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今週の見どころ(7/30~8/1)

2016年7月29日(金)

 7月31日(日)のメインには、3歳三冠の初戦・ばんえい大賞典が組まれています。2011年以降の過去5回では、1番人気が未勝利で、9、10番人気以外は馬券に絡んでいるという波乱傾向もある重賞。今年は重賞勝ち馬が1頭も出走しておらず、混戦に拍車がかかっているようです。なお第9レース(19:35発走予定)で実施されますので、ご注意ください。

【第8回開催4日目】
 7月30日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク賞サマーカップ(オープン・20:10発走予定)
 ◎セイコークインは、前開催のわし座特別(7月10日・A1・A2級-1組混合)で7着に敗れ、連勝が3で止まりました。出走馬中唯一のオープン馬で、ハンデがややキツかった影響もあったか、障害で精彩を欠きました。今回はオープン馬同士の対戦で相手は強化されますが、恐らく逃げが打てるメンバー構成。流れに乗れれば、決め手を発揮できるので、ハンデを考えても上位進出を期待したいところ。
 ○オイドンは、前開催の重賞・北斗賞(7月17日)では第2障害をなかなか越えられずに6着敗退。しかし、前々走のミントスポット杯(6月26日・オープン・A1級混合)は、軽めの馬場が向いたとはいえ、690キロですんなり障害を越えると、セイコークインの2着に追い込んできました。障害次第と条件はつきますが、重量が軽くなることで巻き返しなるでしょうか。
 ▲フジダイビクトリーは、北斗賞では4着も、上位馬との着差は小さく、先行力を生かすこの馬のレースはできていました。同レースで逃げ切り勝ちを収めたニュータカラコマ、2着コウシュハウンカイ(3着オレノココロは今回不在)より15キロ軽い今回は、前進が見込めるはず。
 北斗賞2着△コウシュハウンカイはトップハンデ克服が課題になりそうです。

【第8回開催5日目】
 7月31日(日)のメイン第9レースは、第41回ばんえい大賞典(3歳・19:35発走予定)。B3またはB4級と同じ重量格の馬しか出走していないため、牡馬670キロ(セン馬660キロ、牝馬650キロ)での争い。
 出走馬すべてにチャンスがありそうな混戦なら、思い切って◎アアモンドヒューマに注目。抜群の決め手が武器で、今季10戦して馬券に絡んだ6回とも強烈な末脚を発揮しています。とかち皐月賞(3歳オープン)は出走取消で、600キロ以上の負担重量でのレースは今回が初。常識的には厳しいかもしれませんが、2歳シーズン三冠目のイレネー記念が組まれていた開催の3歳A級-1組戦を豪快に差し切っているように実力は秘めていそう。軽めの馬場も向く印象なので、中位で障害を越えられれば、決め手発揮のシーンもありそうです。
 ○キタノリュウキは、2歳シーズンの二冠目・ヤングチャンピオンシップ、三冠目・イレネー記念とも3着。特に、定量戦の三冠目は、ゴール前で4頭がほぼ一線となる混戦で、持ち前の決め手で決着をつけたフウジンライデンからわずか1秒7遅れただけの好内容でした。今季実施された3歳オープン特別戦では、とかち皐月賞が1着で、とかちダービーでは2着。ともに長くいい脚を使って好走。世代限定戦での安定感上位の存在です。
 ▲ムサシブラザーは、とかち皐月賞が3着で、とかちダービーでは逃げ切って圧勝。先行力と障害力で勝負するタイプで、第2障害で後続を離せれば、とかちダービーの再現も十分。
 △アラワシキングは、目下3連勝と軌道に乗ってきた様子。もともとはイレネー記念2着の実績馬だけに、警戒が必要かもしれません。
 △プレザントウェーは、ムサシブラザーと同型の先行タイプ。とかち皐月賞で、早めに抜け出したキタノリュウキをコンマ8秒差まで追い詰めての2着があります。

【第8回開催6日目】
 8月1日(月)のメイン第10レースは、さざなみ特別(B1級-1・2組混合・20:10発走予定)
 B1級-1組(7月25日)、B1級-2組(23日)の両予選上位馬による一戦ですが、前開催で、こと座特別(7月9日・B1級-1組)か文月特別(18日・B1級-2組)を使われていた馬が6頭出走しています。
 ◎バウンティハンターは、B1昇級後初の自己条件戦だったこと座特別、続く1組予選のいずれも3着で、クラスの壁を感じさせません。なにより評価したいのは、両レースとも賞金別定5キロを課されながら障害をひと腰で切っていたこと。同予選の勝ち馬サカノテツワンが回避したとあれば、勝機も十分とみます。
 強敵はA1からの降級馬で、予選でも好走している2頭。○スギノハリアーは、2組予選の2着馬。3走前の拓成湖特別(A2・B1級決勝混合)は6着、前々走の文月特別が5着でしたが、ともに障害はふた腰以内でまとめており着順ほど悪い内容ではありません。2組予選では流れに乗れなかったものの、離れた6番手から追い込み、連対は確保。B1級限定の特別戦なら好勝負が見込めるはずです。
 もう1頭は、2組予選で逃げ切り圧勝した▲コウシュハクィーン。文月特別では6着とはいえ勝ったホクショウサスケからは4秒8差。障害に安定感が出ている今なら引き続き警戒が必要。
 2組予選3着の4歳馬△コウリキは障害さえまともなら、持ち前の決め手で突き抜ける場面も考えられます。

今週の見どころ(7/23~7/25)

2016年7月22日(金)

 7月25日(月)のメインには、ビッグウエイトカップが組まれています。3歳以上B1級以上で、前走出走時の馬体重が重い馬による選抜戦です。今年も、ブラックニセイ(前走時1193キロ)を筆頭に巨漢馬たちが出走予定。ぜひご注目ください。

川崎競馬場(7/28・29)でのイベントはこちら

【第8回開催1日目】
 7月23日(土)のメイン第10レースは、ユリウス特別(B2級-1組・20:10発走予定)。9頭中2頭がB2昇級初戦で、残り7頭のうち5頭が前走でルビー特別(7月16日・B2級-1・2組決勝)を使われていました。
 注目はルビー特別で逃げ切り勝ちを収めた◎ピカイチ。前走を含む近走では、押して行っても確実にふた腰以内で障害をまとめており、状態の良さがうかがえます。ムーンストーン特別(6月25日・B2級-1組)で2着という実績もあり、連勝が望めそうです。
 ○フクトクは、予選で上位に入ることができず(7着)、決勝戦・ルビー特別への出走は叶いませんでした。しかし、ムーンストーン特別では、離れた障害クリアから5頭がほぼ横一線の3着争いの末4着(2着ピカイチとは4秒5差)とまずまずのレースを見せていました。馬場が落ち着きそうな今回は巻き返しに期待できるでしょう。
 ▲オレモスゴイは、ムーンストーン特別7着、ルビー特別3着。B2昇級後の特別戦2レースでは、先行力が生かせていません。とはいえ、前走より相手はやや楽になるだけに、流れに乗れれば差のない戦いが可能です。
 ルビー特別6着△ユウトウセイも展開次第では侮れません。
 B2昇級初戦の2頭では△ウメノスピードに注目。今季5勝、2着1回と連対を外しておらず、先行スピードを生かしてどこまでやれるでしょうか。

【第8回開催2日目】
 7月24日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク杯(A1・A2級-1組混合・20:10発走予定)。A1級3頭とA2級7頭による争いです。
 前開催のわし座特別(7月10日・A1・A2級-1組混合)から7頭が参戦し再戦模様なら、同レースの勝ち馬◎ソウクンボーイに注目でしょう。わし座特別がA2昇級初戦でしたが、ほぼ同時に先頭で第2障害を越えたトレジャーハンターを早めに競り落とすと、3番手から追ってきたアオノレクサスを寄せつけない完勝でした。今回から特別戦では賞金別定10キロ増となりますが、連勝が狙えそうです。
 相手筆頭は、わし座特別組ではなく、A2昇級初戦の○アサヒリュウセイ。前走のB1級-1組特別戦で圧巻の逃げ切り勝ちを収めています。しかし、今季、B級戦でほぼ互角の戦いを繰り広げてきたソウクンボーイが昇級して不在のメンバー構成なら、2着を12秒1ちぎっても驚きはありませんでした。今回はソウクンボーイとの再戦。どこまで苦しめるでしょうか。
 わし座特別2着▲アオノレクサスが3番手。近2走では逃げることができませんが、逆にいい末脚を披露して2、2着と新たな一面をのぞかせています。
 力のいる馬場状態になれば、わし座特別5着△ダイコクパワーも差のないところ。同4着△カイシンゲキは平場でも障害のキレがイマイチなのが気になりますが、オープンでも通用する決め手の持ち主です。

【第8回開催3日目】
 7月25日(月)のメイン第10レースは、ビッグウエイトカップ(3歳以上重馬体重馬選抜・20:10発走予定)
 オープンからB1級までの混合戦で、ハンデ差は最大30キロしかつきません。それなら格付上位馬が有利で、なかでも注目は4歳のオープン馬◎センゴクエース。ここまで世代限定重賞を7勝し、今季初戦のスプリングカップ(4月22日・オープン)では、ここにも出走しているオレノココロ以下を寄せつけず、逃げ切り勝ちを収めています。そんな怪物が若馬10キロ減で出走できるのだから、ほかの出走馬にとっては、たまったものではありません。ここも素直に相手探しと割り切れそうです。
 相手筆頭は、A1級の○トレジャーハンター。障害には自信を持っており、昨年10月にはA1級の特別戦で、本格化前とはいえセンゴクエースを3着にしりぞけています。ハナを叩く展開に持ち込んで、どこまでやれるでしょうか。
 オープン馬▲オレノココロは、今季最初の古馬重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯を制しています。トレジャーハンターよりこちらのほうが実力的には上ですが、全馬600キロ台の重量では、スピード負けしないか心配な面もあります。
 同じくオープンの△ハクタイホウは、重量的に厳しい5歳シーズンということもあり、世代限定戦以外では苦戦が続きます。とはいえ、このメンバーに入れば見せ場以上があるかもしれません。

今週の見どころ(7/16~7/18)

2016年7月15日(金)

 7月17日(日)のメインには、今季の古馬重賞第3弾・北斗賞が組まれています。第1弾・ばんえい十勝オッズパーク杯はオレノココロ、第2弾・旭川記念はコウシュハウンカイと、ともに6歳馬が勝利。このレースには両馬を含め5、6歳が4頭エントリーしています。基礎重量が増えて古豪の巻き返しがあるのか、若い世代が伸び盛りの勢いを示すのか。注目の一戦です。
 8月14日(日)に行われる重賞・ばんえいグランプリのファン投票を、7月18日(月)18時まで実施中です(詳しくはこちら)。なお、7月8日に発表されたファン投票中間発表では、4歳馬センゴクエースが1位の票数を集めています。

帯広競馬場でのイベントはこちら

【第7回開催4日目】
 7月16日(土)のメイン第10レースは、ルビー特別(B2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。B2級-1組(7月10日)、B2級-2組(11日)の両予選上位馬による一戦です。
 B2級-1組予選2着◎オレモスゴイに期待します。前々走のムーンストーン特別(6月25日・B2級-1組)7着で、連勝が5で止まったものの、B2昇級初戦で、しかもハイペースのなか押して行ったため障害のキレがイマイチでした。しかし、同レースから6頭が参戦していた前走の1組予選では、スムーズな障害クリアから僅差の2着と巻き返しに成功。クラス2戦目で通用のメドを立てました。昇級後の初勝利が狙えそうです。
 ○ファイトガールは、近3走とも逃げて2、2、1着の好成績。3走前のB2級-2組戦(6月27日)は早めに抜け出したユウトウセイをとらえきれず。前々走のB2級-1・2組決勝戦(7月3日)は勝ち馬にゴール寸前で差されてしまいましたが、前走の2組予選ではアアモンドロシアを差し返すしぶとさを発揮し勝利を収めています。ここも逃げてどこまで粘れるでしょうか。
 ▲ユウトウセイは、前走1組予選で逃げて3着。前々走のB2級-1・2組決勝戦(7月3日)では障害の仕掛けが遅れ8着でしたが、やはりマイペースで運べたときは強さを発揮します。
 1組予選4着△ピカイチも障害のカカリ次第では侮れないところ。2組予選でファイトガールを苦しめ2着と好走した△アアモンドロシアも楽しみです。

【第7回開催5日目】
 7月17日(日)のメイン第10レースは、重賞・第24回北斗賞(20:10発走予定)。基礎重量790キロから今季の収得賞金120万円につき10キロ増となり、ばんえい十勝オッズパーク杯を連覇したオレノココロ、旭川記念連覇のコウシュハウンカイが、それぞれ10キロ増の800キロでの出走となります。
 今季のキーワードは「連覇」ということなら、昨年のこのレースの勝ち馬◎フジダイビクトリーに注目できそう。今春のばんえい記念を制していますが、2014、15年のばんえいグランプリ連覇など、7、8月の重賞に限れば6戦3勝、2着3回とこの季節が得意なタイプ。6着に敗れた6月の旭川記念ではデキがひと息だったようで、立て直しに期待したいところです。
 ○オレノココロは、ばんえい十勝オッズパーク杯を制し、唯一、賞金別定10キロ増で臨んだ旭川記念が3着。昨季は同じハンデで9着と敗れており、この1年での成長を感じさせます。昨年のこのレースではフジダイビクトリーにちぎられての2着でしたが、順調度を味方に逆転を目指します。
 ▲ニュータカラコマは、ばんえい十勝オッズパーク杯4着、旭川記念2着。今季も重賞では勝ち切れていません。勝利にはあとひと押しが必要かもしれませんが、崩れるシーンは考えにくいです。
 △オイドンは、前開催のミントスポット杯(6月26日・オープン・A1級混合)では、今回のメンバー中最先着の2着に善戦。工藤篤騎手が続けて騎乗するようになってから3戦目で、そろそろ一発があるかもしれません。

【第7回開催6日目】
 7月18日(祝・月)のメイン第10レースは、文月特別(B1級-2組・20:10発走予定)
 先行馬が揃って、流れは速くなりそう。そこで、先行力に加え決め手もある◎コウリキを中心視します。直近のB1級特別・鹿追町競馬会杯(6月11日・B1級-1組混合)で2着に好走。オープンからの降級馬で逃げ切ったアオノレクサスには完敗でしたが、長くいい脚を使って、3着以下を寄せつけませんでした。逃げなくても、好位で第2障害を越えられれば、ゴール前で抜け出してきそうです。
 ○タキニシサンデーはテンのスピードでは、メンバー中で上位。反面、詰めが甘い面は否定できませんが、4歳牝馬の最軽量ハンデを生かせれば、前残りがあるでしょう。
 ▲マゴコロは、前走のB2級-3組混合戦で、1頭だけ次元の違うレースをして逃げ切り圧勝。昨季はA2級で馬券に絡んでいたことを考えれば、B1昇級初戦とはいえ、格負け感はありません。
  △ホクショウサスケ△コサカコブラもA2からの降級馬で差はなさそうです。

今週の見どころ(7/9~7/11)

2016年7月 8日(金)

 7月11日(月)のメインには、今年で3回目となる、3歳・4歳(B1級からC1級)混合による選抜戦・天の川賞が組まれています。過去2回とも4歳が上位独占していますが、5頭出走していた3歳のうち、2014年はハクタイホウ(ばんえい菊花賞)、15年はシリウス(ばんえい大賞典)、コウリキ(はまなす賞)と3頭がのちに重賞を制しているという出世レースです。
 8月14日(日)に行われる重賞・ばんえいグランプリのファン投票を、7月18日(月)18時まで実施中です(詳しくはこちら)。

【第7回開催1日目】
 7月9日(土)のメイン第10レースは、こと座特別(B1級-1組・20:10発走予定)
 前開催の拓成湖特別(7月2日・A2・B1級決勝混合)が2着惜敗だった◎アサヒリュウセイに注目。逃げ込みを図るところ、2番手から追ってきたソウクンボーイにゴール線上で並ばれ、コンマ2秒先着されました。前々走のA2級混合戦(6月25日)でもソウクンボーイに敗れ2着でしたが、今回はその天敵がA2へ昇級したため、勝機到来といえます。
 ○サカノテツワンは、前開催ではB1級戦(6月26日)を使われて鮮やかな逃げ切り勝ち。相手が楽だったこともありますが、障害巧者らしい走りを見せています。今回は、6着に敗れた前々走のB1級-2組戦(6月13日)と同様、アサヒリュウセイ(同レース3着)との戦い。厳しい展開が予想されますが、うまく流れに乗れれば苦しめるシーンもありそうです。
 ▲ホンベツイチバンは、今回がB1昇級初戦ですが、昨季は同条件の上位常連だった実力馬。いきなりから力を発揮できそうです。
 △フクミツは、B2級-1組の特別戦で2連勝してB1へ昇級すると、その初戦もしぶとく押し切って勝利。前走6月25日のA2級混合戦は6着でしたが、2着アサヒリュウセイと4秒2差なら展開次第で挽回が可能なはず。
 前走の4歳重賞・柏林賞で2着と力を蓄えてきた△バウンティハンターも侮れません。

【第7回開催2日目】
 7月10日(日)のメイン第10レースは、わし座特別(A1・A2級-1組混合・20:10発走予定)
 オープン1頭、A1級3頭、A2級6頭による10頭立てですが、そのうち8頭はオープン格付で昨季を終えているという、実力馬揃いの一戦。なかでも◎ソウクンボーイに注目します。今季はB級へ下がったこともあり、10戦5勝、2着4回、3着1回で、特に特別戦では3戦3勝の好成績。今季10戦のなかで、今回出走しているほかのA2級馬とA1級のサクラリュウに先着を果たしています。目下、障害が安定しており、A2昇級初戦でも主役を張れそうです。
 ○トレジャーハンターは、昨季、オープン-1組特別を勝ち、ウィナーズカップ(4歳以上特別競走優勝馬選抜)でも2着と実績上位。今季はA1格付で2勝、3、4着各2回と好勝負を続けています。障害力が武器で、前走のミントスポット杯(6月26日・オープン・A1級混合)も3着とはいえ、第2障害を先頭で越えながら、決め脚あるセイコークイン、オイドンに差されたもので、悪くない内容でした。
 ミントスポット杯で決め手を見せつけ快勝した▲セイコークインは、3連勝中と充実の近況。今回は唯一のオープン馬で、近走より相手は楽になっています。先行タイプの前述2頭から大きく離されずに障害を越えることができれば、決め手あるこの馬が突き抜けそうです。
 この三つ巴の様相。A2級で善戦続けるダイコクパワーサクラリュウアオノレクサスらは押さえまで。

【第7回開催3日目】
 7月11日(月)のメイン第10レースには、天の川賞(3歳・4歳混合選抜・20:10発走予定)が行われます。負担重量は530キロから490キロで、ハンデ差は最大40キロです。
 過去2回の3着以内はすべて4歳馬。今回は、4頭いる4歳牝馬に注目します。なかでも期待は◎ウメノスピード。今季開幕から5戦4勝、2着1回。すべて第2障害ひと腰、3番手以内で越えるレース内容でした。下級条件馬は1開催に2走することも珍しくないなか、この馬は無理に使われていないのが好感触。トップハンデの530キロから20キロ軽い負担重量もちょうどいい感じで、本命視します。
 実績一番は○アスリート。今季、4歳オープン特別で2、1着とともに好走しています。前走の4歳重賞・柏林賞は670キロが堪えたのか5着でしたが、今回は世代限定のB、C級馬限定戦。トップハンデでも、スピードを生かし巻き返して当然でしょう。
 ▲カネフクは障害巧者ですが、終いに踏ん張れないレースの連続。前走のC1級-1・2組決勝戦でも障害は先頭で越えながら、7着に沈んでいます。しかし今回は、もっとも軽い490キロなら、あっさり押し切っても不思議ありません。
 △メムロコマチは柏林賞の6着馬で、520キロでの出走。スムーズに追走し、決め手比べに持ち込めれば、連争い候補です。

今週の見どころ(7/2~7/4)

2016年7月 1日(金)

 7月3日(日)のメインには4歳世代三冠の第1弾・柏林賞が組まれています。なんといっても注目はセンゴクエース。デビューから世代限定戦では重賞6勝を含め14連勝中と、もはや敵なしの状態です。ただ、競馬に絶対はないのも事実。はたしてどのような結果になるのか、ご期待ください。
 8月14日(日)に行われる重賞・ばんえいグランプリのファン投票を、7月18日(月)18時まで実施中です(詳しくはこちら)。

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【第6回開催4日目】
 7月2日(土)のメイン第10レースは、拓成湖特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級混合(6月25日)、B1級(26日)の両予選上位馬による一戦です。
 注目はA2級混合予選で2着の◎アサヒリュウセイです。軽馬場巧者のソウクンボーイに逃げ切られてしまったものの、離れた障害クリアからしっかり伸びて連対は確保。決め手ある3着キタノサムライを最後まで抜かせなかったのも評価できます。今回は前走より馬場が落ち着きそう。しかもソウクンボーイが賞金別定5キロ増ということを考えれば、逆転の可能性十分でしょう。
 ○スギノハリアーは、B1級予選で2着に好走。今年1月にはA1級混合の特別戦で2着があるので、相手強化のここでも通用十分。ブレイク中の菊池一樹騎手とのコンビで、引き続き上位進出を目指します。
 ▲ソウクンボーイは、6月4日の同条件特別・水無月特別でも逃げ切り勝ちを収めていますが、当時も雨で軽めの馬場でした。もともと障害次第の面があるので、別定5キロ増を考慮して3番手です。
 A2級混合予選で4、5着の△ダイコクパワー△サクラリュウはオープンからの降級馬で格上的存在。時計がかかる流れなら巻き返しがあっても不思議ありません。

【第6回開催5日目】
 7月3日(日)のメイン第10レースは、重賞・第10回柏林賞(4歳・20:10発走予定)
 ◎センゴクエースが同世代限定戦での連勝をさらに伸ばしそうです。前走すずらん賞(5月2日・4歳オープン)では最大70キロ差のトップハンデを克服しての勝利。今回も引き続きトップハテンデでも、最大50キロ差と、やや条件が楽になっています。ほぼ死角なしといえるでしょう。
 相手筆頭は○コウリキ。3歳シーズンに出走した重賞では、現5歳世代と混合のはまなす賞を勝利したほか、2着1回、3着3回とすべて馬券に貢献しています。差し馬の宿命で、なかなか勝ち星に手が届かず、すずらん賞は5着でしたが、前々走のライラック賞(6月6日・4歳オープン)、前走のB1級混合の特別戦とも、長くいい脚を使って2着。この馬らしさが戻ってきた印象です。センゴクエースと互角の末脚があるので、あまり離されずに追走し、決め手比べに持ち込みたいところです。
 △タキニシサンデーは、ばんえいオークスの2着馬。すずらん賞ではセンゴクエースのハナを叩いて逃げ、3着に踏ん張りました。同馬が不在だったライラック賞でも同じようなレースをして3着。自身のレースができれば、大きく崩れることはなさそうです。
 ×キンメダルは、3歳の10~12月にかけては、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーでの2着を含め7戦連続連対と充実していました。しかし年明け、A2級の特別戦へ出走するようになってから精彩を欠くレースの連続。今季は同世代限定戦でも、すずらん賞8着で、前々走のライラック賞が6着ですが、近2走からはやや上向き気配も感じられます。
 ×メムロコマチは、ばんえいオークスでは、2着タキニシサンデーから1秒9差の3着。連争いまでは難しいかもしれませんが、最軽量ハンデを生かしうまく流れに乗れれば、決め手発揮の場面があるかもしれません。

【第6回開催6日目】
 7月4日(月)のメイン第10レースは、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:10発走予定)
 唯一のオープン馬◎キサラキクに注目します。昨年11月に行われた4歳女王決定戦・クインカップでは、フェアリードールに逃げ切りを許したものの、第2障害離れた3番手クリアからコンマ7秒差まで肉薄。30キロのハンデ差を考えれば、負けて強しでした。その後、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜)、明け5歳重賞・天馬賞、5歳オープンのオッズ・パーク賞スターライト特別と3勝を追加しました。オープン格付でのスタートとなった今季は、古馬の強豪たちの胸を借りる立場で結果が出ませんが、同世代限定で、しかも牝馬同士なら実力上位。負けられません。
 ○センゴクイチは、クインカップの3着馬。今季開幕当初はイマイチでしたが、叩かれつつ調子を上げてきた感があります。前走こそ大敗したものの、相手強化の決勝戦で、しかも雨馬場の速い時計での決着なら度外視が可能。もともとは障害巧者で、流れに乗れれば差はありません。
 ▲アサヒメイゲツは、キサラキクにも負けない末脚の持ち主。今季はB1級の特別戦(混合戦含む)で3戦2勝の成績を残しています。近3走は障害で苦戦していますが、立て直されていれば侮れない力があります。
 △メトーイチバンは、先行力と障害力が武器。同世代限定のオープンへは初参戦のため、相手関係は未知数ですが、昨年11月以降に8勝を挙げている上昇力が魅力です。

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