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今週の見どころ(10/29~10/31)

2016年10月28日(金)

 10月30日(日)のメインには、重賞・北見記念が組まれています。先月実施された岩見沢記念は出走7頭と寂しい頭数となりましたが、今回は、オレノココロ、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、フジダイビクトリーの古馬4強がそろい踏み。7月の北斗賞、8月のばんえいグランプリのように、この4頭が上位を占めてしまうのか。1月の帯広記念、そして大一番・ばんえい記念へと続く王道路線の重賞にご注目ください。

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【第15回開催1日目】
 10月29日(土)のメイン第10レースは、能取湖特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 出走9頭中、4歳が7頭を占めますが、注目は5連勝中の6歳馬◎ユウユウヨーイドン。B2昇級初戦の前々走ではこのクラスで実績上位のシンエイパワーとの一騎打ちを制すと、前走はゴール前4頭の叩き合いから抜け出しています。次々と接戦をモノにしていくレースぶりからは、非凡な勝負根性が感じられるところです。通算160戦目の今回が特別戦初挑戦ですが、充実一途の近況を考えれば、逆らう手はありません。
 4歳牝馬○ヤマノホシは、前開催の紅バラ賞(10月23日・4歳牝馬オープン)では6着とはいえ、第2障害を3番手で越えると、ゴールまで止まらずに歩けており、展開が不向きでした。660キロで障害をひと腰で切ったのは自信になったはず。巻き返しが期待できます。
 ▲ウメノスピードは、B2級-1組の特別戦で2、3着各1回と実績があります。紅バラ賞では、格上A2級のアスリートに差されてから失速して5着でしたが、B2級同士のここなら、早めに障害をクリアし、連争いに加わってきそうです。
 △レジーナは、紅バラ賞を回避。相手強化にはなりますが、2度目のB2級特別戦で変わり身があるでしょうか。
 B2級-1組の平場戦で2連勝中の△アサヒカツヒメも押さえておきたいところです。

【第15回開催2日目】
 10月30日(日)のメイン第10レースは、重賞・第37回北見記念(20:10発走予定)
 基礎重量850キロ(牝馬20キロ減)から、今季の収得賞金120万円につき10キロ増となる別定重量戦。オレノココロとコウシュハウンカイが870キロのトップハンデで、フジダイビクトリーとニュータカラコマが860キロでの出走となります。
 注目は◎コウシュハウンカイ。今季13戦して、12回が3着以内という堅実派。6月の旭川記念を勝ち、常にトップハンデでの出走となっているその後も、7月の北斗賞2着、8月のばんえいグランプリ3着、9月の岩見沢記念2着と、髙重量の重賞でも崩れていないのは、地力のある証といえます。昨年のこのレースは870キロで、20キロ軽いキタノタイショウにコンマ6秒だけ先着されての2着惜敗。負担重量的に不利な5歳時にこれだけの走りができたのですから、同じ870キロで、しかも2連勝中と勢いも最高潮で臨む今年は負けられません。
 ○ニュータカラコマは、重賞では善戦止まりでしたが、7月の北斗賞で丸2年ぶりの重賞制覇を果たしました。こちらも7戦連続連対中で、抜群の安定感。10月3日の秋陽特別(オープン)ではコウシュハウンカイの2着でしたが、もし勝っていたら、今回は860キロではなく、870キロだったことを考えれば、ツキもある印象です。今回と同様、コウシュハウンカイと10キロ差あったのが北斗賞で、コンマ6秒差で振り切っています。
 ▲フジダイビクトリーは、JRAジョッキーDAY記念(8月22日・オープン混合)、岩見沢記念と連勝中。ともに2着はコウシュハウンカイでした。今回は、それ以来2開催あけての出走。今春のばんえい記念を制しているパワーと障害力の持ち主で、860キロで障害をひと腰で切ることができるのは、現役ではこの馬くらいのものでしょう。反面、詰めの甘さがありますが、前述2頭が障害で苦戦するようなら、逃げ切るシーンが見られるかもしれません。
 △オレノココロは、5月のばんえい十勝オッズパーク杯、ばんえいグランプリと今季重賞2勝。今年1月には910キロで帯広記念も勝っているとはいえ、本質的には800キロ台前半くらいまでの重量が合っている印象もあります。

【第15回開催3日目】
 10月31日(月)のメイン第10レースは、端野峠特別(A2級-1組・20:10発走予定)
 障害巧者の◎フェアリードールに注目。9月18日のポテト特別(出走全馬がA2級)では現A1級のシンザンボーイこそとらえきれなかったものの、逃げたアオノレクサスを早めに交わして2着と好走しています。続くA1・A2級混合戦を勝利。近2走のA2級-1組戦はともに6着とはいえ、前々走は4頭による3着争い、前走では6頭による2着争いに加わっており、着順ほど悪い内容ではありませんでした。流れの落ち着く特別戦のほうが競馬がしやすそうなので、ここは勝機が十分にありそうです。
  ○アオノレクサスは、前開催の秋雲特別(10月24日・A2級-1・2組決勝混合)でも早めに障害をクリアしながら4着。9頭中8頭が同じA2級でしたが、残り1頭のA1級馬ニシキエーカンか強力で、強靭な末脚で突き抜け、2着以下を寄せつけませんでした。同レースの上位3頭は、今開催(前半)は29日に行われるA2級混合戦へまわったため不在。とはいえ、展開に恵まれないと勝つまでは厳しいものの、恐らく馬券圏内には残ってくれるでしょう。
 ▲ダイコクパワーは、秋雲特別こそ9着でしたが、桔梗特別(A2級-1・2組決勝)3着など、大崩れが少ない近況だけに見直しが必要です。

今週の見どころ(10/22~10/24)

2016年10月21日(金)

 10月16日(日)に実施された2歳シーズン最初の重賞・ナナカマド賞は、ゴールデンフウジンが逃げ切って快勝。父ニシキダイジンの産駒は今年の2歳が2世代目で、嬉しい重賞初制覇となりました。3着メジロゴーリキもニシキダイジン産駒。父は古馬になって本格化しましたが、その子は2歳で重賞を勝ってしまうというのも競馬の面白さかもしれません。

【第14回開催4日目】
 10月22日(土)のメイン第10レースは、ペルセウス特別(A1級混合・20:10発走予定)
 前開催に行われたA1級混合の神無月特別(10月1日)は、キタノタイショウが、サクラリュウとの追い比べを制し今季初勝利をマーク。出走9頭中6頭が格下A1級という楽なメンバー構成ならテンに置かれることもなく、まさに貫録勝ちでした。今回はサクラリュウが出走取消。注目は◎ホクショウユウキです。神無月特別で今季最高の4着に健闘。苦労していた障害をひと腰で切ったことは復調気配とみて間違いありません。昨季はオープン-2組の特別戦で3勝していた実力を考えれば、当然、勝ち負けでしょう。
 ○キタノタイショウは、前走を勝ち意気上がるところ。とはいえ障害次第の面があり、ここ4年以上、連勝がないことにそれが表れています。1週間後の10月30日には重賞・北見記念が控えており、今回は障害に重点を置く内容重視の競馬になりそうです。実力は断然ですが2番手評価にとどめます。
 ▲ソウクンボーイは、A1へ昇級してから4、6、7、8、8着と尻すぼみの成績。A2級では見せていた先行力が影をひそめ、障害もイマイチですが、前走で500キロの定量戦・疾風賞を叩かれたことで、ピリッとしてくるかもしれません。
 △シンザンボーイは、A1昇級初戦でも積極的な競馬ができれば侮れません。

【第14回開催5日目】
 10月23日(日)のメイン第10レースは、紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:10発走予定)。11月13日に実施される4歳牝馬限定重賞・クインカップの前哨戦となります。重量格による別定重量戦で、ハンデ差は最大10キロしかつきません。
 ◎ウメノスピードに注目します。今回のメンバー中3頭が出走していた10月9日のB2級-2組戦では5着とはいえ、逃げて2秒0差の惜敗でした。障害巧者で、B2級-1組の特別戦で2、3着各1回の実績があります。また、7月に行われた天の川賞(3歳・4歳のB級馬による軽量戦)では510キロで、後続を寄せつけず逃げ切っているようにスピードも十分。重賞を勝つまでの底力は感じませんが、前哨戦なら狙って妙味がありそうです。
 ○アスリートは、4歳シーズン二冠目・銀河賞(9月25日)で3着に好走。690キロでも障害では腰がしっかり入っており、2着の牡馬キンメダルをコンマ7秒差まで追い詰めています。ウメノスピードと決め手比べになると厳しそうなので、積極的に仕掛けていけるかがカギです。
 ▲メムロコマチは、タイトルこそないものの、2歳シーズンの黒ユリ賞2着、3歳のばんえいオークス3着と、これまでの世代女王決定戦ではともに好走しています。勝ち切れないレースが続きますが、この条件なら軽視できません。
 △ヤマノホシは、今回が同世代の牝馬オープン特別には初挑戦。ひと押しきけば上位争いに食い込んできそうです。

【第14回開催6日目】
 10月24日(月)のメイン第10レースは、秋雲特別(A2級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。A2級-1組(10月16日)、A2級-2組混合(17日)の両予選上位馬による一戦です。
 A2級-2組混合予選2着◎ニシキエーカンに注目します。今季は障害で苦戦の連続でしたが、2走前の神無月特別(10月1日・A1級混合)、そして前走の予選ともひと腰でクリアし、3、2着と復調を感じさせる走りです。昨季まではオープンで活躍していた実績を考えれば、本来の走りが戻った今なら主役を張れそうです。
 ○ホクショウメジャーは、2組混合予選で3着。決め手上位のニシキエーカンにこそ差されたものの、第2障害2番手クリアから、見せ場十分の走りでした。2走前の桔梗特別(10月9日・A2級-1・2組決勝)では逃げて2着と、特別戦での実績もあります。
 ▲ホクショウサスケは、A2級-1組予選が圧巻の勝ちっぷり。障害離れた6番手から豪脚を繰り出しています。最近は、先行して障害で崩れるケースが目立っていましたが、前走を見る限り、前半は無理せず、末脚を生かす競馬がやはり合っている印象。ここも流れ次第でしょう。
 ニシキエーカンが好走する流れなら、1組予選3着の△ダイコクパワーにも警戒が必要。同4着で障害巧者の△アオノレクサスは、終いに踏ん張れるかでしょう。

今週の見どころ(10/15~10/17)

2016年10月14日(金)

 10月16日(日)のメインには、2歳シーズン三冠の初戦・ナナカマド賞が組まれています。デビューから7戦7勝という素質馬ホクショウムゲンが、無敗での制覇なるかが焦点になりそう。2014年には、センゴクエースが、無敗でこのレースを勝つと、二冠目・ヤングチャンピオンシップ、年明けの三冠目・イレネー記念も制覇。9戦全勝でシーズンを締めくくっています。ホクショウムゲンにも大きな期待がかかるところでしょう。

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【第14回開催1日目】
 10月15日(土)のメイン第10レースは、サンケイスポーツ賞(B1級-1組・20:10発走予定)
 前開催の寒露特別(10月8日・B1級-1・2組決勝)は雨中のレース。逃げたホクショウマックスが、2番手から追ってきたライデンティダを振り切って、同タイムながら勝利。第2障害を4番手で越えたスーパータイトルが3着で、今季、B1級特別で掲示板に載ったことがない(または初挑戦)という単勝6、5、8番人気の馬による波乱決着となりました。今回注目なのは、同レースは回避した◎サカノテツワン。寒露特別の予選であるB1級-2組戦(10月2日)で逃げ切り完勝を収めています。8月以降に2度の競走除外と順調さを欠いていましたが、2回目の除外明け2走目で1番人気にこたえています。昨季A2級で特別戦を含め何度も連対していた実力を信頼したいところです。
 ○ホンベツイチバンは、寒露特別の予選・B1級-1組戦(10月3日)で6着と上位に入れなかったため、残念ながら寒露特別出走は叶いませんでした。9月12日の長月特別(B1級-1・2組決勝)では、マゴコロとの追い比べを制し快勝しているように、特別戦のペースが合うタイプ。巻き返しがありそうです。
 その▲マゴコロは、寒露特別では、単勝10倍以下の人気4頭のなかでは最先着の4着。流れに乗って障害を3番手でクリアすると、スーパータイトルにこそ差されたものの、長くいい脚を使って見どころ十分でした。今季、B1級の特別戦では毎回好勝負。体重さえ戻ってくれば、勝利まで手が届きそうです。
 △ファイトガールは、寒露特別では1番人気で5着。逃げられないとモロい面が出てしまいました。ここもペース次第でしょう。
 寒露特別では9着と惨敗した△アグリナデシコですが、今季2度目のB1級の特別戦なら見直しが必要かもしれません。

【第14回開催2日目】
 10月16日(日)のメイン第10レースは、重賞・第39回ナナカマド賞(2歳・20:10発走予定)。ジェイワンとホクショウムゲンが賞金別定10キロ増の580キロで、その他は牡馬570キロ、牝馬550キロでの出走です。
 牡馬の前哨戦・青雲賞(9月25日)は、ジェイワンが1番人気にこたえて逃げ切っています。ただ、同レースは、デビューから7戦7勝のホクショウムゲンが出走取消でした。
 注目は、◎ホクショウムゲン。昨年11月に行われた全道祭典ばんば1才馬決勝大会雄の部で優勝、4月の第1回能力検査では一番時計を叩き出して合格、そしてデビュー後は7戦全勝と、同世代には一度も先着されていません。先行力も障害力も決め手もある万能タイプ。この世代最初のタイトルはほぼ手中にあるといっても過言ではありません。
 焦点は相手探し。○ゴールドインパクトは、ホクショウムゲンにも負けない決め手の持ち主。青雲賞でも、逃げるジェイワンを1秒7差まで追い詰めての2着という好内容でした。差し馬の宿命で勝ち味に遅くまだ3勝ですが、ジェイワンと10キロ差つく今回は逆転もありそうです。
 ▲ジェイワンは、父がカネサブラック、母が2005年のばんえいオークス馬ウィナーサマーという良血。この世代で2番目に多い6勝を挙げている実力馬です。ただ、ホクショウムゲンと同タイプなので、先着するためには真っ向勝負ではなく、何か作戦が必要かもしれません。
 △ゴールデンフウジンは、青雲賞の3着馬。7月31日の2歳A級-1組戦では逃げ切って、ジェイワン(2着)、ゴールドインパクト(3着)を破っています。ホクショウムゲンのハナを叩くのは至難の業かもしれませんが、もし逃げることができれば一発の魅力を秘めています。
 牝馬では、障害巧者△シンエイボブに注目。2歳牝馬オープンの特別戦2レースともに善戦。勝ちっぷりのよさが魅力です。

【第14回開催3日目】
 10月17日(月)のメイン第10レースは、狩勝賞(オープン・20:10発走予定)
 前開催の秋陽特別(10月3日・オープン)は、コウシュハウンカイが逃げ切って快勝。第2障害4番手クリアから追ってきたニュータカラコマに並びかけられても、最後まで抜かせませんでした。同レースを使われていた5頭は、すべて当時と同じ負担重量。2着ニュータカラコマが回避したとなれば、◎コウシュハウンカイの連勝が濃厚といえます。
 メンバー中で唯一の秋陽特別不出走馬が○センゴクエース。今季初戦のスプリングカップ(4月22日・オープン)を逃げ切って完勝しています。745キロという負担重量にも不安はありませんが、4歳で賞金別定25キロ増という点が懸念されるところ。とはいえ、実力を発揮できれば、あっさりという可能性も十分でしょう。
 前述2頭の実力が抜けており、秋陽特別で3番人気・3着△セイコークインが3番手。
 同5着×トレジャーハンターは、逃げることができれば、見せ場なしでは終わらないはずです。

今週の見どころ(10/8~10/10)

2016年10月 7日(金)

 10月10日(祝・月)のメインには、疾風賞が組まれています。年明けに実施されるスピードスター賞の予選で、定量500キロ(牝馬20キロ減)で争われる名物レースです。2012年、14年のスピードスター賞などを勝っている、この条件の帝王オイドンが出走予定。馬場状態によっては50秒台前半での決着も考えられるスピード決戦をお見逃しなく。

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【第13回開催4日目】
 10月8日(土)のメイン第10レースは、寒露特別(B1級-1・2組決勝・20:10発走予定)。B1級-1組(10月3日)、B1級-2組(2日)の両予選上位馬による一戦です。
 注目はB1級-1組予選勢で、なかでも期待は4着だった◎マゴコロです。今季、B1級の特別戦(混合戦含む)で5戦して1勝、2着3回の好成績。唯一、複勝圏内を外し5着だった前々走の野分特別(9月26日・B1級-1・2組決勝混合)もゴール前、4頭がほぼ横一線の2着争いに加わっており、悲観する内容ではありません。昨季、A2級で連対実績があり、今回の賞金別定重量5キロの加増もさほど心配ないでしょう。
 ○ファイトガールは、野分特別で逃げ切って快勝。定量500キロの特別戦・稲妻賞(8月15日)でも先手を奪っている先行力は伊達ではありません。続く1組予選では第2障害2番手クリアから3着。逃げないと持ち味が出ないので、ここも敢然先行の構えでしょう。
 ▲アグリナデシコは、B1昇級初戦だった1組予選が2着。ファイトガールを早めにとらえて突き放す好内容で、クラスの壁を感じさせませんでした。基礎重量が増える特別戦で、どこまでやれるでしょうか。
 △アスリートは、4歳重賞・銀河賞(9月25日)の3着馬で、1組予選では鮮やかな逃げ切り勝ちを収めています。B1級の特別戦では6着1回が唯一ですが、調子が良さそうなのでノーマークにはできません。

【第13回開催5日目】
 10月9日(日)のメイン第10レースは、桔梗特別(A2級-1・2組決勝・20:10発走予定)。A2級-1組(10月2日)、A2級-2組混合(3日)の両予選上位馬による一戦です。
 A2級-1組予選の勝ち馬◎シンザンボーイに引き続き注目。アオノレクサスが逃げ粘るところ、第2障害3番手から追いかけ、ゴール線上できっちりと捕えました。詰めに課題があるアオノレクサスとはいえ、この日はゴールまで止まらずに歩けており、シンザンボーイの強さが光りました。前々走のポテト特別(9月18日・A1・A2級-2組)では早めに先頭に立つと余裕十分に押し切っており、テンに置かれて勝ち切れなかった夏前とは一変しています。3連勝が濃厚でしょう。
 ○アオノレクサスは、前々走のポテト特別でも逃げたものの、早々に失速して8着。しかし、同レースのほうが1組予選より4秒ほど勝ち時計が速く、かなりのハイペースだったことがうかがえます。流れ次第では、逃げて1秒1差の2着に踏ん張った予選くらいの走りはできるはずです。
 ▲ホクショウメジャーは、ポテト特別の4着馬。A2級-2組混合予選は3着でしたが、逃げる自分の競馬はできており、勝ち時計も速すぎました。
 展開次第では1組予選4、5着の△カツオーカン△ダイコクパワーも上位をうかがます。

【第13回開催6日目】
 10月10日(祝・月)のメイン第10レースは、疾風賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)でのスピード勝負です。
 ◎オイドンが人気を集めそうですが、それにしっかりと応えてくれそう。同条件特別では、7勝、2着2回、3着1回と抜群の相性を見せています。勝てなかった3回はすべて決勝戦のスピードスター賞で、予選は全勝というのも心強い材料。格の違いを見せつけるでしょう。
 ○キタノサムライは、昨年、予選の稲妻賞で豪脚を披露し快勝。先行馬が止まらないなか、追い込みを決めたのは圧巻でした。2015年のスピードスター賞でも2着と実績は十分。障害で大きく置かれなければ、ここも楽しみです。
 ▲キサラキクは、オープン格付でのスタートとなった今季、牡馬相手では苦戦が続いています。この条件には初参戦だけに未知数ですが、同じく決め手勝負型のオイドン、キタノサムライの活躍を見れば、ここで期待したくなるのは当然。最軽量480キロでどんな戦いをしてくれるでしょうか。
 △ソウクンボーイは、先行力も末脚のキレも備えています。速い流れに戸惑わなければ、上位進出もありそうです。

今週の見どころ(10/1~10/3)

2016年9月30日(金)

 10月2日(日)のメインには、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)が組まれています。10月25日に行われる3歳三冠の第2弾・ばんえい菊花賞の前哨戦となります。今季の3歳路線は、マルミゴウカイの一強状態ですが、今回は出走を回避。本番で同馬に挑戦状を叩きつけるのはどの馬なのか。見逃せない一戦です。

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【第13回開催1日目】
 10月1日(土)のメイン第10レースは、神無月特別(A1級混合・20:10発走予定)
 ◎サクラリュウは、今季17戦して未勝利ですが、うち12戦が5着以内という善戦マン。決め手のなさが勝ち味の遅さにつながっているようです。押していってもひと腰で上がる障害力があり、前々走の玉泉館特別(9月17日・A1・A2級-1組混合)で、現オープンの好調馬トレジャーハンターと1秒8差の接戦を演じ2着という成績から、ここでも通用する余地は十分といえます。
 ○キサラキクは、今季、重賞では惨敗続きですが、オッズパーク賞サマーカップ(7月30日・勝ち馬とは3秒6差)、JRAジョッキーDAY記念(8月22日・同6秒9差)など、近走の特別戦では見せ場ある走りを続けています。障害のデキに左右されるものの、決め手はピカイチ。この相手関係なら、一発があるかもしれません。
 玉泉館特別3着の▲カンシャノココロは、特別戦のペースが向きそう。流れに乗れれば上位食い込みも十分でしょう。
 △キタノタイショウは、実績断然ですが、勝ち切るまではどうかといった感もあります。

【第13回開催2日目】
 10月2日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:10発走予定)。重量格による別定戦で、ハンデ差は最大30キロしかありません。格付上位馬が有利に戦いを進めそうです。
 3歳一冠目・ばんえい大賞典(7月31日)を制し、続く4歳との混合重賞・はまなす賞(8月28日)で2着したマルミゴウカイは回避しています。
 ◎アアモンドヒューマは、ばんえい大賞典で5着(8番人気)に善戦。障害大きく離された6番手からぐんぐん伸びてきました。その後7戦して安定感のない成績ですが、障害をすんなり越えたときは3着以内(2勝、3着2回)に入っています。今回は、ばんえい大賞典より10キロ軽い650キロ。決め手ではこの世代で上位のものがあり、障害を越えるタイミング次第では、先行馬たちをまとめて差し切るシーンも十分と見ます。
 ばんえい大賞典、はまなす賞とも不出走だった○ホクショウディープは、2歳シーズン二冠目・ヤングチャンピオンシップで逃げ切り圧勝している実力馬。昨季最終開催に行われた若草特別(3月20日・3歳牡馬オープン)も楽勝。4着マルミゴウカイに12秒7もの差をつけていました。その後、半年の休養をはさみ、叩き2戦目でここを迎えます。重賞勝ち馬の貫録を見せつけそうです。
 ばんえい大賞典2着の▲キタノリュウキも楽しみ。競走除外明けは割引きですが、流れに乗れればしぶとい脚を使ってくるでしょう。
 堅実な走りが続く△プレザントウェー、紅一点で目下3連勝と勢いに乗る△ヒカルナナヒメらも争覇圏でしょう。

【第13回開催3日目】
 10月3日(月)のメイン第10レースは、秋陽特別(オープン・20:10発走予定)。全馬に勝機がありそうな大混戦です。
 ◎ニュータカラコマは、今季初戦の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(5月1日)での4着以外は、6戦3勝、2着3回とオール連対。北斗賞(7月17日)で逃げ切り勝ちを収めると、続くオッズパーク賞サマーカップ(7月30日・オープン)ではトップハンデながら、差し脚を生かして勝ち、連勝を決めています。今回から特別戦では賞金別定20キロ増ですが、オレノココロ(同35キロ増)、コウシュハウンカイ(同25キロ増)などもいるので、さほど不利な感もありません。少なくとも連続連対は伸ばしてくれそうです。
 ○コウシュハウンカイも今季は好調。11戦して馬券圏内を外したのは、サマーカップ(4着)のみです。ニュータカラコマとはほぼ互角の勝負をしており、旭川記念(6月19日)、北斗賞をはじめ両馬によるワンツー決着が3回。北斗賞ではこちらが10キロ重くても、コンマ6秒差2着にまとめており、今回の5キロ差ならまったく問題ありません。
 ▲セイコークインは、前々走のマロニエ賞(9月4日・オープン混合)でコウシュハウンカイの2着に好走。最軽量ハンデが魅力で、前残りに警戒が必要でしょう。
 △トレジャーハンターは、オープン一線級に混じると力不足の印象も、ハンデ差を生かせれば見せ場以上がありそう。
 岩見沢記念3着 ×カイシンゲキ、北斗賞5着×ハクタイホウの5歳馬2頭も争覇圏でしょう。

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