3連休に開催されるばんえい十勝ですが、10月10日(土)、11日(日)は帯広競馬場で『とかちばん馬まつり』が実施されるのに伴い、レースの発走時刻が早まっていますのでご注意ください(詳しくはこちら)。
12日(祝・月)のメインには、2歳馬による重賞・ナナカマド賞が組まれています。この世代最初の重賞ウイナーはどの馬なのか。ご注目ください。
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【第14回開催1日目】
10月10日(土)のメイン第10レースは、紅バラ賞(4歳牝馬オープン・19:00発走予定)。11月8日に行われる4歳女王決定戦・クインカップの前哨戦です。
近5走が2勝、3着3回と好調なセンゴクイチに期待します。印象的だったのは3走前の4歳重賞・銀河賞(9月20日)。最大50キロ差の最軽量ハンデだったとはいえ、690キロで第2障害ひと腰クリアから3着に踏ん張りました。B1へ昇級しての近2走も障害のキレはよく1、3着とクラスの壁を感じさせません。今回は同世代相手で、しかも牝馬限定なら、好勝負必至といえます。
オープン馬キサラキクは、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスとも勝っているこの世代の女王。銀河賞には不出走で、約1カ月半ぶりの出走となりますが、クインカップへ向け、目処の立つ走りをしたいところでしょう。
フェアリードールは、今季6勝を挙げている好調馬。前走のB2級-1組特別でも持ち前の障害力を生かして、逃げ切り勝ちを収めています。4歳になって重賞への出走はありませんが、もともとは、ばんえいオークス2着の実績馬だけに、ここで有力視は当然です。
キクノカンターレは、メンバー中最多の今季7勝をマークしている上がり馬。今回は一気の相手強化、負担重量増となりますが、どんなレースをしてくれるでしょうか。
【第14回開催2日目】
10月11日(日)のメイン第10レースは、狩勝賞(オープン-2組・19:00発走予定)。
回避馬が相次ぎ6頭立て。このメンバーに入ればホクショウユウキに期待できそうです。今季未勝利ですが、14戦中9戦で掲示板を確保。前開催のポテト特別(オープン)は雨の影響が残る馬場でオイドンの3着と善戦しています。同じく3着だった7月25日のオッズパーク賞サマーカップ(オープン)は雨中のレースで、軽めの馬場が合うタイプかもしれません。今回も引き続き同様の馬場が予想されるので、今季初勝利も十分でしょう。
ショウチシマシタは、前走の秋陽特別(A1級混合)を勝利し、ここがオープン昇級初戦ですが、相手関係が強化した印象はありません。スピード自慢だけに、軽めの馬場が援軍になりそうです。
ホクショウマサルは、オープン昇級後が苦戦続きでしたが、秋陽特別であわやの2着に善戦。ショウチシマシタより10キロ軽くなる今回は、逆転もあるかもしれません。
キタノタイショウは、ポテト特別では第2障害最後のクリアからそのまま8着と、良いところがありませんでした。良化を待ちたいところです。
【第14回開催3日目】
10月12日(祝・月)のメイン第10レースは、2歳シーズン三冠の初戦・第38回ナナカマド賞(20:10発走予定)。収得賞金50万円につき10キロ増となる別定重量戦で、白菊賞、いちい賞と牝馬オープン特別2勝のグレースゴールドが10キロ増となります。
青雲賞2着のエアーシップに注目します。第2障害を4番手で越え差を詰めると、3頭ほぼ横一線の2着争いを制しました。3着フナノクン、4着サクラダイチより負担重量が5キロ重かったことを考慮すると、負けて強しといえそう。わずか2秒7先着されたムサシブラザーが今回、回避したとあれば首位が濃厚です。
フウジンライデンは、青雲賞では2番人気で5着。とはいえ、追走で置かれながらも、2着エアーシップと1秒7差は力のある証でしょう。前走の2歳A級-1組(9月27日)でも、3着エアーシップと1秒8差の4着にまとめており、展開が向けば勝機があるでしょう。
青雲賞を回避したキタノリュウキは、約2カ月ぶりで、仕上がり具合がポイントになりそうです。
青雲賞4着で続く前走2歳A級-2組を快勝したサクラダイチも侮れません。
牝馬の期待はグレースゴールドでしょう。前走の2歳A級-1組(9月27日)では、障害を降りてから2、3着はありそうな位置取りでしたが、ゴール前で失速し6着。1番人気にこたえることができませんでした。引き続き賞金別定10キロを課されるのは厳しいものの、牡馬にどこまで食い下がれるか。