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今週の見どころ(12/19/~12/21)

2015年12月18日(金)

 12月20日(日)のメインには、3歳三冠のラスト・ばんえいダービーが組まれています。過去5回で3着以内に入った15頭中11頭が1~3番人気と、上位人気馬が力を示すことが多い一戦。一冠目・ばんえい大賞典のシリウス、二冠目・ばんえい菊花賞のセンゴクエースが、2009年キタノタイショウ以来となる二冠制覇なるか。それとも違う馬が勝ち、三冠を分け合うのか。見逃せない一戦です。
 なお、来週のばんえい十勝は、27日(日)~29日(火)までの変則3日間となっていますので、ご注意ください。

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【第19回開催1日目】
 12月19日(土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン-1組・19:05発走予定)
 前開催の師走特別(オープン-1組)から6頭が参戦。注目は2着だったホクショウユウキでしょう。第2障害ひと腰3番手クリアから、インフィニティーを交わすと、逃げ切り勝ちを収めたトレジャーハンターに1秒0差まで迫りました。これで特別戦に限れば、9月以降、3、1、1、2着と崩れがありません。今開催から基礎重量が10キロ増えますが、現在の障害のキレなら心配なし。ハンデも有利なので、引き続き上位をうかがってきそうです。
 ニュータカラコマは、11月の重賞・ドリームエイジカップ2着から1開催空けての参戦です。前々走のオータムカップ(オープン-1組)では逃げ切って完勝するなど、こちらも特別戦での安定感が目を引きます。オータムカップ時と同じく賞金別定10キロ増での出走なら、こちらも好勝負の期待が高まります。
 オープン昇級初戦の師走特別をあっさり逃げ切ったトレジャーハンターは障害巧者。前走より相手が揃う今回も好走できれば、終盤戦での活躍が楽しみになりそうです。
 オイドンは師走特別では1番人気にこたえられず6着。10月の北見記念で大敗してから、再び障害にムラが出てきたのが気になりますが、スムーズに越えられれば、勝ち負けは当然でしょう。

【第19回開催2日目】
 12月20日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の最終戦・第44回ばんえいダービー(19:05発走予定)。定量730キロ(牝馬710キロ)で3歳ナンバーワンの座を争います。
 オーブン馬センゴクエースの二冠達成に期待します。3歳二冠目のばんえい菊花賞(11月1日)では、トップハンデ720キロを課されましたが、逃げ込みを図るキンメダルを猛追し、最後に捕えてコンマ1秒差で勝利。一冠目・ばんえい大賞典が競走除外だった無念を晴らしました。前走のオープン特別は5着でしたが、今回と同じ730キロで障害に重点を置いたレースぶり。無理をさせなかったような印象もあります。ここは同世代限定で、しかも経験がある730キロでの定量戦だけに、負けるシーンは想像しにくいものがあります。
 相手筆頭はもちろんキンメダル。ばんえい菊花賞惜敗後、自己条件のB1級戦で1、2、1、1着と好調キープ。しかも近2走は特別戦で、積極的な競馬からともに楽勝と充実一途です。障害は巧者ではありませんが、立て直しが上手いので、おそらく730キロもこなせそうです。
 コウリキはばんえい菊花賞が3着で、前走のB1級-1組特別(12月12日)ではキンメダルから5秒9差の4着。ともに勝ち馬には完敗という内容でしたが、持ち味である長く使えるいい脚は披露しています。もう少し前で立回ることができれば、連争いに加わってくるでしょう。
 コウシュハスパークは、前走こそ大敗しましたが、それまでは早めの障害クリアから好走を続けていました。もともとは明け3歳チャンピオン決定戦・イレネー記念3着の実績馬。終いの踏ん張り次第では、馬券圏内に粘り込むシーンがあるかもしれません。
 4頭いる牝馬では、ばんえいオークス2着馬タキニシサンデーに注目。その後2走がともに余裕十分の逃げ切りで、体調の良さを感じさせます。

【第19回開催3日目】
 12月21日(月)のメイン第10レースは、オリオン特別(A1級混合・19:05発走予定)
 A1昇級後6戦して、2勝、2着1回、4着2回と好走を続けているサクラリュウに注目。その2勝のうちの1勝が五稜郭特別(11月21日・A1級)で、3着ダイコクパワー、4着トレジャーハンター(ともに現オープン)らを従えての逃げ切りと価値ある勝利でした。前開催の冬月特別(オープン・A1級決勝混合)は4着でしたが、1、3着はオープン馬で、2着が前述のダイコクパワー(当時A1級)。その3頭がいないここは巻き返しが期待できます。
 アオノレクサスは冬月特別5着で、連続連対が3で途切れたものの、相変わらず障害のキレは文句なしでした。こちらも相手関係が楽になることで、前進がありそうです。
 アアモンドマツカゼは、前々走の五稜郭特別は流れに乗れず8着も、3走前のトドワラ特別(11月14日・A1・A2級決勝混合)では一騎打ちの末、サクラリュウを2着にしりぞけ勝利している実力馬。テンに置かれる面があるので勝ち味に遅いですが、展開がハマれば勝機もあるでしょう。
 カンシャノココロは、トドワラ特別5着、五稜郭特別7着、冬月特別8着など結果が出ませんが、9月の4歳重賞・銀河賞で2着など能力は秘めています。アアモンドマツカゼと同型で、流れに乗れるかどうかが巻き返しへのカギです。

今週の見どころ(12/12~12/14)

2015年12月11日(金)

 12月14日(月)のメインには、4歳以上牝馬による準重賞・レディースカップが組まれています。昨年のこのレースの覇者ニシキエース、古馬牝馬限定では唯一の重賞・ヒロインズカップ(今年1月25日)を制したクインフェスタ、同2着ダイリンビューティなどが昨季限りで引退。大きく勢力図が変わった今季の古馬牝馬勢ですが、今回の出走馬のなかから、女傑と呼ばれるような存在が出てくることを期待したいところです。

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【第18回開催4日目】
 12月12日(土)のメイン第10レースは、カトレア特別(B1級-1組・19:05発走予定)
 3歳馬キンメダルに注目します。B1へ昇級し平場戦1、2着から挑んだ前開催の暑寒別岳特別(11月28日・B1級-1・2組決勝)を逃げ切り楽勝と、このクラスでは底を見せていません。ここで4着以内に入れば、次開催から早くもA2昇級となりますが、ぜひとも勝って決めたいところでしょう。
 ファイトガールは暑寒別岳特別が3着。強力な同型キンメダルに障害を先に越えられたものの、馬券圏内には踏みとどまりました。今回、逆にこちらが逃げる展開になれば、前走とは違った結果もありそうです。
 オメガグレートは、9月12日の長月特別(B1級-1組)でシンザンボーイ(現A2級)を完封した実力の持ち主。その後は勝ちきれないレース続きですが、流れひとつで勝利も望めそう。
 障害さえまともなら、決め手自慢の最軽量牝馬アサヒメイゲツの一発があるかもしれません。

【第18回開催5日目】
 12月13日(日)のメイン第10レースは、冬月特別(オープン・A1級決勝混合・19:05発走予定)。オープン-2組混合(12月6日)、A1級混合(5日)の両予選上位馬による一戦です。
 注目は、A1級混合予選の勝ち馬サクラリュウ。前々走の五稜郭特別(A1級)から2連勝中です。ともに逃げ切りで、2着とのタイム差は3秒1、2秒6ながら完勝といえるもの。今回はオープン混合で相手強化となりますが、障害力を生かしてどこまでやれるか楽しみです。
 ダイコクパワーはA1級混合予選の5着馬。サクラリュウとは5戦連続で対戦して2度先着しています。先行力がつき、以前のような追い込み一手という印象は薄れたものの、大崩れがなくなり、成長がうかがえます。
 アオノレクサスは、A1級混合予選では残り20メートルまではサクラリュウに食らいついて2着。障害巧者なので特別戦へ替わるのも悪くありません。
 オープン-2組混合予選勢では、2着ハクタイホウに期待します。逃げ切り勝ちを収めたショウチシマシタ(今回は回避)をコンマ5秒差まで追い詰めての惜敗。これで3戦連続2着と勝ちきれませんが、障害を越えるタイミング次第では白星ゲットの可能性も十分でしょう。

【第18回開催6日目】
 12月14日(月)のメイン第10レースは、準重賞・レディースカップ(4歳以上牝馬選抜・19:05発走予定)。4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の各世代の通算収得賞金上位各2頭を選抜し争います。
 5歳のナナノチカラに注目。昨年のこのレース4着馬で、今年1月の重賞・ヒロインズカップが3着。3月の重賞・ポプラ賞(4歳・5歳混合)では第2障害2番手クリアから圧勝しています。その後休養入りし、7カ月ぶりの前走を叩かれ気配アップは間違いのないところ。狙いは年明け1月24日のヒロインズカップでしょうが、本番へ向け収穫のあるレースにしたいところでしょう。
 同じく5歳のセイコークインは、ヒロインズカップ4着でポプラ賞2着。今季、オープン-2組で好走を続けており、牝馬のなかで実力上位は確か。決め手比べではナナノチカラに分がありそうですが、先行力を生かす積極的な競馬で、勝機をうかがいます。
 11月8日に行われた4歳牝馬重賞・クインカップ1、2着馬も有力。逃げ切り勝ちを収めたフェアリードールは8月下旬以降、7戦連続3着以内と好調を持続しています。クインカップでは追い込み届かずコンマ7秒差2着のキサラキクは、ハンデ差を考えれば負けて強しといえそう。クインカップ時と比べ負担重量では、フェアリードールが20キロ増なのに対し、キサラキクは据え置きになることが、結果にどう影響するか。
 7歳のアアモンドマツカゼは、5月のカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)で接戦をモノにして勝利。同レースでセイコークイン(5着)、キサラキク(9着)らを破っており、再び年長馬の意地を見せる場面があるかもしれません。

今週の見どころ(12/5~12/7)

2015年12月 4日(金)

 先週まで5週にわたり2歳の産地限定特別戦が実施され、各レースの上位2頭が2歳シーズン三冠の第2弾・ヤングチャンピオンシップ(12月28日)への出走権を獲得しました。三冠初戦・ナナカマド賞を制したフウジンライデンも南北海道産駒特別(11月22日)を勝ち上がっており、今月末に控える本番が楽しみです。

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【第18回開催1日目】
 12月5日(土)のメイン第10レースは、射手座特別(B2級-1組・19:05発走予定)
 出走10頭すべてが賞金別定5キロ増という好調馬揃いの一戦ですが、なかでも期待はキクノカンターレ。10月26日の端野峠特別(B1級-1組混合)ではB1級と格上位で1番人気のフェアリードールとの一騎打ちの末、コンマ9秒差2着に好走しています。そのフェアリードールはB2級特別で5戦2勝、2、3、4着各1回という実績馬でした。同馬がいない今回、好勝負はまず間違いのないところです。
 オレモスゴイは前走のB2級-1・2組決勝戦(11月29日)では人気に応えられず4着だったものの、今季14戦して9勝、2、3着1回という堅実な走りを披露しています。唯一、掲示板に載れなかったのがB2級-1組特別戦(6月20日)だったのは気になりますが、当時と比べ戦いやすいメンバー構成になっているので、当然勝ち負けが期待されます。
 センショウレディーは、端野峠特別が6着で、前走のB2級-1・2組決勝戦(11月29日)では最下位の10着。ともに見せ場がなかったものの、テンに置かれる面があるので、力負けとは言い切れません。スムーズに流れに乗れれば、末脚を生かしての台頭があるかもしれません。
 3歳牝馬メムロコマチは前走の重賞・ばんえいオークスで追い込んで3着。今回がB2昇級初戦で、いきなりの特別挑戦ですが、負担重量の665キロは前走より5キロ軽いので心配なし。相手関係は未知数ですが、好走できれば今後へ楽しみが広がりそうです。
 同じくB2昇級初戦のキタノオージャは、近2走の勝ちっぷりが秀逸。メンバー強化のここでも決め手が通用するか、注目の1頭といえます。

【第18回開催2日目】
 12月6日(日)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(A2級-1組・19:05発走予定)
 前日のメイン同様、こちらも好調馬の揃った一戦。ひとまず中心視したいのは、前開催のピヤシリ特別(A2級-1・2組決勝混合)の勝ち馬シンザンボーイです。降雪のなかのレースでしたがテンに遅い面も見せず、楽に逃がすとしぶといアオノレクサスをあっさり捕えて突き放したレースぶりは圧巻でした。今回は前走よりも馬場が落ち着きそうなのもプラスで、連勝を狙います。
 4歳牝馬重賞・クインカップ(11月8日)の3、4着馬が相手でしょう。3着センゴクイチは障害巧者。前走の暑寒別岳特別(B1級-1・2組決勝)でも障害をすんなり抜けて2着と安定したレースぶりが光ります。アアモンドセブンはクインカップでは障害を2番手で越えながら4着も、軽めの馬場で決め手の差が出ただけでしょう。特別戦でも腰が入るようになって成長がうかがえます。
 ゴールデンフジは、A2昇級初戦の前走こそ9着と大敗しましたが、2戦目で変わり身がありそう。前々走の釧路湿原特別(B1級-1・2組決勝混合)では逃げ切って、シンザンボーイの追撃を振り切っていることを考えても、差はありません。

【第18回開催3日目】
 12月7日(月)のメイン第10レースは、師走特別(オープン-1組・19:05発走予定)
 前開催の重賞・ドリームエイジカップ(11月22日)から5頭が出走していますが、4着ホクショウユウキが最有力。10月以降の近4戦のうち、特別戦では2戦2勝の好成績。賞金別定重量の加増が5キロしかないのも有利で、スピードを生かして特別戦出走機会3連勝も十分でしょう。
 また、前開催の知床賞(11月23日・オープン)からは2頭が参戦。筆頭格はオイドンでしょう。北見記念10着大敗後の前々走・オータムカップ(オープン-1組)で3着と巻き返すと、知床賞では、逃げ粘るハクタイホウを差し切って1着と、特別戦での安定感は抜群です。
 インフィニティーは、ドリームエイジカップでは障害で苦戦し7着。とはいえ、もともとは障害巧者だけに、負担重量が軽くなるここで、手こずるとは考えにくいです。ハンデも有利なだけに巻き返してくるでしょう。

今週の見どころ(11/28~11/30)

2015年11月27日(金)

 今週の開催からレースの発走時刻が変更。第1レースが14:15、メイン第10レースが19:05で、最終第11レースが19:40と繰り上がっての実施となりますのでご注意ください(詳細はこちら)。
 11月28日(日)のメインには、3歳女王を決める一戦・ばんえいオークスが組まれています。2歳シーズン女王シリウスが貫録を示すのか、その他の馬の躍進はあるのか。注目の一戦です。

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【第17回開催4日目】
 11月28日(土)のメイン第10レースは、暑寒別岳特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B1級-1組(11月23日)、B1級-2組(21日)の両予選上位馬による一戦ですが、回避馬が相次ぎ7頭立て。
 B1級-1組予選2着キンメダルに注目します。第2障害ほぼ同時に先頭で降りたセンゴクイチに競り負けたものの、ハンデ差を考えれば上々のレースぶりでした。今回は前走より20キロ増の695キロですが、3走前の3歳重賞・ばんえい菊花賞では700キロでひと腰クリアから2着と、障害が安定している今なら逃げ切りへの期待が高まります。
 B1級-1組予選1着センゴクイチが相手筆頭。前走から30キロ増となり、キンメダルとのハンデ差が縮まるのは不利ですが、障害巧者だけに685キロは苦にしないはず。
 B1級-2組予選勢では、4着ホンベツイチバン、5着コサカコブラの特別戦での変わり身に警戒が必要です。

【第17回開催5日目】
 11月29日(日)のメイン第10レースは、第40回ばんえいオークス(19:05発走予定)。定量670キロで3歳牝馬ナンバーワンの座を競います。
 今年2月の黒ユリ賞を制し、2歳シーズン女王に輝いたシリウスが最有力でしょう。今季も7月に重賞・ばんえい大賞典を勝ち、牡馬相手でも実力を示しています。過去1年間、同世代限定の重賞・特別戦では第2障害を3番手以内で越えたときは必ず勝利。ここも障害さえ早めに抜けられれば、抜群の決め手で決着をつけてしまいそうです。
 黒ユリ賞2着のメムロコマチは、10月5日のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)を勝利し、シリウス(4着)に先着。11月の重賞・ばんえい菊花賞では、今回と同じ670キロで第2障害ひと腰2番手クリアから4着に善戦しています。障害でシリウスを引き離すことができれば、勝機があるかもしれません。
 タキニシサンデーは、黒ユリ賞3着を含め、2歳時から同世代の牝馬限定戦では一度も3着以内を外していません。勝ちきれない面はありますが、押さえには必要でしょう。
 黒ユリ賞4着サンノハヤヒメ、同9着ワタシハサクランボ、同10着ホクショウモモらは、近走B4級で堅実駆けという近況。流れ次第では連争いに加わってくるかもしれません。

 この日の第9レースには、北央産駒特別(2歳産地限定・18:25発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第5弾で、空知、上川、留萌、宗谷管内産馬の限定戦です。
 出走全馬が特別戦初挑戦ですが、格付的にスーパータイホウが中心。前走の2歳B級-1組戦(11月7日)を逃げ切って、ここにも出走しているココー(3着)を完封しています。9月には2歳A級-2組戦で、のちのナナカマド賞2着馬サクラダイチにゴール手前10メートルまで食い下がるなど、今回のメンバーなら実力が一枚上です。
 ココーも有力。決め手に乏しい面はありますが、2歳A級-2組で連対した実績は侮れません。
 アグリモエは2歳C級とはいえ4戦連続連対の勢いが魅力。半姉のアグリローズ、アグリナデシコはともに北央産駒特別を制しており、ここ一番で血が騒ぐかもしれません。

【第17回開催6日目】
 11月30日(月)のメイン第10レースは、ピヤシリ特別(A2級-1・2組決勝混合・19:05発走予定)。A2級-1組(11月22日)、A2級-2組混合(23日)の両予選上位馬による一戦です。
 A2級-2組混合予選で今季初勝利を挙げたアオノレクサスに期待します。詰めの甘さも見せない逃げ切り完勝で、メンバー中で唯一のA1級馬として存在感ある走りを披露しました。今回もA1級はこの馬だけで、引き続き相手関係が有利。障害には自信を持っているので、特別戦へ替わるのもマイナスにはなりません。連勝のチャンスといえそうです。
 A2級-2組混合予選では追い上げ届かず2着ヤマノウンカイ、3着アアモンドヤマトは、アオノレクサスを楽に逃がさないため、早めの仕掛けでプレッシャーをかけたいところ。逆転を目指します。
 A2級-1組予選勢では1番人気で3着シンザンボーイに注目。前走が昇級初戦でしたが、障害もスムーズでクラスの壁を感じさせない走りでした。

今週の見どころ(11/21~11/23)

2015年11月20日(金)

 11月22日(日)のメインには、重賞・ドリームエイジカップが組まれています。4歳・5歳・6歳・7歳・8歳以上の各世代から通算収得賞金順で上位の各2頭が出走。第1回からの過去5回では、キャリア豊富な8歳以上が3勝、2着3回、3着2回の好成績ですが、減量がある4歳も2着1回、3着2回と上位に食い込んでいます。

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【第17回開催1日目】
 11月21日(土)のメイン第10レースは、五稜郭特別(A1級・20:10発走予定)
 2開催前の能取湖特別(10月24日・A1級)を制しているダイコクパワーに注目します。続く近2走は降雨のため軽めの馬場状態。決め手勝負のこの馬にとっては厳しい流れでしたが、それでもA1級平場戦2着、前開催のトドワラ特別(A1・A2級決勝混合)3着と崩れなかったのは成長の証でしょう。本走路のヒーティング稼働2週目なら馬場も重くなるはずで、展開が緩くなれば、前走で崩れた障害も立て直してくるでしょう。巻き返しに期待します。
 能取湖特別2着のトレジャーハンターは、トドワラ特別では7着。第2障害は2番手で越えたものの、後続にどんどん抜かされてしまい、1番人気にこたえることができませんでした。こちらも軽めの馬場に泣いた印象。馬場さえ回復すれば、今季A1級特別(混合戦含む)4勝の実力を見せつける場面がありそうです。
 サクラリュウは、A1昇級初戦の能取湖特別こそ障害で崩れ6着も、トドワラ特別ではひと腰先頭クリアから2着に踏ん張りました。軽馬場の恩恵はあったかもしれませんが、クラス慣れを感じさせる走り。引き続きの735キロなら上位争いできそうです。
 カンシャノココロは能取湖特別が3着で、トドワラ特別が5着。初の730キロだった前走も障害はふた腰でまとめており、安定したレースぶりが光ります。

【第17回開催2日目】
 11月22日(日)のメイン第10レースは、重賞・第6回ドリームエイジカップ(4歳以上選抜・20:10発走予定)
 北斗賞、ばんえいグランプリと今季重賞2勝のフジダイビクトリーに注目。前々走の北見記念(10月25日)では最大30キロ差のトップハンデで、珍しく障害で苦戦したものの4着と崩れず。前開催のオータムカップ(オープン-1組)は、ニュータカラコマが1分36秒0のハイタイムで逃げ切ったスピード競馬にも対応し2着と、レースぶりに幅が出て成長がうかがえます。今回もトップハンデですが、牡馬の間では最大20キロ差なら勝機も十分といえます。
 北見記念では7着だったニュータカラコマは、負担重量が110キロも軽くなった前走オータムカップで巻き返しに成功。今回は重賞ですが、前走から10キロ重くなるだけなら、心配なし。フジダイビクトリーを寄せつけなかった前走の再現もありそうです。
 インフィニティーは昨季の初勝利がこのドリームエイジカップでした。今季もここまで未勝利ですが、障害も安定しており、「そろそろ」という感もあります。
 北見記念では5着とはいえ見せ場のなかったホクショウユウキは、続く前走のオープン-2組特別をあっさり逃げ切って、リズムを取り戻しています。
 北見記念6着、オータムカップ7着のオレノココロは、障害さえまともなら、上位進出が見込めます。

 この日の第9レースには、南北海道産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第4弾で、石狩、後志、渡島、檜山、胆振、日高管内及び北海道外産馬の限定戦です。
 2歳シーズン一冠目・ナナカマド賞(10月12日)を制したフウジンライデンのみ賞金別定重量の加増があり、他馬より15キロ(牝馬とは35キロ)重い負担重量での出走です。とはいえ、その他9頭の前走が2歳B級かC級ということを考えれば、逆にこれくらいのハンデ差は克服して当然。ヤングチャンピオンシップでの二冠制覇へ向け、内容、結果とも問われるレースといえるでしょう。
 格付で言えば、前走が2歳B級-1組戦だった牝馬ライデンハートが2番手。フウジンライデンと同じカゲシュウホー産駒で、8月に行われた白菊賞(2歳牝馬オープン)で僅差の5着があります。

【第17回開催3日目】
 11月23日(祝・月)のメイン第10レースは、知床賞(オープン・20:10発走予定)
 通算収得賞金上位馬が、前日の重賞・ドリームエイジカップへまわったため、やや寂しいメンバー構成となりました。前開催のオータムカップ(オープン-1組)からは3頭が参戦していますが、なかでも注目は4着だったショウチシマシタ。ニュータカラコマに逃げ切りを許し、フジダイビクトリー、オイドンには差されましたが、ゴール寸前まで2番手をキープと見せ場がありました。今回と同じく重賞の裏オープン戦だった前々走の十勝岳特別(10月31日)では、楽々と逃げ切っており、勝機十分でしょう。
 オイドンはオータムカップでは、ゴール寸前でショウチシマシタを捕えて3着。前々走の重賞・北見記念では見せ場なく敗れました(10着)が、立て直され、決め手を生かしたこの馬らしいレースができました。今回は前走と同様、賞金別定の増量が20キロですが、最大40キロ差のトップハンデになるのがやや心配。とはいえ、実力を考えれば、あっさり勝っても不思議ありません。
 前開催はオープン-2組の北海道競馬記者クラブ特別に出走し、2、3着のハクタイホウセイコークインにもチャンスがありそう。特にセイコークインは紅一点でハンデが有利。マイペースで先行できれば、そのまま押し切って古馬オープン特別初勝利の可能性もありそうです。

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