オレワスゴイ好内容で世代の頂点へ
9日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、オレワスゴイが優勝。デビューから2歳戦線を牽引してきた同馬が、世代チャンプの座に就きました。
馬場水分は0.8%まで下がり、若馬にとっては試練ともいうべき舞台。第1障害は各馬すんなり越えたものの、中間部では刻みながら進む展開。一団となりながら、ようやく第2障害下へたどり着きました。
真っ先に挑んだのはマルモスペシャル。それに呼応するかたちでオレワスゴイ、ホクショウジャパンの人気両馬が仕掛けました。なかでも抜群の登坂力を見せたのはオレワスゴイ。一気に障害をクリアして、後続とのリードを広げます。離れた2番手でニシキボスが越え、続いてマルモスペシャル、ウメノタイショウがクリアしていきました。
オレワスゴイの逃げ脚は快調で、15メートルほどのリードを保ったまま残り10メートル。王者の風格さえ漂わせるレースぶりでそのまま脚を伸ばすと、楽にゴール線を通過しました。2番手追走のニシキボスは、最後に脚いろが鈍ったものの2着入線。マルモスペシャルはゴール前でいったん脚が止まりましたが、後続の追撃を振り切って3着を確保しています。
なおホクショウジャパンは障害で再三ヒザを折り、最後は転倒。ほとんどの馬が入線後も障害で詰まっており、結局最下位に敗れました。
オレワスゴイは、もちろん重賞初制覇。能力検査で一番時計を出した逸材が、力どおりに世代の頂点をゲットしました。時おり大敗するシーンもありましたが、今回のレースぶりを見る限り力上位は明らか。重馬場・高重量に対応、と言うより適性を示したことは、今後の大きな飛躍を感じさせます。来年度の活躍が今から楽しみとなりました。
2着のニシキボスは、シーズン後半に力をつけた1頭。ヤングチャンピオンシップで僅差の4着となりトップクラスに名を連ねましたが、やはりこの馬の真価は0秒7差でオレワスゴイを振り切った1月の若駒特別、そして同じくオレワスゴイに0秒5差まで迫った2月のつばき特別。そして今回の一戦で、世代を代表する1頭に成長したことは確定的。今後もその走りに注目が集まることでしょう。