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今週の見どころ(1/23~1/25)

2016年1月22日(金)

 1月24日(日)のメインは、4歳以上牝馬による唯一の重賞・ヒロインズカップ。出走10頭中7頭が6歳以下と若いメンバーにより争われます。前哨戦のレディースカップを使われていた馬が多いですが、同レースは4、5、6、7歳、8歳以上の各世代から2頭ずつというメンバー構成で実施されており、不出走組からの上位食い込みにも警戒が必要かもしれません。

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【第22回開催1日目】
 1月23日(土)のメイン第10レースは、吹雪特別(B2級-1組・18:05発走予定)
 好調馬揃いで混戦模様ですが、4歳牝馬メムロコマチに注目。何といっても、ばんえいオークス3着の実績が光ります。B2級-1組特別には、射手座特別(12月5日)で1度だけ挑戦し7着と敗れていますが、昇級初戦でペースに戸惑った様子。その後B2級では平場戦を2度使われて、3走前の1組戦は5着で、前々走の2組戦が第2障害をひと腰で越えて3着とクラス慣れが感じられます。特別戦も2度目なら上位進出が期待できるでしょう。
 今回のメンバー中8頭が出走していた射手座特別を逃げ切ったのがシマノシンザン。平場戦では追走に苦労する面も見られますが、特別戦のペースがハマった可能性が高いです。近2走は8、6着でも障害のキレはよく、特別戦で変わり身必至といえます。
 ソラチキクヒメは前々走のB2級-1組戦(1月10日)が着差以上に強い勝ち方。前走の2組戦は離れた2着でしたが、降雪の中のレースで評価は下がりません。1組特別には初挑戦でも、障害力を生かし好勝負が期待できそうです。
 射手座特別が9着だったセンショウレディーですが、近3走は積極的な競馬から1、2、4着と結果が出ています。特別戦でも見せ場以上がありそうです。

【第22回開催2日目】
 1月24日(日)のメイン第10レースは、古馬女王決定戦・第26回ヒロインズカップ(4歳以上牝馬・18:10発走予定)
 重量格による別定重量戦で、オープン馬は今季の収得賞金100万円につきさらに10キロ増となります。オープン馬3頭が780キロでトップハンデですが、最大でも30キロ差しかつかないのなら、格付上位馬が力を示しそうです。
 注目は、ナナノチカラ。前哨戦・レディースカップ(12月14日・4歳以上牝馬選抜)が1番人気で6着でしたが、もともと小さい馬体を大幅に減らしており、本調子になかった様子。当時から体重を40キロ戻した前走では、この馬らしい決め手を生かしたレースで、白星を挙げています。昨年のこのレース(3着)で770キロを経験しているのも強み。復活なった今なら、主役は譲れません。
 キサラキクは、レディースカップをあっさり逃げ切って勝利。続く前走の5歳重賞・天馬賞では第2障害3番手クリアから早めに先頭に立つと、2着ハクタイホウを10秒8もちぎる圧巻の勝利を収めています。今回はメンバー中で唯一、賞金別定重量の加増が10キロあるものの、ほかのオープン馬2頭と同じ780キロなのは、若馬の減量により相殺されているため。初の負担重量ながら、実質トップハンデなのはやや心配です。
 レディースカップ4着のセイコークインは、前走で古馬オープン2勝目(混合戦含む)をマークし意気上がるところ。追い比べの末2着にしりぞけたのは、前述のハクタイホウでした。スピード比べに強いので、軽めの馬場になるようなら浮上してきそうです。
 条件級馬ではA2級のマゴコロに注目。5月に行われたカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)、レディースカップとも2着に好走。いずれも好位で流れに乗ると、第2障害ひと腰クリアから勝ち馬に迫っています。760キロは初めてですが、障害力があるのでこなせるはず。オープンの3頭に割って入ることができるでしょうか。

【第22回開催3日目】
 1月25日(月)のメイン第10レースは、六花特別(A2級・18:05発走予定)
 3連勝中のワールドピサに注目。ここ3走の2着馬は、3走前がイッキフジ(A1級)で、前々走と前走がテルシゲ(昨年3月の特別戦でオイドンの僅差3着)と強豪で、価値ある連勝でした。A2級特別では今季馬券に絡んでおらず、歓迎とはいえませんが、障害のキレも文句なしの近況だけに、好勝負に持ち込みそうです。
 スピードフジも3連勝中。前走のB1級-1・2組決勝混合特別では、第2障害6番手で越えると、逃げ残りを狙うテルシゲを競り落としています。3走前、前々走も差して勝っていますが、特別戦でも同じようなレースで、しかもテルシゲを破ったことは自信になったはず。今回がA2昇級初戦ですが、格負けの感はなく、連勝継続なるでしょうか。
 キタノサムライも強烈な差し脚が武器。中団で競馬ができれば、3着だった新雪特別(1月4日・A2級-1組)くらいのレースは可能でしょう。
 テンカムソウカツオーカンは勝ち味に遅いものの、今季A2級特別で連対実績があります。今開催は、次週2月1日に5歳オープン特別が組まれている関係で、相手関係がやや楽になっています。上位食い込みの可能性も十分です。

今週の見どころ(1/16~1/18)

2016年1月15日(金)

 1月18日(月)のメインには、オープン-2組による睦月特別が組まれています。出走予定馬のうちインフィニティー、ホクショウユウキを除く8頭中6頭は、格付賞金順位11番目以下で、6歳以下の若駒たち。オープン-2組は、特別戦としてはあまり実施されない条件だけに、ここで賞金を加算し、1組、そして重賞出走とランクアップしていきたいところでしょう。

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【第21回開催4日目】
 1月16日(土)のメイン第10レースは、プロキオン特別(B1級-1・2組決勝混合・18:05発走予定)。B1級-1組(1月11日)、B1級-2組混合(10日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組混合予選で2着のテルシゲに注目します。今季も使い出しは冬場の12月で、初戦、2戦目は8、8着でしたが、3戦目のA2級-2組戦(1月2日)で一変の動きを見せて2着。前走の予選も障害はひと腰でまとめる好レースでした。昨季はA2級-1組特別勝ちや、A1級の特別で2着など実績上位。復調なった今なら、勝利で決めてくれそうです。
 メンコイワタシは、B1級-1組予選こそ5着に敗れましたが、それまではB1級-1組特別を含め、3戦連続で2着に好走。前走の結果だけでは見限れません。
 スピードフジは、前々走のB1級-2組戦、前走B1級-1組予選と連勝中。自慢の末脚が冴え渡っています。特別戦での実績はありませんが、勢いは侮れません。
 B1級-2組混合予選3着チヨノタカラ、B1級-1組予選4着コサカコブラは、特別戦に替わることで前進が見込めそうです。

【第21回開催5日目】
 1月17日(日)のメイン第10レースは、山羊座特別(A2級-1・2組決勝混合・18:05発走予定)。A2級-1組(1月11日)、A2級-2組混合(9日)の両予選上位馬による争いです。
 アオノレクサスはA2級-2組混合予選が2着。第2障害をひと腰でまとめ、イッキフジに競り負け失速したものの、後続の追撃を振り切ったところは、やはり地力があります。同予選の1、3着馬は特別戦では障害次第という面もあるので、今度こそ逃げ切りを狙います。
 ヤマノウンカイはA2級-2組混合予選が4着。障害離れた3番手クリアから徐々に差を詰めましたが、末脚切れるホクショウサスケ(3着)に差されてしまいました。とはいえ、持ち味の障害力は特別戦でこそ生きるはず。巻き返しが期待できます。
 A2級-1組予選からの参戦は2頭のみ。勝ち馬で障害巧者のホクショウメジャーの前残りに警戒が必要でしょう。

【第21回開催6日目】
 1月18日(月)のメイン第10レースは、睦月特別(オープン-2組・18:05発走予定)
 ハクタイホウは、オープン昇級後が2着続きでしたが、前々走の冬月特別(オープン・A1級決勝混合)で逃げ切って、古馬オープン初勝利が今季初勝利ともなりました。今回はオープン馬の限定戦で相手が強化していますが、障害巧者ぶりが戻っている今なら主役で通りそうです。
 相手は、前開催のばんえい十勝金杯(オープン)の2着馬ニシキエーカンでしょう。ショウチシマシタ(今回は回避)が逃げ切りを狙うところ、第2障害2番手から差を詰め最後にきっちりと捕えました。近走馬券圏内を外しておらず、好調をキープしています。
 ばんえい十勝金杯では離れた3着だったセイコークインは、決め手上位。今回は紅一点で最軽量ハンデを生かしたいところでしょう。
 サクラリュウは、元日のニューイヤーカップ(A1級混合)で逃げ切り圧勝を収め、今回がオープン昇級初戦。この相手関係でどこまでやれるか楽しみです。

今週の見どころ(1/9~1/11)

2016年1月 8日(金)

 年末年始の開催で実施された3つの重賞、ヤングチャンピオンシップ(ホクショウディープ)、帯広記念(オレノココロ)、天馬賞(キサラキク)とも勝ち馬の手綱は鈴木恵介騎手。昨年11月以降に実施された重賞のうち、騎乗機会があった7レースで6勝、2着1回の好成績を収めています。騎手リーディングも2位まで順位を上げており、今季残りの6開催でも大いに注目したいところです。

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【第21回開催1日目】
 1月9日(土)のメイン第10レースは、カシオペア特別(オープン-1組・18:05発走予定)。出走する8頭すべてが賞金別定重量15~35キロを課されているという、好調馬揃いの一戦です。
 ニュータカラコマに期待します。今回のメンバー中5頭が出走していた前開催の重賞・帯広記念では1番人気で7着。第2障害で体勢を崩し体力を使ったためか、息切れしてして、逃げ切りはなりませんでした。昨年のばんえい記念で2着がありますが、高重量よりは700キロ台のほうが力を発揮できるようです。出走機会で3連勝中の特別戦なら巻き返して当然でしょう。
 トレジャーハンターは、オープン昇級初戦の師走特別(12月7日・オープン-1組)で逃げ切り勝ちを収めると、続くホワイトクリスマス賞(12月19日・オープン-1組)では4着とはいえ、逃げて見せ場十分の走り。前走の帯広記念は実績のない高重量戦だけに9着も仕方ないところで、こちらも特別戦なら上位進出が見込めそうです。
 キタノタイショウは、ホワイトクリスマス賞、帯広記念と連続して2着で、完全復活と言ってよさそう。それでも賞金別定重量の加増が15キロで臨めるのは有利で、ここも勝ち負けでしょう。
 コウシュハウンカイは、ホワイトクリスマス賞6着、帯広記念10着と凡走していますが、出走取消明けを二度叩かれて、変わり身があるでしょうか。

【第21回開催2日目】
 1月10日(日)のメイン第10レースは、ガーネット特別(A1級混合・18:05発走予定)。オープン4頭とA1級6頭が争います。
 傑出馬不在で混戦模様ですが、4頭いるA1級の5歳馬からカンシャノココロに注目します。前開催に行われた5歳重賞・天馬賞の3着馬で、勝ったキサラキクにはちぎられましたが、2着ハクタイホウをコンマ9秒差まで追い詰めています。オープンで勝ち負けを続けているハクタイホウと同重量で互角に渡り合えたのは自信にになったでしょう。好位で流れに乗れれば、勝機も十分と見ます。
 A1級のアアモンドマツカゼは、末脚不発に終わることが多い近況です。しかし、先行力を武器にA1級で圧倒的な成績を収めていたサクラリュウが昇級した今回は、展開も変わるはず。見直せそうです。
 スギノハリアーにも同じことが言えそう。4戦連続で先着されていたサクラリュウがいない今回は、障害を早めにまとめられれば、決め手を武器に上位進出が狙えます。
 オープンの牝馬ナナノチカラは、馬体が回復傾向にあるのが歓迎材料。次開催の1月24日に重賞・ヒロインズカップが控えていますが、勝ちに行く競馬をすれば、先行勢をまとめて差し切る場面もありそう。
 天馬賞8着のアアモンドセブンは末が甘い面は否定できません。とはいえ、早めに障害を越えることができた3走前はゴール前で抜け出し快勝しており、今回も流れがカギを握りそうです。

【第21回開催3日目】
 1月11日(祝・月)のメイン第10レースは、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:05発走予定)
 11月29日に行われた重賞・ばんえいオークス(9頭立て)の7着馬以外が参戦し再戦模様ですが、同レースは670キロの定量戦。今回は重量格による別定重量で争われます。
 シリウスは、ばんえいオークスでは第2障害3番手クリアから伸びきれず4着も、逃げ切ったホクショウモモと4秒4差なら悪くありません。12月20日の重賞・ばんえいダービーでも牝馬で最先着の4着と善戦。前走のA2級-1組特別は8着でしたが、障害では崩れていませんでした。同世代の牝馬同士で、ハンデ差が最大20キロなら実力を見せつけそうです。
 タキニシサンデーは障害巧者で、ばんえいオークスでは2着。ホクショウモモとの差はわずかコンマ2秒でした。今回はそのホクショウモモと10キロ差つくことで逆転も十分でしょう。
 メムロコマチは、ばんえいオークスが3着でしたが、末脚の伸びもよく、1、2着馬とは障害でもたついた分の差が出ただけでしょう。引き続き好勝負できそうです。
 ホクショウモモは、ばんえいオークスで逃げきり勝ちを収めていますが、続く近2走の内容がイマイチ。同世代限定戦で立て直せるでしょうか。

今週の見どころ(1/1~1/5)

2015年12月31日(木)

 年始のばんえい十勝は、1月1日(祝・金)~5日(火)の連続5日間で、前半3日間はデイ開催、後半2日間は薄暮開催として実施されます(レースの発走予定時刻等はこちら)。2日(土)には4歳以上による帯広記念、3日(日)には4歳シーズン三冠の最終戦・天馬賞と重賞が2つ組まれています。ご期待ください。

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【第20回開催1日目】
 1月1日(祝・金)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(A1級混合・16:40発走予定)
 サクラリュウに注目します。前開催のオリオン特別(A1級混合)では1番人気に応えて快勝。今回有力視される馬の多くをそこで破っています。今回はA2級との混合で、相手関係を考えても負けられないところです。
 アオノレクサスは、近5走が1、2、2、5、3着の堅実行進。3着だった前走オリオン特別は、第2障害を2番手で越えると、逃げるサクラリュウを一旦は交わしたものの、終いに踏ん張れませんでしたが、力は出し切ったはず。今回はサクラリュウとのハンデ差が5キロから10キロに広がるので、なんとか食らいつきたいところでしょう。
 ヤマノウンカイは、A1昇級2戦目で、特別戦に替わった前走オリオン特別で変わり身を見せて2着に好走。引き続いての特別戦出走なら侮れません。
 11月にはA1級特別でサクラリュウの2着があるコウシュハクィーンも、すんなり逃げられれば差はありません。
 明け4歳は、今開催から特別戦では減量が20キロから10キロに減らされ、明け5歳と同じ負担重量となります。ここにはホクショウモモコウリキが出走していますが、ともに前走のばんえいダービーよりもさらに重い重量を課されており、厳しそうです。

【第20回開催2日目】
 1月2日(土)のメイン第9レースは、重賞・第38回帯広記念(16:10発走予定)。基礎重量890キロから、今季の収得賞金80万円につき10キロ増となる別定重量戦で、フジダイビクトリーが30キロ増の920キロ、オレノココロ、コウシュハウンカイが20キロ増、ニュータカラコマ、キタノタイショウ、トレジャーハンターが10キロ増での出走で、最大30キロ差のハンデがつきました。
 昨年のこのレースの3着馬フジダイビクトリーに注目します。10月25日に行われた重賞・北見記念では第2障害、離された4番手クリアからそのまま4着でしたが、しっかり歩き続け、先行した1~3着馬との差を着実に詰めていました。当時と同様、今回も最大30キロ差のトップハンデを課されていますが、基礎重量が40キロも増えていることを考えれば、障害巧者のこの馬にアドバンテージが見込めそうです。
 コウシュハウンカイは北見記念で2着。障害を3番手で越えると、ゴール手前10メートルでは先頭へ抜け出す場面もあり、見せ場十分。初の870キロに対応できたことも収穫でしょう。特別戦の荷物では追走に苦労する面も見られ、前開催のホワイトクリスマス賞(オープン-1組)は6着でしたが、重賞へと替わる今回は、障害力を生かし巻き返してくるでしょう。
 キタノタイショウは北見記念の覇者。障害を2番手でクリアし、早めにインフィニティーを捕えると、コウシュハウンカイに一旦は交わされたものの、最後に底力を見せています。前走のホワイトクリスマス賞は追い込んで2着。夏場に比べると障害のキレに良化が見られるので、4着だった昨年以上の結果が望めるかもしれません。
 インフィニティーは北見記念でも逃げましたが、やはり詰めを欠いて3着。障害には絶対の自信を持っており、ここも押さえには必要でしょう。

【第20回開催3日目】
 1月3日(日)のメイン第10レースは、重賞・第9回天馬賞(5歳・16:40発走予定)。4歳シーズン三冠の最終戦で、定量760キロ(牝馬740キロ)での争いとなります。
 4頭いるオープン馬からハクタイホウに注目します。世代限定の重賞では上位人気に支持されることが多いものの、タイトルは3歳11月のばんえい菊花賞のみですが、第2障害で大きく崩れたのは4歳シーズン一冠目・柏林賞(6月28日・8着)くらい。その柏林賞を含め、春シーズンは障害のキレがイマイチでしたが、夏場の休養を経て変わり身を見せ、3、2、2、2、1着。前走の冬月特別(オープン・A1級決勝混合)で古馬オープン初勝利をマークと、障害巧者ぶりが復活しています。重量経験があるのも強みで、逃げ切りが濃厚でしょう。
 キサラキクは、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスと2つの世代女王決定戦を勝利。3歳12月のばんえいダービーでは、ホクショウマサル、ハクタイホウと接戦の末、2着に入っています。重賞・ドリームエイジカップ(11月22日・4歳以上選抜)は5着でしたが、730キロでも障害は崩れていませんでした。今回はさらに10キロ重くても、同世代同士の戦いなら流れも楽なはず。抜群の決め手を見せつける場面もありそうです。
 A1級のカンシャノココロは、4歳シーズン二冠目・銀河賞(9月20日)で2着の実績馬。端枠の10コースに入ったものの、障害はひと腰でまとめていたのが印象的でした。勝ち味に遅い面は否定できませんが、障害力が生かせるここで前進を期待します。
 A2級のシンザンボーイは、メンバー中最多の今季9勝を挙げている好調馬。銀河賞では8着でしたが、大口泰史騎手への乗替わりで、変わり身はあるでしょうか。
 同じくA2級のホクショウメジャーも障害巧者。この世代最初の重賞・ナナカマド賞を制している実力発揮の場面があるかもしれません。

【第20回開催4日目】
 1月4日(月)のメイン第10レースは、新雪特別(A2級-1組・18:05発走予定)
 A2昇級初戦でもオメガグレートに期待します。断然人気に推された前走のオッズパーク賞ファイナルカップ(B1級-1・2組決勝)では、逃げ切って2着を7秒5もちぎる圧勝を収めています。昨季終盤はA2級で好勝負していた実力馬だけに、ここに入っても格負けはないはず。障害のキレも文句なしの近況で、いきなり好勝負できそうです。
 カツオーカンは、11月にはA2級-2組の特別戦で2連勝しています。その後、勝ち星はありませんが、A2級同士で、障害力が生かせる特別戦の今回は、変わり身が見込めるでしょう。
 センゴクイチは12月にA2へ昇級し、その初戦のターコイズ特別(12月6日・A2級-1組)で、いきなり3着を確保。相手強化されたA2級では、なかなか先手が取れませんが、それでもその後も4、5、5着(いずれも平場戦)と崩れていません。競り合いになるとしぶとさを発揮するので、好位で第2障害を越えられれば勝機もあるでしょう。
 ターコイズ特別5着のサカノテツワンは、その後の3走でもセンゴクイチと同じレースを走り3、2、3着と堅実な成績。特別戦ではテンに置かれがちなため信頼度は下がりますが、流れがハマれば鋭い末脚が炸裂するかもしれません。

【第20回開催5日目】
 1月5日(火)のメイン第10レースは、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・18:05発走予定)
 ニシキエーカンは、目下、オープン(1組)特別で3戦連続3着に好走。追い込み一手という不器用なタイプですが、相手関係を考えればよくやっています。今回はこの馬にとっての3走前・知床賞(11月23日)の勝ち馬オイドンがいますが、障害のキレに課題がある近況。その他6頭はオープンでも2組程度のレベルなので、ニシキエーカンに勝機到来といったところでしょう。
 ショウチシマシタは近2走のオープン-2組混合戦、オープン-2組戦(12月21日)を連勝中。前走で前述の2頭以外の5頭を破っています。3走前の知床賞では、3着ニシキエーカンとほぼ同時に第2障害を越えると、併走のままコンマ4秒だけ競り負けての4着で実力差は感じません。こちらのほうが先行力があるので、障害を越えるタイミング次第では逆転もありそうです。
 ナナノチカラは、前走のオープン-2組戦(12月21日)が1番人気で5着でしたが、降雪で軽めの馬場を意識して積極的に仕掛けていった結果。ゴール寸前まで2番手をキープと悪くないレースでした。今回は馬場が落ち着きそうなので、巻き返しが期待できます。
 同じくオープン-2組戦(12月21日)で7着と凡走しているダイコクパワーも、時計のかかる馬場なら見せ場以上がありそうです。

今週の見どころ(12/27~12/29)

2015年12月25日(金)

 年末年始のばんえい十勝は、12月27日(日)~29日(火)と1月1日(祝・金)~5日(火)の開催です。帯広競馬場の開門時刻、レースの発走予定時刻などにつきましてはこちらでご確認ください。
 28日(月)のメインは、2歳シーズン三冠の第2弾・ヤングチャンピオンシップ。11月に実施された十勝、北見、釧路、南北海道、北央の各産地別特別の上位2頭ずつが争います。

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【第19回開催4日目】
 12月27日(日)のメイン第10レースは、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:05発走予定)。定量500キロ(牝馬20キロ減、4歳10キロ減)で争われる、スピードスター賞(来年2月8日)の予選第3弾です。
 注目はもちろんオイドン。一昨年のこのレース勝ちをはじめ、同条件では6勝、2、3着各1回と一度も馬券圏内を外していない現役屈指の快足馬です。先行力に加え、決め手もあるためゴール前での競り合いに強いことが定量500キロの特別戦での安定した成績につながっているようです。
 昨年8月の同条件特別・稲妻賞の2着馬サクラリュウ、昨年2月のスピードスター賞で2着のホクショウサスケは、この条件で実績があり、まだまだ成長が見込める5歳馬。オイドンを苦しめるシーンがあるかもしれません。
 シンザンボーイはこの条件初参戦ですが、降雪のなかスピード勝負となった3走前の勝ちっぷりが鮮やか。4歳の10キロ減も魅力です。

【第19回開催5日目】
 12月28日(月)のメイン第10レースは、重賞・第17回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・19:05発走予定)。今季の収得賞金50万円につき10キロ増となる別定重量戦で、10月の重賞・ナナカマド賞を勝っている牡馬フウジンライデンのみ20キロ増での出走です。
 釧路産駒特別1着のホクショウディープに注目します。デビューから6戦未勝利のあと、約2カ月半休養したことが功を奏し、大変身。釧路産駒特別を含め、目下5連勝と快進撃を続けています。前走の2歳A級-1組戦(11月23日)では、ハイレベルな十勝産駒特別1、2着のアラワシキング、キタノリュウキも下しており、向かうところ敵なしといった感じ。6連勝で重賞制覇を成し遂げるのか楽しみです。
 ムサシブラザーも目下4連勝と好調。青雲賞(2歳牡馬オープン)、北見産駒特別と、特別戦で2戦2勝というのも心強いです。ホクショウディープとの連勝馬対決を制し、昨年のセンゴクエースに続く北見産駒によるこのレース勝利を目指します。
 ナナカマド賞の勝ち馬フウジンライデンは、最大35キロ差のトップハンデを背負った南北海道産駒特別でも貫録勝ちを収めています。ホクショウディープ、ムサシブラザーといったナナカマド賞には不在だった実力馬が今回は参戦し、トップハンデも微妙ですが、重賞ウイナーの地力を見せることができるでしょうか。
 ナナカマド賞4着、釧路産駒特別2着のツルイテンリュウは、2歳A級-1組戦(11月23日)では、ホクショウディープにこそ差されたものの、第2障害先頭クリアから2着に善戦。3着キタノリュウキには10秒以上の差をつけており、ここでも好勝負が期待できそうです。
 キタノリュウキはデビューから3連勝し、その後やや足踏みしていますが、十勝産駒特別2着など障害巧者らしい大崩れの少ない戦績。出走全馬の前走がナナカマド賞か2歳A級と強者揃いだった十勝産駒特別と比べれば、今回の相手は楽で、上位進出が期待できます。

【第19回開催6日目】
 12月29日(火)のメインで最終第11レースは、'15ファイナルカップ(B1級-1・2組決勝・19:40発走予定)。B1級-1組(12月21日)、B1級-2組(20日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-1組予選の勝ち馬オメガグレートに注目。第2障害2番手クリアから、逃げたカネゾウを残り20メートルで捕えてからは独走に持ち込んでの完勝でした。今季、B1級特別(混合戦を含む)では1、3、2着と好走を続けており、特別戦の負担重量もマイナスにはなりません。
 カネゾウはB1昇級初戦のB1級-1組予選が5着。とはいえ、障害ひと腰先頭クリアから、ゴール寸前まで2番手をキープと見せ場十分の走りでした。クラス2走目での上積みもありそうです。
 B1級-2組勢では、今季、B1級特別(混合戦を含む)で4着2回、5着1回というコサカコブラに注目。勝ち味に遅いところがありますが、予選での圧巻の逃げ切りは体調の良さを示すものでしょう。

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