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今週の見どころ(12/23~12/25、12/28・12/29)

2017年12月22日(金)

 年末のばんえい十勝は、3日間+2日間の変則5日間開催。12月24日(日)には、3歳チャンピオン決定戦・ばんえいダービー、29日(金)には、2歳シーズン三冠の第二弾・ヤングチャンピオンシップと2つの重賞が組まれています。ご注目ください。

【第19回開催1日目】
 12月23日(祝・土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン-1組・19:05発走予定)。次開催に行われる重賞・帯広記念の前哨戦です。
 ◎フジダイビクトリーは、前開催の師走特別(オープン-1組)でしぶとく押し切って勝利。今開催から基礎重量が10キロ増えているのは障害巧者のこの馬にとっては歓迎で、賞金ハンデの加増が前走から据え置き15キロなのも有利。まず大崩れは考えられません。
 ○サクラリュウは、同じ前走では3番人気で3着なので、実力は出し切ったでしょう。こちらもフジダイビクトリーと同型の障害巧者で、賞金ハンデが据え置き(10キロ増)なのが好感触です。
 ▲アサヒリュウセイは、近2走のオープン特別戦を含め、4連勝中と充実。賞金ハンデはサクラリュウと同じで恵まれています。この馬はおそらく帯広記念は目標ではなく、目いっぱいの競馬ができそうなのが魅力です。
 △センゴクエースは、師走特別ではテン乗りの工藤篤騎手がうまく乗ってきわどい2着に持ってきました。賞金ハンデは25キロ増と厳しいものの警戒は怠れません。

【第19回開催2日目】
 12月24日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の最終戦・第46回ばんえいダービー(19:05発走予定)。牡馬730キロ、牝馬710キロの定量で3歳ナンバーワンを争います。
 ◎ジェイワンは、障害で崩れるレースが続きましたが、近2走でようやく立て直されダービーに間に合った印象。ここまでの3歳二冠へ出走はありませんが、重賞では4走して2着2回、3、4着各1回と崩れなし。最後の一冠で初の重賞制覇を目指します。
 ばんえい大賞典馬○カネサスペシャルは、二冠目・ばんえい菊花賞では4着でしたが、いちばんいい脚を使っていました。今年の3歳は混戦で、ゴール前が激戦になれば決め手が生きるかもしれません。
 ▲メジロゴーリキは、ばんえい菊花賞が1番人気で6着も、勝ち馬とは僅差。その後に2勝を挙げ好調持続でここに臨みます。
 ばんえい菊花賞3着△ミノルシャープは、前走障害で崩れましたが、前開催を調整に充てての臨戦。どこまで立て直せているか。
 牝馬3頭はすべてばんえい菊花賞で掲示板に載っています。しかし牡馬相手の定量戦では厳しいとみて、同2着からばんえいオークスを制した△ナカゼンガキタを押さえます。

【第19回開催3日目】
 12月25日(月)のメイン第10レースは、オリオン特別(A1級-1組混合・19:05発走予定)
 ◎フウジンライデンは、前開催のおおいぬ座特別(A1級)では2番人気で5着。降雪の影響が濃い馬場状態で、この馬も軽めの馬場は得意ですが、さらに適性が高い馬たちが前で残る流れとなりました。今回も軽めの馬場が予想されますが、A2級混合で相手が楽になっており、巻き返しが期待できそうです。
 ○スーパータイトルは、前走ではオープン混合戦に組まれ力及ばずも、相手が楽になるここなら前進があって不思議なし。
 ▲カネゾウは、おおいぬ座特別の2着馬。当時の1、3着馬が不在なら当然警戒は必要。
 △ホンベツイチバンは、おおいぬ座特別では大敗も力負けではありません。
 格下とはいえ△チヨノタカラも押さえには必要でしょう。

【第19回開催4日目】
 12月28日(木)のメイン第10レースは、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:05発走予定)。年明けに行われるスピードスター賞のトライアルで、定量500キロ(牝馬20キロ、3歳20キロ、4歳10キロ減)で争われます。
 ◎ホクショウディープは、スピードも決め手もありいかにも向きそうなタイプ。同条件には初挑戦で、時計の裏づけはありませんが、4歳の成長力に期待します。
 ○フクドリは、昨年の地吹雪賞2着馬で、おそらくこの条件を待っていたはず。自己条件の前走を快勝しており、2014年3月以来、久々の1番人気を背負うかもしれません。
 昨年8月の稲妻賞2着▲ファイトガール、14年のスピードスター賞2着馬△ホクショウサスケ、14年のこのレース3着馬△トレジャーハンターなど、この条件で好走実績がある馬も侮れません。

【第19回開催5日目】
 12月29日(金)のメイン第10レースは、第19回ヤングチャンピオンシップ(2歳選抜・19:05発走予定)。南北海道、北央、北見、釧路、十勝の各産駒特別競走の上位2頭ずつに出走権が与えられます。
 北央産駒特別1着◎オレワチャンピオンに注目します。牡馬の特別戦・青雲賞2着、2歳最初の重賞・ナナカマド賞2着と、大レースでは一歩届きませんでしたが、前走北央産駒特別では鬱憤を晴らす着差以上の勝ちっぷり。今回は賞金別定10キロ増ですが、普通のレースなら15キロ増となるところで、逆に恵まれた感さえあります。
 ○キンツルモリウチは、相手に恵まれたとはいえ釧路産駒特別が圧巻の勝利。引き続き期待できそう。
 ▲ジェイコマンダーは、例年レベルが高い十勝産駒特別の勝ち馬。その後は精彩を欠いていますが、やや相手が下がるここは巻き返しがあるかもしれません。
 △コウシュハレガシーは、十勝産駒特別の2着馬。やや格下感はあるものの、順調度ではジェイコマンダーを上回ります。
 △アアモンドグンシンは、南北海道産駒特別で勝利すると、初の2歳A級-1組戦だった前走で僅差3着と力をつけています。


今週の見どころ(12/16~12/18)

2017年12月14日(木)

 12月17日(日)のメインには、準重賞・レディースカップが組まれています。4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の各世代から通算収得賞金順で上位の2頭ずつを選抜して争う、牝馬のドリームエイジカップともいうべきレース。過去5回で4歳馬が3勝(3着1回)を挙げていますが、今年はどうでしょうか。

【第18回開催4日目】
 12月16日(土)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(オープン-2組混合・19:05発走予定)
 ◎ホクショウユウキは、6走連続で3着以内とすっかり軌道に乗りました。前走知床賞(オープン)では、アサヒリュウセイとの叩き合いの末コンマ6秒だけ先着されての2着。オープン初戦でこれだけの競馬ができれば、今回の相手なら主役を張れそうです。
 ○トレジャーハンターは、前走知床賞では、アサヒリュウセイ、ホクショウユウキの争いから徐々に遅れて3着。とはいえ5走連続して3着以内と堅実な走りを続けています。障害を越えるタイミング次第では当然逆転もありえそうです。
 ▲スーパータイトルは、A1級で3走連続して2着。ホクショウユウキとは4走前に対戦し7秒9差をつけられましたが、今回はこちらのほうがハンデが有利なだけに食い下がりに警戒したいところ。
 △キンメダルは、重賞だった前走では苦戦しましたが、A1級混合のこの条件なら見直せそう。
 △ホクショウディープは、軽馬場が得意。障害次第では見せ場以上がありそうです。

【第18回開催5日目】
 12月17日(日)のメイン第10レースは、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:05発走予定)
 6歳馬◎キサラキクは、昨年のこのレースで3着。今季は負担重量800キロ以上を課される牡馬とのオープン重賞でも堅実に掲示板に載るなど地力強化しています。今回のメンバー中で前走より重量が軽くなるのはこの馬だけで、主役を演じてくれそうです。
 同じく6歳馬○アアモンドセブンは、今年1月に行われた重賞・ヒロインズカップの勝ち馬。春先は障害で崩れるレースが目立ちましたが、近走ではスムーズに抜けています。テンに置かれる面はありますが、牝馬限定でしかも格下との混合戦なら決め手炸裂のシーンも考えられます。
 8歳馬▲フレグランスは、前走がB2級の平場戦でしたが大逃げを打って押し切る強い競馬。本来の動きを取り戻したと見ていいでしょう。もともと680キロで勝ち負けしており、今回の最軽量ハンデ690キロなら前進が見込めそう。
 馬場が軽くなれば△ファイトガール△セイコークインの7歳両馬の出番もありそうです。

【第18回開催6日目】
 12月18日(月)のメイン第10レースは、カトレア特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)
 ◎ヒカルナナヒメは、11月に行われた4歳牝馬重賞・クインカップでは690キロで障害をひと腰で切って2着。その後3走でも1着、4着、B1級-2組予選1着と崩れていません。1組予選の勝ち馬ゴールドインパクトが回避したここは軸として期待できそうです。
 ○メジロゴーリキは、釧路湿原特別(B1級-1・2組決勝)1着、五稜郭特別(B1級-1組)5着、1組予選4着という近況。負けても僅差で、特別戦へ替わるのはプラスのタイプです。
 ▲マツカゼウンカイは、メジロゴーリキと同じ近3走が4、2、2着。いずれも勝ち馬との差はわずかなので、ここも当然有力といえます。
 五稜郭特別3着△サクラダイチも争覇圏内にいます。

今週の見どころ(12/9~12/11)

2017年12月 7日(木)

 12月3日(日)に行われた3歳女王決定戦・ぱんえいオークスは、ナカゼンガキタが接戦をモノにし初重賞制覇を成し遂げました。12月24日(日)には、ばんえいダービーが控えており、出走があればそこでの戦いぶりも注目を集めそうです。

【第18回開催1日目】
 12月9日(土)のメイン第10レースは、冬月特別(A2級-1組・19:05発走予定)
 ◎チヨノタカラは、前走のピヤシリ特別(A1級-1・2組決勝混合)では6番人気で6着。この馬以外はすべて格上A1級という組み合わせだっただけに妥当な結果かもしれませんが、障害巧者らしくひと腰で切っていました。今回は自己条件の特別戦だけに巻き返しが見込めそうです。
 相手は、前開催の暑寒別岳特別(A2級-1組)上位馬が有力。2着○ホクショウメジャーは、端コースに入ってもスムーズな走りで障害も先頭で仕掛けていました。しかし、逃げ切り勝ちを収めた▲カツオーカンがひと腰で越えたのに対し、この馬はやや手こずったぶんがゴールでの2秒7差だったと考えられます。障害のタイミング次第では当然、逆の着順はありえるでしょう。
 暑寒別岳特別で3着以下はやや離されましたが、障害がスムーズなら4着△プレザントウェー、8着△フクトクらの上位進出もありそうです。

【第18回開催2日目】
 12月10日(日)のメイン第10レースは、師走特別(オープン-1組・19:05発走予定)
 ◎サクラリュウは、前走の重賞・ドリームエイジカップでは、勝ち馬センゴクエースから4秒4差の5着。降雪で速い時計での決着になったのは不運でしたが、力は出し切った印象です。当時は、1着センゴクエース、2着フジダイビクトリーと同重量でしたが、今回はそれぞれ15キロ、5キロ差がつくことを考えれば巻き返して当然といえます。
 ○フジダイビクトリーは、10月以降の近5走が2、3、2、1、2着。寒い季節を迎え調子を上げてきました。前走のドリームエイジカップでは、決め手あるセンゴクエースからわずか1秒1差に踏ん張ったのも評価できます。この近況で、賞金ハンデの加増が15キロしかないのは有利で、引き続き期待できそうです。
 ▲オレノココロは、ドリームエイジカップには出走できませんでしたが、重いハンデを課されながらも善戦を続けています。
 ドリームエイジカップ6着△ハクタイホウも押さえには必要でしょう。

【第18回開催3日目】
 12月11日(月)のメイン第10レースは、おおいぬ座特別(A1級・19:05発走予定)
 ◎フウジンライデンは、前走の重賞・ドリームエイジカップこそ相手が強く7着でしたが、A1昇級後も障害では崩れなく善戦を続けていました。自己条件に戻っての特別戦なら、終いに辛抱さえできれば勝利も期待できます。
 ○ホンベツイチバンは、前開催のピヤシリ特別(A1級-1・2組決勝混合)では1番人気に推されたものの、障害先頭から5着。8頭中6頭がさほど差のない障害クリアで、決め手のないこの馬には展開が向かなかった印象もありました。
 ▲フェアリードールは、前走A1級-2組の平場戦(11月27日)では、テンにおかれる面が出て後方から少し差を詰めた程度で見せ場なし。しかし2走前に崩れた障害は立て直されており、本来の巧者ぶりを発揮してくれそうです。
 △カンシャノココロは、11月27日のA1級-2組戦、ピヤシリ特別とも僅差の3着。今季1勝のみで勝ち切れませんが、マークは欠かせません。
 △ニシキエーカンは、11月27日のA1級-2組戦を含め2連勝中。昨季はオープン格付でキャリア上位ですが、特別戦に替わっても近走のようなしぶとい競馬ができるでしょうか。

今週の見どころ(12/2~12/4)

2017年11月30日(木)

 12月3日(日)のメインには、3歳牝馬ナンバーワン決定戦・ばんえいオークスが組まれています。注目を集めるのは、牡馬相手のばんえい菊花賞を制したコウシュハサマーになりそう。しかし、3歳三冠が現在の体系(実施順)になった2005年以降、牝馬のばんえい菊花賞馬3頭は、06年エメラルドがばんえいオークス2着、08年カネヅル・同5着、12年ニシキウンカイ・同4着といずれも敗退しています。今回はどのような結果になるのでしょうか。

【第17回開催4日目】
 12月2日(土)のメイン第10レースは、暑寒別岳特別(A2級-1組・19:05発走予定)
 ◎ホクショウメジャーは、前開催の摩周湖特別(A2級-1・2組決勝)では1番人気で6着も、決め手比べになったことが敗因。近走では条件を問わず障害ひと腰クリアを続けており、悲観材料はありません。好調馬揃いの決勝戦から解放されての特別戦なら、前進あって後退なしといえます。
 ○プレザントウェーは、9月24日に行われた4歳重賞・銀河賞では復調途上といった印象ながら710キロをひと腰でまとめ5着に好走。その後は一進一退でしたが、近3走はすべてひと腰クリアと立て直されています。現状なら、昇級初戦での相手強化、715キロへの重量増という両方の課題を克服できそうです。
 ▲オメガグレートは、昇級初戦だった1組の平場戦が勝ち馬から5秒9差の6着なら悪くありません。障害に安定感が出ており、クラス慣れも見込めるここは前進がありそう。
 △カツオーカンは、摩周湖特別ではしっかり腰が入り4着に好走。とはいえ、特別戦では障害にムラが出やすいので続けての好走はどうか。
 △ライデンティダは、摩周湖特別では持ち前の決め手を生かし鮮やかな抜け出しを決めました。ただ、こちらも障害次第の面は否めません。

【第17回開催5日目】
 12月3日(日)のメイン第10レースは、第42回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。全馬定量670キロで3歳女王の座を争います。
 今年のばんえい菊花賞は、3頭出走していた牝馬が1、2、5着とすべて掲示板に載り、気を吐きました。有力なのはその3頭ですが、なかでも注目したいのは◎シンエイボブ。ばんえい菊花賞ではいい伸び脚を見せ、勝ち馬コウシュハサマーに2秒2差まで迫っての5着でした。前走のB1級の特別戦(11月18日)では勝ち馬に差し返されたものの、今回より10キロ重い680キロで2着と結果を出しています。昨季最終戦と比べ、前走では100キロ以上も体重が増え馬格が出たのも好材料。ばんえいが帯広単独開催になって以降のオークス馬10頭中6頭は、ばんえい菊花賞2~9着からの巻き返し(残り4頭はばんえい菊花賞不出走)というデータも心強いところです。
 ○コウシュハサマーは、ばんえい菊花賞で680キロを克服し勝利している実力馬。続くA1級の特別戦(11月11日)では息を入れてとはいえ、710キロをひと腰で切っています。ここも当然有力でしょう。
 ▲ナカゼンガキタは、ばんえい菊花賞が10番人気で2着。B1昇級初戦となった前走1組の平場戦(11月12日)では、シンエイボブをしりぞけ勝利と地力強化を感じさせ、ばんえい菊花賞の結果をフロック視できなくなりました。
 △キタノサカエヒメは、2歳シーズン女王決定戦・黒ユリ賞で2着の実績馬。持ち前の決め手を生かせれば連争いに加わってきそうです。

【第17回開催6日目】
 12月4日(月)のメイン第10レースは、ピヤシリ特別(A1級-1・2組決勝混合・19:05発走予定)
 ◎カンシャノココロは、障害巧者ですがテンに遅い面があるので、特別戦に替わるのは歓迎。9月18日のポテト特別では、現オープンのトレジャーハンターらに先着しての2着があります。特別戦出走はそれ以来。A1級-2組予選3着から前進がありそうです。
 ○バウンティハンターは、近走、障害で崩れたのは3走前くらいという巧者で、2組予選はコンマ1秒差の2着惜敗でした。この馬も直近の特別戦出走はポテト特別(4着)。カンシャノココロと同様、特別戦は向くタイプといえます。
 A1級-1組混合予選も僅差での決着で、▲ホンベツイチバンが逃げ切り勝ちを収めました。前開催のトドワラ特別(A1級-1組)で2着というのも評価できますが、前述2頭よりハンデが10キロ重いぶんの3番手です。
 △チヨノタカラは、1組混合予選が勝ちに等しい4着。格下A2級ですが、障害巧者だけに侮れません。

今週の見どころ(11/25~11/27)

2017年11月24日(金)

 11月25日(土)から、ばんえい十勝は、準ナイターで開催を行います。発走時刻がこれまでより、第1レースは約30分、メイン第10レースは約60分早くなりますのでご注意ください(詳細はこちら)。
 26日(日)のメインには重賞・ドリームエイジカップ(19:05発走予定)が組まれています。4、5、6、7歳、8歳以上の各世代を代表する馬たちが争います。前開催に行われた北見記念(850キロ)より基礎重量が90キロも軽いオープン馬760キロで実施されるだけに、スピードある若い世代の台頭があるかもしれません。

【第17回開催1日目】
 11月25日(土)のメイン第10レースは、五稜郭特別(B1級-1組・19:05発走予定)
 ◎メジロゴーリキは、前開催の釧路湿原特別(B1級-1・2組決勝)ではゴール前で、1番人気シンエイボブを差し返してのしぶとい勝利。今回はその強敵が不在だけにB1級の特別戦3勝目のチャンスといえます。
 ○マツカゼウンカイは、釧路湿原特別がクラス2走目で4着とまずまず。B2級の特別戦で勝利があり、重量増も克服できます。流れに乗れれば、いい脚を使って上位争いに加わりそうです。
 ▲サクラダイチは、今季、特別戦では常に善戦している障害巧者。好調馬が揃う決勝戦の釧路湿原特別は5着でしたが、収得賞金順の1組特別戦の今回は前進がありそうです。
 △オホーツクノタカラは、前走の1組戦こそ大敗でしたが、9月にはB1級の特別戦で勝利している実績があります。あまり軽視はできません。
 △テンノイノリは、同じ前走が障害で苦戦し、ゴール前で競走中止と残念な結果。しかし相手が軽かった(ばんえい菊花賞と同じ開催で3歳馬は不在)とはいえ、こちらもB1級の特別戦勝ちがあります。

【第17回開催2日目】
 11月26日(日)のメイン第10レースは、第8回ドリームエイジカップ(4歳以上選抜選抜・19:05発走予定)
 ◎ハクタイホウは、今季6月の初戦から11走して7勝、2着1回、3着2回。唯一、着外だった2走前のオープン特別戦は、端コースに入って伸びを欠いたのが敗因。とはいえ障害はひと腰でまとめており悪い内容ではありませんでした。昨年のこのレースでは、この馬と同世代で5歳重賞・天馬賞1着の牝馬キサラキクが勝利。その天馬賞で2着だったこの馬も続きたいところです。
 ○キサラキクは、昨年のこのレースを勝ったあと、今年10月の北見記念3着をはじめ、古馬オープンの重賞で何度も入着するなど地力強化。逃げ切り勝ちを収めた昨年と同じく、今年も740キロで出走できるのは恵まれた印象です。
 ▲フジダイビクトリーは、過去2回のこのレースではともに780キロで15年が3着で、16年が7着。今年は、その2回より10キロ軽い770キロで、しかも前走で勝利と好気配で臨むだけに上位進出が期待できそう。
 △サクラリュウは勝ち切れませんが、800キロ台よりは今回の重量のほうが詰めの甘さが出ないような印象も。
 △キンメダルは、今年の天馬賞、ポプラ賞とも760キロで障害をひと腰でまとめ3着と善戦。今回も同じ760キロでの参戦です。同世代の天馬賞1着馬センゴクエースのほうが実績上位ですが、障害にムラが出ている近況を考えると、こちらのほうが好走確率が高そうです。

 【第17回開催3日目】
 11月27日(月)のメイン第10レースは、知床賞(オープン・19:05発走予定)
 前日に重賞が組まれたこともありやや手薄なメンバー構成なら、◎シンザンボーイが主役を張れそうです。今回はトップハンデですが、オープン昇級初戦だった3走前の狩勝賞(オープン)でフジダイビクトリー、コウシュハウンカイらをしりぞけ勝利している実力を信頼します。
 前開催のサロマ湖特別(オープン-2組)の1、2着馬も引き続き有力。前走で2頭は同重量でしたが、1着だった▲アサヒリュウセイが賞金ハンデが加増されるぶん5キロ重くなることで、2着○トレジャーハンターのほうが有利になった印象です。
 △ホクショウユウキは、今回がオープン昇級初戦ですが、2走前にはトレジャーハンターと僅差の戦いをしており、通用の可能性は十分でしょう。
 サロマ湖特別5着△アアモンドセブンも連争い候補として押さえておきたいところです。

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