6月4日(月)のメインには、4歳オープンによるライラック賞が組まれています。前回の4歳オープン特別戦・すずらん賞(4月30日)の出走メンバーが多数出走します。7月1日に実施される4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞へ向け、前哨戦のここでどんなレースをするのかにも注目です。
【第4回開催4日目】
6月2日(土)のメイン第10レースは、極ウマくん賞(B1級-1組混合・20:10発走予定)。先行脚質の馬が多いだけに難解な一戦になりそうです。
ここは2連勝中の◎タイキンに注目します。前走のB2級-2組では障害をひと腰で越え、余裕十分の脚色で駆け抜け勝利しました。今回は強力な先行馬が揃っているので障害を越えた後の決め手勝負になりそうです。特別戦と条件が厳しくなりますが、前走の再現ができれば勝ち負けが期待できるでしょう。
相手筆頭は先行力に自信のある○アアモンドロシア。今季5戦5連対と安定した成績を残しています。前走の五月雨特別ではイッキフジに先着されていますが、今回はイッキフジよりもハンデが5キロ軽いのも魅力です。障害を先頭で越えてリードを保ちたいところ。
巻き返しを図る▲イッキフジ。4連勝中で臨んだ前走スーパートレーナー賞では、道中置いて行かれてしまい、マイペースな逃げに持ち込むことができなかったせいか、障害越えた後も末脚が伸びることなく4着でした。今回トップハンデを課されており、厳しい戦いになるかと思いますが、先行力は抜群のものを持っており、この馬本来の競馬ができれば上位十分でしょう。
大外に入った△ヤマノウンカイは、前走五月雨特別は末脚不発の6着に敗れました。今回は先行脚質が多いメンバーということで、追走に手間取る可能性がありますが、主戦の藤本匠騎手に替わって巻き返しに期待です。
【第4回開催5日目】
6月3日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜・20:10発走予定)。昨季のリーディングサイアー(3歳以上)上位5頭の種牡馬産駒による選抜戦です。オープン3頭、A2級1頭、B1級2頭、B2級3頭により争われます。
前走は逃げに転じて今季初勝利を収めた◎オレノココロ。今回もコウシュハウンカイが出走しないので前回同様の戦法もありでしょう。また、従来の差し競馬に戻っても、決め手はメンバー中一番ですから、障害さえそつなくこなせれば2連勝濃厚です。ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)で完敗だったコウシュハウンカイにリベンジを果たすため、再戦まで負けられません。
○ゴールデンフウジンは、前走B2級-1組で2着を12秒3離す圧勝劇。勝ちタイムも1分23秒9と秀逸で価値のある1勝といえます。今回はオープン馬も交える試金石の一戦となりますが、この馬の成長度ともらえるハンデから十分通用してもおかしくはありません。
▲マルミゴウカイは前走エメラルド特別では前半置いて行かれて5着。現在のばんえい競馬を牽引する馬たちとのレースで勝ち負けになるためにはもうワンパンチ欲しいところです。ここは経験を積んで次につなげたいところ。
△フジダイビクトリーは負担重量が軽いシーズン序盤では厳しい戦いを強いられてきました。今回は格下馬が多い一戦なので、"ばんえい記念優勝馬"としての誇りを賭け、復活を期待したいところです。
【第4回開催6日目】
6月4日(月)のメイン第10レースは、ライラック賞(4歳オープン・20:05発走予定)。
注目は◎マツカゼウンカイ。前走のA2級つつじ特別では見せ場なしの7着でしたが、世代限定戦なら現在2連勝中と力は一枚上です。特に2走前のすずらん賞ではトップハンデから20キロ軽かったものの、残り20メートルで先頭に並んでそこから他馬を突き放す強い競馬。A2に昇級しているため当時より基礎重量が10キロ増えていますが、ここも勝って柏林賞に繋げたいところ。
同じくつつじ特別で8着大敗だった○カネサスペシャルも世代限定戦に替わって好走を見込める一頭。今年2月に行われた白雪賞が1着で、3月に行われたクリスタル特別で2着、そして2走前のすずらん賞でも2着と安定した成績を残しています。今回はすずらん賞の勝ち馬マツカゼウンカイと同ハンデで臨めるので逆転も十分あります。
▲ナカゼンガキタは近2走2着と惜しい競馬が続いていますが、2走前のスーパージョッキー賞は勝ち馬イッキフジとコンマ1秒差ですから内容は十分でしょう。前走のカーネーションカップでも格上馬相手に好走していることから好調といえる状態にあると思います。惜敗続きにピリオドを打ちたいところ。
△ミノルシャープは前走つつじ特別では障害を先頭で通過してからそのまま後続を寄せ付けない競馬で快勝。軽馬場が好走に作用した面は否めませんが、今季は善戦を重ねており、充実しているのでしょう。今回はA1に昇級し、基礎重量が増えますが、引き続き好走に期待です。