7月2日(日)のメインには、4歳シーズン三冠の初戦・柏林賞が組まれています。昨年はセンゴクエースが、このレースに加え、二冠目・銀河賞、年明けの三冠目・天馬賞も勝ち、史上2頭目の4歳シーズン三冠馬に輝いています。センゴクエースは世代限定重賞6戦6勝からこのレースに臨みましたが、もう1頭のホクショウユウキ(2013年度)は柏林賞が重賞初挑戦でした。今季の4歳世代をけん引するのは、若駒の時から重賞戦線で活躍している馬なのか、それとも下級条件で徐々に力をつけてきた馬になるのか。注目の一戦です。
【第6回開催4日目】
7月1日(土)のメイン第10レースは、拓成湖特別(B1級-1・2組決勝・20:10発走予定)。
5月27日の黒岳特別(B1級-1組)で逃げ切り勝ちを収めたのはカツオーカンで、障害2番手から追ってきたホンベツイチバンがコンマ5秒差まで迫って2着。離れた障害5番手から追い込んできたフクトクが勝ち馬と4秒8差の4着でした。今回はこの3頭が有力。なかでも期待は◎フクトクです。黒岳特別、3着だった2走前のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)ともひと腰で切っていたように特別戦でも腰が入るようになり充実一途。テンに大きく置かれなければ、メンバー中上位の決め手で抜け出し、勝利をつかむでしょう。
〇ホンベツイチバン、▲カツオーカンはともに障害巧者ですが、詰めに課題があるタイプ。黒岳特別と同様、障害で大きく差をつければ、再びフクトクをしりぞけることになりそうです。
6月3日の水無月特別(B1級-2・3組決勝)で3着に好走した△シンエイパワー、3連勝中と絶好調な△スーパータイトルが続きます。
【第6回開催5日目】
7月2日(日)のメイン第10レースには、第11回柏林賞(4歳・20:10発走予定)が行われます。オープン馬マルミゴウカイの720キロから、B1級の牝馬ホクトノホシの670キロまで最大50キロのハンデ差がつきます。
注目はA2級・700キロの◎フウジンライデン。前哨戦のライラック賞(4歳オープン)では6着とはいえ障害は先頭でクリアしており悪いレースではありませんでした。前走のシルバーカップ(A2級-2組)では骨っぽい相手関係ながら、見せ場十分の4着と好走しており、長かった不振から脱出した様子。もともとはイレネー記念を勝ち、2歳シーズン・チャンピオンに輝いている実力馬。そろそろ警戒が必要でしょう。
3歳二冠馬〇マルミゴウカイは、今季2戦目の4歳決勝混合戦、3戦目のライラック賞と連勝中。世代限定戦以外はすべて回避し、ここに合わせて調整されてきました。730キロのばんえいダービーを圧勝し、ライラック賞では最大60キロ差のトップハテンデを克服していることを考えても、崩れるシーンは考えにくいところ。
ばんえいダービー、ライラック賞とも2着の▲ホクショウディープはA1級・710キロでの出走。ライラック賞でのマルミゴウカイとの3秒3差は、障害を降りた位置取りのぶんだけでしょう。世代屈指の決め手炸裂の場面もありそうです。
ライラック賞で4着の△タフガイ(B1級・690キロ)は、5月1日のすずらん賞(4歳オープン)の勝ち馬。A2・B1級決勝混合戦とゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では掲示板を外しましたが、ともに障害はひと腰で切っていました。同世代限定戦なら巻き返せそうです。
【第6回開催6日目】
7月3日(月)のメイン第10レースは、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:10発走予定)。
◎タキニシサンデーは、5月14日のカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)であわやの3着に粘ると、その後もA2級の特別戦(混合戦含む)で2、2着と堅実な走り。勝ち切れない面はありますが、同世代のしかも牝馬限定戦なら詰めの甘さも多少は解消されるはず。今季初勝利なるでしょうか。
○メムロコマチは、今季初戦のA2級-2組混合戦こそ掲示板外の6着でしたが、その後は特別戦を選んで使われ好走を続けています。平場戦では追走に苦労する面もあるものの、4着だったカーネーションカップでは先頭で障害へ仕掛けており、特別戦の流れが合うタイプ。引き続き注目です。
▲ヤマノホシも、特別戦のほうが持ち味が生かせそう。昨年11月に行われた4歳女王決定戦・クインカップ(7着)では、逃げ切り勝ちを収めたアスリートに次ぐ2番手で障害をクリアしている巧者です。流れに乗れれば末の粘り強化が見込めます。
その△アスリートはオープン格付でスタートした今季は苦戦の連続(カーネーションカップは競走除外)。待ちに待った世代限定戦で巻き返しなるでしょうか。
カーネーションカップの6着馬△ウメノスピードが押さえです。