9月11日(日)のメインには、5歳限定の準重賞・朱雀賞が組まれています。同世代限定重賞も、若馬の減量もなくなり、今季から本格的に古馬編入となった5歳馬にとっては、同世代同士で戦える数少ない舞台。昨年のこのレース1、2着のコウシュハウンカイ、オレノココロのその後の活躍は言うまでもありません。今年もここからスターの誕生に期待したいところです。
【第11回開催4日目】
9月10日(土)のメイン第10レースは、白露特別(B1級-3組混合・20:10発走予定)。A2とB1の混合戦です。
◎イッキフジが負けられません。8月1日の今季初戦5着から3着、2着と叩かれるごとに着順を上げています。2走前のしし座特別(8月8日)では詰めの甘さが出たものの、スムーズな障害クリアから勝ち馬と4秒1差なら悪くありません。約半数が格下B1級のここなら、昨季A1級で上位争いしていた地力発揮が期待できます。
○チヨノタカラは、今季開幕から障害で崩れるレース続きでしたが、徐々に立て直され、3走前の特別戦ではオープン馬を相手に660キロで障害ひと腰クリアから4着。前走のデネブ特別(B1級-1・2組決勝)は5着でしたが、1着ホクショウサスケ(A2昇級後も3連勝中)や、2着マゴコロ(その後、B1級特別を勝利)など、クラス以上の強豪揃いで流れに乗れませんでした。今回はA2級との混合ですが、むしろ相手は楽になった印象。巻き返しが期待できます。
▲コサカコブラは、昨季終盤には、B1級、A2級-1組の特別戦を連勝していた実力馬です。今季は後方追走のまま終わっているレースが多く1勝のみ。しかし、唯一の特別戦への出走だった文月特別(7月18日・B1級-2組)では、前半で大きく置かれることなく、6番手で第2障害を越えると4秒3差の4着と善戦しています。特別戦へ替わることで一発があるかもしれません。
今季B1級混合の特別戦で2着がある4歳馬△コウリキ、勝ち味に遅いが決め手ある△オメガグレートが押さえです。
【第11回開催5日目】
9月11日(日)のメイン第10レースは、準重賞・朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)。重量格の別定重量戦で、オープンの牡馬ハクタイホウ・730キロから、A2級の牝馬3頭の690キロまで最大40キロ差がつきます。
注目は、トップハンデでも◎ハクタイホウ。牡馬の前哨戦・瑞鳳賞(6月27日)をトップハンデで逃げ切り勝ち。軽馬場巧者で末脚切れるカゲホウトウ、スピードあるホクショウメジャーに差を詰められましたが、しのぎ切っています。今回は当時から50~60キロ負担重量が増えており、スピードだけではこなせない舞台。地力勝負になれば、今季、旭川記念4着、北斗賞5着など古馬重賞でも好走しているこの馬の出番でしょう。
A1級の○カイシンゲキは、B2格付以上の5歳馬のなかで今季もっとも賞金を稼いでいます。1番人気の瑞鳳賞では障害でふた腰かかったロスが響いて4着も、越えてからの末脚には見どころがありました。クラス別定重量の同世代限定重賞では2勝、3着1回と好成績を残しており、障害次第ではここも楽しみです。
▲シンザンボーイは、今季不振が続き、瑞鳳賞も7着。しかし、3走前に定量500キロのスピード戦・稲妻賞を使われてから行きっぷりが一変。前々走で今季初勝利を挙げると、前走の不知火特別(A1・A2級決勝混合)は4着とはいえ、カイシンゲキ(2着)より先に障害を越えての勝ち馬から1秒2差の惜敗。上昇気配があり、特別戦の荷物なら見せ場以上がありそうです。
牝馬の前哨戦・白鳳賞(7月4日)は、センゴクイチが逃げ切り勝ちを収めました。△キサラキクは、トップハンデながら1秒6差の2着で、負けて強しのレースぶり。4歳シーズン・ナンバーワン決定戦・天馬賞(1月3日)で強烈な決め手を発揮し、2着ハクタイホウを10秒8もちぎったのは圧巻でした。牡馬相手でも一歩も引かない戦いが可能でしょう。
【第11回開催6日目】
9月12日(月)のメイン第10レースは、長月特別(B1級-1・2組・20:10発走予定)。B1級-1組(9月5日)、B1級-2組(3日)の両予選上位馬による一戦です。
B1級-1組予選の勝ち馬◎マゴコロに引き続き注目。第2障害3番手クリアから鮮やかに抜け出し、H2Oフレンドシップ特別(8月29日・B1級-1・2組決勝)からの連勝を決めました。障害での腰の入り、末脚のキレとも申し分なく絶好調。賞金別定5キロ増は多少気になりますが、早めに障害を越えての押し切りに期待できます。
○カツオーカンは、B1級-2組予選であっさり逃げ切って楽勝。マイペースに持ち込めたときには強さを発揮します。H2Oフレンドシップ特別(雨・馬場水分3.5%)は4着で、今回は同レースの上位再戦ですが、重めの馬場になれば巻き返しに期待がかかります。
▲ファイトガールは、H2Oフレンドシップ特別2着で、1組予選が3着。特別戦では障害ひと腰クリアとはいかないため、勝ち切るまで至りませんが、スピードでは上位の存在。マークが欠かせません。
△テンカムソウは、昨季、A2級の上位常連だった実力馬。2組予選はカツオーカンにちぎられての2着でしたが、こちらが主導権を奪っていれば、逆に勝っていた可能性も。ここもペース次第です。
△スギノハリアーは、2組予選ではテンカムソウにコンマ1秒差まで迫っての3着。重めの馬場で流れに乗れれば、昨季A1格付だった底力発揮の場面もありそうです。