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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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12/24ばんえいダービー回顧

2007年12月25日(火)

アローファイター悲願の頂点奪取 

 24日(振・月)に行われた重賞のばんえいダービー(3歳オープン)は、アローファイターが快勝。三冠戦線で3、2着と惜敗続きだった同馬が見事に最終戦を制し、世代の頂点に立ちました。

 道中はアアモンドヤワラ、アローファイターあたりが馬群をリード。これにニシキガールも加わり、ややバラついた状態で第2障害を迎えました。
 各馬じっくりタメたのち、真っ先に仕掛けたのはアアモンドヤワラ。しかし、それに呼応するように動いたアローファイターが抜群の登坂力を見せ、ひと腰でクリア。やや遅れてシベチャタイガー、ニシキガールの2頭が続き、後続は置かれ加減。勝負は3頭に絞られたように思われましたが、アローファイターの逃げ脚は快調。ゴール前で少し脚いろが鈍ったものの、セーフティーリードがものを言い、後続の追撃を完全に封じました。2頭による2着争いは、終始リードしていたニシキガールが先着。そのニシキガールがゴールした瞬間、シベチャタイガーの脚が止まり、さらにもう一度寸前でストップ。かろうじて3着を確保しました。

 勝ったアローファイターは、ナナカマド賞(特別)2着、ホクレン賞2着など、早くから世代のトップクラスとして活躍。しかし、その後もイレネー記念3着、そして前述の通りばんえい大賞典3着、ばんえい菊花賞2着と重賞で勝ちきれず、もどかしい結果が続いていました。ところが今回は、課題のゴール前を克服し、しまいまできっちり脚を伸ばす好内容。毎回こうしたレースを演じることができれば、さらにタイトルを積み重ねることも可能でしょう。
 ニシキガールはばんえいオークスでの勝利に続く好走で、牝馬の世代ナンバー1を強く印象づけました。ゴール前一杯になっていたばんえいオークスに比べると、さらに力をつけたのが明白で、過去のオークス馬と比べても遜色ない力を持っていると言えます。
 ばんえい菊花賞に続く二冠を期待されたシベチャタイガーでしたが、2歳時に課題となっていたゴール前での粘りが、この大一番で出てしまいました。ただ今回の走りからも、この世代を代表する1頭であることは確か。もう一皮むければ、古馬重賞を取れる器であることも間違いないでしょう。

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12/9ばんえいオークス回顧

2007年12月10日(月)

ニシキガール復活の重賞2勝目 

 9日(日)は牝馬三冠の最終戦・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のニシキガールが優勝。2月の黒ユリ賞に続く重賞2勝目を挙げました。

 道中はアグリタカラやニシキガールらが交互に先頭に立つ展開でしたが、ほぼ一団のまま進み第2障害へ。
 真っ先に挑んだのは1番人気のペガサスプリティー。ひと呼吸おいてエリザベスライデン、アグリタカラも登坂を開始しました。各馬障害に苦しみ、エリザベスライデンもヒザを折るなど苦戦。そうしたなか、ようやく抜け出してきたのがアグリタカラ。これにヒカルアサヒ、やや遅れてニシキガールが続き、エリザベスライデンも立て直して障害を下っていきました。
 ここから一気に脚を伸ばしたのがニシキガール。残り30メートル標識の手前で先頭に立つと、後続との差を保ちながら、ゴールを目指します。残り5メートル付近からは脚が鈍りましたが、大河原和雄騎手がギリギリまでもたせてゴールイン。2番手追走のヒカルアサヒも、最後はギリギリ一杯。なんとかゴール入線を果たして2着を確保しました。道中何度か止まりながらも、エリザベスライデンが3着入線を果たしています。

 前述のとおり、ニシキガールは重賞2勝目。オープンで活躍したプリンセスサクラコの妹としてデビュー時から注目され、世代のトップクラスとして活躍。それだけに、これまでは重量を課せられたことも多く、厳しい戦いを強いられてきました。しかし定量戦となれば浮上の余地は十分にあったといえ、今回の結果も納得できるものと言えるでしょう。今後も、これまでのオークス馬に負けないような活躍を期待したいと思います。

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11/25北見記念回顧

2007年11月25日(日)

5歳世代3頭が上位を独占!

 25日(日)に行われた重賞・北見記念(3歳以上オープン)は、5歳馬ナリタボブサップが優勝。2歳時のホクレン賞(2着)以来、14回目の挑戦で重賞初制覇を果たしました。

 高重量戦とはいえ、馬場水分5.4%ということもあって道中はやや速めのペース。トモエパワーが積極策で馬群を引っ張り、サダエリコ、タケタカラニシキらも前々でレースを進めました。
 第2障害はタケタカラニシキが真っ先に挑戦し、それを合図とするように各馬も登坂開始。最初に登り切ったのはナリタボブサップで、やや遅れてミサイルテンリュウ、スーパークリントン、カネサブラックが続いていきました。残り30メートル付近で、いったんミサイルテンリュウが差を詰めましたが、ナリタボブサップの逃げ脚も軽快。差が詰まりそうで詰まらない展開が繰り広げられ、あれよあれよという間に残り10メートル。結局そのままナリタボブサップが逃げ切り、初タイトルをゲットしました。
 追ってきたミサイルテンリュウは、残り10メートル付近で微妙に脚いろが鈍り、これを追走していたカネサブラック、スーパークリントンの2頭がゴール寸前で交わして2、3着。障害8番手クリアからゴール直前で飛んできたフクイズミが、これらと差のない5着で入線しています。

 前述のとおり、ナリタボブサップは重賞初制覇。障害の巧さには定評がありましたが、しまいにこらえきれず惜敗といったシーンが多々ありました。今回の勝利は、軽めの馬場が味方しての逃げ切りという面も否定はできません。しかし860キロという自身の最高負担重量での勝利は、力をつけている証拠。まだまだ伸びしろがある5歳馬だけに、今後の活躍が十分に期待できそうです。
 カネサブラックは岩見沢記念に続いて2着。高重量でも力を発揮できるようになり、天性のレースセンスの持ち主がいよいよ本格化を迎えたように思われます。それを印象づけるためにも、今後はばんえい十勝オッズパーク杯に続く古馬重賞タイトルがほしいところでしょう。
 スーパークリントンは自身6回目の重賞3着。名バイプレーヤーを名乗るにはまだまだ若く、今後のさらなる成長を期待したいと思います。
 終わってみれば5歳世代3頭が上位を独占。ばんえいの未来図をかいま見た一戦と言えます。

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11/4ばんえい菊花賞回顧

2007年11月 4日(日)

シベチャタイガー力強く差し切る!

 4日(日)に行われた重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)は、シベチャタイガーが優勝。デビュー時から世代のトップクラスとして活躍してきた同馬が、ようやく重賞制覇を成し遂げました。

 やや軽めの馬場でしたが、道中はゆったりとしたペース。アローファイターを先頭に、2度3度止まりながら、第2障害を迎えました。
 真っ先に挑んだのはアローファイター。呼応するようにシベチャタイガーも登坂を開始し、両馬ともふた腰ほどで並んで越えていきました。後続は苦戦を強いられ、遅れてミサキスペシャル、エリザベスライデン、プリンセスモモといった順でクリア。
 前を行く2頭の脚いろは軽快で、完全に一騎打ちの様相。しかし先行していたアローファイターは、残り20メートルを切ってから脚いろが鈍りはじめました。そこへシベチャタイガーが並びかけ、前に出たのが残り10メートル付近。そのまま脚を伸ばしたシベチャタイガーがアローファイターを突き放し、先頭でゴールを果たしました。2秒差の2着はアローファイター。さらに12秒ほどの差で、ミサキスペシャルが3着で入線しました。

 シベチャタイガーはこれが重賞初制覇。これまで世代限定戦ではハンデを課せられてきましたが、定量戦となれば話は別。持ち前の障害力に加え、終いの粘り強さが出てきたことも今回の勝利に直結した印象です。そもそもこの世代の能力検査で1番時計を出した逸材。この勝利で勢いに乗れば、ばんえいダービー(12月24日)での二冠達成も期待できそうです。
 対してアローファイターは、ホクレン賞(2着)、イレネー記念(3着)、ばんえい大賞典(3着)に続き、またしても重賞で惜敗。ただ、世代トップの力を持っていることは明白で、あとは障害を越えてからの粘りが課題。それさえクリアできれば、ばんえいダービーでも主役を演じられるでしょう。

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10/8クインカップ回顧

2007年10月 9日(火)

最低人気ヒメカワキタが重賞初制覇!

 8日(祝・月)に行われた重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)は、単勝最低人気のヒメカワキタが優勝。これまでばんえいオークス4着が目立つ程度でしたが、一躍世代牝馬トップクラスへ名乗りを上げました。

 各馬645~670キロということもあり、道中は標準的な流れ。サクラガサイタ、センコウラブリイあたりが先行して、勝負どころの第2障害を迎えました。
 真っ先に動いたのはセンコウラブリイ。追ってヒメカワキタ、ニシキユウが仕掛ける展開。先頭でこれを越えたのはセンコウラブリイで、ヒメカワキタがこれに続き、エメラルド、ニシキユウの人気2頭が追随。障害を下りて2馬身ほどのリードを保っていたセンコウラブリイですが、激しく尻尾を振りながらのレース。苦しいのか、レースに集中できていないのか徐々に失速し、残り15メートル付近でヒメカワキタが先頭へ。そのままヒメカワキタが力強く脚を伸ばし、半馬身ほどの差でゴールを駆け抜けました。センコウラブリイはなんとかこらえきって2着。よく歩いたもののトップハンデがこたえたか、1番人気のエメラルドが3着。

 ヒメカワキタはこれが重賞初制覇。今回は、実績のあるエメラルド、ニシキユウとの比較で重量が20キロ軽かったこともありますが、同クラス、同重量、そして同厩舎のセンコウラブリイを抑えきったのは見事。06年シーズンの最終戦あざみ特別で、エメラルドやニシキユウといった世代トップクラスと同重量で勝っていることから、もともと実力差はなかったのでしょう。ただ、このあざみ特別も今回同様に単勝最低人気、また前走は1番人気で7着と敗れたようにムラ駆けなのは否めません。今後は安定して力を発揮することができるかどうかが課題となるでしょう。
 センコウラブリイは今回が9度目の2着。時にこうした詰めの甘い馬がいますが、激しく尻尾を振っていたゴール前からすると、センコウラブリイも勝ちきれないタイプなのかもしれません。それはともかく、管理する皆川公二調教師にとっては、うれしい同厩舎ワンツー決着。悔しいと思われるのは、ここ数戦ヒメカワキタの手綱も取ってきた入澤和也騎手でしょう。次の機会の奮起に期待したいと思います。
 単勝1、2番人気のエメラルドとニシキユウが、それぞれ3、4着。やはりハンデが響いた印象ですが、それでも堅実なレースをみせたのは収穫。牡、牝を問わず、この世代のトップクラスにあることを証明した一戦と言えるでしょう。

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