8月27日(日)のメインには、3歳と4歳の混合重賞・はまなす賞が組まれています。重賞に再格付けされた2010年以降の過去7回では、3着以内馬は、4歳が14頭、3歳が7頭で4歳が優勢。とはいえ、単勝3番人気以内に支持された3歳はすべて馬券に絡んでおり、基本的には堅く収まるレースといえます。
【第10回開催4日目】
8月26日(土)のメイン第10レースは、アルタイル特別(B1級-2・3組決勝・20:10発走予定)。
B1級-2組予選の2着馬◎ニシノキングに注目。開幕当初は苦戦続きでしたが、徐々に障害が立て直されると、前走の予選では先行策からひと腰でクリア。もはや完調と思わせます。現状であれば、昨季後半、B1級の特別戦で勝ち負けしていた実績どおりの走りが期待できます。
4歳馬○タカラシップは、B1級-3組予選をあっさり逃げ切ってようやく今季初勝利をマーク。今年3月、古馬の特別戦へ初挑戦だった陽炎特別(B2級-1組)では730キロながらひと腰クリアから逃げ切り勝ちを収めているように、障害には絶対的な自信を持っています。特別戦へ替わるのは間違いなくプラスで、ここも勝ち負けが予想されます。
もう1頭の4歳馬▲ムサシブラザーは、3組予選の3着馬。障害で体勢を崩しかけましたが、すぐに立て直しており、腰の強さがあります。このロスが最後まで響いての敗戦でしたが、本来は障害巧者なので特別戦でも不安はありません。
2組予選の3着馬△チヨノタカラも障害巧者だけに侮れず、同5着馬△カクセンキングも近走気配は悪くありません。
【第10回開催5日目】
8月27日(日)のメイン第10レースは、第29回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:10発走予定)。オープンの4歳牡馬マルミゴウカイ・710キロからB1級の3歳牝馬コウシュハサマー・650キロまで最大60キロのハンデ差がつきます。
注目は、4歳馬◎フウジンライデン(690キロ)。前走の山鳩賞(4歳オープン)は障害で置かれたため5着とはいえ、今回も出走している4歳馬のなかでは、勝ったマルミゴウカイに次ぐ着順。柏林賞は競走除外でしたが、続く自己条件の特別戦2走とも障害ひと腰から2着にまとめていたことを考えれば状態は悪くなく、2歳チャンピオンの意地を示す場面もありそうです。
○マルミゴウカイ(710キロ)は、3歳だった昨年のこのレースで2着。先月の4歳重賞・柏林賞、山鳩賞とも楽勝で目下4連勝と好調です。今季は世代限定の、勝てそうなレースを選んで使われている印象だけに、ここも当然勝利を意識しているはずです。
3歳勢では▲カネサスペシャル(670キロ)に注目。ばんえい大賞典では今回と同じ670キロで、障害ひと腰クリアから差し切っているのは強み。8番人気での勝利でしたが、半兄カネサブラック(重賞21勝・2013年引退)もばんえい大賞典が重賞初制覇だったというのはなにかの縁かもしれません。
柏林賞2着馬△ホクショウディープ(700キロ)、ばんえい大賞典では見せ場十分の3着だった牝馬△コウシュハサマー(650キロ)も争覇圏でしょう。
【第10回開催6日目】
8月28日(月)のメイン第10レースは、中日スポーツ賞(A2級・20:10発走予定)。
前開催のデネブ特別(A2級)で2着だった◎ホクショウメジャーに注目。スローペースでうまく運べたスーパータイトル(今回は不在)に差されたとはいえ、障害ひと腰から残り20メートルまでは先頭をキープとこの馬のレースはできていました。今回は同条件でも相手が楽になっており、今度こそ逃げ切れるでしょう。
○ホンベツイチバンは、デネブ特別で4着に好走。スーパータイトル、カネゾウらが不在の今回のメンバーなら、さらにスムーズに先行できるはず。前進がありそうです。
▲カツオーカンは、今回がA2昇級初戦とはいえ、昨年10月にはA2級-1組の特別戦を制しており、むしろ実績上位。変わらず障害のキレはよく、いきなり勝ち負けが予想されます。
△メムロコマチは成績にムラがありますが、能力的にはヒケを取らないはず。A1級との混合だった前走で激走した△ダイコクパワーも押さえておきたいところです。