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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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6/24旭川記念回顧

2007年6月25日(月)

ミサイルテンリュウ障害力で逃げ切る!

 24日(日)に行われた重賞・旭川記念(3歳以上オープン)は、ミサイルテンリュウが優勝。06年帯広記念、北斗賞に続く重賞3勝目を挙げました。

 第1レースの馬場入場で鈴木恵介騎手が落馬負傷し、ミサイルテンリュウは安部憲二騎手に乗り替わりとなりました。道中はトカチプリティー、トモエパワーといったあたりが先行しましたが各馬一団。サダエリコらもこれに続き、平均からやや早めの流れでレースは進みました。
 第2障害に真っ先に挑んだのはミサイルテンリュウ。持ち前の登坂力を発揮してグイグイ荷物を引き上げると、先頭で障害をクリア。後続との差を広げて逃げ切り態勢を築きました。
 遅れた2番手にスーパークリントン、続けて、ここでフクイズミが障害を越える展開。自慢の豪脚で2番手に浮上すると、徐々にミサイルテンリュウとの差を詰めていきました。しかし、ミサイルテンリュウも懸命に脚を伸ばして残り10メートル。フクイズミが一気に迫る苦しい展開となりましたが、なんとかこれをしのぎきって先頭でゴールを果たしました。フクイズミが2着で、障害2番手から粘ったスーパークリントンが3着入線。障害を4番手で越えたカネサブラックは終いに伸びきれず、7着に敗れました。

 第2障害での早めの仕掛けは、ゴール前での失速というリスクを負いますが、登坂力でセーフティーリードを広げるミサイルテンリュウとしてはベストの戦術。安部騎手は今回テン乗りでしたが、その点を見事に生かし切った好騎乗と言えるでしょう。フクイズミは障害でのヒザ折りがなければ、とも思いますが、今季初出走ということを考えれば上々の結果。今季も切れ味鋭い豪脚で、オープン戦線を盛り上げてくれそうです。

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安部憲二騎手「恵介君が事故で乗れなくなって残念なことになりましたが、ここを目標に仕上げていたのは知っていたので、勝ててよかったです。この馬に乗るのは初めてでしたが、別の馬で同じレースには乗っていたし、障害がいいことはわかっていたので、それを生かそうと思いました。馬が気分よく走ってくれました」

槻舘重人調教師「第2障害まで重そうに来るけど、障害は切れる馬なので、そのことは騎手に伝えておきました。イメージどおりのレースをしてくれたと思います。前走は重量が軽かったので、ほかの馬に行かれてしまいましたが、このくらい重くなれば障害は抜群にいいので、それがこの馬の持ち味です。雨が降ってくれたのも味方してくれました」

6/17黒ユリ賞回顧

2007年6月18日(月)

エリザベスライデン3歳春の女王に

 17日(日)は、ばんえいナイター初となる重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、1番人気のエリザベスライデンが優勝。今季の好調ぶりを証明するレースを見せ、3歳牝馬の一冠を奪取しました。

 道中は横一線の状態で進み、ややスローペース。各馬とも主張することなく、一団のまま第2障害を迎えました。
 エリザベスライデンが積極的に仕掛けると、後続も即座に登坂開始。しかし楽に天板に脚をかけたエリザベスライデンが、これをひと腰でクリア。アグリタカラも差なく続き、プリンセスミント、ダイヤローズあたりも圏内で障害を越えていきました。
 しかし、そこからはエリザベスライデンの独壇場。楽な手ごたえのまま脚を伸ばすと、後続を置き去りにしてゴールへ一直線。その脚いろは最後まで衰えず、結局2着に10秒以上の差を付ける大楽勝を演じました。
 後続は、残り30メートル付近で2番手に上がったダイヤローズがリードを保っていましたが、ゴール寸前で止まってしまい万事休す。各馬が一斉に襲いかかり、障害5、6番手から追い込んだヒカルアサヒが、苦しみながらも2着入線。好位追走も終いに伸びきれなかったアグリタカラが3着を確保しました。
 2番人気のプリンセスモモは障害7、8番手からよく追い込み、2着はあるかと思われましたが、最後に力尽きてゴール線上でストップ。立て直しに時間がかかり、結局7着に敗れました。

 エリザベスライデンは、これで今季6戦3勝。実績としては南北海道産駒特別で2着、いちい賞で4番人気5着といったものが目立つ程度でしたが、牝馬三冠の初戦で堂々の1番人気、そしてそれに応える快勝と、一躍この世代のトップクラスに駆け上がった印象。登坂力、そして終いの脚も堅実で、今後もこの世代を代表する牝馬として活躍してくれることでしょう。

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6/3柏林賞回顧

2007年6月 5日(火)

マルミシュンキ圧倒的な力を見せる

 3日(日)は新設重賞の柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝1.3倍の1番人気に支持されたマルミシュンキが快勝。これで通算16戦15勝とし、圧倒的な実力を見せつけました。

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 スタート後は左にヨレるところを見せたマルミシュンキですが、楽に好位を追走。抜群の登坂力を見せて第2障害をひと腰、先頭でクリアすると、あとは楽な手ごたえのままゴールへ一直線。ホクショウダイヤが持ち前の末脚で追い込んできましたが、途中からは脚いろが一緒に。結局マルミシュンキがそのまま逃げ切り、イレネー記念に次ぐ重賞2勝目を挙げました。

 ここで注目したいのは、第2障害をクリアしたところでの、マルミシュンキとホクショウダイヤの差。末脚に定評があるホクショウダイヤですが、これまでは障害で苦戦して、6、7番手から追い込むも2、3着というレースぶりが続いていました。ひるがえって今回は3番手クリア、しかも差なく続いただけに、この馬の勝ちパターンでした。しかし結果は、マルミシュンキの圧勝。それだけマルミシュンキの強さは際だっており、同斤量ならこの世代に敵はいないことを証明したといえるでしょう。

 なお、3着には障害2番手から粘り込んだメジロショウリキが入線。以下テンカ、コーネルと続き、今季初出走となったダービー馬ナカゼンスピードは、障害で詰まって9着に敗れました。

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松田道明騎手「いつもどおり馬の状態はすごくよかった。強い馬なのでやはりプレッシャーはかかります。第1回のレースを勝てて名誉に思います」

今井茂雅調教師「瞬発力がいい馬です。オーナーの意向として大事に使っていくということなので、これからもそのようにレースを選んで使っていくと思います」

4/30ばんえい十勝オッズパーク杯回顧

2007年5月 1日(火)

カネサブラック実力を証明!

 30日(振・月)に行われた新設重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜)は、4番人気のカネサブラックが優勝。昨シーズン目をみはるような活躍を見せた同馬が、今季も幸先のいいスタートを切りました。
 道中はシンエイキンカイ、トモエパワーあたりが先行したものの、馬場水分0.7%と極端に乾いた馬場だけに、砂煙を巻き上げながら各馬ゆったりと進みました。真っ先に第2障害に挑んだのはシンエイキンカイ。しかし、これに続くように仕掛けたカネサブラックが、ひと腰であっさりとクリア。タケタカラニシキが続き、やや遅れてトモエパワー、ナリタボブサップといった人気馬が越えていきました。
 先頭クリアのカネサブラックはセーフティーリードを広げ、盤石のレースぶりを披露。さすがに重い馬場がこたえたかゴール寸前で脚が止まりましたが、後続の追撃を封じてそのまま先頭でゴールを果たしました。後続の争いは、タケタカラニシキが粘り込みを図るところへ、トモエパワーが必死の追い込みを見せ、結局ゴール寸前で交わしたトモエパワーが2着を確保。タケタカラニシキが3着という結果になりました。
 勝ったカネサブラックは、ばんえい大賞典、旭川記念に続く重賞3勝目。昨シーズン後半はハンデに悩まされましたが、700キロ台のレースで、加えて他馬と同重量となれば、ばんえい屈指の実力を披露できます。今後の課題は重い荷物への対応。まだ5歳と若いだけに、さらなる成長を期待したいと思います。
 貫禄を見せたのは、ばんえい記念馬トモエパワー。本来、高重量戦でジワジワ追い込むタイプだけに、700キロ台で行われた今回のレースは「向かない」印象がありました。しかし、乾燥して力を要する馬場になったことが、この馬に味方。ゴール寸前での逆転劇は、トモエパワーの実力を証明するものと言えるでしょう。

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3/25ばんえい記念回顧

2007年3月25日(日)

新たなるヒーロー誕生! トモエパワー

07  25日(日)に行われたシーズン最後の大一番、ばんえい記念(4歳以上オープン)は、単勝2番人気のトモエパワーが優勝。ばんえい競馬の頂点に上り詰めました。
 前夜にはみぞれが降り、第1レース時点での馬場水分は5.7%。ばんえい記念の発走時には4.4%に下がりました。
 第1障害を先頭で降りたのはミサイルテンリュウ。エビスオウジャが続き、スターエンジェル、ミサキスーパーという展開。各馬、道中刻みながら、ゆったりとしたペースでレースは流れました。
 第1障害と第2障害の中間でトモエパワーが先頭に立つと、第2障害下に先頭で到達。各馬に先んじて勝負を挑みました。やや遅れてミサイルテンリュウ、アンローズ、スターエンジェルらが仕掛けます。トモエパワーは途中ヒザを折りながらも坂本東一騎手が必死に体勢を立て直すと、苦戦する各馬を尻目に、先頭で第2障害を越えました。
 かなり遅れて障害を越えたのはミサイルテンリュウ。そしてシンエイキンカイと続き、トモエパワーを追いかけましたが、力強く末脚を伸ばしたトモエパワーが余裕をもってのゴール。最後はミサイルテンリュウの脚いろが鈍ると、シンエイキンカイがこれを交わし、2着でゴールしたときには勝ち馬から40秒ほど離されていました。3着にはミサイルテンリュウが入り、単勝1番人気に支持されたミサキスーパーは第2障害で苦戦し7着に敗れました。
 勝ったトモエパワーは、今シーズン800万クラスからのスタートでしたが、3連勝でオープンに上がると徐々に力をつけ、帯広記念で重賞初制覇。重賞2勝目が大一番のばんえい記念制覇となりました。
 松井浩文調教師は厩舎開業2シーズン目でばんえい記念制覇の快挙。ベテラン坂本東一騎手も、念願のばんえい記念初制覇となりました。

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坂本東一騎手
「第1障害を越えたら先行して行こうと考えていたので、思いどおりのレースができました。第2障害でも手ごたえ十分で、ヒザを折ったときは一瞬焦りましたが、馬を落ち着かせようと考えました。最後はだいぶうしろが離れて、朝と比べるとだいぶ馬場が重くなっていたので、大丈夫だろうと思いました。あとは転倒することだけを気をつけていました。帯広記念を勝ったときから、ばんえい記念もという手ごたえはありました」

松井浩文調教師
「予想よりもだいぶ早めに行っているなとは思って見ていました。第2障害でヒザを折りましたが、その次にいい腰が入ったので、大丈夫だと思いました。帯広記念のあとはハンデを背負っていたので苦戦はしましたが、それなりにいいレースをしていたので、好調は維持していました。昨シーズンから手ごたえはあったので、今年はタイトルをとらなければと思って期待していました」

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