12月20日(日)のメインには、3歳三冠のラスト・ばんえいダービーが組まれています。過去5回で3着以内に入った15頭中11頭が1~3番人気と、上位人気馬が力を示すことが多い一戦。一冠目・ばんえい大賞典のシリウス、二冠目・ばんえい菊花賞のセンゴクエースが、2009年キタノタイショウ以来となる二冠制覇なるか。それとも違う馬が勝ち、三冠を分け合うのか。見逃せない一戦です。
なお、来週のばんえい十勝は、27日(日)~29日(火)までの変則3日間となっていますので、ご注意ください。
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【第19回開催1日目】
12月19日(土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン-1組・19:05発走予定)。
前開催の師走特別(オープン-1組)から6頭が参戦。注目は2着だったホクショウユウキでしょう。第2障害ひと腰3番手クリアから、インフィニティーを交わすと、逃げ切り勝ちを収めたトレジャーハンターに1秒0差まで迫りました。これで特別戦に限れば、9月以降、3、1、1、2着と崩れがありません。今開催から基礎重量が10キロ増えますが、現在の障害のキレなら心配なし。ハンデも有利なので、引き続き上位をうかがってきそうです。
ニュータカラコマは、11月の重賞・ドリームエイジカップ2着から1開催空けての参戦です。前々走のオータムカップ(オープン-1組)では逃げ切って完勝するなど、こちらも特別戦での安定感が目を引きます。オータムカップ時と同じく賞金別定10キロ増での出走なら、こちらも好勝負の期待が高まります。
オープン昇級初戦の師走特別をあっさり逃げ切ったトレジャーハンターは障害巧者。前走より相手が揃う今回も好走できれば、終盤戦での活躍が楽しみになりそうです。
オイドンは師走特別では1番人気にこたえられず6着。10月の北見記念で大敗してから、再び障害にムラが出てきたのが気になりますが、スムーズに越えられれば、勝ち負けは当然でしょう。
【第19回開催2日目】
12月20日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の最終戦・第44回ばんえいダービー(19:05発走予定)。定量730キロ(牝馬710キロ)で3歳ナンバーワンの座を争います。
オーブン馬センゴクエースの二冠達成に期待します。3歳二冠目のばんえい菊花賞(11月1日)では、トップハンデ720キロを課されましたが、逃げ込みを図るキンメダルを猛追し、最後に捕えてコンマ1秒差で勝利。一冠目・ばんえい大賞典が競走除外だった無念を晴らしました。前走のオープン特別は5着でしたが、今回と同じ730キロで障害に重点を置いたレースぶり。無理をさせなかったような印象もあります。ここは同世代限定で、しかも経験がある730キロでの定量戦だけに、負けるシーンは想像しにくいものがあります。
相手筆頭はもちろんキンメダル。ばんえい菊花賞惜敗後、自己条件のB1級戦で1、2、1、1着と好調キープ。しかも近2走は特別戦で、積極的な競馬からともに楽勝と充実一途です。障害は巧者ではありませんが、立て直しが上手いので、おそらく730キロもこなせそうです。
コウリキはばんえい菊花賞が3着で、前走のB1級-1組特別(12月12日)ではキンメダルから5秒9差の4着。ともに勝ち馬には完敗という内容でしたが、持ち味である長く使えるいい脚は披露しています。もう少し前で立回ることができれば、連争いに加わってくるでしょう。
コウシュハスパークは、前走こそ大敗しましたが、それまでは早めの障害クリアから好走を続けていました。もともとは明け3歳チャンピオン決定戦・イレネー記念3着の実績馬。終いの踏ん張り次第では、馬券圏内に粘り込むシーンがあるかもしれません。
4頭いる牝馬では、ばんえいオークス2着馬タキニシサンデーに注目。その後2走がともに余裕十分の逃げ切りで、体調の良さを感じさせます。
【第19回開催3日目】
12月21日(月)のメイン第10レースは、オリオン特別(A1級混合・19:05発走予定)。
A1昇級後6戦して、2勝、2着1回、4着2回と好走を続けているサクラリュウに注目。その2勝のうちの1勝が五稜郭特別(11月21日・A1級)で、3着ダイコクパワー、4着トレジャーハンター(ともに現オープン)らを従えての逃げ切りと価値ある勝利でした。前開催の冬月特別(オープン・A1級決勝混合)は4着でしたが、1、3着はオープン馬で、2着が前述のダイコクパワー(当時A1級)。その3頭がいないここは巻き返しが期待できます。
アオノレクサスは冬月特別5着で、連続連対が3で途切れたものの、相変わらず障害のキレは文句なしでした。こちらも相手関係が楽になることで、前進がありそうです。
アアモンドマツカゼは、前々走の五稜郭特別は流れに乗れず8着も、3走前のトドワラ特別(11月14日・A1・A2級決勝混合)では一騎打ちの末、サクラリュウを2着にしりぞけ勝利している実力馬。テンに置かれる面があるので勝ち味に遅いですが、展開がハマれば勝機もあるでしょう。
カンシャノココロは、トドワラ特別5着、五稜郭特別7着、冬月特別8着など結果が出ませんが、9月の4歳重賞・銀河賞で2着など能力は秘めています。アアモンドマツカゼと同型で、流れに乗れるかどうかが巻き返しへのカギです。