メムロボブサップが5連覇の快挙
8月10日(日)には重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上選抜)が行われ、ファン投票1位のメムロボブサップが圧巻の勝利で人気に応えました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右は単勝オッズ
1.キングフェスタ(790) 7.7
2.ヤマカツエース(790) 82.5
3.タカラキングダム(790) 15.6
4.クリスタルコルド(800) 39.9
5.インビクタ(800) 28.9
6.コマサンエース(810) 15.3
7.メムロボブサップ(790) 1.0
ファン投票で出走馬を選抜する8月恒例のグランプリレースは7頭立てで行われました。このレース4連覇中でファン投票1位のメムロボブサップが単勝1.0倍の断然人気。4歳シーズン三冠など重賞8勝のキングフェスタが7.7倍で2番人気。ばんえい十勝オッズパーク杯で重賞初制覇、北斗賞も制した好調コマサンエースが15.3倍で3番人気と続きました。
タカラキングダムがスタートで遅れますが、第1障害はキングフェスタを先頭に6頭ほとんど差なく横一線で下ります。タカラキングダムも徐々に集団に追いつき、息を入れながらほぼ一団で進むと、中間点ではコマサンエースとメムロボブサップが抜け出して先行します。この2頭がほぼ同時に第2障害に到達。雨が降り始めての軽馬場もあり、前半60秒というペースでした。
第2障害はコマサンエースが先に仕掛けますが、続いたメムロボブサップがすんなり先頭でクリア。コマサンエースが続き、やや離れてインビクタ、ヤマカツエース、キングフェスタも障害をクリアします。メムロボブサップはぐんぐん後続を離しにかかると、最後まで脚色衰えることなく先頭でゴール。障害5番手から懸命に追い上げたキングフェスタが5秒3差の2着。止まらず歩いたコマサンエースが3着に粘り、障害で苦戦し最後方で下りたタカラキングダムが脚を伸ばし4着に入りました。
勝ったメムロボブサップは史上初のばんえいグランプリ5連覇の快挙を達成。重賞は通算24勝目としました。今季2戦目でハンデに恵まれた面もありますが、現役最強馬の貫禄を感じさせる強い内容でした。今後は古馬重賞で唯一制していない帯広記念へ向けての動向が注目されます。
阿部武臣騎手
(怪我から復帰までの間は)早く馬に乗りたいという気持ちで頑張っていました。(ファンから多くの拍手をいただいて)騎手冥利に尽きると思います。メムロボブサップより自分の方が調子を上げないといけないと思っていて、馬は調子よく来ていたし、今年はハンデも軽かったので気楽に乗ることができました。今日は少しスタートが遅かったですが、その後はいつものボブサップらしいレースをしてくれたのでよかったです。(今後は)体調に気を付けながら事故なくレースを使っていけば結果はついてくると思います。これから自分の体も少しずつ良くなると思うので、メムロボブサップと阿部武臣、これからもよろしくお願いします。