11月12日(日)に行われた重賞・クインカップは、1番人気のブルーオーシャンが逃げ切り勝ちを収め、4歳牝馬ナンバーワンの称号を手にしました。このあとは、12月のレディースカップ、年明け1月の重賞・ヒロインズカップで年長牝馬との戦いが待っています。
【第16回開催4日目】
11月18日(土)のメイン第10レースは、釧路湿原特別(B1級-1・2組決勝・20:10発走予定)。
◎サクラダイチは、B1級-2組予選では3着。障害巧者だが終いに踏ん張れずというこの馬らしいレースでした。B1級の特別戦では、今年8月のベガ特別(1組)で1走して2着というのが唯一ですが、特別戦替わりはタイプ的にプラスのはず。勝ち身に遅い近況を打破する逃げ切りを期待します。
B1級-1組予選は、5頭出走していた3歳馬のうち4頭で1~4着を独占し、若さを見せつけています。○マツノテンリュウは、同レースで9着でしたが、さすがに展開が向かなかった様子。10月にはB1級の特別戦で1着があり、巻き返しがありそうです。
1組予選4着の3歳馬▲メジロゴーリキもすでにB1級の特別戦で勝利実績があり、ここに入ってもまったく見劣りしません。
△シンエイボブは、3歳重賞・ばんえい菊花賞で僅差5着、昇級初戦の1組予選2着など近走充実。体重が1000キロを超えた夏以降、障害の安定感が増したのが好調の要因でしょう。
【第16回開催5日目】
11月19日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(オープン-1組・20:10発走予定)。
◎サクラリュウは、2開催前の狩勝賞(オープン)で2着に好走。積極策から障害も先頭ひと腰でクリアすると、シンザンボーイにこそ差されたものの最後まで歩き切りました。前開催の重賞・北見記念は登録のみで回避。今回も出走している狩勝賞の上位3頭のうち、当時から賞金ハンデの加増が増えていないのは、この馬だけということを考えると勝機は十分といえます。
○フジダイビクトリーは、狩勝賞3着で、雨馬場だった北見記念2着と、9歳にしてスピードが増している感さえ受ける充実の近況です。北見記念を使われた馬のなかではハンデが有利なので、引き続き期待できそうです。
▲シンザンボーイは、狩勝賞がオープン昇級初戦でしたが、障害2番手から抜け出して快勝しています。ただ、同レースは北見記念の前哨戦で、重いハンデの実力馬たちが攻めていかなかった面もあり、ここが試金石でしょう。
△オレノココロは、北見記念(4着)くらい前半詰めていければ、5着だった狩勝賞以上の成績が見込めそう。どこまで勝ちにこだわるかです。
11月20日(月)の見どころは枠順確定後に掲載します。
【第16回開催6日目】
11月20日(月)のメイン第10レースは、摩周湖特別(A2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。
◎ホクショウメジャーの障害での安定感を買います。今季は2勝のみですが、A2級の特別戦(混合戦含む)では8戦して2着2回、3着1回、4、5着各2回とほぼ崩れのない成績。1着が少ないぶん収得賞金も少ないため、今回も賞金ハンデなしで走れるのは有利。あとひと押しきけば勝利をつかみそうです。
○フクトクは、2走前の十勝岳特別(A2級-1・2組決勝、2着はホクショウメジャー)4着で、続くA2級-1組予選でも4着でしたが、障害のキレが良くなり、持ち前の決め手が生かせるようになっています。現状なら特別戦でも軽視できず、障害を早めに越えられれば、あっさり差し切る場面も十分です。
▲チヨノタカラは、1組予選では逃げて、カツオーカン(2着)、ホクショウメジャー(3着)の追撃を振り切って勝利。今季6勝のうち3勝を特別戦で挙げている障害巧者で、連勝の可能性もあるでしょう。
△ワールドピサは、1組予選が昇級初戦で僅差の5着。昨季はA2級の特別戦で勝利がある実績を考えれば、妥当な結果といえ、引き続き警戒が必要でしょう。
2組予選は、3連単が21万円という波乱決着。上位人気馬のうち唯一、馬券に絡んだ△ヤマノウンカイを押さえます。