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今週の見どころ(1/1~1/5)

2016年12月30日(金)

 新年のばんえい十勝は、1月1日(祝・日)から5日(木)までの連続5日間からスタート。前半3日間はデイ開催、後半2日間は薄暮開催となりますのでご注意ください(帯広競馬場の開門、発走予定時刻などについてはこちら)。2日(振・月)には、4歳以上による帯広記念、3日(火)には、明け5歳による天馬賞と二つのBG1競走も実施されます。お楽しみに。

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【第20回開催1日目】
 1月1日(祝・日)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(B1級-1組・16:40発走予定)。今開催から明け4歳馬の特別戦での減量は20キロから10キロへと変更になっています。
 ◎ホンベツイチバンは、今季、B1級の特別戦(混合戦含む)で6戦2勝、2着2回、3着1回という実績馬。4走前の射手座特別(12月5日・A2級-1・2組決勝混合)では、現A1級のアサヒリュウセイの2着に健闘しています。その後3走の平場戦では5、5、8着とはいえ、すべて障害はひと腰でクリア。今回人気になるのは、この馬と同じ近3走ですべて勝っているオレモスゴイ、同じくすべて2着のライデンティダでしょうが、ともに障害に不安があるタイプ。障害には絶対の自信を持っているこの馬の巻き返しがありそうです。
 ○ライデンティダは、今季B1級の特別戦で2戦してともに2着。4走前の十勝岳特別(12月3日・B1級-1・2組決勝)は、追走では無理をせず、第2障害ではじっくり溜めてひと腰で越えると、逃げ切り勝ちを収めたワールドピサに1秒7差まで詰め寄っています。障害は得意とはいえませんが、ゆったり流れる特別戦のペースが合う様子。ここも決め手を生かし好勝負が期待できます。
 ▲オレモスゴイは、B1昇級後、平場戦を3連勝中。前開催のB1級-1組戦(12月24日)では、障害2番手クリアから、逃げるライデンティダをあっさり捕まえているように、こちらも末脚自慢です。とはいえ今回がB1級の特別戦初挑戦なのに加え、特別戦での賞金ハンデが5キロから10キロに増える点を考慮して3番手評価です。
 △ニシノキングは、十勝岳特別の3着馬で、やや相手に恵まれたとはいえ、カトレア特別(12月19日・B1級-2・3組決勝)では逃げ切り勝ちを収めています。障害力も決め手も備えており、大きく崩れるシーンは考えにくいところ。
 B1級初戦の4頭では、△レジーナに期待。11月26日のB2級-1組特別戦ではオレモスゴイと1秒7差の好勝負をしています。

【第20回開催2日目】
 1月2日(振・月)のメイン第9レースは、重賞・第39回帯広記念(16:10発走予定)。基礎重量890キロから、今季の収得賞金120万円につき10キロ増となる別定重量戦で、オレノココロが30キロ増の920キロ、フジダイビクトリー、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマが20キロ増の910キロ、カイシンゲキが10キロ増の900キロでの出走となります。
 目移りするようなメンバーですが、◎フジダイビクトリーに注目します。過去に2度参戦したこのレースでは15年3着、16年4着ですが、ともに同じシーズンに重賞を2勝しており920キロのトップハンデ。しかし、今季も9月の岩見沢記念、10月の北見記念と重賞を2勝しているものの910キロで出走できるのは恵まれました。北見記念のあとは6、7、7着とはいえ、着順ほど悪いレースではありません。現役屈指の障害巧者で、昨季のばんえい記念の勝ち馬の貫録を見せつける場面がありそうです。
 ○コウシュハウンカイは、今季17戦して、5勝、2着5回、3着4回の堅実な走り。掲示板内を外したのは2度ありますが、北見記念は第2障害で転倒したため、前走のホワイトクリスマス賞(オープン)は最後方をついてまわっただけでレースに参加しておらず、ともに力負けとはいえません。昨年の帯広記念は10着だったものの、さらに重い1トンを課されるばんえい記念で障害2番手クリアから3着なら高重量への適性も心配なし。北見記念の上位馬が当時から50キロ増となるところ、この馬は40キロ増なのもプラス材料です。
 ▲ニュータカラコマは、今季初戦4着のあとは、10戦連続連対中(5勝、2着5回)。7月の北斗賞で、丸2年ぶりの重賞制覇も果たすなど、充実のシーズンを送っています。ばんえい記念では2年連続2着で、今年こそ雪辱するため、前哨戦のここで好走して勢いをつけたいところでしょう。
 明け6歳の△カイシンゲキは、本格的に古馬重賞路線へ参戦となった今季、出走した5つの重賞すべてで人気以上の成績を残しています。北見記念は初の850キロで、障害を越えるのに時間がかかりましたが、腰はしっかり入っており、4着でも収穫があったはず。今回はさらに重い890キロでも、早めに障害を越えられれば、決め手を生かして見せ場以上がありそう。
 ×サクラリュウは、格下A1級からの挑戦。初の重賞参戦だった8月のばんえいグランプリが10着では、常識的には厳しそう。しかし、近走では障害巧者ぶりが板につき好走を続けており、ノーマークにはできません。

【第20回開催3日目】
 1月3日(火)のメイン第10レースは、4歳シーズン三冠の最終戦・第10回天馬賞(16:40発走予定)。牡馬760キロ、牝馬740キロの定量で、明け5歳のチャンピオンを争います。
 ◎センゴクエースの三冠達成に期待します。二冠目の銀河賞(9月25日)では最大60キロ差のトップハンデながら、第2障害2番手クリアから早めに抜け出して快勝。ハンデ差のつかないここで負けるシーンは想像しにくいものがあります。今回より30キロも重い790キロでも完勝した実績があり、世代限定重賞での連勝を9に伸ばしそうです。
 ○キンメダルは、銀河賞では、センゴクエースより先に障害を越えて2着。完敗だったとはいえ、先行力と障害力を生かすこの馬らしいレースぶりでした。3歳二冠目のばんえい菊花賞でもセンゴクエースのハナを叩いて、コンマ1秒差2着と、同世代限定重賞で、同馬に冷や汗をかかせたのはキンメダルだけです。オープンクラスが相手の近走でも善戦を続けており、今回も積極策に出れば無抵抗では終わらないはずです。
 △バウンティハンターは、一冠目・柏林賞(7月3日)の2着馬。センゴクエースが不在だった3歳との混合重賞・はまなす賞(8月28日)では貫録勝ちしています。銀河賞、3走前の特別戦では障害で転倒と、時にモロさを見せますが、力さえ出し切れれば、2着争いでは互角です。
 △イノリノチカラは、重賞初挑戦だった柏林賞3着で、銀河賞では5着。メンバー中で最多の通算22勝をマークし、地力強化中です。持ち味は障害力だけに、760キロでも大崩れはしないでしょう。
 5頭いる牝馬では、クインカップ1、2着の△アスリート△シリウスに注目。先行力、決め手とそれぞれ持ち味を生かしてどこまでやれるでしょうか。

【第20回開催4日目】
 1月4日(水)のメイン第10レースは、新雪特別(B1級-2組・18:05発走予定)。12月24日のB1級-1組戦から3頭、26日のB1級-2組戦から7頭が出走してきました。
 4走前の十勝岳特別(12月3日・B1級-1・2組決勝)で、逃げ切り勝ちを収めている◎ワールドピサに注目。その後の平場戦では3着、3着、26日の2組戦も2着と勝ち切れませんが、すべて第2障害はひと腰先頭で越えており依然好調です。近3走で先着された馬はここにはおらず、障害力が生かせる特別戦へ替わることで、軸不動といえます。
 24日の1組戦は、オレモスゴイ、ライデンティダが一騎打ちを演じ、3着以下は10秒以上離されました。○カクセンキングはそのレースが昇級初戦で6着も、3着馬から3秒3差なら悪くない走り。強かった1、2着馬に加え3着馬も不在で、相手が楽になるここは楽しみです。
 ▲テンカムソウは、11月21日の五稜郭特別(B1級-2・3組決勝)ではワールドピサを差し切って勝利するなど、このクラスでは格上の存在。その後も障害では崩れていませんが、動きが重くやや精彩を欠いている印象。ペースが落ち着く特別戦で、復活なるでしょうか。
 △アアモンドロシアは、26日の2組戦では障害を越えた順番のまま3着でしたが、障害のキレも良く、B1昇級初戦でクラス通用のメドを立てました。重量増は歓迎のタイプではないものの、現状なら700キロ台の負担重量でもこなせそうです。
 26日の2組戦では7、8着だった△キタノレッドルビー△アグリナデシコはもともとは障害巧者。特別戦での前進を期待します。

【第20回開催5日目】
 1月5日(木)のメイン第10レースは、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・A1級混合・18:05発走予定)。オープンの4頭とA1級の5頭が争います。
 ◎トレジャーハンターは、オープン昇級後が5、5、2、4着でしたが、近2走のオープン特別戦を連勝中。ともに鮮やかに逃げ切って、勝ち味の遅さを払拭しています。今開催は2日に重賞・帯広記念が組まれたこともあり、ここに一線級は不在。しかも半数以上がA1級という相手関係なら、3連勝が期待できそうです。
 ○アサヒリュウセイは、今季B2級からスタートすると、8勝を積み重ね、目下4連勝で今回がA1昇級初戦。障害、末脚ともキレにキレており、まさに絶好調といった感じです。昨季はオープン-2組戦で連対していたキャリアを考えれば、いきなり好勝負になっても不思議ありません。
 ▲ダイコクパワーは、A1へ昇級してから、勝ち切れないレース続きだったものの、前走のオッズパーク賞・ファイナルカップ(12月29日・A1級-1・2組決勝)では逃げ切って勝利。少頭数ですんなり先行でき、障害もうまく切れてと様々な条件がかみ合った印象ですが、元オープン馬の実力を示しました。ここも展開が向けば楽しみです。
 △セイコークインは、前走のホワイトクリスマス賞(12月24日・オープン)では、トレジャーハンターの3着に善戦。オープンクラスではひと押しが足りない印象も、A1級混合の今回は押さえが必要でしょう。
 ファイナルカップ5着△アオノレクサスも、障害を越えての踏ん張り次第では馬券圏内に粘り込む可能性も十分です。


今週の見どころ(12/28・12/29)

2016年12月27日(火)

 12月29日(木)のメインには、2歳シーズン二冠目・ヤングチャンピオンシップが組まれています。11月から12月にかけて5レース実施された産地別(北見、釧路、南北海道、北央、十勝)特別戦の上位2頭に出走権がある重賞で、一冠目・ナナカマド賞の1、2着馬も参戦してきました。「ばんえい甲子園」の決勝戦にご注目ください。

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【第19回開催4日目】
 12月28日(水)のメイン第10レースは、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:05発走予定)。定量500キロ(牝馬20キロ減)でのスピード比べで、年明けに実施されるスピードスター賞の予選でもあります。
 昨年度のスピードスター賞で、鮮やかな抜け出しを決めた◎ナナノチカラに注目。その時にマークした50秒3という時計も、メンバー中では上位だけに、連覇へ向けここは負けられないところでしょう。
 ○ホクショウサスケは、昨年のこのレースの2着馬。逃げ切り圧勝したオイドンには敵いませんでしたが、混戦の2着争いを制しています。同条件で上位争いしているのが強みです。
 この条件では、前述2頭をはじめ、オイドン(12、14年スピードスター賞1着)、キタノサムライ(15年稲妻賞1着、今年10月の疾風賞1着)など決め手ある馬の活躍が目立ちます。▲ブラックニセイは初挑戦ですがこの条件に当てはまります。ハイペースに戸惑わなければ好勝負に期待でしょう。
 同条件の走破時計で、メンバー中最速なのが△フクドリ。5年前のこのレースで、雪が降っていたとはいえ46秒8というタイムはなかなか出るものではありません。昨年度のスピードスター賞の3着馬でもあり、警戒は必要でしょう。

【第19回開催5日目】
 今年最後の開催となる12月29日(木)のメイン第10レースは、2歳シーズン三冠の第2弾・第18回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・19:05発走予定)。基礎重量590キロ(牝馬20キロ減)から今季の収得賞金70万円につき10キロ増となる別定重量戦。一冠目・ナナカマド賞(10月16日)を逃げ切り圧勝したゴールデンフウジンが610キロでトップハンデ、ジェイワン、ホクショウムゲン、センショウニシキが600キロでの出走です。
 デビューから4連勝していた◎ジェイワンは、賞金別定5キロ増になってから勝ち切れなくなりましたが、特別戦に出走するようになって勢いを取り戻しています。持ち味は障害力で、12戦して7勝、2着4回、3着1回という安定感がそれを証明しているようです。青雲賞と北見産駒特別で1着、一冠目・ナナカマド賞(10月16日)2着と実績上位なのにもかかわらず、賞金別定10キロ増の600キロで出られるのは有利です。
 ナナカマド賞は、3~10着までが十勝産駒で、今年も層の厚さを感じさせます。○ミノルシャープは、ナナカマド賞の5着馬。2歳A級-1組戦では勝利まで届いていませんが、レベルの高い十勝産駒特別で、第2障害ひと腰クリアから2着というのは力がなければできません。ナナカマド賞ではゴールデンフウジンと同重量だったのが今回は20キロ差、十勝産駒特別での1着ホクショウムゲンとの5キロ差が10キロ差にひらく今回は当然上位争いできそうです。
 ▲ホクショウムゲンは、ここまでの11戦すべてで単勝1番人気に支持され、デビューから7連勝をマークしていた素質馬。十勝産駒特別ではあっさり逃げ切っているものの、4走前のナナカマド賞、3走前の2歳A級-1組戦と続けて惨敗と、障害にムラが出てきたのは懸念材料。大勝と大敗のどちらも考えられます。
 △カネサスペシャルはテンに置かれる傾向があり、勝ち切れない面が目立ちました。しかし、北央産駒特別ではあっさり逃げ切って、ナナカマド賞1着馬ゴールデンフウジンを寄せつけなかったところを見ると、重量増は歓迎のタイプと見るべきでしょう。兄姉にはカネサブラックをはじめ活躍馬がおり、大舞台で強さを見せつけるかもしれません。
 △センショウニシキは障害巧者で、南北海道産駒特別1着、2歳A級-1組戦で1勝、2着3回なら通用の余地は十分。
 ナナカマド賞馬△ゴールデンフウジンはハンデを考えて押さえまで。

今週の見どころ(12/24~12/26)

2016年12月23日(金)

 年末のばんえい十勝は、12月24日(土)~26日(月)と28日(水)、29日(木)の変則開催となります。
 25日(日)のメインには、3歳チャンピオン決定戦・ばんえいダービーが組まれています。ばんえいオークス2着馬ヒカルナナヒメは回避したものの、充実の9頭立てとなりました。日本でもっとも遅い時期に実施されるダービーにご注目ください。

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【第19回開催1日目】
 12月24日(土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン・19:05発走予定)。9日後の1月2日には重賞・帯広記念が控えているためか、6頭立てと少頭数での争いとなります。
 前開催の師走特別(12月12日・オープン)を制した◎トレジャーハンターに引き続き注目。北海道競馬記者クラブ特別2着、続く知床賞4着と、ニュータカラコマを相手に連敗していましたが、同馬不在の師走特別では鮮やかに逃げ切って勝利。近3走とも障害はひと腰先頭で越えており依然好調です。今回もニュータカラコマがおらず、ハンデを考えても負けられません。
 ○コウシュハウンカイは堅実さに磨きがかかり、今季崩れたのは北見記念8着くらいのもの。馬場や負担重量に関係なく、ほぼ毎回上位争いしています。師走特別では障害を降りた順番のまま3着でしたが、きついハンデでもトレジャーハンターとの差を徐々に詰め、崩れなかったことは地力の証といえます。
 △カイシンゲキは、師走特別では不発に終わったものの、流れに乗れればしぶとい脚を使うタイプ。展開が向けば一発の魅力十分でしょう。
 師走特別4着△オイドンも、障害のタイミング次第では侮れません。

【第19回開催2日目】
 12月25日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠のラスト・第45回ばんえいダービー(19:05発走予定)。定量730キロ(セン馬720キロ、牝馬710キロ)で3歳ナンバーワンの座を競います。
 二冠目・ばんえい菊花賞(11月6日)で5着だった◎プレザントウェーに注目します。一冠目・ばんえい大賞典(7月31日)こそ障害で苦戦(8着)しましたが、その後は障害巧者ぶりが復活。とはいえ秋口まではひと押しが足りない成績でしたが、近4走では3勝、2着1回と充実一途の近況です。2走前には、決め手に定評がある古豪キタノストロングと互角に渡り合うなど、最後までしっかり歩ける脚が備わったことが勝ち切れるようになった要因でしょう。今回の負担重量は全馬にとって未知の重量。障害力と状態の良さで主役に抜擢します。渡来心路騎手は、BG1競走で初の重賞制覇を目指します。
 ○ホクショウディープは、2歳12月のヤングチャンピオンシップを圧勝している実績馬。今季は使い出しが9月と遅くなりましたが、2勝、2着1回、3着4回とすべて馬券に絡んでいます。ばんえい菊花賞3着のあと、古馬混合の特別戦へ2度出走するチャンスがあったものの、ともに回避したのは、好調のリズムを乱さないようにとの配慮もあったかもしれません。3歳になって先行力がつき、もともと世代上位の決め手がさらに生かせるようになった印象。好位で運んでの抜け出しを期待します。
 2歳シーズンでは重賞不出走だった▲マルミゴウカイが、ばんえい大賞典を勝つと、4歳混合のはまなす賞、ばんえい菊花賞はともに2着と今季は大躍進。気性的な成長がうかがえます。前走の冬月特別(A2級-1組)では715キロでも障害ひと腰から4着と、いいムードでここへ臨めそうです。
 △ツルイテンリュウは、デビュー戦でホクショウディープと対戦し、その後も、釧路産駒特別、ヤングチャンピオンシップと両馬でワンツーを決めるなど切磋琢磨してきた関係。オッズパーク杯秋桜賞(10月2日・3歳オープン)が8番人気、ばんえい菊花賞が4番人気での勝利でしたが、今度は人気を背負う立場になりそうです。
 ばんえい大賞典2着、ばんえい菊花賞4着△キタノリュウキもスピードが生きる馬場なら侮れません。

【第19回開催3日目】
 12月26日(月)のメイン第10レースは、オリオン特別(B2級-1組・19:05発走予定)
 前開催のターコイズ特別(12月17日・B2級-1・2組決勝)で3着だった◎ヤマノホシに注目。障害を越えてからしばらくは単騎先頭だったものの失速し、後続につかまってしまうという、近走と同じようなレース内容でした。このところ障害で崩れ知らずというこの馬にとって、今開催から基礎重量が10キロ上がるのは歓迎のはず。ゴール前でのひと踏ん張りに期待したいところです。
 ターコイズ特別であっと驚く抜け出しを決めたのが○サンノハヤヒメ。8月にB2級-1組特別戦勝ちの実績はあったものの、ターコイズ特別の予選・B2級-1組戦(12月12日)で、障害ひと腰クリアから3着に差してきたことで、復活の手応えをつかんでいたのかもしれません。基礎重量が増えるのはマイナスですが、状態はよさそうなので、引き続き注目でしょう。
 ▲ヒメマルクィーンは、ヤマノホシと同じく障害巧者で詰めに課題があるタイプ。ターコイズ特別が今季初めての特別戦挑戦で、好位から流れ込んで5着でした。特別戦に実績はありませんが、向きそうな感はあるので、続けて使われる今回は前進がありそう。
 △ウメノスピードは、前開催は、B2級-1組戦(12月12日)を勝ったものの決勝のターコイズ特別は回避。10月29日の能取湖特別(B2級-1組)では第2障害で転倒しながら、大きく離れた7番手で越えると鋭く追い込んで3着。障害のタイミング次第では、クラス上位の決め手が炸裂するかもしれません。

今週の見どころ(12/17~12/19)

2016年12月16日(金)

 12月18日(日)のメインには、準重賞・レディースカップが組まれています。4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上各世代の牝馬から、通算収得賞金順上位2頭ずつを選抜して争うという条件は、牝馬のドリームエイジカップともいえそう。しかし、今年は8歳以上からの出走がなく、5歳が4頭と多くなりました。来年1月22日に実施される重賞・ヒロインズカップの前哨戦的位置づけのレースでもあります。

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【第18回開催4日目】
 12月17日(土)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(B2級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B2級-1組(12月12日)、B2級-2組(11日)の両予選上位馬による一戦ですが、勝ち馬はともに回避しています。
 11月19日の羊蹄山特別、26日のピヤシリ特別といった最近のB2級-1組特別戦で上位争いしている馬たちに注目します。◎カクセンキングは、羊蹄山特別3着、B2級-1組予選2着を含む近6走が3勝、2着2回、3着1回と安定感抜群。予選では残り30メートルで一旦は抜け出すと、スピードあるウメノスピードに差されてからも抵抗し続けコンマ6秒差の惜敗でした。羊蹄山特別の上位2頭は不在だけに、第2障害を早めに抜けて押し切るシーンが期待できそう。
 ○ヤマノホシは、羊蹄山特別5着、ピヤシリ特別3着で、B2級-1組予選が5着。いずれも障害は先頭で越えている巧者です。特別戦に替わるのは歓迎で、2組との混合なら展開次第で逃げ切りも一考できます。
 B2級-2組予選2着の▲アアモンドロシアは、障害のカカリが良化し成績が安定してきました。今の状態なら特別戦でも好勝負が可能。少頭数でもあり、この3頭に絞って勝負します。

【第18回開催5日目】
 12月18日(日)のメイン第10レースには、レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:05発走予定)が行われます。古馬牝馬限定戦では、重賞・ヒロインズカップに次ぐ格の準重賞です。
 注目は4歳馬◎アスリート。今季、B3からスタートして、前開催ではA1まで昇級した上り馬です。前走の重賞・ドリームエイジカップ(11月27日・4歳以上選抜)では見せ場なしの10着でしたが、出走10頭中7頭がオープンの牡馬というメンバーを考えれば仕方ありません。今回は牝馬限定で、しかも同じA1級かそれ以下の格付の馬が7頭と相手が下がっています。重量も前走より10キロ軽い710キロなら、障害もスムーズに切れるはず。巻き返して、11月の4歳女王決定戦・クインカップに続く重賞2勝目を狙います。
 5歳馬○キサラキクは、ドリームエイジカップを逃げ切って快勝。軽めの馬場を味方に、決め手を見せつけました。3歳の2月には黒ユリ賞、同11月にはばんえいオークス、そして4歳シーズンの昨季はこのレースで逃げ切り勝ちを収めると、1月の天馬賞と連勝するなど、寒い季節は合っている印象。連覇の可能性も十分といえます。
 末脚切れる6歳馬▲ナナノチカラも、障害を降りるタイミング次第で勝機も十分。2歳、3歳、4歳の各シーズンの女王に輝くと、昨季は、ヒロインズカップも勝ち、現在実施されている牝馬限定重賞を総なめにした実力馬。今季唯一の勝利も、5月のカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)です。近況はイマイチですが、得意の牝馬限定戦だけに軽視禁物。。
 もう1頭の4歳馬△シリウスにも期待したいところ。前走のクインカップでは、アスリートにまんまと逃げ切られて2着でしたが、4歳では屈指の決め手の持ち主。近年では、2012年ブラックパール、15年キサラキクが、クインカップ2着からこのレースを制しており、それにあやかりたいところかもしれません。
 7歳馬△マゴコロは、昨年のこのレースの2着馬。軽めの馬場での決め手比べになると厳しい印象も、マイペースで逃げられれば、見せ場以上が見込めます。
 6歳馬セイコークインは、カーネーションカップの2着馬。オープン昇級後は、常にひと押しが課題ですが、牝馬限定のこのメンバーに入れば、侮れません。

【第18回開催6日目】
 12月19日(月)のメイン第10レースは、カトレア特別(B1級-2・3組決勝・19:05発走予定)。B1級-2組(12月11日)、B1級-3組(10日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選3着◎テンカムソウの巻き返しに期待します。3連敗中とはいえ、障害はすべてひと腰で切って4、5、3着。展開に左右される面は否定できませんが、4走前には今回と同条件の五稜郭特別(11月21日)で逃げ切り勝ちを収めているということを考えても、中心視が妥当でしょう。
 ○シンエイパワーは、五稜郭特別3着、十勝岳特別(12月3日・B1級-1・2組決勝)が4着とこのクラスの特別戦で好勝負を続けています。十勝岳特別では第2障害でヒザをつきましたが、すぐに立て直していたところは、やはり障害巧者といえそう。ここも上位争いに加わってきそうです。
 ▲ニシノキングは、3走前のB1級-2組戦(11月26日)でホクショウディープ(B1級-3組予選の勝ち馬で今回は回避)の追い上げをしのいで久々の勝利をマーク。続く十勝岳特別が3着、そして前走のB1級-2組予選では5着と、近3走とも障害ひと腰から好勝負を演じ、不振から脱しています。抜群の決め手があるので、一発に警戒が必要です。
 △アグリナデシコも決め手自慢。B1級-2組予選(2着)のように展開がハマると人気薄でも侮れません。

今週の見どころ(12/10~12/12)

2016年12月 9日(金)

 12月4日(日)に行われた、3歳女王決定戦・ばんえいオークスは、ホクトノホシが長くいい脚を使って初の重賞制覇。村上章騎手にとっても、1996年のデビュー以来21年目での重賞初Vとなりました。今年は、このばんえいオークスが重賞初騎乗だったように、決して騎乗機会に恵まれているとは言えず、数少ないチャンスを見事、モノにしました。

【第18回開催1日目】
 12月10日(土)のメイン第10レースは、冬月特別(A2級-1組・19:05発走予定)
 前開催に行われたA2級の特別戦は、射手座特別(12月5日・A2級-1・2組決勝混合)。◎アサヒリュウセイが逃げ切って、同レースの予選・A2級-1組混合戦から2連勝を決めています。夏場は精彩を欠いていましたが、この連勝で軌道に乗った印象です。ハンデは前走と変わらず、昨季はオープン-2組戦で連対があるという実績を考えても3連勝が期待できそうです。
 射手座特別のもうひとつの予選・A2級-2組戦は、ゴール前3頭の接戦をアオノレクサスが制しましたが、同2、3着のカツオーカン、イッキフジは射手座特別を回避しました(カツオーカンは今回も回避)。○イッキフジは、ここ6戦では2着が最高ですが、すべて障害はひと腰で切っており、依然好調です。その2着は3走前のトドワラ特別(A2級-2組混合)で、格上A1級のニシキエーカンに迫っています。当時のように軽めの馬場になれば、チャンスは広がります。
 ▲ファイトガールは、射手座特別を含め3戦連続して3着。障害にムラが出てきたのは気になりますが、そのぶん末脚の威力が増しています。大崩れは考えにくいところ。
 射手座特別4着△アオノレクサスは、流れが向けば前残りもありそうです。

【第18回開催2日目】
 12月11日(日)のメイン第10レースは、おおいぬ座特別(A1級混合・19:05発走予定)。オープン馬はフクドリ1頭で、A1級の9頭と争います。
 ◎ダイコクパワーは、A1昇級初戦だった前走の知床賞(11月28日・オープン・A1級-1組混合)では逃げて3着。オープン馬ニュータカラコマには抵抗できなかったものの、同じくオープン馬のトレジャーハンターには先着して、クラス通用のメドが立ちました。今回もオープンとの混合とはいえ、相手が楽になっています。勝ち負け必至でしょう。
 ○ニシキエーカンは自己条件戦で5戦連続連対と好調。前走の重賞・ドリームエイジカップ(11月27日・4歳以上選抜)では、第2障害を降りた順番のまま4着でしたが、勝ったキサラキクを2秒6差まで追い詰める見せ場十分の内容でした。実績ある条件に戻るここは、決め手を生かして上位争いできそうです。
 ▲サクラリュウは、今季未勝利ながら、惨敗したのは重賞・ばんえいグランプリくらいで、大崩れの少ない成績を残しています。前走のオープン・A1級-2組混合戦(11月27日)では、現役屈指の決め手を持つオイドンを差し返そうかというレースぶりで2着に好走。先行力と障害力が武器なので、特別戦に替わるここは楽しみです。
 知床賞5着の△シンザンボーイ、サクラリュウと同じ前走で4着だった△キンメダルは、置かれずに追走できれば争覇圏内でしょう。

【第18回開催3日目】
 12月12日(月)のメイン第10レースは、師走特別(オープン・19:05発走予定)
 注目は◎コウシュハウンカイ。6月に旭川記念を制して以降、負担重量800キロ以上のレースでは2着が最高ですが、700キロ台では6戦して3勝(2、3、4着各1回)をマーク。3勝とも、賞金別定20~25キロ増という、決して楽ではない条件で挙げており、地力を感じさせます。今回もハンデは厳しいものの、770キロでの出走だけに、首位争いを演じてくれるでしょう。
 4歳の強豪○センゴクエースは、前走の重賞・ドリームエイジカップでは5着も、勝ち馬とは4秒2差。第2障害ではひと腰で天板に脚をかけ、体勢を崩しかけましたが、すぐに立て直すと、シャープな末脚で伸びてきました。前々走は745キロで失格(タイムオーバー)でしたが、前走770キロでこれだけの走りができたのなら、心配無用。今季初戦のオープン特別戦を完勝している実力発揮の場面が見られそうです。
 5歳馬▲カイシンゲキは、9月のオープン昇級後も、岩見沢記念(3着)、北見記念(4着)、ドリームエイジカップ(2着)の3重賞を含め、すべて4着以内と充実しています。こちらも700キロ台のほうが動ける印象。スピードと決め手を生かして、コウシュハウンカイにどこまで迫れるでしょうか。
 今季すべて掲示板確保の堅実派△トレジャーハンター、前走で復活を感じさせる勝利を挙げた△オイドンも侮れません。
 ドリームエイジカップ6着の×ホクショウユウキは軽ハンデを生かしての激走に警戒が必要でしょう。

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