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今週の見どころ(1/14~1/16)

2017年1月13日(金)

 ばんえい十勝は、年末年始の変則開催が終わり、今週からは土曜・日曜・月曜の週3日間の通常開催に戻ります。
 15日(日)のメインには、オープン馬による睦月特別が組まれています。今季の古馬オープン重賞は、2月26日のチャンピオンカップ(今季重賞優勝馬限定)、そして3月20日のばんえい記念と2戦を残すのみ。各馬、どのような臨戦過程を経て仕上げていくのか注目です。

【第21回開催4日目】
 1月14日(土)のメイン第10レースは、プロキオン特別(A1級-1・2組決勝混合・18:05発走予定)。A1級-1組(1月9日)、A1級-2組混合(10日)の両予選上位馬による一戦です。
 出走してきた4頭すべてが昨季はオープン格付だったA1級-1組予選勢が有力。なかでも期待は3着◎サクラリュウです。1月2日の重賞・帯広記念では初の800キロ超となる890キロ。唯一のA1格付でも、オープン馬と同じ条件のハンデながら、第2障害を先頭でクリアして見せ場十分の4着に好走しました。続く1組予選では高重量の疲れも見せず、障害をひと腰で切って勝ち馬から3秒0の僅差3着。雪の影響が残る馬場で、決め手あるソウクンボーイ(1着)、ニシキエーカン(2着)に早めに抜け出されては、展開が不向きだったと諦めるしかありません。今回は馬場が回復しそうで、しかも障害力が生かせる特別戦ということを考えると、巻き返しが濃厚といえます。
 ○ニシキエーカンも、重賞・ドリームエイジカップ(11月27日)で、オープン馬に混じって4着善戦というキャリアの持ち主。近12戦では、すべて単勝3番人気以内(1番人気8回)に推され、1組予選での2着を含め10連対という充実ぶりです。持ち前の決め手に加え、障害での安定感も文句なし。ここも上位争い必至です。
 1組予選4着の▲ダイコクパワーは、マイペースで運べれば、あっさり逃げ切った3走前のファイナルカップ(12月29日・A1級-1・2組決勝)くらいの走りはできる馬。同レースでは、ニシキエーカン、ソウクンボーイを2、3着にしりぞけています。続くばんえい十勝金杯(1月5日・オープン・A1級混合)では同じく先行しても見どころなしの7着だっただけに、好走のカギはとにかく展開です。
 2組混合予選勢では、△ホクショウユウキに注目。相手に恵まれたとはいえ、障害先頭クリアから押し切って今季初勝利を挙げています。メンバー中唯一の現オープン馬として貫録を示す場面もあるでしょう。
 1組予選で、軽めの馬場をもっとも味方につけたのは、おそらく勝ち馬の△ソウクンボーイ。とはいえ、勝ち味に遅いタイプが勝ち切ったということは、よほど状態が良いのでしょう。ここも押さえておきたいところです。

【第21回開催5日目】
 1月15日(日)のメイン第10レースは、睦月特別(オープン・18:05発走予定)。当日は雪の予報が出ているので、軽めの馬場が合う印象の馬を上位視します。
 ◎トレジャーハンターは、5、4開催前ではニュータカラコマの2、4着に敗れていましたが、同馬が不在だった3、2開催前のオープン特別戦を連勝。帯広記念の裏オープンだった前開催のばんえい十勝金杯(1月5日・オープン・A1級混合)は2着だったとはいえ、決め手自慢で10キロ軽いアサヒリュウセイにゴール線上で差されての1秒9差惜敗なら悲観すべき内容ではありません。今回は天敵ニュータカラコマが回避したとなれば、当然、主役です。
 ○オイドンは、2開催前のホワイトクリスマス賞(12月24日・オープン)では、トレジャーハンターに逃げ切られたとはいえ、第2障害離れた2番手クリアから1秒6差まで追いつめて2着。890キロで大敗した前走帯広記念は度外視して狙ってみたいところ。久々にコンビを組む鈴木恵介騎手の手腕にも期待です。
 ▲キサラキクは、ホワイトクリスマス賞が4着で、前走ばんえい十勝金杯では3着。ともにふた腰で障害を越えており、カカリは悪くありません。前走から据え置きの745キロなら大崩れはなさそう。決め手比べになれば一気に浮上してくるはずです。
 △カイシンゲキは、ホワイトクリスマス賞の5着馬。トレジャーハンターのハナを叩くような展開に持ち込めることが理想です。

【第21回開催6日目】
 1月16日(月)のメイン第10レースは、山羊座特別(B2級-1・2組決勝・18:05発走予定)。B2級-1組(1月9日)、B2級-2組(10日)の両予選上位馬による一戦です。年明けの開催から、明け5歳は平場戦では若馬の減量がなくなっていますが、特別戦では10キロ減が継続しています。
 注目は、B2級-1組予選の勝ち馬◎フクトク。精彩を欠く走りの連続でしたが、前々走で久々に差し脚を発揮(3着)すると、予選では一旦は抜け出したスターダストをゴール前で差し返すしぶといレースぶり。復調を感じさせます。もともと、7月にはB2級-1組特別戦で、後続をちぎって勝利している実績馬。本来の姿が戻った今なら、当然主役を演じてくれるでしょう。
 B2級-2組予選は、5歳馬○テンカフブが逃げ切って快勝。B2昇級後3連勝中で、1戦ごとの相手強化を跳ね除けています。今回は古馬になって初の特別戦挑戦ですが、前述のとおり、5歳は、平場戦(予選)より特別戦のほうが負担重量面で有利。障害を早めにまとめることができれば差のない戦いが可能と見ます。
 ▲マタキタヨは、2月26日のオリオン特別、B2級-1組予選とも4着と、1組戦で善戦しています。今回は2組との戦いで相手がやや楽になるだけに警戒が必要でしょう。
  △オンリーワンは、B2級-2組予選2着など勝ち切れないレースの連続ですが、安定感は評価すべきです。

今週の見どころ(1/8~1/10)

2017年1月 6日(金)

  今週のばんえい十勝は、1月8日(日)から10日(火)の変則3日間開催です。10日(火)のメインには、4歳牝馬オープンによる、ばんえいプリンセス賞が組まれています。約1カ月前に行われた重賞・ばんえいオークスは、9→2→7番人気での決着で、3連単は60万円を超える波乱となりました。今回は同レースの再戦模様ですが、この世代の牝馬には傑出馬がいない印象だけに、再び高配当が飛び出すかもしれません。

【第21回開催1日目】
 1月8日(日)のメイン第10レースは、カシオペア特別(B1級-3組混合・18:05発走予定)。B1級8頭とB2級1頭が争います。
 唯一のB2級馬である◎ヤマノホシに注目します。今季B2級の特別戦で5戦して3着3回、4、5着1回。すべて障害はひと腰で切っている巧者です。平場戦ではテンに置かれる面もあるものの、特別戦なら主導権を握ることができます。前開催の新雪特別(1月4日・B1級-2組)で、今回のメンバー中最先着3着のアアモンドロシアと、12月17日のB2級の特別戦で1秒1差の接戦を繰り広げていることを考えても、格負け感はありません。最軽量ハンデも有利で、終いの踏ん張り次第で勝利が見えてきます。
 その○アアモンドロシアは、B1昇級後も3、3着と連続好走。前走の新雪特別でも障害はひと腰でクリアしており、以前のようなモロさがなくなりました。前走の1、2着馬が不在で引き続きの715キロなら、大崩れは考えられません。
 ▲テンカムソウは、11月21日の五稜郭特別(B1級-2・3組決勝)ではワールドピサ(新雪特別の勝ち馬)を差し切って勝利している実績馬。その後は3着が最高で、新雪特別も6着とはいえ障害のキレはよく、特別戦なら軽視はできません。
 △シンエイパワーは、五稜郭特別が3着で、その後の特別戦でも4、4着と崩れていません。前走のB1級-3組戦で4カ月ぶりの勝利を挙げ意気上がるところ。
 「障害巧者だが決め手を欠く」馬が多い組み合わせ。早めに障害を越えられれば、△アグリナデシコがまとめて差し切る場面もありそうです。

【第21回開催2日目】
 1月9日(祝・月)のメイン第10レースは、ガーネット特別(A2級-1組・18:05発走予定)
 ◎サカノテツワンは、4戦連続2着と抜群の安定感を誇ります。勝ち馬は、4走前と2走前がアサヒリュウセイ、3走前がニシキエーカンで、現A1級の実力馬と互角の勝負を繰り広げています。前走のA2級-2組戦(1月1日)は、逃げ切り寸前で、同じく勝ち味に遅いホクショウメジャーに差し切られたとはいえ、コンマ3秒差の惜敗。今回は1組の特別戦ですが、相手強化の感もなく、好勝負が望めそうです。
 ○ホクショウメジャーは、前走のA2級-2組戦(1月1日)では詰めの甘さも見せず、しぶとい脚を使って快勝。A2級の上位安定勢力で、特別戦も歓迎。うまく流れに乗れれば連勝の可能性も十分あります。
 ▲ホンベツイチバンは、元日のB1級-1組特別戦で叩き合いを制して勝利。前々走は8着でしたが、障害力を生かせる特別戦で変わり身を見せています。今回がA2昇級初戦とはいえ、近走で対戦経験のある馬も多く、得意な特別戦ということを考えても軽視はできません。
 △カツオーカンも障害力には定評があり、10月にはA2級-1組の特別戦で逃げ切り勝ちを収めています。3開催空きましたが、出てくるからには注目です。
 △ホクショウディープは、前走のA2級-1組混合戦(1月5日)が2番人気・4着でしたが、勝ち馬は前述ニシキエーカンで、2着もA1級馬と相手が強すぎました。A2級同士の戦いなら見直せるはずです。

【第21回開催3日目】
 1月10日(火)のメイン第10レースは、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:05発走予定)
 12月4日に行われた重賞・ばんえいオークス(定量670キロ)の1~9着馬が出走してきました。1着ホクトノホシ、2着ヒカルナナヒメは当時と同じ670キロ、3~9着馬と、唯一不出走だったタイキンは660キロでの出走となります。
 重量実績を重視して注目は、ばんえいオークスの勝ち馬◎ホクトノホシ。第2障害を5番手で越えると、先にクリアした4頭いずれも脚色が鈍るなか、抜群の手応えで突き抜け、段違いの強さを見せました。続くばんえいダービー、B1級-1組の特別戦では見せ場がありませんが、一気の相手強化と700キロ台の負担重量では仕方ありません。ばんえいオークスは9番人気での勝利でしたが、フロックではなかったことを証明してくれそうです。
 ばんえいオークスで掲示板に乗ったのは9、2、7、6、10番人気馬。上位人気馬のうち唯一好走したのが、2番人気で2着の○ヒカルナナヒメ。障害を先頭で越え、結果、ホクトノホシの決め手に屈したものの、3着コウシュハローヤルには、7秒0という決定的な差をつけており、ここも引き続き上位をうかがいます。
 ▲コウシュハローヤルは、ばんえいオークスで3着。障害3番手から残り30メートルでは先頭に立とうかという勢いで、見どころがありました。1、2着馬より10キロ軽いハンデを生かしてどこまで食い下がれるでしょうか。
 △フジノウンカイは、障害を2番手で越えて4着。その後も、もどかしいレースが続きますが、終いの踏ん張り次第で、前残りに警戒が必要でしょう。
 △タナボタチャンは、ばんえいオークス7着を除けば大崩れなしの近況。もともとは2歳シーズン女王決定戦・黒ユリ賞の2着馬だけに、押さえておきたいところです。

今週の見どころ(1/1~1/5)

2016年12月30日(金)

 新年のばんえい十勝は、1月1日(祝・日)から5日(木)までの連続5日間からスタート。前半3日間はデイ開催、後半2日間は薄暮開催となりますのでご注意ください(帯広競馬場の開門、発走予定時刻などについてはこちら)。2日(振・月)には、4歳以上による帯広記念、3日(火)には、明け5歳による天馬賞と二つのBG1競走も実施されます。お楽しみに。

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【第20回開催1日目】
 1月1日(祝・日)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(B1級-1組・16:40発走予定)。今開催から明け4歳馬の特別戦での減量は20キロから10キロへと変更になっています。
 ◎ホンベツイチバンは、今季、B1級の特別戦(混合戦含む)で6戦2勝、2着2回、3着1回という実績馬。4走前の射手座特別(12月5日・A2級-1・2組決勝混合)では、現A1級のアサヒリュウセイの2着に健闘しています。その後3走の平場戦では5、5、8着とはいえ、すべて障害はひと腰でクリア。今回人気になるのは、この馬と同じ近3走ですべて勝っているオレモスゴイ、同じくすべて2着のライデンティダでしょうが、ともに障害に不安があるタイプ。障害には絶対の自信を持っているこの馬の巻き返しがありそうです。
 ○ライデンティダは、今季B1級の特別戦で2戦してともに2着。4走前の十勝岳特別(12月3日・B1級-1・2組決勝)は、追走では無理をせず、第2障害ではじっくり溜めてひと腰で越えると、逃げ切り勝ちを収めたワールドピサに1秒7差まで詰め寄っています。障害は得意とはいえませんが、ゆったり流れる特別戦のペースが合う様子。ここも決め手を生かし好勝負が期待できます。
 ▲オレモスゴイは、B1昇級後、平場戦を3連勝中。前開催のB1級-1組戦(12月24日)では、障害2番手クリアから、逃げるライデンティダをあっさり捕まえているように、こちらも末脚自慢です。とはいえ今回がB1級の特別戦初挑戦なのに加え、特別戦での賞金ハンデが5キロから10キロに増える点を考慮して3番手評価です。
 △ニシノキングは、十勝岳特別の3着馬で、やや相手に恵まれたとはいえ、カトレア特別(12月19日・B1級-2・3組決勝)では逃げ切り勝ちを収めています。障害力も決め手も備えており、大きく崩れるシーンは考えにくいところ。
 B1級初戦の4頭では、△レジーナに期待。11月26日のB2級-1組特別戦ではオレモスゴイと1秒7差の好勝負をしています。

【第20回開催2日目】
 1月2日(振・月)のメイン第9レースは、重賞・第39回帯広記念(16:10発走予定)。基礎重量890キロから、今季の収得賞金120万円につき10キロ増となる別定重量戦で、オレノココロが30キロ増の920キロ、フジダイビクトリー、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマが20キロ増の910キロ、カイシンゲキが10キロ増の900キロでの出走となります。
 目移りするようなメンバーですが、◎フジダイビクトリーに注目します。過去に2度参戦したこのレースでは15年3着、16年4着ですが、ともに同じシーズンに重賞を2勝しており920キロのトップハンデ。しかし、今季も9月の岩見沢記念、10月の北見記念と重賞を2勝しているものの910キロで出走できるのは恵まれました。北見記念のあとは6、7、7着とはいえ、着順ほど悪いレースではありません。現役屈指の障害巧者で、昨季のばんえい記念の勝ち馬の貫録を見せつける場面がありそうです。
 ○コウシュハウンカイは、今季17戦して、5勝、2着5回、3着4回の堅実な走り。掲示板内を外したのは2度ありますが、北見記念は第2障害で転倒したため、前走のホワイトクリスマス賞(オープン)は最後方をついてまわっただけでレースに参加しておらず、ともに力負けとはいえません。昨年の帯広記念は10着だったものの、さらに重い1トンを課されるばんえい記念で障害2番手クリアから3着なら高重量への適性も心配なし。北見記念の上位馬が当時から50キロ増となるところ、この馬は40キロ増なのもプラス材料です。
 ▲ニュータカラコマは、今季初戦4着のあとは、10戦連続連対中(5勝、2着5回)。7月の北斗賞で、丸2年ぶりの重賞制覇も果たすなど、充実のシーズンを送っています。ばんえい記念では2年連続2着で、今年こそ雪辱するため、前哨戦のここで好走して勢いをつけたいところでしょう。
 明け6歳の△カイシンゲキは、本格的に古馬重賞路線へ参戦となった今季、出走した5つの重賞すべてで人気以上の成績を残しています。北見記念は初の850キロで、障害を越えるのに時間がかかりましたが、腰はしっかり入っており、4着でも収穫があったはず。今回はさらに重い890キロでも、早めに障害を越えられれば、決め手を生かして見せ場以上がありそう。
 ×サクラリュウは、格下A1級からの挑戦。初の重賞参戦だった8月のばんえいグランプリが10着では、常識的には厳しそう。しかし、近走では障害巧者ぶりが板につき好走を続けており、ノーマークにはできません。

【第20回開催3日目】
 1月3日(火)のメイン第10レースは、4歳シーズン三冠の最終戦・第10回天馬賞(16:40発走予定)。牡馬760キロ、牝馬740キロの定量で、明け5歳のチャンピオンを争います。
 ◎センゴクエースの三冠達成に期待します。二冠目の銀河賞(9月25日)では最大60キロ差のトップハンデながら、第2障害2番手クリアから早めに抜け出して快勝。ハンデ差のつかないここで負けるシーンは想像しにくいものがあります。今回より30キロも重い790キロでも完勝した実績があり、世代限定重賞での連勝を9に伸ばしそうです。
 ○キンメダルは、銀河賞では、センゴクエースより先に障害を越えて2着。完敗だったとはいえ、先行力と障害力を生かすこの馬らしいレースぶりでした。3歳二冠目のばんえい菊花賞でもセンゴクエースのハナを叩いて、コンマ1秒差2着と、同世代限定重賞で、同馬に冷や汗をかかせたのはキンメダルだけです。オープンクラスが相手の近走でも善戦を続けており、今回も積極策に出れば無抵抗では終わらないはずです。
 △バウンティハンターは、一冠目・柏林賞(7月3日)の2着馬。センゴクエースが不在だった3歳との混合重賞・はまなす賞(8月28日)では貫録勝ちしています。銀河賞、3走前の特別戦では障害で転倒と、時にモロさを見せますが、力さえ出し切れれば、2着争いでは互角です。
 △イノリノチカラは、重賞初挑戦だった柏林賞3着で、銀河賞では5着。メンバー中で最多の通算22勝をマークし、地力強化中です。持ち味は障害力だけに、760キロでも大崩れはしないでしょう。
 5頭いる牝馬では、クインカップ1、2着の△アスリート△シリウスに注目。先行力、決め手とそれぞれ持ち味を生かしてどこまでやれるでしょうか。

【第20回開催4日目】
 1月4日(水)のメイン第10レースは、新雪特別(B1級-2組・18:05発走予定)。12月24日のB1級-1組戦から3頭、26日のB1級-2組戦から7頭が出走してきました。
 4走前の十勝岳特別(12月3日・B1級-1・2組決勝)で、逃げ切り勝ちを収めている◎ワールドピサに注目。その後の平場戦では3着、3着、26日の2組戦も2着と勝ち切れませんが、すべて第2障害はひと腰先頭で越えており依然好調です。近3走で先着された馬はここにはおらず、障害力が生かせる特別戦へ替わることで、軸不動といえます。
 24日の1組戦は、オレモスゴイ、ライデンティダが一騎打ちを演じ、3着以下は10秒以上離されました。○カクセンキングはそのレースが昇級初戦で6着も、3着馬から3秒3差なら悪くない走り。強かった1、2着馬に加え3着馬も不在で、相手が楽になるここは楽しみです。
 ▲テンカムソウは、11月21日の五稜郭特別(B1級-2・3組決勝)ではワールドピサを差し切って勝利するなど、このクラスでは格上の存在。その後も障害では崩れていませんが、動きが重くやや精彩を欠いている印象。ペースが落ち着く特別戦で、復活なるでしょうか。
 △アアモンドロシアは、26日の2組戦では障害を越えた順番のまま3着でしたが、障害のキレも良く、B1昇級初戦でクラス通用のメドを立てました。重量増は歓迎のタイプではないものの、現状なら700キロ台の負担重量でもこなせそうです。
 26日の2組戦では7、8着だった△キタノレッドルビー△アグリナデシコはもともとは障害巧者。特別戦での前進を期待します。

【第20回開催5日目】
 1月5日(木)のメイン第10レースは、準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・A1級混合・18:05発走予定)。オープンの4頭とA1級の5頭が争います。
 ◎トレジャーハンターは、オープン昇級後が5、5、2、4着でしたが、近2走のオープン特別戦を連勝中。ともに鮮やかに逃げ切って、勝ち味の遅さを払拭しています。今開催は2日に重賞・帯広記念が組まれたこともあり、ここに一線級は不在。しかも半数以上がA1級という相手関係なら、3連勝が期待できそうです。
 ○アサヒリュウセイは、今季B2級からスタートすると、8勝を積み重ね、目下4連勝で今回がA1昇級初戦。障害、末脚ともキレにキレており、まさに絶好調といった感じです。昨季はオープン-2組戦で連対していたキャリアを考えれば、いきなり好勝負になっても不思議ありません。
 ▲ダイコクパワーは、A1へ昇級してから、勝ち切れないレース続きだったものの、前走のオッズパーク賞・ファイナルカップ(12月29日・A1級-1・2組決勝)では逃げ切って勝利。少頭数ですんなり先行でき、障害もうまく切れてと様々な条件がかみ合った印象ですが、元オープン馬の実力を示しました。ここも展開が向けば楽しみです。
 △セイコークインは、前走のホワイトクリスマス賞(12月24日・オープン)では、トレジャーハンターの3着に善戦。オープンクラスではひと押しが足りない印象も、A1級混合の今回は押さえが必要でしょう。
 ファイナルカップ5着△アオノレクサスも、障害を越えての踏ん張り次第では馬券圏内に粘り込む可能性も十分です。


今週の見どころ(12/28・12/29)

2016年12月27日(火)

 12月29日(木)のメインには、2歳シーズン二冠目・ヤングチャンピオンシップが組まれています。11月から12月にかけて5レース実施された産地別(北見、釧路、南北海道、北央、十勝)特別戦の上位2頭に出走権がある重賞で、一冠目・ナナカマド賞の1、2着馬も参戦してきました。「ばんえい甲子園」の決勝戦にご注目ください。

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【第19回開催4日目】
 12月28日(水)のメイン第10レースは、地吹雪賞(3歳以上選抜・19:05発走予定)。定量500キロ(牝馬20キロ減)でのスピード比べで、年明けに実施されるスピードスター賞の予選でもあります。
 昨年度のスピードスター賞で、鮮やかな抜け出しを決めた◎ナナノチカラに注目。その時にマークした50秒3という時計も、メンバー中では上位だけに、連覇へ向けここは負けられないところでしょう。
 ○ホクショウサスケは、昨年のこのレースの2着馬。逃げ切り圧勝したオイドンには敵いませんでしたが、混戦の2着争いを制しています。同条件で上位争いしているのが強みです。
 この条件では、前述2頭をはじめ、オイドン(12、14年スピードスター賞1着)、キタノサムライ(15年稲妻賞1着、今年10月の疾風賞1着)など決め手ある馬の活躍が目立ちます。▲ブラックニセイは初挑戦ですがこの条件に当てはまります。ハイペースに戸惑わなければ好勝負に期待でしょう。
 同条件の走破時計で、メンバー中最速なのが△フクドリ。5年前のこのレースで、雪が降っていたとはいえ46秒8というタイムはなかなか出るものではありません。昨年度のスピードスター賞の3着馬でもあり、警戒は必要でしょう。

【第19回開催5日目】
 今年最後の開催となる12月29日(木)のメイン第10レースは、2歳シーズン三冠の第2弾・第18回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・19:05発走予定)。基礎重量590キロ(牝馬20キロ減)から今季の収得賞金70万円につき10キロ増となる別定重量戦。一冠目・ナナカマド賞(10月16日)を逃げ切り圧勝したゴールデンフウジンが610キロでトップハンデ、ジェイワン、ホクショウムゲン、センショウニシキが600キロでの出走です。
 デビューから4連勝していた◎ジェイワンは、賞金別定5キロ増になってから勝ち切れなくなりましたが、特別戦に出走するようになって勢いを取り戻しています。持ち味は障害力で、12戦して7勝、2着4回、3着1回という安定感がそれを証明しているようです。青雲賞と北見産駒特別で1着、一冠目・ナナカマド賞(10月16日)2着と実績上位なのにもかかわらず、賞金別定10キロ増の600キロで出られるのは有利です。
 ナナカマド賞は、3~10着までが十勝産駒で、今年も層の厚さを感じさせます。○ミノルシャープは、ナナカマド賞の5着馬。2歳A級-1組戦では勝利まで届いていませんが、レベルの高い十勝産駒特別で、第2障害ひと腰クリアから2着というのは力がなければできません。ナナカマド賞ではゴールデンフウジンと同重量だったのが今回は20キロ差、十勝産駒特別での1着ホクショウムゲンとの5キロ差が10キロ差にひらく今回は当然上位争いできそうです。
 ▲ホクショウムゲンは、ここまでの11戦すべてで単勝1番人気に支持され、デビューから7連勝をマークしていた素質馬。十勝産駒特別ではあっさり逃げ切っているものの、4走前のナナカマド賞、3走前の2歳A級-1組戦と続けて惨敗と、障害にムラが出てきたのは懸念材料。大勝と大敗のどちらも考えられます。
 △カネサスペシャルはテンに置かれる傾向があり、勝ち切れない面が目立ちました。しかし、北央産駒特別ではあっさり逃げ切って、ナナカマド賞1着馬ゴールデンフウジンを寄せつけなかったところを見ると、重量増は歓迎のタイプと見るべきでしょう。兄姉にはカネサブラックをはじめ活躍馬がおり、大舞台で強さを見せつけるかもしれません。
 △センショウニシキは障害巧者で、南北海道産駒特別1着、2歳A級-1組戦で1勝、2着3回なら通用の余地は十分。
 ナナカマド賞馬△ゴールデンフウジンはハンデを考えて押さえまで。

今週の見どころ(12/24~12/26)

2016年12月23日(金)

 年末のばんえい十勝は、12月24日(土)~26日(月)と28日(水)、29日(木)の変則開催となります。
 25日(日)のメインには、3歳チャンピオン決定戦・ばんえいダービーが組まれています。ばんえいオークス2着馬ヒカルナナヒメは回避したものの、充実の9頭立てとなりました。日本でもっとも遅い時期に実施されるダービーにご注目ください。

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【第19回開催1日目】
 12月24日(土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン・19:05発走予定)。9日後の1月2日には重賞・帯広記念が控えているためか、6頭立てと少頭数での争いとなります。
 前開催の師走特別(12月12日・オープン)を制した◎トレジャーハンターに引き続き注目。北海道競馬記者クラブ特別2着、続く知床賞4着と、ニュータカラコマを相手に連敗していましたが、同馬不在の師走特別では鮮やかに逃げ切って勝利。近3走とも障害はひと腰先頭で越えており依然好調です。今回もニュータカラコマがおらず、ハンデを考えても負けられません。
 ○コウシュハウンカイは堅実さに磨きがかかり、今季崩れたのは北見記念8着くらいのもの。馬場や負担重量に関係なく、ほぼ毎回上位争いしています。師走特別では障害を降りた順番のまま3着でしたが、きついハンデでもトレジャーハンターとの差を徐々に詰め、崩れなかったことは地力の証といえます。
 △カイシンゲキは、師走特別では不発に終わったものの、流れに乗れればしぶとい脚を使うタイプ。展開が向けば一発の魅力十分でしょう。
 師走特別4着△オイドンも、障害のタイミング次第では侮れません。

【第19回開催2日目】
 12月25日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠のラスト・第45回ばんえいダービー(19:05発走予定)。定量730キロ(セン馬720キロ、牝馬710キロ)で3歳ナンバーワンの座を競います。
 二冠目・ばんえい菊花賞(11月6日)で5着だった◎プレザントウェーに注目します。一冠目・ばんえい大賞典(7月31日)こそ障害で苦戦(8着)しましたが、その後は障害巧者ぶりが復活。とはいえ秋口まではひと押しが足りない成績でしたが、近4走では3勝、2着1回と充実一途の近況です。2走前には、決め手に定評がある古豪キタノストロングと互角に渡り合うなど、最後までしっかり歩ける脚が備わったことが勝ち切れるようになった要因でしょう。今回の負担重量は全馬にとって未知の重量。障害力と状態の良さで主役に抜擢します。渡来心路騎手は、BG1競走で初の重賞制覇を目指します。
 ○ホクショウディープは、2歳12月のヤングチャンピオンシップを圧勝している実績馬。今季は使い出しが9月と遅くなりましたが、2勝、2着1回、3着4回とすべて馬券に絡んでいます。ばんえい菊花賞3着のあと、古馬混合の特別戦へ2度出走するチャンスがあったものの、ともに回避したのは、好調のリズムを乱さないようにとの配慮もあったかもしれません。3歳になって先行力がつき、もともと世代上位の決め手がさらに生かせるようになった印象。好位で運んでの抜け出しを期待します。
 2歳シーズンでは重賞不出走だった▲マルミゴウカイが、ばんえい大賞典を勝つと、4歳混合のはまなす賞、ばんえい菊花賞はともに2着と今季は大躍進。気性的な成長がうかがえます。前走の冬月特別(A2級-1組)では715キロでも障害ひと腰から4着と、いいムードでここへ臨めそうです。
 △ツルイテンリュウは、デビュー戦でホクショウディープと対戦し、その後も、釧路産駒特別、ヤングチャンピオンシップと両馬でワンツーを決めるなど切磋琢磨してきた関係。オッズパーク杯秋桜賞(10月2日・3歳オープン)が8番人気、ばんえい菊花賞が4番人気での勝利でしたが、今度は人気を背負う立場になりそうです。
 ばんえい大賞典2着、ばんえい菊花賞4着△キタノリュウキもスピードが生きる馬場なら侮れません。

【第19回開催3日目】
 12月26日(月)のメイン第10レースは、オリオン特別(B2級-1組・19:05発走予定)
 前開催のターコイズ特別(12月17日・B2級-1・2組決勝)で3着だった◎ヤマノホシに注目。障害を越えてからしばらくは単騎先頭だったものの失速し、後続につかまってしまうという、近走と同じようなレース内容でした。このところ障害で崩れ知らずというこの馬にとって、今開催から基礎重量が10キロ上がるのは歓迎のはず。ゴール前でのひと踏ん張りに期待したいところです。
 ターコイズ特別であっと驚く抜け出しを決めたのが○サンノハヤヒメ。8月にB2級-1組特別戦勝ちの実績はあったものの、ターコイズ特別の予選・B2級-1組戦(12月12日)で、障害ひと腰クリアから3着に差してきたことで、復活の手応えをつかんでいたのかもしれません。基礎重量が増えるのはマイナスですが、状態はよさそうなので、引き続き注目でしょう。
 ▲ヒメマルクィーンは、ヤマノホシと同じく障害巧者で詰めに課題があるタイプ。ターコイズ特別が今季初めての特別戦挑戦で、好位から流れ込んで5着でした。特別戦に実績はありませんが、向きそうな感はあるので、続けて使われる今回は前進がありそう。
 △ウメノスピードは、前開催は、B2級-1組戦(12月12日)を勝ったものの決勝のターコイズ特別は回避。10月29日の能取湖特別(B2級-1組)では第2障害で転倒しながら、大きく離れた7番手で越えると鋭く追い込んで3着。障害のタイミング次第では、クラス上位の決め手が炸裂するかもしれません。

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