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今週の見どころ(9/24~9/26)

2016年9月23日(金)

 9月25日(日)のメインには、4歳限定重賞・銀河賞が組まれています。前哨戦の山鳩賞では、断然人気に推された重賞7勝の怪物センゴクエースがまさかの大敗を喫してしまいました。それ以来の出走となる同馬が力を見せつけるのか。それとも他の馬が付け入る隙を見出すのか。見逃せない一戦です。

【第12回開催4日目】
 9月24日(土)のメイン第10レースは、菊月特別(B2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。B2級-1組(9月18日)、B2級-2組(17日)の両予選上位馬による一戦です。
 直近のB2級-1組特別戦・オッズパーク杯(9月3日)は、第2障害5番手クリアから伸びたカネサエイショーが制しています。注目は、同レース、B2級-1組予選とも3着だった◎アグリナデシコ。3走前のアルタイル特別(8月21日・B2級-2組)では障害2番手から鮮やかな抜け出しを決めて快勝しています。障害が安定したことで好走を続けており、ここも勝ち負けでしょう。
 ○レインボーライデンは、アルタイル特別2着、2組予選1着を含め5戦連続連対と勢いがあります。障害巧者で特別戦の流れは向くはず。互角の評価が必要でしょう。
 ▲シンエイパワーは、今季B2級-1組の特別戦で2、4着。近走では平場戦ばかりを使われており、1組予選は5着でしたが、特別戦で変わり身が期待できそう。ポイントはマイペースで先行できるかです。
 オッズパーク杯の勝ち馬△カネサエイショーにも当然、警戒が必要でしょう。

【第12回開催5日目】
 9月25日(日)のメイン第10レースは、4歳シーズン三冠の第2弾・第24回銀河賞(20:10発走予定)。重量格による別定戦で、オープンの牡馬センゴクエースの750キロから、B1、B2級の牝馬3頭の690キロまで最大60キロのハンデ差がつきます。
 一冠目・柏林賞(7月3日)を圧勝していた◎センゴクエースは、前哨戦の山鳩賞(8月7日・4歳オープン)ではまさかの最下位。世代限定戦での連勝も15で止まりました。とはいえ、第2障害で転倒してしまったのが敗因で、ばんえい競馬の性質上、仕方ない面もあります。その後は、ファン投票で1位に推されたばんえいグランプリや、はまなす賞(8月28日・3歳・4歳混合)などには出走せず、立て直しが図られました。ハンデは厳しいものの、やはり期待せずにはいられません。
 柏林賞が9着だった○キンメダルは、山鳩賞、はまなす賞とも3着に好走。両レースとも障害での腰の入りもよく、春シーズンとは別馬のようになっています。もともと2、3歳時には、センゴクエースのライバルと目されていた実力馬。復調したとなれば、30キロ差を生かし、無抵抗では終わらないはずです。
 柏林賞2着の▲バウンティハンターは、前走はまなす賞で接戦をモノにして初の重賞制覇。同レースのあと、B1からA1へ一気に昇級したため、今回の730キロは課題になりそう。試金石の一戦でしょう。
 牝馬△アスリートは、センゴクエースが崩れた山鳩賞で世代限定の特別戦2勝目をマークしました。しかし、最初の勝利もセンゴクエースが不在のレース。同馬がまともな競馬をすれば、厳しそうなので押さえまで。
 障害次第では△コウリキの末脚にも警戒が必要かもしれません。

【第12回開催6日目】
 9月26日(月)のメイン第10レースは、野分特別(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組混合(9月19日)、B1級-2組(17日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-1組混合予選4着の◎マゴコロに期待します。11戦連続でキープしていた複勝圏内から外れてしまったものの、障害次第でも決め手ある1着キタノサムライ、2着サカノテツワンに早めに越えられては、この結果も仕方ありません。B1級の特別戦では、今季4戦して、長月特別(9月12日・B1級-1・2組決勝)2着などすべて3着以内。障害力を生かせる特別戦で巻き返しなるでしょうか。
 B1級-2組予選勢では、2着○ホンベツイチバンに期待。前々走の長月特別では、マゴコロ(2着)、ファイトガール(3着)を競り落としてのしぶとい勝ちっぷりが光りました。予選で先着されたファイトガールに借りを返せるでしょうか。
 その▲ファイトガールは、2組予選で逃げ切って勝利。懸念される詰めの甘さが出ましたが、ホンベツイチバンの追い上げを1秒3差で振り切っています。特別戦では勝ち切れないものの善戦を続けており、ここも流れ次第では逃げ切りも視野に入りそうです。
 1組混合予選を制した△キタノサムライは、障害を越えるタイミング次第で一発が見込めそうです。

今週の見どころ(9/17~9/19)

2016年9月16日(金)

 9月19日(祝・月)のメインには古馬重賞・岩見沢記念が組まれています。出走全馬が800キロ以上の負担重量を課される高重量戦。春夏の重賞では目立たなかった馬たちの躍進があるかにも注目です。
 なお、9月17日(土)、18日(日)の2日間は、レース発走時刻を繰り上げて行われますのでご注意ください(詳しくはこちら)。

帯広競馬場でのイベント(9/17・18はこちら、9/19はこちら
ハロンズ岩見沢場外発売所でのイベントはこちら

【第12回開催1日目】
 9月17日(土)のメイン第10レースは、玉泉館特別(A1・A2級-1組混合・19:05発走予定)
 前開催のマロニエ賞(9月4日・オープン混合)で4着だった◎トレジャーハンターの巻き返しなるでしょうか。第2障害で真っ先に仕掛け2番手で越えたものの踏ん張れませんでしたが、勝ったコウシュハウンカイをはじめ先着を許した3頭はすべてオープン馬でした。A1・A2級混合の今回は主役を張って当然です。
 ○ソウクンボーイはA1昇級初戦の2走前が4着で、続くマロニエ賞では6着。障害で置かれて見せ場の少ない走りでしたが、3走前まではA1・A2級混合の特別戦で3連勝していた実力馬。3走前では逃げ切って、3着トレジャーハンターには15秒8もの差をつけていました。互角の評価が必要でしょう。
 ▲イッキフジは、8月の今季初戦から5、3、2、1着とうなぎ上りの成績。その4戦すべてで、障害をひと腰でまとめている巧者です。今回は骨っぽいメンバーが相手ですが、昨季A1級で上位争いしていた実績を考えれば見劣りしません。
 △ホクショウサスケは、A2昇級後も3連勝中ですが、特別戦だった近2走はともに辛勝。前走のA1・A2級混合の特別戦では、ゴール線で一杯になってしまうという、決め手自慢らしくないレースでした。今回は相手強化に加え、賞金別定重量の加増がさらに5キロ増え10キロとなるのも微妙です。

【第12回開催2日目】
 9月18日(日)のメイン第10レースは、ポテト特別(A1・A2級-2組・19:05発走予定)。勝ち味に遅い馬が多く、混戦模様です。
 ◎ダイコクパワーは、今季初戦のA2級混合の特別戦を制したあと未勝利ですが、近3走のA1・A2級の混合戦では2、3、4着と悪くありません。オープンから降級し相手が下がったためか、今季は押していっても障害で苦戦することが少なくなっています。近3走の勝ち馬はいずれもホクショウサスケ。今回は同馬が不在で、A2級同士の争いなら、力上位の存在です。
 ○アオノレクサスは、ダイコクパワーと同じ近3走を使われ5、6、3着。いずれも第2障害を早めに越えながら、詰めを欠く内容でした。少しの展開利があれば連対の可能性も十分といえます。
 前開催の朱雀賞(9月11日・5歳オープン)で2着と好走した▲フェアリードールも楽しみ。第2障害を先頭で越えると僅差に踏ん張りました。前々走の不知火特別(8月27日・A1・A2級決勝混合)では5着とはいえ、スムーズな障害クリアから、勝ったホクショウサスケとは2秒2差(3着ダイコクパワーと1秒2秒差)とあわやのレース。ここも楽しみです。
 朱雀賞で3着と好走した△シンザンボーイも争覇圏です。マイペースで先行できたときにはしぶとさを発揮するタイプ。主戦の阿部武臣騎手に乗替わるのもプラスでしょう。

【第12回開催3日目】
 9月19日(祝・月)のメイン第10レースは、重賞・第52回岩見沢記念(20:10発走予定)
 今季重賞で1勝(旭川記念)、2着2回、3着1回とすべて馬券に絡んでいるコウシュハウンカイが830キロでトップハンデ。ほかの6頭は牡馬820キロ(牝馬800キロ)での出走です。注目はその◎コウシュハウンカイ。前開催のマロニエ賞(9月4日・オープン混合)をあっさり逃げ切って完勝。最大40キロ差のトップハンデを感じさせない走りでした。今回はマロニエ賞から引き続き4頭が参戦。今季古馬重賞を制しているオレノココロとニュータカラコマが不在の組み合わせなら恵まれました。トップハンデでも負けられません。
 ○フジダイビクトリーは、今季、重賞では、7月の北斗賞、8月のばんえいグランプリでの4着が最高ですが、昨季のばんえい記念を制しているように高重量の舞台は合っていそう。ばんえいグランプリでは3着コウシュハウンカイとコンマ4秒の僅差。当時は同重量でしたが、今回は10キロ差がつくのが断然有利です。
 両馬の一騎打ちムードですが、昨年のこのレースの覇者でマロニエ賞3着△オイドンも障害さえ切れれば侮れないところ。
 ばんえいグランプリ6着馬△カイシンゲキは、朱雀賞(9月11日・5歳オープン)では決め手を発揮して快勝。オイドンと同型で、障害次第では上位をうかがいます。

今週の見どころ(9/10~9/12)

2016年9月 9日(金)

 9月11日(日)のメインには、5歳限定の準重賞・朱雀賞が組まれています。同世代限定重賞も、若馬の減量もなくなり、今季から本格的に古馬編入となった5歳馬にとっては、同世代同士で戦える数少ない舞台。昨年のこのレース1、2着のコウシュハウンカイ、オレノココロのその後の活躍は言うまでもありません。今年もここからスターの誕生に期待したいところです。

【第11回開催4日目】
 9月10日(土)のメイン第10レースは、白露特別(B1級-3組混合・20:10発走予定)。A2とB1の混合戦です。
 ◎イッキフジが負けられません。8月1日の今季初戦5着から3着、2着と叩かれるごとに着順を上げています。2走前のしし座特別(8月8日)では詰めの甘さが出たものの、スムーズな障害クリアから勝ち馬と4秒1差なら悪くありません。約半数が格下B1級のここなら、昨季A1級で上位争いしていた地力発揮が期待できます。
 ○チヨノタカラは、今季開幕から障害で崩れるレース続きでしたが、徐々に立て直され、3走前の特別戦ではオープン馬を相手に660キロで障害ひと腰クリアから4着。前走のデネブ特別(B1級-1・2組決勝)は5着でしたが、1着ホクショウサスケ(A2昇級後も3連勝中)や、2着マゴコロ(その後、B1級特別を勝利)など、クラス以上の強豪揃いで流れに乗れませんでした。今回はA2級との混合ですが、むしろ相手は楽になった印象。巻き返しが期待できます。
 ▲コサカコブラは、昨季終盤には、B1級、A2級-1組の特別戦を連勝していた実力馬です。今季は後方追走のまま終わっているレースが多く1勝のみ。しかし、唯一の特別戦への出走だった文月特別(7月18日・B1級-2組)では、前半で大きく置かれることなく、6番手で第2障害を越えると4秒3差の4着と善戦しています。特別戦へ替わることで一発があるかもしれません。
 今季B1級混合の特別戦で2着がある4歳馬△コウリキ、勝ち味に遅いが決め手ある△オメガグレートが押さえです。

【第11回開催5日目】
 9月11日(日)のメイン第10レースは、準重賞・朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)。重量格の別定重量戦で、オープンの牡馬ハクタイホウ・730キロから、A2級の牝馬3頭の690キロまで最大40キロ差がつきます。
 注目は、トップハンデでも◎ハクタイホウ。牡馬の前哨戦・瑞鳳賞(6月27日)をトップハンデで逃げ切り勝ち。軽馬場巧者で末脚切れるカゲホウトウ、スピードあるホクショウメジャーに差を詰められましたが、しのぎ切っています。今回は当時から50~60キロ負担重量が増えており、スピードだけではこなせない舞台。地力勝負になれば、今季、旭川記念4着、北斗賞5着など古馬重賞でも好走しているこの馬の出番でしょう。
 A1級の○カイシンゲキは、B2格付以上の5歳馬のなかで今季もっとも賞金を稼いでいます。1番人気の瑞鳳賞では障害でふた腰かかったロスが響いて4着も、越えてからの末脚には見どころがありました。クラス別定重量の同世代限定重賞では2勝、3着1回と好成績を残しており、障害次第ではここも楽しみです。
 ▲シンザンボーイは、今季不振が続き、瑞鳳賞も7着。しかし、3走前に定量500キロのスピード戦・稲妻賞を使われてから行きっぷりが一変。前々走で今季初勝利を挙げると、前走の不知火特別(A1・A2級決勝混合)は4着とはいえ、カイシンゲキ(2着)より先に障害を越えての勝ち馬から1秒2差の惜敗。上昇気配があり、特別戦の荷物なら見せ場以上がありそうです。
 牝馬の前哨戦・白鳳賞(7月4日)は、センゴクイチが逃げ切り勝ちを収めました。△キサラキクは、トップハンデながら1秒6差の2着で、負けて強しのレースぶり。4歳シーズン・ナンバーワン決定戦・天馬賞(1月3日)で強烈な決め手を発揮し、2着ハクタイホウを10秒8もちぎったのは圧巻でした。牡馬相手でも一歩も引かない戦いが可能でしょう。

【第11回開催6日目】
 9月12日(月)のメイン第10レースは、長月特別(B1級-1・2組・20:10発走予定)。B1級-1組(9月5日)、B1級-2組(3日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-1組予選の勝ち馬◎マゴコロに引き続き注目。第2障害3番手クリアから鮮やかに抜け出し、H2Oフレンドシップ特別(8月29日・B1級-1・2組決勝)からの連勝を決めました。障害での腰の入り、末脚のキレとも申し分なく絶好調。賞金別定5キロ増は多少気になりますが、早めに障害を越えての押し切りに期待できます。
 ○カツオーカンは、B1級-2組予選であっさり逃げ切って楽勝。マイペースに持ち込めたときには強さを発揮します。H2Oフレンドシップ特別(雨・馬場水分3.5%)は4着で、今回は同レースの上位再戦ですが、重めの馬場になれば巻き返しに期待がかかります。
 ▲ファイトガールは、H2Oフレンドシップ特別2着で、1組予選が3着。特別戦では障害ひと腰クリアとはいかないため、勝ち切るまで至りませんが、スピードでは上位の存在。マークが欠かせません。
 △テンカムソウは、昨季、A2級の上位常連だった実力馬。2組予選はカツオーカンにちぎられての2着でしたが、こちらが主導権を奪っていれば、逆に勝っていた可能性も。ここもペース次第です。
 △スギノハリアーは、2組予選ではテンカムソウにコンマ1秒差まで迫っての3着。重めの馬場で流れに乗れれば、昨季A1格付だった底力発揮の場面もありそうです。

今週の見どころ(9/3~9/5)

2016年9月 2日(金)

 今開催には重賞は組まれていませんが、4日(日)には、次開催の19日(祝・月)に実施される岩見沢記念の前哨戦・マロニエ賞が行われます。ぜひご注目ください。

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【第11回開催1日目】
 9月3日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク杯(B2級-1組・20:10発走予定)
 直近のB2級-1組特別は、前開催のベガ特別。雨中の一戦で、軽量の4歳牝馬3頭が上位を独占する、やや波乱の結果となりました。今回は一転、重めの馬場が予想されることで、同4着◎カネサエイショーが巻き返し必至。第2障害を2番手で越えると、逃げ切り勝ちを収めたサンノハヤヒメとの差を徐々に詰め、ゴール前で30キロ軽い2着馬、25キロ軽い3着馬に差されたとはいえ、勝ち馬と3秒2差、2・3着馬(同タイム)とも1秒4差という惜敗でした。今回は流れも向きそうです。
 ○サンノハヤヒメは、初のB2級特別だったベガ特別が鮮やかな逃げ切り勝ち。6番人気でしたが、障害巧者らしく特別戦で変わり身を見せました。
 ▲アグリナデシコは、前開催のB2級-2組・アルタイル特別勝ちを含め3戦連続連対と好調です。課題の障害も安定しており、牝馬らしい切れ味でここも決着をつけてしまうかもしれません。
 ベガ特別5着で決め手ある△オレモスゴイ、同3着で障害巧者の△ウメノスピードを押さえます。

【第11回開催2日目】
 9月4日(日)のメイン第10レースは、マロニエ賞(オープン混合・20:10発走予定)
 前開催のJRAジョッキーDAY記念(オープン混合)を使われた馬が5頭いますが、2着惜敗だった◎コウシュハウンカイに注目。第2障害3番手クリアから、残り30メートルで2番手フジダイビクトリーに並びかけてから追い比べに。その両馬が、逃げ粘るトレジャーハンターをゴール前で捕えて突き放し、フジダイビクトリーにコンマ2秒だけ先着されたもの。最大40キロ差のトップハンデで、フジダイビクトリーとも20キロ差あったことを考えれば、負けて強しでした。今回はそのフジダイビクトリーが不在。引き続きトップハンデでも勝機十分でしょう。
 ○トレジャーハンターは、JRAジョッキーDAY記念では、決して脚が上がったわけではなく、1、2着馬に格の違いを見せつけられた格好。3着でもこの馬の力は出し切っていました。今回は前走の勝ち馬が不在。ここも逃げてどこまで食い下がれるでしょうか。
 JRAジョッキーDAY記念が1番人気だった▲ソウクンボーイは、障害を4番手で越えるとそのまま4着。とはいえゴール前では末脚を発揮しており、A1昇級初戦としては悪くありませんでした。クラス2走目なら上積み必至。
 △セイコークインは、オープンの牡馬一線級が相手では劣勢ですが、ハンデ差を生かせれば、見せ場以上がありそうです。

【第11回開催3日目】
 9月5日(月)のメイン第10レースは、スターホース16周年記念(A1・A2級混合・20:10発走予定)
 前開催の不知火特別(A1・A2級決勝混合)は、同開催からA2へ昇級したホクショウサスケが制しています。今回もA1・A2級の混合戦ですが、今開催には5歳限定の特別戦が組まれている関係で、半数以上が入れ替わり、メンバーレベルがやや上がっています。
 注目は不知火特別3着の◎ダイコクパワー。逃げて残り10メートルまでは単独先頭でしたが、末脚を伸ばしてくる後続馬との決め手比べでは分が悪く、それでもホクショウサスケと1秒0差に持ち込んだということは、よほど状態が良いのでしょう。昨季オープンで勝ち負けしていた底力発揮の場面がありそうです。
 ○アオノレクサスは、不知火特別では6着とはいえ、ホクショウサスケとは2秒8の僅差。3走前の重賞・ばんえいグランプリで、第2障害で大きく崩れた影響が心配されましたが、近2走とも障害はキレています。前走の2秒8差は展開次第で挽回も十分。重めの馬場になれば、逃げ切りも視野に入りそうです。
 ▲アサヒリュウセイは、今季開幕から7月までは、A1・A2級混合の特別戦を含め9戦連続3着以内(4勝、2着4回、3着1回)の快進撃。その後の近2走では8、10着ですが、敗因は障害ではなく前半で置かれてしまっていること。昨季終盤、オープン-2組戦で連対していた実力を考えると、流れに乗れさえすれば、巻き返して不思議ありません。
 △ホクショウサスケは、不知火特別では障害でやや手間取ったものの、7番手で越えると持ち前の決め手を発揮しています。勝ち切ったとはいえ、もともと障害次第の面があることを考慮すると、前走の内容はやや不安なところ。もし基礎重量が10キロ増えるここでも好勝負できるようなら、さらにクラスが上がっても活躍できそうです。
 障害さえまともなら△サクラリュウにも警戒が必要でしょう。

今週の見どころ(8/27~8/29)

2016年8月26日(金)

 8月28日(日)のメインには、3歳・4歳混合による重賞・はまなす賞が組まれています。3歳と4歳でハンデ差は基礎重量の10キロしかなく、キャリアで勝る4歳が断然有利かと思いきや、過去5年では、3着以内に入った15頭中、3歳が6頭と健闘を見せています。今年は、昨年3歳でこのレースを制したコウリキが1993、94年のコーネルトップ以来となる連覇なるのか注目です。

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【第10回開催4日目】
 8月27日(土)のメイン第10レースは、不知火特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1・A2級-1組混合(8月22日)、A1・A2級-2組混合(20日)の両予選上位馬による一戦です。
 注目は1組混合予選で2着と好走した◎ダイコクパワー。台風の影響で馬場水分3.2%の軽馬場が懸念されたか、ブービー人気でしたが、悠々と逃げると、ホクショウサスケにこそ差されたものの連対を確保しました。軽馬場の平場戦でこれだけの走りができたのは収穫。3走前のしし座特別(8月8日・A1・A2級-2組)4着など善戦傾向があるA1・A2級混合の特別戦なら、勝機ありとみます。
 ○カイシンゲキは、1組混合予選では4着。障害で後手を踏み離れた7番手クリアながら鋭く伸びてきました。今季、A1・A2級混合の特別戦では、5戦してすべて4着以内。特別戦のペースは歓迎といえます。
 ▲フェアリードールは、しし座特別2着、2組混合予選3着を含む近4走すべて勝ち馬からの差は1秒台という惜敗で、ひと踏ん張りきけば久々の勝ち星を手にする可能性も十分。障害力に加え、スピードもあるので軽めの馬場も向く印象です。
 △アオノレクサスは、1組混合予選では障害2番手クリアから詰めを欠き5着。得意の軽馬場で結果が出なかったのは残念でしたが、ペース次第で前残りがありそうです。

【第10回開催5日目】
 8月28日(日)のメイン第10レースは、重賞・第28回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:10発走予定)。3歳、4歳世代で唯一のオープン馬センゴクエースの登録はなし。A2、B1、B2、B3級の混合戦で、ハンデ差は最大30キロとなっています。
 4歳の前哨戦・山鳩賞(8月7日・4歳オープン)は断然人気のセンゴクエースが第2障害で転倒し最下位に敗れる波乱の結果。同レース3着の◎キンメダルに注目します。4歳一冠目・柏林賞(7月3日)9着など今季は障害で苦戦するレースの連続。しかし近4走では立て直され、前走山鳩賞が3着と復調は明らかでしょう。3歳三冠のばんえい菊花賞、ばんえいダービーとも2着という実績を考えれば、そろそろ勝ち星をつかむかもしれません。
 ○バウンティハンターは、山鳩賞では第2障害2番手クリアから先頭に立ちかけたところ、決め手あるアスリートの強襲に遭いましたが、同じく2着だった柏林賞(勝ち馬はセンゴクエース)と同様、障害はひと腰で切っていた巧者。今回は両レースの勝ち馬が不在なら、巻き返して当然でしょう。
 ▲コウリキは、柏林賞、山鳩賞とも8着と精彩を欠く走り。とはいえ、3歳三冠ですべて3着、昨年のはまなす賞では、強烈な決め手を発揮し勝利している実力は確か。ここも障害次第ということになりそうですが、一発を秘めています。
 △タキニシサンデーは、柏林賞、山鳩賞とも障害を2番手以内で越え4着に善戦。終いの踏ん張り次第では前残りに警戒が必要でしょう。
 3歳の前哨戦・ばんえい大賞典(7月31日)は、△マルミゴウカイが障害3番手クリアから楽に抜け出して、重賞初挑戦での制覇を果たしました。ただ、同レースには2歳シーズンの重賞勝ち馬が1頭も出走していなかったことを考えると、4歳のトップクラスが相手のここで強気にはなれません。

【第10回開催6日目】
 8月29日(月)のメイン第10レースは、H2Oフレンドシップ特別(B1級-1・2組決勝・20:10発走予定)。B1級-1組(8月21日)、B1級-2組(22日)の両予選上位馬による一戦です。
 直近のB1級特別である前開催のデネブ特別(B1級-1・2組決勝)は、ホクショウサスケが長くいい脚を使い完勝していますが、同馬は今開催からA2へ昇級。それなら同2着で1組予選3着の◎マゴコロが注目を集めそう。今季、B1級の特別戦には2度出走してともにホクショウサスケの2、2着。早めに障害を越えながら、ひと押し不足で勝利を逃していますが、その強敵不在の今回は勝ち星をつかむでしょう。
 ○コウシュハクィーンは、2組予選では、逃げるカツオーカンを、第2障害2番手クリアから早めに捕えて完勝。降級による相手緩和と、障害で腰の入りがよくなったことで、昨季まであった勝ち味の遅さを払拭しています。マイペースの逃げに持ち込めれば、連勝も十分。
 ▲ファイトガールは、1組予選の1着馬。逃げるサカノテツワンを2番手から追いかけ、ゴール線上で捕えての今季B1級初勝利。軽馬場が向いた感はあるものの、ひと押し不足の近況を打破する価値ある勝利でした。ここは逃げの一手でしょう。
 2組予選の2着馬△カツオーカンは、詰めに課題がありますが、デネブ特別で3着と好走。押さえには必要です。

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