10月15日(日)のメインには、2歳シーズン三冠の初戦・ナナカマド賞が組まれています。牡馬の前哨戦・青雲賞が接戦での決着だったように今年の2歳世代は上位拮抗といった感も。波乱に終わることも多い重賞だけに、実績だけでなく上昇度も考慮して臨みたいところです。
【第14回開催1日目】
10月14日(土)のメイン第10レースは、北海道競馬記者クラブ特別(A1級-1組混合・20:10発走予定)。
◎アサヒリュウセイは、先行しての競馬が板につき条件を問わず崩れなくなっています。今回からオープンへ昇級していますが、A1級との混合ならさほどの相手強化もなし。主役は譲れません。。
○トレジャーハンターは、7月のオープン昇級後、今回と同様の格下との混合戦では2着2回、3着1回とすべて馬券圏内を確保。前走の桔梗特別(オープン)では障害をひと腰でまとめても詰めを欠きましたが、ここならひと押しききそうです。
▲キンメダルは、前走の桔梗特別ではテンに置かれてしまい7着と、オープン限定戦では経験不足を痛感させられる結果に。しかし3走前のA1級混合戦は3着で、2着アサヒリュウセイに差された(コンマ3秒差)もののゴール寸前まで2番手をキープする好内容。障害のキレもよく、ここなら巻き返しが見込めます。
△オイドンは今季初戦を叩かれたあと、またレース間隔が空きますが、実力通りならまとめて差し切る場面があっても不思議なし。
△キサラキクは、超軽量戦の前走疾風賞を使われての変わり身があるかもしれません。
【第14回開催2日目】
10月15日(日)のメイン第10レースは、第40回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)。
◎ジェイコマンダーは、牡馬の前哨戦・青雲賞(9月24日)では1番人気に応えられず9着でしたが、敗因は障害で転倒したためとハッキリ。立て直された前走の2歳A級-1組(10月1日)では、青雲賞2着オレワチャンピオン、同3着ハマノダイマオーらを破って勝利とやはり力があります。青雲賞時より賞金ハンデが5キロ増え10キロとなるのはやや心配ですが、父カネサブラックに初重賞タイトルをプレゼントしそうです。
○カネサダイマオーは、人気馬の凡走に恵まれたとはいえ、青雲賞を勝利。5番人気と伏兵評価でしたが、その前2走の2歳A級-2組ではともに障害ひと腰から2、3着と復活気配を見せていました。青雲賞2着オレワチャンピオンや、前述ジェイコマンダーとのハンデ差が5キロから10キロにひらくのも有利で、持ち前の息の長い末脚で抜け出すシーンもありそう。なおこちらもカネサブラック産駒です。
その青雲賞2着馬▲オレワチャンピオンは、続く前走の2歳A級-1組(10月1日)では大逃げに出た結果、終い一杯になり4着も、それまでの10戦で4勝、2着4回、3着2回と安定感抜群。前走のように押していっても上がる抜群の障害力は重賞の舞台でさらに生きそうです。
△ミスタカシマは、9月3日の2歳A級-1組戦では、ジェイコマンダー、オレワチャンピオン、ハマノダイマオーとの4頭での追い比べを制して快勝。10キロの賞金ハンデは微妙ですが、実力は牡馬にも劣りません。
青雲賞3着、10月1日の2歳A級-1組戦2着△ハマノダイマオーも安定感があり押さえには必要でしょう。
【第14回開催3日目】
10月16日(月)のメイン第10レースは、狩勝賞(オープン・20:10発走予定)。次開催の10月29日に行われる重賞・北見記念の前哨戦です。
◎コウシュハウンカイは、前開催の桔梗特別(オープン)ではトップハンデでしたが、障害ひと腰4番手から3着と崩れず。今季開幕からの連続馬券絡みを10へ伸ばしました。今回はオレノココロがおり、トップハンデから解放されます。桔梗特別で追い込みを決めたセンゴクエースの賞金ハンデが5キロ増え計15キロとなることを考えれば同馬との2秒4差は逆転可能とみます。
○フジダイビクトリーは、桔梗特別では2着に踏ん張りました。詰めの甘さが出なかったあたり、よほど体調が良いのでしょう。引き続きハンデが有利なのも歓迎材料。
▲オレノココロは、9月の岩見沢記念で今季重賞2勝目を飾ったあとひと息入れての参戦。30キロの賞金ハンデを課されるのは厳しく、北見記念を控えてのレースだけに目いっぱいの仕上げではないかもしれませんが、絶対能力の違いで勝ち負けに持ち込んでくるでしょう。
△センゴクエースは、桔梗特別での追い込み劇は見事。ここも展開次第で再現がありそう。
桔梗特別4着△サクラリュウは、終いの踏ん張り次第といえます。