2月28日(日)のメインには、今季の重賞優勝馬選抜による重賞・チャンピオンカップが組まれています。1月2日の帯広記念(基礎重量890キロ)、3月20日のばんえい記念(定量1トン)の狭間にある古馬重賞ですが、基礎重量がオープン・800キロと、この時期にしては軽めの負担重量での争い。春から夏にかけての重賞で活躍したものの冬場の重賞で苦戦、といった馬の巻き返しもありそうです。
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【第24回開催4日目】
2月27日(土)のメイン第10レースは、深雪特別(B1級-1・2組決勝・18:05発走予定)。B1級-1組(2月20日)、B1級-2組(21日)の両予選上位馬による一戦です。
B1級-2組予選4着の◎ホンベツイチバンに注目します。障害巧者ですが展開待ちというタイプ。直近の勝利は昨年6月(B2級-1組特別戦)ですが、B1昇級後も特別戦では8戦して2着1回、3着3回などすべて掲示板を確保しています。基礎重量が30キロ増える特別戦なら変わり身がありそうです。
○コサカコブラも障害巧者ですが勝ち切れない面があります。B1級-2組予選は勝ったオオゾラシンスケ(今回は出走回避)からコンマ4秒差の2着惜敗。ホンベツイチバンが上位に食い込む流れなら、この馬も当然勝ち負けでしょう。
B1級-1組予選4着の▲ライデンティダは、3走続いた端コースから解放されたことで、前進が見込めそう。
△サダノワークスは、B1級-1組予選3着など5戦連続して馬券圏内を確保。障害が安定している今なら、初の特別挑戦でも見せ場以上がありそうです。
【第24回開催5日目】
2月28日(日)のメイン第10レースは重賞・第37回チャンピオンカップ(4歳以上重賞競走優勝馬選抜・18:10発走予定)。830キロのオレノココロ、フジダイビクトリーから、760キロの5歳牝馬フェアリードールまで、最大70キロのハンデ差がつきます。
昨年のこのレースでは、明け5歳のオレノココロ、コウシュハウンカイがワンツー。今年もその両馬に注目します。
◎オレノココロは、4月のばんえい十勝オッズパーク杯、11月のドリームエイジカップ、1月の帯広記念と今季重賞3勝。着実に伸びる末脚を身につけ、決め手不足が解消したことが好結果に繋がっているようです。前開催の然別賞(オープン-1組)では賞金別定45キロ増のトップハンデ805キロながら、障害ひと腰クリアから僅差4着に追い込む負けて強しのレースぶり。帯広記念では910キロで勝っていますが、決して障害巧者とは言えず、本質的にはこれくらいの重量のほうが向くタイプでしょう。
○コウシュハウンカイは、6月の旭川記念を制覇したほか、今季重賞で2着3回があります。11月の出走取消後、精彩を欠いていましたが、前々走の柏林馬事公苑特別(オープン-1組・6着)、前走の然別賞(3着)とも上々の走りで、ここに向け立て直された印象です。
▲ナナノチカラは、1月に行われたヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)の勝ち馬。アアモンドマツカゼとの追い比べを制し、現在実施されている牝馬限定重賞全制覇の偉業を成し遂げました。780キロでも障害をスムーズにこなせたことが収穫。今回は、当時から10キロ重いだけなら、障害さえ越えてしまえば抜群の決め手で突き抜けるシーンもありそう。もし馬場が軽くなるようなら、さらに期待が高まります。
△オイドンは、9月に820キロで岩見沢記念を制覇。しかし、10月の北見記念は870キロで大敗し、出ていれば910キロを課せられた帯広記念には登録すらなかったように、負担重量に限界がありそうなタイプ。今回の820キロは、岩見沢記念と負担重量的には同じですが、当時は別定重量の加増がなかったのに対し、今回は20キロ増と、条件的には厳しくなっています。
【第24回開催6日目】
2月29日(月)のメイン第10レースは、うお座特別(A2級-1・2組決勝・18:05発走予定)。A2級-1組(2月21日)、A2級-2組(22日)の両予選上位馬による一戦です。
A2級-2組予選が5着だった◎テンカムソウに注目します。4走前の六花特別(1月25日・A2級)で2着に好走。目下、A1級で活躍中のワールドピサにはちぎられましたが、カツオーカンとの追い比べを制して力を示しました。実績ある特別戦へと替わる今回は前進がありそうです。
紅一点の○センゴクイチはA2級-1組予選が5着。障害ひと腰クリアからこの馬なりには粘って、勝ち馬から4秒1差なら悪い内容ではありません。今回は障害力を生かる特別戦なのに加え、明け5歳馬には、平場戦ではない10キロ減があるのも魅力。
A2級-2組予選2、3着の▲チヨノタカラ、△カツオーカンも特別戦では軽く扱えません。