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9/30岩見沢記念回顧

トモエパワーが力勝負を制す!

 30日(日)は重賞の岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、3番人気のトモエパワーが優勝。得意の高重量戦で、昨季のばんえい記念馬が復活ののろしを上げました。

 全馬800キロ以上の重量を曳いているため、道中は予想どおりのスローペース。スーパーロイヤル、シンエイキンカイあたりが早くも第1障害で息を入れるなど、各馬ゆったりと歩みを進める展開。わずかにスターエンジェルがリードを保ちながら馬群を引っ張り、内のサダエリコ、外のタケタカラニシキもこの圏内でレースを進めました。
 第2障害はタケタカラニシキが真っ先に動き、その様子をうかがっていた各馬が遅れて仕掛ける展開。ミサイルテンリュウの馬体がグッと上がり、天板近くまで一気に登坂。さらに腰を入れて登り切ると、障害巧者の面目躍如、先頭でこれをクリアしました。追走集団ではトモエパワーが登り切っているものの、ソリを上げ切るまでに至らず苦戦。その間にタケタカラニシキとカネサブラックが天板に達し、ようやくソリを上げ切ったトモエパワーと、3頭がほぼ並んで障害を下っていきました。
 逃げるミサイルテンリュウは、大きくリードを取っていましたが徐々に脚いろが鈍りはじめ、残り10メートル付近でストップ。追走3頭が差を詰め、残り5メートルで1馬身差まで接近。しかし、この差ならミサイルテンリュウの逃げ切りが濃厚となり、いよいよソリの後端がゴール線を越えるその瞬間、悔やんでも悔やみきれない痛恨のゴール線上ストップ。そこへ強襲してきたトモエパワーが、カネサブラックを交わし、ミサイルテンリュウを尻目に、先頭でゴール線を通過。今季の初勝利をビッグタイトルで飾りました。2着にカネサブラックで、立て直したミサイルテンリュウが3着で入線。以下、先行策から粘ったタケタカラニシキ、障害7番手以降から追い込んだフクイズミと続きました。

 勝ったトモエパワーは、前述のとおり今季初勝利。もちろんミサイルテンリュウが寸前で止まったのはラッキーでしたが、重馬場、高重量戦と、とにかくパワーが必要だった今回、ばんえい記念馬トモエパワーの持ち味が存分に発揮されたと見るべきでしょう。残り5メートルでも衰えなかった末脚がそれを物語っており、やはり高重量戦では軽視禁物のようです。
 驚かされたのはカネサブラック。重賞3勝の実績からすればここで好勝負を演じても不思議ないですが、800キロ以上のレースは3戦して4着が最高着順(ポプラ賞・810キロ)と、高重量戦にまったく実績がありませんでした。これまでの連対時最高重量が760キロだったことを考えれば、大きな飛躍といえるでしょう。
 なにより惜しかったのはミサイルテンリュウ。あとひと押しならぬ、あと“ひと曳き”だっただけに、陣営としては悔しい一戦だったはず。ただ、ゴール線上ストップから立て直し、越えたところでまたすぐに止まったところを見ると、限界ギリギリまで攻めた結果。そのアグレッシブなレースぶりには、非常に好感が持てました。もちろん詰めの甘さは否定できませんが、今後も障害力を武器に重賞戦線をにぎわせてくれるものと思われます。

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