ゴール前での失速というリスクを負いますが、登坂力でセーフティーリードを広げるミサイルテンリュウとしてはベストの戦術。安部騎手は今回テン乗りでしたが、その点を見事に生かし切った好騎乗と言えるでしょう。フクイズミは障害でのヒザ折りがなければ、とも思いますが、今季初出走ということを考えれば上々の結果。今季も切れ味鋭い豪脚で、オープン戦線を盛り上げてくれそうです。

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安部憲二騎手「恵介君が事故で乗れなくなって残念なことになりましたが、ここを目標に仕上げていたのは知っていたので、勝ててよかったです。この馬に乗るのは初めてでしたが、別の馬で同じレースには乗っていたし、障害がいいことはわかっていたので、それを生かそうと思いました。馬が気分よく走ってくれました」

槻舘重人調教師「第2障害まで重そうに来るけど、障害は切れる馬なので、そのことは騎手に伝えておきました。イメージどおりのレースをしてくれたと思います。前走は重量が軽かったので、ほかの馬に行かれてしまいましたが、このくらい重くなれば障害は抜群にいいので、それがこの馬の持ち味です。雨が降ってくれたのも味方してくれました」

6/17黒ユリ賞回顧

2007年6月18日(月)

エリザベスライデン3歳春の女王に

 17日(日)は、ばんえいナイター初となる重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、1番人気のエリザベスライデンが優勝。今季の好調ぶりを証明するレースを見せ、3歳牝馬の一冠を奪取しました。

 道中は横一線の状態で進み、ややスローペース。各馬とも主張することなく、一団のまま第2障害を迎えました。
 エリザベスライデンが積極的に仕掛けると、後続も即座に登坂開始。しかし楽に天板に脚をかけたエリザベスライデンが、これをひと腰でクリア。アグリタカラも差なく続き、プリンセスミント、ダイヤローズあたりも圏内で障害を越えていきました。
 しかし、そこからはエリザベスライデンの独壇場。楽な手ごたえのまま脚を伸ばすと、後続を置き去りにしてゴールへ一直線。その脚いろは最後まで衰えず、結局2着に10秒以上の差を付ける大楽勝を演じました。
 後続は、残り30メートル付近で2番手に上がったダイヤローズがリードを保っていましたが、ゴール寸前で止まってしまい万事休す。各馬が一斉に襲いかかり、障害5、6番手から追い込んだヒカルアサヒが、苦しみながらも2着入線。好位追走も終いに伸びきれなかったアグリタカラが3着を確保しました。
 2番人気のプリンセスモモは障害7、8番手からよく追い込み、2着はあるかと思われましたが、最後に力尽きてゴール線上でストップ。立て直しに時間がかかり、結局7着に敗れました。

 エリザベスライデンは、これで今季6戦3勝。実績としては南北海道産駒特別で2着、いちい賞で4番人気5着といったものが目立つ程度でしたが、牝馬三冠の初戦で堂々の1番人気、そしてそれに応える快勝と、一躍この世代のトップクラスに駆け上がった印象。登坂力、そして終いの脚も堅実で、今後もこの世代を代表する牝馬として活躍してくれることでしょう。

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6/3柏林賞回顧

2007年6月 5日(火)

マルミシュンキ圧倒的な力を見せる

 3日(日)は新設重賞の柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝1.3倍の1番人気に支持されたマルミシュンキが快勝。これで通算16戦15勝とし、圧倒的な実力を見せつけました。

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 スタート後は左にヨレるところを見せたマルミシュンキですが、楽に好位を追走。抜群の登坂力を見せて第2障害をひと腰、先頭でクリアすると、あとは楽な手ごたえのままゴールへ一直線。ホクショウダイヤが持ち前の末脚で追い込んできましたが、途中からは脚いろが一緒に。結局マルミシュンキがそのまま逃げ切り、イレネー記念に次ぐ重賞2勝目を挙げました。

 ここで注目したいのは、第2障害をクリアしたところでの、マルミシュンキとホクショウダイヤの差。末脚に定評があるホクショウダイヤですが、これまでは障害で苦戦して、6、7番手から追い込むも2、3着というレースぶりが続いていました。ひるがえって今回は3番手クリア、しかも差なく続いただけに、この馬の勝ちパターンでした。しかし結果は、マルミシュンキの圧勝。それだけマルミシュンキの強さは際だっており、同斤量ならこの世代に敵はいないことを証明したといえるでしょう。

 なお、3着には障害2番手から粘り込んだメジロショウリキが入線。以下テンカ、コーネルと続き、今季初出走となったダービー馬ナカゼンスピードは、障害で詰まって9着に敗れました。

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松田道明騎手「いつもどおり馬の状態はすごくよかった。強い馬なのでやはりプレッシャーはかかります。第1回のレースを勝てて名誉に思います」

今井茂雅調教師「瞬発力がいい馬です。オーナーの意向として大事に使っていくということなので、これからもそのようにレースを選んで使っていくと思います」

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