いよいよ平成29年度のばんえい十勝が開幕。来年3月25日(日)までの26開催150日間に渡り熱戦が繰り広げられます。4月23日(日)のメイン・青葉特別には、早速オープン馬たちが登場。30日(日)に行われる今季第1弾重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯へ向けても見逃せない一戦です。
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【第1回開催1日目】
4月21日(金)のメイン第10レースは、スプリングカップ(A1級・20:10発走予定)。
シーズン序盤のセオリーとして、狙いは降級馬。オープンから下がってきた馬のなかから、まず注目は◎トレジャーハンター。昨季は今季と同じくA1級スタートでA1級混合の特別戦を2連勝していた実績馬。先行力があり、障害も巧者。今季も好スタートを決めたいところでしょう。
牝馬○セイコークインも差がありません。8月に行われた定量500キロでのスピード勝負・稲妻賞を制しているスピード自慢。特別戦といえども今回は650キロなら、障害で手こずる心配はなし。末脚のキレも生かせそうなので好勝負必至でしょう。
▲サクラリュウにとって、昨季は、正月の帯広記念で見せ場を作る(4着)と、ばんえい記念へも初挑戦(6着)するなど充実のシーズン。もちろんA1級戦(混合戦含む)では、多数の好走実績があります。こちらも降級馬ですが決め手比べになると厳しそうなので3番手。
△アサヒリュウセイは、昨季、A1昇級初戦の準重賞・ばんえい十勝金杯(1月5日)で長くいい脚を使って快勝。そこでトレジャーハンターとセイコークインを下しており実力は確かです。ただクラス据え置きでアドバンテージがないので、勝つまではどうでしょうか。
△ホクショウディープは、3月18日のクリスタル特別(4歳オープン)で、ばんえいダービー馬マルミゴウカイとの追い比べを制しシーズンを締めくくりました。A1級の特別戦は1戦のみ(しかも雪馬場)で未知数ですが、若馬の成長力に期待です。
【第1回開催2日目】
4月22日(土)のメイン第10レースは、卯月特別(B1級-1組・20:10発走予定)。
降級馬が多数いる組み合わせですが、唯一A1から2クラス下がる◎ホクショウメジャーに注目。障害力を生かして、年明けには、A2級-1組の特別戦1着、A1級の特別戦2着という実績を考えれば、ここでは一枚上の存在。相手探しの一戦です。
○ワールドピサは、2月にはA2級の特別戦で逃げ切って勝利。気温が高い時期は成績を落とす傾向にあるので、いまが稼ぎ時。マイペースで先行できれば、ホクショウメジャーを苦しめるシーンがあるかもしれません。
▲サカノテツワンは、昨季終盤は精彩を欠きましたが、1月にはアサヒリュウセイ、ニシキエーカン(ともに現A1)、前述ホクショウメジャーらと好勝負を繰り広げており実力は確か。シーズンオフを経てのリフレッシュ効果に期待です。
前述3頭は詰めにやや課題があり、決め手勝負になれば△ライデンティダ、△オメガグレートが浮上してきそう。2月27日のうお座特別(A2・B1級決勝混合)では、ともにしっかり伸びて3、4着を確保しています。
【第1回開催3日目】
4月23日(日)のメイン第10レースは、青葉特別(オープン混合・20:10発走予定)。オープン7頭とA1級1頭が争います。
世代限定重賞で10戦10勝の◎センゴクエースが開幕週に登場します。昨季終盤は重い賞金ハンデを課され、2月11日の然別賞(オープン)ではプラス40キロのトップハンデでしたが、3着まで押し上げて崩れませんでした。5歳シーズンでは若馬の減量がありませんが、年度替わりで賞金ハンデがリセットされたことが何よりのプラス。古馬重賞戦線に本格参入となる今季、初戦をまず勝利で飾ることができるでしょうか。
昨季のばんえい記念馬○オレノココロも、シーズン後半は重いハンデに苦しんでいた(3月4日のとかちえぞまつ特別では55キロ増)だけに、重量差がつかないここでは貫録を示したいところ。次開催の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4月30日)へ向けての叩き台でも、いきなり勝ち負けが期待できます。
▲ニュータカラコマは、昨季、開幕2戦目から15戦連続で3着以内をキープしていた堅実派。当然、ここも崩れるシーンは想像しにくいです。
△コウシュハウンカイは、昨季、重賞では勝ち味に遅く1勝のみでしたが、前述の然別賞で勝利を含め、特別戦では13戦5勝、2着4回、3着2回(着外1回)と動けている印象。近2年のシーズン初出走ではともに2着と、仕上がりの早いタイプといえそうです。
【第1回開催4日目】
4月24日(月)のメイン第10レースは、ミズバショウ特別(A2級-1組・20:10発走予定)。
降級馬が多数の組み合わせ。A1から下がってきた◎カゲホウトウに注目。昨年の夏以降は障害で苦戦の連続。スランプに陥っていましたが、よくやく立て直された終盤2戦で連勝を収めました。特に評価できるのは、昨季最終日・3月27日の大平原特別(A1級-1・2組決勝混合)。現役屈指の決め手を誇るキサラキク(当時も現在もオープン格付)との差し比べを制し、この馬らしさが戻ってきました。1カ月ほど間隔は空きますが、いい状態で出てくれば、シーズンをまたいでの連勝が期待できます。
○イノリノチカラは、4歳シーズン三冠では3、5、4着とすべて掲示板を確保しており力はあります。今季はA2級のままクラス据え置き。テンに置かれる面があるため成績が安定しませんが、ハマると強烈な決め手を使うタイプ。負担重量が軽くなるここはチャンス到来でしょう。
▲キタノサムライは、障害さえまともなら、相手は関係なく一気の末脚で決着をつけてしまう決め手自慢。当然負担重量は軽いほうがよく、今回の660キロは大歓迎。障害のキレ次第では大勝も大敗もあり得るでしょう。
△カンシャノココロは、大平原特別では5着でしたが、A1級の特別戦で3着に入った実績もあります。積極策からうまく流れに乗れれば、見せ場以上がありそうです。