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今週の見どころ(11/14~11/16)

2015年11月13日(金)

 11月8日(日)に行われた4歳牝馬重賞・クインカップは、フェアリードールがキサラキクとの競り合いを制し、重賞初制覇を飾りました。来年1月24日に実施予定の重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬)へも出走があれば、注目を集めそうです。
 なお、今週の開催から本走路のヒーティングが稼動。次週からはゴール前の砂障害は撤去されます。

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【第16回開催4日目】
 11月14日(土)のメイン第10レースは、トドワラ特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級(11月9日)、A2級-1組(8日)の両予選上位馬による一戦です。
 好調馬揃いですが、なかでも期待はA1級予選2着のダイコクパワー。トレジャーハンターには逃げ切りを許したものの、5頭による2番手争いから、鋭く抜け出しました。特別戦4走を含む近6走が2勝、2着1回、3着2回と大崩れなし。障害に安定感が出て、自慢の決め手が冴え渡っています。トレジャーハンターは特別戦では詰めを欠く傾向もあるので、早めに障害を越えられれば逆転も十分でしょう。
 そのトレジャーハンターも3戦連続連対中と充実の近況。前々走の能取湖特別(10月24日・A1級)では、ダイコクパワーにゴール線上で捕まって、2秒4差と惜敗の2着でした。積極的に運んでどこまで粘れるでしょうか。
 カンシャノココロは、能取湖特別、A1級予選とも3着。A1へ昇級してからなかなか勝てませんが、ここも障害力を生かし上位争いできそうです。
 A2級-1組予選は雨中のレースで、スピードタイプが上位に来た印象。流れが落ち着きそうな今回は、4着トモエエーカンの巻き返しがありそうです。

【第16回開催5日目】
 11月15日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(オープン-1組・20:10発走予定)
 出走10頭中、前開催の重賞・北見記念を使われた馬が6頭いる組み合わせ。同レースで7着だったニュータカラコマに期待します。860キロを課せられた前走は見せ場がありませんでしたが、110キロも軽くなる今回の重量なら、決め手を生かして巻き返しが見込めます。
 オレノココロは北見記念が1番人気・6着でしたが、もともと障害次第のタイプであり仕方ない面も。相手関係はさほど変わりませんが、こちらも重量が軽くなることで前進がありそうです。
 インフィニティーは、負担重量、馬場状態を問わず、9戦連続で掲示板確保の堅実行進。今回も勝ち切るまではどうかですが、賞金別定の増量が5キロだけなのは相対的に有利。3連勝式馬券の候補には欠かせません。
 フジダイビクトリーは880キロでトップハンデだった北見記念でも4着と崩れませんでした。引き続きハンデは厳しいものの、ここでも底力発揮の場面があるかもしれません。
 オイドンは北見記念が最下位。負担重量が軽くなるのは歓迎ですが、障害で一旦崩れると立て直しに時間がかかるタイプでもあり、半信半疑な面は否めません。

 この日の第9レースには、釧路産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第3弾で、釧路、根室管内産馬の限定戦です。
 ホクショウディープに注目します。6戦未勝利から夏場を休養に充て、9月の復帰後が3連勝中と充実一途の近況。重賞・ナナカマド賞(10月12日)へ出走がなく、相手関係は未知数ですが、前走の2歳A級-2組戦(10月25日)での勝ち時計も優秀だけに、勢いに乗って初の特別挑戦でも突破を狙います。
 ツルイテンリュウは、ナナカマド賞で4着。第2障害を越えたのは離れた7番手でしたが、長くいい脚を使い、一旦は3番手まで押し上げる好レースでした。今回は同レースの上位3頭が不在なら勝機も十分でしょう。
 ブルーオーシャンは、2歳A級-1組に組まれた近2走も1、2着と好走続き。相手が楽になる今回、崩れるシーンは考えにくいです。

【第16回開催6日目】
 11月16日(月)のメイン第10レースは、釧路湿原特別(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組混合(11月8日)、B1級-2組(9日)の両予選上位馬による一戦ですが、1着馬がともに回避したため混戦模様です。
 ゴールデンフジは、B1級-1組混合予選が6着でしたが、雨中のレースで速い流れに乗れなかったためで、さほど気にしなくていいでしょう。3走前のペルセウス特別(A2・B1級決勝混合)では、第2障害4番手クリアから差し切り勝ちを収めており、特別戦に替わるのはプラスといえそう。繰り上がり出走の運も味方にしたいところでしょう。
 B1級-2組予選で5着のコサカコブラは、ペルセウス特別5着を含め近19戦で掲示板を外したのが1度のみという堅実タイプ。障害力を生かしての前残りに警戒が必要かもしれません。
 B1級-2組予選3着ホンベツイチバン、B1級-1組混合予選2着シンザンボーイも障害巧者。両予選の勝ち馬が不在なら、展開次第では勝機もありそうです。

今週の見どころ(11/7~11/9)

2015年11月 6日(金)

 11月8日(日)のメインには、4歳牝馬ナンバーワン決定戦・クインカップが組まれています。2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスとも制しているキサラキクがここも勝ち、この世代の絶対女王に君臨するのか。見逃せない一戦です。

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【第16回開催1日目】
 11月7日(土)のメイン第10レースは、北海道記者クラブ特別(オープン-2組・20:10発走予定)
 前走の重賞・北見記念(10月25日)で5着ホクショウユウキに期待します。第2障害6番手クリアから着実にゴールまで歩き続け、高重量戦への適性をうかがわせました。敗因を相手関係と見るのなら、あっさり逃げ切った前々走の狩勝賞と同条件のオープン-2組であれば、巻き返して当然といえます。
 セイコークインは、前開催では十勝岳特別(オープン)に出走し1番人気で2着。北見記念の裏オープンで一線級は不在でしたが、3頭いた4歳馬にもスピード負けせず踏ん張れたのは収穫でした。同レースを逃げ切ったショウチシマシタ(狩勝賞では2着)が次週のオープン-1組特別にまわったとあれば、逃げ切りの可能性も十分です。
 狩勝賞5着のソウクンボーイは、前走の十勝岳特別では4着。特別戦では障害で腰の入りが甘くなりますが、3番手で越えると、ニシキエーカンにこそ差されたものの、決め手を生かした上々のレースぶり。ここも障害次第ですが、相手関係を考えれば連争いを演じて不思議ありません。
 ハクタイホウホクショウマサルの4歳両馬は軽ハンデを生かしたいところでしょう。

【第16回開催2日目】
 11月8日(日)のメイン第10レースは、重賞・第40回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)
 昨年は、黒ユリ賞、ばんえいオークスと同世代の牝馬ナンバーワン決定戦を勝っていたナナノチカラがここも制覇。今年もキサラキク(720キロ)が2歳、3歳、4歳の三世代女王を狙います。ただ、黒ユリ賞、ばんえいオークスが定量戦だったのに対し、ここは別定重量戦。最大40キロ差のトップハンデ克服がカギとなりそうですが、前哨戦の紅バラ賞(10月10日・4歳牝馬オープン)でも同じく最大40キロ差のトップハンデながら、第2障害離れた7番手クリアから、最軽量ハンデの1着馬センショウレディー、30キロ軽い2着馬フェアリードールに際どく迫っての3着と負けて強しのレースぶり。当時から30~40キロ重くなる今回は経験が生きるはずで、女王の座は譲れません。
 今回出走の10頭中5頭は、紅バラ賞のあと端野峠特別(10月26日・B1級-1組混合)でも対戦しています。フェアリードール(690キロ)は、紅バラ賞2着で、端野峠特別が1着。ともに障害を先頭で越え粘り込みました。昨年11月のばんえいオークスは2着とはいえ、キサラキクに10秒以上もちぎられましたが、約11カ月を経て大きく成長。大舞台でどこまで差を詰められるでしょうか。
 センゴクイチ(690キロ)は4歳の牡馬相手の重賞・銀河賞(9月20日)では、3頭いた牝馬で最先着の3着に健闘。紅バラ賞は6着でしたが、着実に末脚を伸ばし、3着キサラキクと2秒9差なら悲観する内容ではありません。
 紅バラ賞5着のアアモンドセブン(700キロ)も、4歳重賞・柏林賞(6月28日)で2着がある実力馬。近走、A2級戦で大崩れなく走っている点もアピールポイントです。
 ばんえいオークス3着で紅バラ賞4着のツルマキイチバン(690キロ)、紅バラ賞7着で端野峠特別2着のキクノカンターレ(690キロ)は障害力を生かし上位進出を目指します。

 この日の第9レースには、北見産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第2弾で、オホーツク管内産馬の限定戦です。
 先週実施された予選第1弾・十勝産駒特別は、9番人気の牡馬アラワシキングが1着で波乱になりましたが、今季の2歳牡馬は上位拮抗という感があります。一方、牝馬は特別戦2戦2勝のグレースゴールド1強状態。ここはそのグレースゴールドに期待します。前々走の重賞・ナナカマド賞(10月12日)はしんがり負けでしたが、同レースに出走していたのは、今回はこの馬以外いません。相手が楽になり勝機到来といったところでしょう。
 牡馬の筆頭格は、青雲賞(2歳牡馬オープン)勝ちがあるムサシブラザー。対グレースゴールドでは、1勝2敗と分が悪いですが、1勝は前走の2歳A級-1組戦(9月27日)を逃げ切って挙げたもの。末脚不発で6着だったグレースゴールドと同じ賞金別定10キロ増となる今回も好走できれば、ヤングチャンピオンシップが楽しみになりそうです。

【第16回開催3日目】
 11月9日(月)のメイン第10レースは、サロマ湖特別(A2級-2組・20:10発走予定)。2開催前のA2級-2組戦、前開催の霜月特別(A2級-2組)から3戦続けて対戦となる馬が多い組み合わせです。
 A2級-2組戦4着、霜月特別1着のカツオーカンに注目します。前々走は流れに乗れませんでしたが、特別戦で基礎重量が30キロ増えた前走は第2障害4番手クリアから余力十分に抜け出し、巻き返しに成功しています。今開催から基礎重量がさらに10キロ増となるのも障害巧者のこの馬に追い風。連勝が濃厚です。
 テンカムソウは、同じ近2走が5、2着。前走は障害を2番手で越えると、一旦は4番手に下がりながらゴール前で盛り返し、カツオーカンに1秒0差まで迫りました。こちらも特別戦の流れは向くタイプ。差のないレースが可能でしょう。
 近2走が3、4着のヤマノウンカイも障害力が武器。両レースとも決め手の差が出ただけで、前述両馬と力量的に差はありません。
 ワールドピサは霜月特別で5着でしたが、障害は先頭でクリア。展開が向けば見せ場以上もありそうです。

今週の見どころ(10/31~11/2)

2015年10月30日(金)

 11月1日(日)のメインには、3歳重賞・ばんえい菊花賞が組まれています。7月に行われたばんえい大賞典は、牝馬シリウスが制し、このレースの前哨戦・オッズパーク杯秋桜賞も牝馬が勝利していますが、両レースとも不在だった(ばんえい大賞典は競走除外)2歳シーズン三冠馬センゴクエースが今回は出走。同世代との対戦は、3月のイレネー記念以来約8カ月ぶりとなりますが、力を見せつけるのか。それとも、その間に力をつけてきた馬が勢力図を塗り替えるのか。目が離せない一戦です。

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【第15回開催4日目】
 10月31日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(オープン・20:10発走予定)。前週に重賞・北見記念が組まれていたため、やや手薄なメンバーとなりました。
 ここに入ればショウチシマシタが主役でしょう。前々走の狩勝賞(オープン-2組)では、逃げ切り勝ちを収めたホクショウユウキには力の違いを見せられたものの、第2障害2番手クリアからそのまま踏ん張り、3着キタノタイショウの追撃を凌いでいます。3走前に今季初勝利を挙げてからリズムが上向いており、これといった強敵不在の今回は逃げ切りが期待できます。
 セイコークインは、オッズパーク賞サマーカップ(7月25日・オープン)での、フジダイビクトリー、ホクショウユウキとの追い比べの末2着確保の実績が光ります。障害巧者で、こちらも相手関係を考えれば、上位争い必至といえます。
 キサラキクは、前走の紅バラ賞(4歳牝馬オープン)では、最大40キロ差のトップハンデで、障害を離れた7番手で越えながら、あわやの3着と力を示しました。次週に4歳牝馬重賞・クインカップが組まれており、目標はそちらでしょうが、障害さえ無難なら先行勢をまとめて差し切る場面もありそうです。
 オープン昇級後は善戦止まりのホクショウマサルも、このメンバーなら、なんとかしたいところでしょう。

【第15回開催5日目】
 11月1日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の第二弾・第40回ばんえい菊花賞(20:10発走予定)。重量格による別定重量戦で、2歳シーズン三冠馬でA1級の牡馬センゴクエースが720キロでトップハンデ、B3級の牝馬メムロコマチ、アスリートの670キロまで最大50キロ差がつきました。
 前哨戦のオッズパーク杯秋桜賞(10月5日・3歳オープン)は7番人気のメムロコマチが第2障害2番手クリアから抜け出して勝ち、6番人気タキニシサンデーが2着に逃げ粘る波乱となりましたが、そこにはセンゴクエースは不在でした。注目はそのセンゴクエース(720キロ)。一冠目・ばんえい大賞典(7月26日)では無念の競走除外となりましたが、除外明けのA2級-2組混合戦では、あっさり逃げ切って、古馬相手でも力は通用することを示しました。続く近3戦では勝利がありませんが、2歳シーズン三冠を含め、デビュー以来一度も負けていない同世代限定戦であれば、トップハンデでも軸不動といえます。
 キンメダル(700キロ)は、2歳シーズン三冠目・イレネー記念2着の実力馬。秋桜賞ではトップハンデを課され、障害では体勢を崩してしまったものの4番手で越えると、末脚を伸ばして3着と格上馬の意地を見せました。当時から負担重量が30~40キロ重いここであれば、流れも落ち着き、この馬の障害力が生かせる舞台となるでしょう。
 テンカトウイツ(690キロ)は、ばんえい大賞典では逃げて2着。秋桜賞は6着でしたが、前半の位置取りがうしろになったのが敗因で、障害のキレは文句なしでした。障害巧者だけに、近走成績を度外視して狙ってみる価値がありそうです。
 秋桜賞を人気薄で制したメムロコマチ(670キロ)ですが、もともとは2歳シーズン女王決定戦・黒ユリ賞で2着の実績があります。秋桜賞を制した牝馬は過去8年(2007~14年)で5頭おり、ばんえい菊花賞で2勝、3、4着各1回(1頭不出走)と高い確率で好走しています。最軽量を利しての一発があるかもしれません。
 バウンティハンター(690キロ)は、ばんえい大賞典、秋桜賞とも5着。高重量では障害がポイントになりそうですが、センゴクエースを除けば実力差の少ないメンバー構成だけに、警戒が必要でしょう。

 この日の第9レースには、十勝産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第1弾で、十勝管内産馬の限定戦です。
 前開催の重賞・ナナカマド賞組が有力でしょう。2着サクラダイチは、第2障害ほぼ同時先頭クリアのフウジンライデン(南北海道産駒)にゴール前で突き放されたものの、上々のレースぶり。その勝ち馬が不在のここは当然中心です。
 キタノリュウキはナナカマド賞が1番人気で6着。末脚の伸びがイマイチでしたが、叩かれて動きが変わってくるかもしれません。
 同7着エアーシップは決め手不発に終わりましたが、5キロでも負担重量が軽くなることは歓迎といえそう。対照的に、決め手を発揮し3着に好走したリュウセイイチバンにも引き続き警戒が必要でしょう。

【第15回開催6日目】
 11月2日(月)のメイン第10レースは、霜月特別(A2級-2組・20:10発走予定)
 8頭立てだった前開催のA2級-2組戦(10月12日)の8着馬を除く7頭が出走。いずれも勝ち味に遅いですが、3着だったヤマノウンカイをひとまず中心視します。8月23日のオーガスト特別(A2級)で2着に逃げ粘った実績は上位。A1級との混合だった前々走の神無月特別こそ崩れました(7着)が、それを除けば、近走は障害のキレも悪くありません。障害力を生かせる特別戦に替わることで、前進がありそうです。
 前走5着テンカムソウも障害巧者。神無月特別(A2級-1・2組決勝混合)では障害をひと腰でまとめ3着に好走し、7着ヤマノウンカイに大きく先着を果たしています。こちらも特別戦での変わり身必至でしょう。
 アアモンドヤマトは、前走第2障害2番手クリアから差し切って快勝。障害次第の面があるので特別戦の荷物は歓迎とは言えないものの、前走のほぼ再戦なら軽くは扱えません。
 カツオーカンは、神無月特別が5着で、前走では4着。もうひと押しが利けば、馬券圏内に入ってきそうです。

今週の見どころ(10/24~10/26)

2015年10月23日(金)

 10月25日(日)のメインには古馬重賞・北見記念が組まれています。帯広単独開催になってからの過去8回で、1番人気の勝利は1回のみで、3着以内に5番人気以下が9頭も入っているやや波乱傾向もあるレース。昨年は、6番人気のフクドリが重賞初制覇を成し遂げています。今年も伏兵の台頭があるのか、それとも人気馬が実力を見せつけるのか。注目の一戦です。

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【第15回開催1日目】
 10月24日(土)のメイン第10レースは、能取湖特別(A1級・20:10発走予定)
 前開催にはA1級の特別戦は組まれておらず、2開催前の秋陽特別(A1級混合)の結果が参考になりそう。同レースはオープン4頭、A1級4頭による争い。3着だったダイコクパワーに期待します。障害での腰の入りはイマイチでしたが、5番手で越えると、1着ショウチシマシタから4秒8差まで押し上げてきました。その勝ち馬はすでにオープンへ昇級しており、オープン馬である2着ホクショウマサルもここにはいません。3走前には同じくオープン混合だった玉泉館特別を制している実績を考えれば、A1級限定のここは負けられません。
 玉泉館特別(オープン・A1級混合)3着、秋陽特別4着のコウシュハクィーンも有力です。両レースともダイコクパワーより先に第2障害を越えながら終いの伸びを欠く内容。ダイコクパワーが障害で苦戦するようなら、逃げ切りも十分でしょう。
 A1級特別初挑戦の2頭が続きます。カンシャノココロはA2級の特別戦(混合戦含む)2戦2勝、9月に行われた4歳重賞・銀河賞2着の実績を考えれば、格負けはなさそう。賞金別定10キロ増は微妙ですが、4歳馬の10キロ減で相殺。流れに乗れれば押し切るシーンも。サクラリュウは今季18戦して掲示板を外したのは3回だけという堅実派。今回がA1昇級初戦でも障害力を生かし好勝負できそうです。

【第15回開催2日目】
 10月25日(日)のメイン第10レースは、第36回北見記念(20:10発走予定)。基礎重量850キロから、今季の収得賞金80万円につき10キロ増となる別定重賞戦。フジダイビクトリーが30キロ増の880キロでトップハンデ、オイドン、コウシュハウンカイが20キロ増、オレノココロ、ニュータカラコマが10キロ増での出走となります。
 昨年のこのレース2着馬ホクショウユウキに期待します。昨季連に絡んだのは2度だけですが、それが岩見沢記念(820キロ)1着、そしてこの北見記念(860キロ)とこれくらいの負担重量にいちばん適性がありそうなタイプ。今季も春から夏にかけての重賞ではイマイチでしたが、9月の岩見沢記念では第2障害ひと腰クリアから見せ場を作って4着に好走。前走のオープン-2組特別ではあっさり逃げ切って快勝と、上げ潮ムードでの参戦です。しかも昨年のこのレースより10キロ軽い850キロなら、逃げ切りが視野に入るでしょう。
 インフィニティーは今季重賞では4、4、3、3、3着と常に善戦。障害にはまったく不安がないだけに、850キロへの増量もプラスに働きそう。昨年の3着以上を目指します。
 ニュータカラコマは、7月の北斗賞(4着)以来、約3カ月ぶりだった前走のオープン-1組特別で差し切り勝ち。久々を感じさせませんでした。高重量戦になると障害が甘くなりがちですが、いざ越えてしまえば、抜群の決め手で、上位争いできそうです。
 オレノココロコウシュハウンカイの5歳の牡馬2頭は、春シーズンに重賞を1勝ずつ。ともに860キロは初の重量となるだけに試金石といえそうです。

【第15回開催3日目】
 10月26日(月)のメイン第10レースは、端野峠特別(B1級混合・20:10発走予定)
 出走9頭中7頭が4歳で、そのうち牝馬5頭は前開催の紅バラ賞(4歳牝馬オープン)で対戦しています。なかでも注目は、フェアリードールでしょう。B2級特別で5戦して2勝、2、3着各1回の安定した成績。B1昇級初戦となった紅バラ賞では、逃げ切り寸前でセンショウレディーに差されてコンマ8秒差2着も、先行して末脚もしっかりというこの馬らしいレースができました。今回は牡馬もいますが、ほぼ4歳限定といえる顔ぶれだけに、引き続き好勝負できそうです。
 キクノカンターレは前走の紅バラ賞では2番人気で7着。とはいえ障害もスムーズで、2着フェアリードールと4秒1差なら悲観する内容ではありません。
 センショウレディーは紅バラ賞が2歳時以来となる特別戦出走でしたが、シャープな末脚を見せつけました。好位で障害を越えられれば、連勝の可能性もあります。
 紅バラ賞では1番人気・6着だったセンゴクイチも差のないところ。4走前の4歳重賞・銀河賞では、3頭いた牝馬で最先着の3着に食い込んだ実績があります。
 モコトコマは9歳にして初の特別挑戦。前走までのB3級では、キクノカンターレ、センショウレディらと好勝負しており、4歳馬相手でもスピード負けはなさそう。
 7歳馬チェイスアドリームは、今季、B2級特別では2度馬券に絡んでいるものの、フェアリードールが相手ではやや劣勢。しかしそれ以外の馬となら渡り合えそうなので、流れに乗って上位進出を目指します。

今週の見どころ(10/17~10/19)

2015年10月16日(金)

 10月19日(月)のメインには、疾風賞が組まれています。定量500キロで争われるスピード勝負で、来年2月8日に行われるスピードスター賞の予選第2弾です。8月24日に実施された予選第1弾の稲妻賞は、1着キタノサムライ、2着コウシュハクィーンとも過去に同条件特別で連対実績がありましたが、3着ニシキトモエは初めての参戦でした。馬券的中のためには、初挑戦馬の適性推理も重要かもしれません。

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【第14回開催4日目】
 10月17日(土)のメイン第10レースは、ペルセウス特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級-1組(10月11日)、B1級-1組(10日)の両予選上位馬による一戦です。
 A2級-1組予選4着トモエエーカンに注目します。今回と同条件のA2・B1級混合の特別戦では、今季2戦とも2着の好成績。しかも、拓成湖特別(6月27日)のニシキエーカン(現オープン)、サッポロばんえい缶発売記念(9月6日)のカンシャノココロ(現A1級)と両レースの勝ち馬はかなりの強豪だっただけに、負けても収穫の多い走りでした。障害巧者とはいえませんが、特別戦の流れは向くタイプ。相手関係を考えても好勝負できそうです。
 サクラリュウはA2級-1組予選が1番人気で3着。第2障害を先頭で越えたものの踏ん張れませんでした。とはいえ、A1級との対戦だった前々走・帯広大正メークインまつり杯(9月19日)を圧勝している実績を考えれば、特別戦に変わることで巻き返し必至でしょう。
 ホクショウメジャーは、A2級-1組予選がA2昇級初戦ながら5着と目処の立つ走りでした。障害巧者ですが詰めを欠くというのはサクラリュウと同タイプ。こちらも逃げてどこまでやれるでしょうか。
 B1級-1組予選組では、2着ファイトガールに期待。最軽量ハンデの685キロを生かし先行できれば、しぶとさを発揮しそうです。

【第14回開催5日目】
 10月18日(日)のメイン第10レースは、秋雲特別(オープン-1組・20:10発走予定)
 オイドンは、目下3連勝と絶好調。前々走の重賞・岩見沢記念(9月14日)で実績のない820キロながらオレノココロとの追い比べをモノにすると、賞金別定15キロ増となった前開催のポテト特別(9月28日・オープン)では第2障害5番手クリアから先行勢をまとめて差し切りました。今回はさらに5キロ増えて賞金別定20キロとなりますが、750キロならまだまだ許容範囲。4連勝が濃厚でしょう。
 オレノココロは、4走前のとかちえぞまつ特別(8月1日・オープン)ではオイドンより10キロ重い重量で勝利。前走の岩見沢記念でもオイドンより10キロ重かったもののコンマ9秒差2着と力を見せています。今回は745キロで、こちらが5キロ軽い立場。逃げ切りも一考できそうです。
 ニュータカラコマは、7月12日の重賞・北斗賞(4着)以来となる休み明け。春シーズンは2勝を挙げ、重賞でもばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念での3着など好走続きでした。久々のぶん、割引きは必要かもしれませんが、同じく末脚勝負タイプのオイドンと追い比べになれば、15キロのハンデ差がモノを言うかもしれません。
 北斗賞、ばんえいグランプリと今季重賞2勝のフジダイビクトリーは、岩見沢記念を回避し、ポテト特別では2着。賞金別定30キロ増のトップハンデをものともせず、負けて強しの競馬でした。
 インフィニティーは、岩見沢記念が3着で、ポテト特別が5着。ともに障害を先頭で越えながら詰めを欠く内容でした。今回も勝利までは微妙かもしれませんが、上位進出が期待できます。

【第14回開催6日目】
 10月19日(月)のメイン第10レースは、疾風賞(3歳以上B級以上選抜・20:10発走予定)。定量500キロ(牝馬20キロ減、4歳10キロ減)での争いです。
 同条件特別で2戦2勝というセイコークインに注目。昨年12月の地吹雪賞では第2障害7番手で越えての差し切り、今年2月のスピードスター賞では、10頭差のない障害クリアから抜け出しを決めています。スピード自慢で、障害力も決め手もあるタイプ。ここも負けられません。
 カンシャノココロは、前々走まで7戦連続連対と好調。今回が定量500キロの特別戦には初出走となりますが、7月に行われた天の川賞(3歳・4歳混合の軽量特別)では、550キロで差して僅差の2着と適性はありそうです。
 ハクタイホウもこの条件初挑戦ですが、障害のカカリを気にしなくていいのは歓迎。スピード自慢で、いきなりの上位進出もありえます。
 ホクショウバトルは2013年のスピードスター賞を勝つなど、この条件では大崩れがありません。ライデンロックも近走不振ですが、13年7月以来となるこの条件への参戦で、変わり身に警戒が必要でしょう。

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