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今週の見どころ(12/17~12/19)

2016年12月16日(金)

 12月18日(日)のメインには、準重賞・レディースカップが組まれています。4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上各世代の牝馬から、通算収得賞金順上位2頭ずつを選抜して争うという条件は、牝馬のドリームエイジカップともいえそう。しかし、今年は8歳以上からの出走がなく、5歳が4頭と多くなりました。来年1月22日に実施される重賞・ヒロインズカップの前哨戦的位置づけのレースでもあります。

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【第18回開催4日目】
 12月17日(土)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(B2級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B2級-1組(12月12日)、B2級-2組(11日)の両予選上位馬による一戦ですが、勝ち馬はともに回避しています。
 11月19日の羊蹄山特別、26日のピヤシリ特別といった最近のB2級-1組特別戦で上位争いしている馬たちに注目します。◎カクセンキングは、羊蹄山特別3着、B2級-1組予選2着を含む近6走が3勝、2着2回、3着1回と安定感抜群。予選では残り30メートルで一旦は抜け出すと、スピードあるウメノスピードに差されてからも抵抗し続けコンマ6秒差の惜敗でした。羊蹄山特別の上位2頭は不在だけに、第2障害を早めに抜けて押し切るシーンが期待できそう。
 ○ヤマノホシは、羊蹄山特別5着、ピヤシリ特別3着で、B2級-1組予選が5着。いずれも障害は先頭で越えている巧者です。特別戦に替わるのは歓迎で、2組との混合なら展開次第で逃げ切りも一考できます。
 B2級-2組予選2着の▲アアモンドロシアは、障害のカカリが良化し成績が安定してきました。今の状態なら特別戦でも好勝負が可能。少頭数でもあり、この3頭に絞って勝負します。

【第18回開催5日目】
 12月18日(日)のメイン第10レースには、レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:05発走予定)が行われます。古馬牝馬限定戦では、重賞・ヒロインズカップに次ぐ格の準重賞です。
 注目は4歳馬◎アスリート。今季、B3からスタートして、前開催ではA1まで昇級した上り馬です。前走の重賞・ドリームエイジカップ(11月27日・4歳以上選抜)では見せ場なしの10着でしたが、出走10頭中7頭がオープンの牡馬というメンバーを考えれば仕方ありません。今回は牝馬限定で、しかも同じA1級かそれ以下の格付の馬が7頭と相手が下がっています。重量も前走より10キロ軽い710キロなら、障害もスムーズに切れるはず。巻き返して、11月の4歳女王決定戦・クインカップに続く重賞2勝目を狙います。
 5歳馬○キサラキクは、ドリームエイジカップを逃げ切って快勝。軽めの馬場を味方に、決め手を見せつけました。3歳の2月には黒ユリ賞、同11月にはばんえいオークス、そして4歳シーズンの昨季はこのレースで逃げ切り勝ちを収めると、1月の天馬賞と連勝するなど、寒い季節は合っている印象。連覇の可能性も十分といえます。
 末脚切れる6歳馬▲ナナノチカラも、障害を降りるタイミング次第で勝機も十分。2歳、3歳、4歳の各シーズンの女王に輝くと、昨季は、ヒロインズカップも勝ち、現在実施されている牝馬限定重賞を総なめにした実力馬。今季唯一の勝利も、5月のカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)です。近況はイマイチですが、得意の牝馬限定戦だけに軽視禁物。。
 もう1頭の4歳馬△シリウスにも期待したいところ。前走のクインカップでは、アスリートにまんまと逃げ切られて2着でしたが、4歳では屈指の決め手の持ち主。近年では、2012年ブラックパール、15年キサラキクが、クインカップ2着からこのレースを制しており、それにあやかりたいところかもしれません。
 7歳馬△マゴコロは、昨年のこのレースの2着馬。軽めの馬場での決め手比べになると厳しい印象も、マイペースで逃げられれば、見せ場以上が見込めます。
 6歳馬セイコークインは、カーネーションカップの2着馬。オープン昇級後は、常にひと押しが課題ですが、牝馬限定のこのメンバーに入れば、侮れません。

【第18回開催6日目】
 12月19日(月)のメイン第10レースは、カトレア特別(B1級-2・3組決勝・19:05発走予定)。B1級-2組(12月11日)、B1級-3組(10日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選3着◎テンカムソウの巻き返しに期待します。3連敗中とはいえ、障害はすべてひと腰で切って4、5、3着。展開に左右される面は否定できませんが、4走前には今回と同条件の五稜郭特別(11月21日)で逃げ切り勝ちを収めているということを考えても、中心視が妥当でしょう。
 ○シンエイパワーは、五稜郭特別3着、十勝岳特別(12月3日・B1級-1・2組決勝)が4着とこのクラスの特別戦で好勝負を続けています。十勝岳特別では第2障害でヒザをつきましたが、すぐに立て直していたところは、やはり障害巧者といえそう。ここも上位争いに加わってきそうです。
 ▲ニシノキングは、3走前のB1級-2組戦(11月26日)でホクショウディープ(B1級-3組予選の勝ち馬で今回は回避)の追い上げをしのいで久々の勝利をマーク。続く十勝岳特別が3着、そして前走のB1級-2組予選では5着と、近3走とも障害ひと腰から好勝負を演じ、不振から脱しています。抜群の決め手があるので、一発に警戒が必要です。
 △アグリナデシコも決め手自慢。B1級-2組予選(2着)のように展開がハマると人気薄でも侮れません。

今週の見どころ(12/10~12/12)

2016年12月 9日(金)

 12月4日(日)に行われた、3歳女王決定戦・ばんえいオークスは、ホクトノホシが長くいい脚を使って初の重賞制覇。村上章騎手にとっても、1996年のデビュー以来21年目での重賞初Vとなりました。今年は、このばんえいオークスが重賞初騎乗だったように、決して騎乗機会に恵まれているとは言えず、数少ないチャンスを見事、モノにしました。

【第18回開催1日目】
 12月10日(土)のメイン第10レースは、冬月特別(A2級-1組・19:05発走予定)
 前開催に行われたA2級の特別戦は、射手座特別(12月5日・A2級-1・2組決勝混合)。◎アサヒリュウセイが逃げ切って、同レースの予選・A2級-1組混合戦から2連勝を決めています。夏場は精彩を欠いていましたが、この連勝で軌道に乗った印象です。ハンデは前走と変わらず、昨季はオープン-2組戦で連対があるという実績を考えても3連勝が期待できそうです。
 射手座特別のもうひとつの予選・A2級-2組戦は、ゴール前3頭の接戦をアオノレクサスが制しましたが、同2、3着のカツオーカン、イッキフジは射手座特別を回避しました(カツオーカンは今回も回避)。○イッキフジは、ここ6戦では2着が最高ですが、すべて障害はひと腰で切っており、依然好調です。その2着は3走前のトドワラ特別(A2級-2組混合)で、格上A1級のニシキエーカンに迫っています。当時のように軽めの馬場になれば、チャンスは広がります。
 ▲ファイトガールは、射手座特別を含め3戦連続して3着。障害にムラが出てきたのは気になりますが、そのぶん末脚の威力が増しています。大崩れは考えにくいところ。
 射手座特別4着△アオノレクサスは、流れが向けば前残りもありそうです。

【第18回開催2日目】
 12月11日(日)のメイン第10レースは、おおいぬ座特別(A1級混合・19:05発走予定)。オープン馬はフクドリ1頭で、A1級の9頭と争います。
 ◎ダイコクパワーは、A1昇級初戦だった前走の知床賞(11月28日・オープン・A1級-1組混合)では逃げて3着。オープン馬ニュータカラコマには抵抗できなかったものの、同じくオープン馬のトレジャーハンターには先着して、クラス通用のメドが立ちました。今回もオープンとの混合とはいえ、相手が楽になっています。勝ち負け必至でしょう。
 ○ニシキエーカンは自己条件戦で5戦連続連対と好調。前走の重賞・ドリームエイジカップ(11月27日・4歳以上選抜)では、第2障害を降りた順番のまま4着でしたが、勝ったキサラキクを2秒6差まで追い詰める見せ場十分の内容でした。実績ある条件に戻るここは、決め手を生かして上位争いできそうです。
 ▲サクラリュウは、今季未勝利ながら、惨敗したのは重賞・ばんえいグランプリくらいで、大崩れの少ない成績を残しています。前走のオープン・A1級-2組混合戦(11月27日)では、現役屈指の決め手を持つオイドンを差し返そうかというレースぶりで2着に好走。先行力と障害力が武器なので、特別戦に替わるここは楽しみです。
 知床賞5着の△シンザンボーイ、サクラリュウと同じ前走で4着だった△キンメダルは、置かれずに追走できれば争覇圏内でしょう。

【第18回開催3日目】
 12月12日(月)のメイン第10レースは、師走特別(オープン・19:05発走予定)
 注目は◎コウシュハウンカイ。6月に旭川記念を制して以降、負担重量800キロ以上のレースでは2着が最高ですが、700キロ台では6戦して3勝(2、3、4着各1回)をマーク。3勝とも、賞金別定20~25キロ増という、決して楽ではない条件で挙げており、地力を感じさせます。今回もハンデは厳しいものの、770キロでの出走だけに、首位争いを演じてくれるでしょう。
 4歳の強豪○センゴクエースは、前走の重賞・ドリームエイジカップでは5着も、勝ち馬とは4秒2差。第2障害ではひと腰で天板に脚をかけ、体勢を崩しかけましたが、すぐに立て直すと、シャープな末脚で伸びてきました。前々走は745キロで失格(タイムオーバー)でしたが、前走770キロでこれだけの走りができたのなら、心配無用。今季初戦のオープン特別戦を完勝している実力発揮の場面が見られそうです。
 5歳馬▲カイシンゲキは、9月のオープン昇級後も、岩見沢記念(3着)、北見記念(4着)、ドリームエイジカップ(2着)の3重賞を含め、すべて4着以内と充実しています。こちらも700キロ台のほうが動ける印象。スピードと決め手を生かして、コウシュハウンカイにどこまで迫れるでしょうか。
 今季すべて掲示板確保の堅実派△トレジャーハンター、前走で復活を感じさせる勝利を挙げた△オイドンも侮れません。
 ドリームエイジカップ6着の×ホクショウユウキは軽ハンデを生かしての激走に警戒が必要でしょう。

今週の見どころ(12/3~12/5)

2016年12月 2日(金)

 12月4日(日)のメインには、ばんえいオークスが組まれています。定量670キロで行われる3歳女王決定戦。今年は格付の差が小さく、重賞で馬券に絡んだことがあるのはタナボタチャン(黒ユリ賞2着)のみという混戦必至のメンバー構成です。波乱の決着という可能性も十分、ぜひご注目ください。

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【第17回開催4日目】
 12月3日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B1級-1組(11月28日)、B1級-2組(26日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選で1番人気・3着の◎ワールドピサに注目します。前開催の五稜郭特別(11月21日・B1級-2・3組決勝)では、逃げ切り寸前でテンカムソウに捕まって、コンマ8秒差での2着惜敗。続く2組予選も、先頭で第2障害を越えたものの、結局、踏ん張れずという結果でしたが、障害の巧みさは特別戦で大きな武器。ここも上位争い必至でしょう。
 五稜郭特別で接戦をモノにした○テンカムソウは、B1級-1組予選では1番人気で4着。連続連対が5で途切れましたが、相変わらず障害はキレています。障害巧者で詰めが甘いというのはワールドピサと同じで、こちらも特別戦で巻き返してくるはず。ただ、今回から特別戦では賞金別定5キロ増となることは多少気になります。
 B1級-1組予選2着▲ホクショウマックスは、10月8日の寒露特別(B1級-1・2組決勝)で競り合いを制しています。こちらは、ゴールまでしっかりと歩けるタイプです。
 △センショウレディーは、五稜郭特別4着、B1級-1組予選3着と勝ち切れない近況。とはいえ、流れに乗れれば差は感じません。

【第17回開催5日目】
 12月4日(日)のメイン第10レースは、重賞・第41回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。B3級2頭、B4級8頭が定量670キロで争います。
 どの馬にもチャンスがありそうですが、注目したいのは◎スギヤマ。700キロ台で出走したこともある小柄な馬体も、ようやく900キロ台に乗った近走では、4戦連続連対中。現在では珍しくなった純血ペルシュロンを父に持つ話題先行の馬が、やっと頭角を現してきた印象。抜群の障害力が武器ですがテンに遅いというこの馬にとって、ペースが落ち着く重賞の舞台は恐らく歓迎。過去5回のこのレースの3着以内馬15頭中8頭が900キロ台の体重だったので、体格的なハンデはあまり気にしなくてもよさそうです。
 常識的に考えれば、定量戦では格付上位馬が有利なはずで、B3級の2頭は外せないところ。○ヒカルナナヒメは、10月2日のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)では、のちのばんえい菊花賞馬ツルイテンリュウには完敗だったものの、2歳重賞・ヤングチャンピオンシップの勝ち馬ホクショウディープを差し返して2着と、見せ場十分でした。
 もう1頭のB3級馬▲ラッセルクインは10連勝中の勢いが魅力。前走のB3級-2組戦では、5キロ軽いヒカルナナヒメに残り30メートルで半馬身差まで迫られながら、ゴールまでその差を保ってゴールと充実ぶりをうかがわせます。
 ひと押しがきけば△フジノウンカイ、2歳シーズン女王決定戦・黒ユリ賞で2着と実績上位の△タナボタチャンも押さえておきたいところです。

【第17回開催6日目】
 12月5日(月)のメイン第10レースは、射手座特別(A2級-1・2組決勝混合・19:05発走予定)。A2級-1組混合(11月26日)、A2級-2組(28日)の両予選上位馬による一戦です。
 ◎ホンベツイチバンは、B1級の特別戦(混合戦含む)で、今季5戦して2勝、2、3着各1回の好成績。A2級-1組混合予選は4着でも障害で崩れたわけではありません。今回も引き続きA2級との混合ですが、対戦経験がある馬も多く、特別戦に替わって前進がありそうです。
 ○アオノレクサスは、前々走のオータムカップ(11月20日・A1・A2級決勝混合)では6着でしたが、大外10コースに入り流れに乗れなかったのが敗因。続くA2級-2組予選では、障害2番手クリアから、カツオーカン、イッキフジ(今回はともに回避)とのゴール前での接戦を制し、6月以来の勝ち星をマークしています。マイペースで運べれば、後続の追い上げを振り切るシーンがあるかもしれません。
 ▲コウリキは、A2級-2組予選では障害をふた腰でまとめると4着まで押し上げてきました。今回は同予選の2、3着馬が回避し、相手がやや楽になりました。決め手を生かして上位争いできそうです。
 A2級-1組混合予選を逃げ切った△アサヒリュウセイ、同3着△ファイトガールらはペース次第でここも前残りに警戒が必要でしょう。

今週の見どころ(11/26~11/28)

2016年11月25日(金)

 今週から12月29日(火)までの期間、ばんえい十勝は準ナイターで開催を実施。先週までよりレース発走時刻が繰り上がっていますのでご注意ください(詳しくはこちら)。
 11月27日(日)のメインには、重賞・ドリームエイジカップが組まれています。4、5、6、7歳、8歳以上の各世代の通算収得賞金上位馬2頭ずつによる選抜戦。過去6回で連覇はありませんが、キタノタイショウは、2010年の第1回(4歳時)から10歳の今回まで7年連続で出走中。同馬の走りにも注目です。

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※11/27の尾ヶ瀬馨騎手引退セレモニーについてはこちら

【第17回開催1日目】
 11月26日(土)のメイン第10レースは、ピヤシリ特別(B2級-1組・19:05発走予定)
 前開催の羊蹄山特別(11月19日・B2級-1組)を制した3歳馬◎キタノリュウキに引き続き期待。第2障害をひと腰2番手で越えると、障害5番手から鋭伸し残り20メートルで先頭に立ったオレモスゴイをゴール線上で差し返すしぶといレースぶりが光りました。相手は強化しますが、連勝のチャンスも十分と見ます。
 ○ヤマノホシは障害巧者で、能取湖特別(10月29日)4着、羊蹄山特別5着と、ここ2開催のB2級-1組特別戦で上位争い。ともに早めに障害を越えながら詰めを欠く内容でした。しかし、今開催から本走路のヒーティングが稼動したことで、重めでパワーの要る馬場になるはず。ゴール前の砂障害も撤去されたことで、前残りがあるかもしれません。変わり身に警戒です。
 ▲オレモスゴイは、2カ月半ぶりの実戦だった羊蹄山特別でコンマ1秒差の2着に好走。障害さえ切れれば、今回も楽しみな存在といえます。
 羊蹄山特別が1番人気・6着だった△ブラックテーオーは、置かれずに追走できれば、巻き返し劇がありそうです。

【第17回開催2日目】
 11月27日(日)のメイン第10レースは、重賞・第7回ドリームエイジカップ(4歳以上選抜・19:05発走予定)
 重量格による別定重量戦で、オープン馬は、基礎重量760キロ(牝馬740キロ)から今季の収得賞金120万円につき10キロの加増があるため、重賞好走馬にとってはハンデがきつくなっています。
 注目は5歳世代から◎カイシンゲキ。9月にオープンへ昇級して以降、勝ち星こそないものの、岩見沢記念(3着)、北見記念(4着)の2重賞を含む5戦すべて4着以内と善戦を続けています。850キロだった北見記念のレースを見た感じ、高重量戦で勝ち負けするには、もっと障害力をつけなければならない印象ですが、条件を問わず毎回、ひと脚使ってくるのが崩れが少ない要因でしょう。今回は普段のオープン特別戦より相手が楽になっており、重賞にしては軽い重量なのもスピードタイプのこの馬にとってプラス。昨年のオレノココロに続く5歳馬による制覇を目指します。
 ○フジダイビクトリーは、前開催の北海道競馬記者クラブ特別(11月14日・オープン)で6着に敗れ、岩見沢記念、北見記念を含む連勝が3で止まりました。とはいえ、積極的に仕掛けていかず、勝ちを意識したレース運びではなかっただけに、負けてもダメージは少ないはず。700キロ台の重量では、障害の巧拙に差が出にくいかもしれませんが、現役屈指の障害巧者らしい先行策で押し切りを狙います。
 今季、旭川記念を制している▲コウシュハウンカイは、前走の北見記念が1番人気で8着と大敗でしたが、障害で転倒したため。力負けではありません。今回は前走より90キロも軽い舞台だけに、巻き返しが期待できそうです。
 △オレノココロは今季、重賞を2勝。しかし、勝ったのがばんえい十勝オッズパーク杯、ばんえいグランプリと、ともに賞金額の大きいレースだったため、790キロとトップハンデを課されてしまったのがやや懸念されるところ。
 4歳二冠馬△センゴクエースは前走のオープン特別戦が失格(タイムオーバー)と不本意な結果。今回の770キロは苦にしないだけに、力さえ出せれば差のないレースが可能でしょう。

【第17回開催3日目】
 11月28日(月)のメイン第10レースは、知床賞(オープン・A1級-1組混合・19:05発走予定)。重賞・ドリームエイジカップに不出走のオープン馬は、今開催(前半戦)では、このレースか、27日(日)第11レースでA1級馬と戦います。
 注目は、A1昇級初戦の前走オータムカップ(11月20日・A1・A2決勝混合)も難なく突破した◎ダイコクパワー。これで2連勝。ともに、あまり得意とはいえない決め手比べで勝っており、充実ぶりをうかがわせます。今回は相手強化ですが、オープン馬とのハンデ差を考えると、この馬にチャンスが十分にありそうです。
 前開催の北海道競馬記者クラブ特別(11月14日・オープン)は、トレジャーハンターが逃げましたが、第2障害2番手から追ってきた○ニュータカラコマが残り30メートルでとらえてからは、ゴールまでほぼ持ったまま、着差以上の完勝を収めています。今回は賞金別定25キロ増のトップハンデですが、相手有利は明らかでしょう。
 オープンの牝馬▲セイコークインは、北海道競馬記者クラブ特別が出走取消でした。オープン昇級後、軽量戦の稲妻賞以外は勝ちきれませんが、今回、オープンの一線級といえるのはニュータカラコマくらいのもの。ここなら連争いに加わってきそうです。
 北海道競馬記者クラブ特別がオープン昇級後、初の連対だった△トレジャーハンターは、今回から特別戦では賞金ハンデが10キロになるのが微妙なところ。
 A1級の△アアモンドセブンは、A1昇級2戦目のオータムカップが7着とはいえ、障害で崩れたわけではありません。今回は最軽量ハンデなので、前残りに警戒が必要でしょう。

今週の見どころ(11/19~11/21)

2016年11月18日(金)

 11月13日(日)に実施された4歳女王決定戦・クインカップは、アスリートが逃げ切って重賞初制覇を成し遂げました。今後は、レディースカップや、年明けの重賞・ヒロインズカップなど、5歳以上の牝馬との戦いで、どのようなレースを見せてくれるのか注目です。

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【第16回開催4日目】
 11月19日(土)のメイン第10レースは、羊蹄山特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 前開催に行われた能取湖特別(10月29日・B2級-1組)は8頭中7頭を4歳(うち牝馬が5頭)が占めていましたが、今開催には4歳牝馬限定重賞・クインカップが組まれたため、同じB2級-1組戦でも、メンバーに変動があります。
 注目は唯一の4歳牝馬◎ヤマノホシ(クインカップに繰り上げで出走し7着)。能取湖特別では第2障害を2番手でクリアして4着でしたが、詰めに課題があるこの馬なりに粘って、3頭横一線の2着争いを演じました。今回は唯一の4歳牝馬でハンデが有利。ペースも握りやすいはずで、逃げ切りが期待できそうです。
 能取湖特別が競走除外だった○フクトクは、7月にはB2級-1組の特別戦で逃げ切り圧勝を収めています。このレースには減量がある3歳、4歳、牝馬が計6頭参戦。あまり速いペースになると置かれる心配はありますが、流れに乗れれば自慢の末脚が炸裂するかもしれません。
 ▲オレモスゴイも決め手が武器。2カ月半ぶりの実戦となりますが、今季B2級の特別戦で5戦して、5着以内が3回とまずまず善戦。障害さえまともなら、一発の魅力十分です。
 △ギンガノホシは、能取湖特別では2番人気で7着。末脚不発に終わっていますが、障害での腰の入りは良く、2度目のB2級特別戦なら変わり身がありそう。
 能取湖特別が1番人気・8着△ユウユウヨーイドンも、重量への慣れが見込める今回は見直しが必要かもしれません。

【第16回開催5日目】
 11月20日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級混合(11月13日)、A2級-1組(14日)の両予選上位馬による一戦です。
 A2級-1組予選の勝ち馬◎ダイコクパワーに引き続き注目。カツオーカンとの息詰まる一騎打ちをコンマ8秒差で制し、前々走の端野峠特別(10月31日・A2級-1組)の借りを返しました。今季唯一ともいえる惨敗を喫した3走前の秋雲特別(10月24日・A2級-1・2組決勝混合)も、出遅れが響いたためと敗因はハッキリ。今回はカツオーカンに加え、格上のオープン、A1級馬もおり、相手強化となりますが、昨季オープンで連対していた底力に期待でしょう。
 10月22日のペルセウス特別(A1級混合)、同レースの上位3頭が出走してきたA1級混合予選とも制したのは○キサラキク。いずれも第2障害2番手クリアから鮮やかな抜け出しを決めています。障害次第の面は否めませんが、実績的には最上位の存在です。
 ▲シンザンボーイは、ペルセウス特別が2着で、A1級混合予選が4着。夏を越しての成長が感じられる5歳馬で、先行して流れに乗れたときは、粘りを発揮します。
 A2級-1組予選が惜敗だった△カツオーカン、A1級混合予選2着を含め5戦連続連対中△アアモンドセブンには、予選ではなかった賞金ハンデがあります。ともに勢いはあるものの、押さえまで。

【第16回開催6日目】
 11月21日(月)のメイン第10レースは、五稜郭特別(B1級-2・3級決勝混合・20:10発走予定)。B1級-2組(11月13日)、B1級-3組(11月14日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選3着◎ワールドピサは障害巧者で、メンバー中で唯一、今季B1級の特別戦(混合戦含む)で勝利しています。例年、夏場は調子を落とす傾向があり、今年も気温が下がって成績が上向いています。前回の勝利が5月の春駒特別(B1級-2・3組決勝混合)。その時と比べ、今回は大幅に相手が下がっており、今季2勝目のチャンスです。
 ○テンカムソウは詰めの甘さが解消して、2連勝後のB1級-3組予選では2着。早めに障害を越えることができれば、ワールドピサを苦しめるシーンもありそう。
 ▲シンエイパワーは、B1昇級初戦の2組予選が5着も、障害3番手から見せ場がありました。クラス2戦目で上積みがあるはずです。
 2組予選4着の△スーパータイトルも展開次第では上位をうかがいます。

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