年末のばんえい十勝は、3日間+2日間の変則5日間開催。12月24日(日)には、3歳チャンピオン決定戦・ばんえいダービー、29日(金)には、2歳シーズン三冠の第二弾・ヤングチャンピオンシップと2つの重賞が組まれています。ご注目ください。
【第19回開催1日目】
12月23日(祝・土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン-1組・19:05発走予定)。次開催に行われる重賞・帯広記念の前哨戦です。
◎フジダイビクトリーは、前開催の師走特別(オープン-1組)でしぶとく押し切って勝利。今開催から基礎重量が10キロ増えているのは障害巧者のこの馬にとっては歓迎で、賞金ハンデの加増が前走から据え置き15キロなのも有利。まず大崩れは考えられません。
○サクラリュウは、同じ前走では3番人気で3着なので、実力は出し切ったでしょう。こちらもフジダイビクトリーと同型の障害巧者で、賞金ハンデが据え置き(10キロ増)なのが好感触です。
▲アサヒリュウセイは、近2走のオープン特別戦を含め、4連勝中と充実。賞金ハンデはサクラリュウと同じで恵まれています。この馬はおそらく帯広記念は目標ではなく、目いっぱいの競馬ができそうなのが魅力です。
△センゴクエースは、師走特別ではテン乗りの工藤篤騎手がうまく乗ってきわどい2着に持ってきました。賞金ハンデは25キロ増と厳しいものの警戒は怠れません。
【第19回開催2日目】
12月24日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の最終戦・第46回ばんえいダービー(19:05発走予定)。牡馬730キロ、牝馬710キロの定量で3歳ナンバーワンを争います。
◎ジェイワンは、障害で崩れるレースが続きましたが、近2走でようやく立て直されダービーに間に合った印象。ここまでの3歳二冠へ出走はありませんが、重賞では4走して2着2回、3、4着各1回と崩れなし。最後の一冠で初の重賞制覇を目指します。
ばんえい大賞典馬○カネサスペシャルは、二冠目・ばんえい菊花賞では4着でしたが、いちばんいい脚を使っていました。今年の3歳は混戦で、ゴール前が激戦になれば決め手が生きるかもしれません。
▲メジロゴーリキは、ばんえい菊花賞が1番人気で6着も、勝ち馬とは僅差。その後に2勝を挙げ好調持続でここに臨みます。
ばんえい菊花賞3着△ミノルシャープは、前走障害で崩れましたが、前開催を調整に充てての臨戦。どこまで立て直せているか。
牝馬3頭はすべてばんえい菊花賞で掲示板に載っています。しかし牡馬相手の定量戦では厳しいとみて、同2着からばんえいオークスを制した△ナカゼンガキタを押さえます。
【第19回開催3日目】
12月25日(月)のメイン第10レースは、オリオン特別(A1級-1組混合・19:05発走予定)。
◎フウジンライデンは、前開催のおおいぬ座特別(A1級)では2番人気で5着。降雪の影響が濃い馬場状態で、この馬も軽めの馬場は得意ですが、さらに適性が高い馬たちが前で残る流れとなりました。今回も軽めの馬場が予想されますが、A2級混合で相手が楽になっており、巻き返しが期待できそうです。
○スーパータイトルは、前走ではオープン混合戦に組まれ力及ばずも、相手が楽になるここなら前進があって不思議なし。
▲カネゾウは、おおいぬ座特別の2着馬。当時の1、3着馬が不在なら当然警戒は必要。
△ホンベツイチバンは、おおいぬ座特別では大敗も力負けではありません。
格下とはいえ△チヨノタカラも押さえには必要でしょう。
【第19回開催4日目】
12月28日(木)のメイン第10レースは、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:05発走予定)。年明けに行われるスピードスター賞のトライアルで、定量500キロ(牝馬20キロ、3歳20キロ、4歳10キロ減)で争われます。
◎ホクショウディープは、スピードも決め手もありいかにも向きそうなタイプ。同条件には初挑戦で、時計の裏づけはありませんが、4歳の成長力に期待します。
○フクドリは、昨年の地吹雪賞2着馬で、おそらくこの条件を待っていたはず。自己条件の前走を快勝しており、2014年3月以来、久々の1番人気を背負うかもしれません。
昨年8月の稲妻賞2着▲ファイトガール、14年のスピードスター賞2着馬△ホクショウサスケ、14年のこのレース3着馬△トレジャーハンターなど、この条件で好走実績がある馬も侮れません。
【第19回開催5日目】
12月29日(金)のメイン第10レースは、第19回ヤングチャンピオンシップ(2歳選抜・19:05発走予定)。南北海道、北央、北見、釧路、十勝の各産駒特別競走の上位2頭ずつに出走権が与えられます。
北央産駒特別1着◎オレワチャンピオンに注目します。牡馬の特別戦・青雲賞2着、2歳最初の重賞・ナナカマド賞2着と、大レースでは一歩届きませんでしたが、前走北央産駒特別では鬱憤を晴らす着差以上の勝ちっぷり。今回は賞金別定10キロ増ですが、普通のレースなら15キロ増となるところで、逆に恵まれた感さえあります。
○キンツルモリウチは、相手に恵まれたとはいえ釧路産駒特別が圧巻の勝利。引き続き期待できそう。
▲ジェイコマンダーは、例年レベルが高い十勝産駒特別の勝ち馬。その後は精彩を欠いていますが、やや相手が下がるここは巻き返しがあるかもしれません。
△コウシュハレガシーは、十勝産駒特別の2着馬。やや格下感はあるものの、順調度ではジェイコマンダーを上回ります。
△アアモンドグンシンは、南北海道産駒特別で勝利すると、初の2歳A級-1組戦だった前走で僅差3着と力をつけています。