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今週の見どころ(11/28~11/30)

2015年11月27日(金)

 今週の開催からレースの発走時刻が変更。第1レースが14:15、メイン第10レースが19:05で、最終第11レースが19:40と繰り上がっての実施となりますのでご注意ください(詳細はこちら)。
 11月28日(日)のメインには、3歳女王を決める一戦・ばんえいオークスが組まれています。2歳シーズン女王シリウスが貫録を示すのか、その他の馬の躍進はあるのか。注目の一戦です。

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【第17回開催4日目】
 11月28日(土)のメイン第10レースは、暑寒別岳特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B1級-1組(11月23日)、B1級-2組(21日)の両予選上位馬による一戦ですが、回避馬が相次ぎ7頭立て。
 B1級-1組予選2着キンメダルに注目します。第2障害ほぼ同時に先頭で降りたセンゴクイチに競り負けたものの、ハンデ差を考えれば上々のレースぶりでした。今回は前走より20キロ増の695キロですが、3走前の3歳重賞・ばんえい菊花賞では700キロでひと腰クリアから2着と、障害が安定している今なら逃げ切りへの期待が高まります。
 B1級-1組予選1着センゴクイチが相手筆頭。前走から30キロ増となり、キンメダルとのハンデ差が縮まるのは不利ですが、障害巧者だけに685キロは苦にしないはず。
 B1級-2組予選勢では、4着ホンベツイチバン、5着コサカコブラの特別戦での変わり身に警戒が必要です。

【第17回開催5日目】
 11月29日(日)のメイン第10レースは、第40回ばんえいオークス(19:05発走予定)。定量670キロで3歳牝馬ナンバーワンの座を競います。
 今年2月の黒ユリ賞を制し、2歳シーズン女王に輝いたシリウスが最有力でしょう。今季も7月に重賞・ばんえい大賞典を勝ち、牡馬相手でも実力を示しています。過去1年間、同世代限定の重賞・特別戦では第2障害を3番手以内で越えたときは必ず勝利。ここも障害さえ早めに抜けられれば、抜群の決め手で決着をつけてしまいそうです。
 黒ユリ賞2着のメムロコマチは、10月5日のオッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン)を勝利し、シリウス(4着)に先着。11月の重賞・ばんえい菊花賞では、今回と同じ670キロで第2障害ひと腰2番手クリアから4着に善戦しています。障害でシリウスを引き離すことができれば、勝機があるかもしれません。
 タキニシサンデーは、黒ユリ賞3着を含め、2歳時から同世代の牝馬限定戦では一度も3着以内を外していません。勝ちきれない面はありますが、押さえには必要でしょう。
 黒ユリ賞4着サンノハヤヒメ、同9着ワタシハサクランボ、同10着ホクショウモモらは、近走B4級で堅実駆けという近況。流れ次第では連争いに加わってくるかもしれません。

 この日の第9レースには、北央産駒特別(2歳産地限定・18:25発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第5弾で、空知、上川、留萌、宗谷管内産馬の限定戦です。
 出走全馬が特別戦初挑戦ですが、格付的にスーパータイホウが中心。前走の2歳B級-1組戦(11月7日)を逃げ切って、ここにも出走しているココー(3着)を完封しています。9月には2歳A級-2組戦で、のちのナナカマド賞2着馬サクラダイチにゴール手前10メートルまで食い下がるなど、今回のメンバーなら実力が一枚上です。
 ココーも有力。決め手に乏しい面はありますが、2歳A級-2組で連対した実績は侮れません。
 アグリモエは2歳C級とはいえ4戦連続連対の勢いが魅力。半姉のアグリローズ、アグリナデシコはともに北央産駒特別を制しており、ここ一番で血が騒ぐかもしれません。

【第17回開催6日目】
 11月30日(月)のメイン第10レースは、ピヤシリ特別(A2級-1・2組決勝混合・19:05発走予定)。A2級-1組(11月22日)、A2級-2組混合(23日)の両予選上位馬による一戦です。
 A2級-2組混合予選で今季初勝利を挙げたアオノレクサスに期待します。詰めの甘さも見せない逃げ切り完勝で、メンバー中で唯一のA1級馬として存在感ある走りを披露しました。今回もA1級はこの馬だけで、引き続き相手関係が有利。障害には自信を持っているので、特別戦へ替わるのもマイナスにはなりません。連勝のチャンスといえそうです。
 A2級-2組混合予選では追い上げ届かず2着ヤマノウンカイ、3着アアモンドヤマトは、アオノレクサスを楽に逃がさないため、早めの仕掛けでプレッシャーをかけたいところ。逆転を目指します。
 A2級-1組予選勢では1番人気で3着シンザンボーイに注目。前走が昇級初戦でしたが、障害もスムーズでクラスの壁を感じさせない走りでした。

今週の見どころ(11/21~11/23)

2015年11月20日(金)

 11月22日(日)のメインには、重賞・ドリームエイジカップが組まれています。4歳・5歳・6歳・7歳・8歳以上の各世代から通算収得賞金順で上位の各2頭が出走。第1回からの過去5回では、キャリア豊富な8歳以上が3勝、2着3回、3着2回の好成績ですが、減量がある4歳も2着1回、3着2回と上位に食い込んでいます。

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【第17回開催1日目】
 11月21日(土)のメイン第10レースは、五稜郭特別(A1級・20:10発走予定)
 2開催前の能取湖特別(10月24日・A1級)を制しているダイコクパワーに注目します。続く近2走は降雨のため軽めの馬場状態。決め手勝負のこの馬にとっては厳しい流れでしたが、それでもA1級平場戦2着、前開催のトドワラ特別(A1・A2級決勝混合)3着と崩れなかったのは成長の証でしょう。本走路のヒーティング稼働2週目なら馬場も重くなるはずで、展開が緩くなれば、前走で崩れた障害も立て直してくるでしょう。巻き返しに期待します。
 能取湖特別2着のトレジャーハンターは、トドワラ特別では7着。第2障害は2番手で越えたものの、後続にどんどん抜かされてしまい、1番人気にこたえることができませんでした。こちらも軽めの馬場に泣いた印象。馬場さえ回復すれば、今季A1級特別(混合戦含む)4勝の実力を見せつける場面がありそうです。
 サクラリュウは、A1昇級初戦の能取湖特別こそ障害で崩れ6着も、トドワラ特別ではひと腰先頭クリアから2着に踏ん張りました。軽馬場の恩恵はあったかもしれませんが、クラス慣れを感じさせる走り。引き続きの735キロなら上位争いできそうです。
 カンシャノココロは能取湖特別が3着で、トドワラ特別が5着。初の730キロだった前走も障害はふた腰でまとめており、安定したレースぶりが光ります。

【第17回開催2日目】
 11月22日(日)のメイン第10レースは、重賞・第6回ドリームエイジカップ(4歳以上選抜・20:10発走予定)
 北斗賞、ばんえいグランプリと今季重賞2勝のフジダイビクトリーに注目。前々走の北見記念(10月25日)では最大30キロ差のトップハンデで、珍しく障害で苦戦したものの4着と崩れず。前開催のオータムカップ(オープン-1組)は、ニュータカラコマが1分36秒0のハイタイムで逃げ切ったスピード競馬にも対応し2着と、レースぶりに幅が出て成長がうかがえます。今回もトップハンデですが、牡馬の間では最大20キロ差なら勝機も十分といえます。
 北見記念では7着だったニュータカラコマは、負担重量が110キロも軽くなった前走オータムカップで巻き返しに成功。今回は重賞ですが、前走から10キロ重くなるだけなら、心配なし。フジダイビクトリーを寄せつけなかった前走の再現もありそうです。
 インフィニティーは昨季の初勝利がこのドリームエイジカップでした。今季もここまで未勝利ですが、障害も安定しており、「そろそろ」という感もあります。
 北見記念では5着とはいえ見せ場のなかったホクショウユウキは、続く前走のオープン-2組特別をあっさり逃げ切って、リズムを取り戻しています。
 北見記念6着、オータムカップ7着のオレノココロは、障害さえまともなら、上位進出が見込めます。

 この日の第9レースには、南北海道産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第4弾で、石狩、後志、渡島、檜山、胆振、日高管内及び北海道外産馬の限定戦です。
 2歳シーズン一冠目・ナナカマド賞(10月12日)を制したフウジンライデンのみ賞金別定重量の加増があり、他馬より15キロ(牝馬とは35キロ)重い負担重量での出走です。とはいえ、その他9頭の前走が2歳B級かC級ということを考えれば、逆にこれくらいのハンデ差は克服して当然。ヤングチャンピオンシップでの二冠制覇へ向け、内容、結果とも問われるレースといえるでしょう。
 格付で言えば、前走が2歳B級-1組戦だった牝馬ライデンハートが2番手。フウジンライデンと同じカゲシュウホー産駒で、8月に行われた白菊賞(2歳牝馬オープン)で僅差の5着があります。

【第17回開催3日目】
 11月23日(祝・月)のメイン第10レースは、知床賞(オープン・20:10発走予定)
 通算収得賞金上位馬が、前日の重賞・ドリームエイジカップへまわったため、やや寂しいメンバー構成となりました。前開催のオータムカップ(オープン-1組)からは3頭が参戦していますが、なかでも注目は4着だったショウチシマシタ。ニュータカラコマに逃げ切りを許し、フジダイビクトリー、オイドンには差されましたが、ゴール寸前まで2番手をキープと見せ場がありました。今回と同じく重賞の裏オープン戦だった前々走の十勝岳特別(10月31日)では、楽々と逃げ切っており、勝機十分でしょう。
 オイドンはオータムカップでは、ゴール寸前でショウチシマシタを捕えて3着。前々走の重賞・北見記念では見せ場なく敗れました(10着)が、立て直され、決め手を生かしたこの馬らしいレースができました。今回は前走と同様、賞金別定の増量が20キロですが、最大40キロ差のトップハンデになるのがやや心配。とはいえ、実力を考えれば、あっさり勝っても不思議ありません。
 前開催はオープン-2組の北海道競馬記者クラブ特別に出走し、2、3着のハクタイホウセイコークインにもチャンスがありそう。特にセイコークインは紅一点でハンデが有利。マイペースで先行できれば、そのまま押し切って古馬オープン特別初勝利の可能性もありそうです。

今週の見どころ(11/14~11/16)

2015年11月13日(金)

 11月8日(日)に行われた4歳牝馬重賞・クインカップは、フェアリードールがキサラキクとの競り合いを制し、重賞初制覇を飾りました。来年1月24日に実施予定の重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬)へも出走があれば、注目を集めそうです。
 なお、今週の開催から本走路のヒーティングが稼動。次週からはゴール前の砂障害は撤去されます。

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【第16回開催4日目】
 11月14日(土)のメイン第10レースは、トドワラ特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級(11月9日)、A2級-1組(8日)の両予選上位馬による一戦です。
 好調馬揃いですが、なかでも期待はA1級予選2着のダイコクパワー。トレジャーハンターには逃げ切りを許したものの、5頭による2番手争いから、鋭く抜け出しました。特別戦4走を含む近6走が2勝、2着1回、3着2回と大崩れなし。障害に安定感が出て、自慢の決め手が冴え渡っています。トレジャーハンターは特別戦では詰めを欠く傾向もあるので、早めに障害を越えられれば逆転も十分でしょう。
 そのトレジャーハンターも3戦連続連対中と充実の近況。前々走の能取湖特別(10月24日・A1級)では、ダイコクパワーにゴール線上で捕まって、2秒4差と惜敗の2着でした。積極的に運んでどこまで粘れるでしょうか。
 カンシャノココロは、能取湖特別、A1級予選とも3着。A1へ昇級してからなかなか勝てませんが、ここも障害力を生かし上位争いできそうです。
 A2級-1組予選は雨中のレースで、スピードタイプが上位に来た印象。流れが落ち着きそうな今回は、4着トモエエーカンの巻き返しがありそうです。

【第16回開催5日目】
 11月15日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(オープン-1組・20:10発走予定)
 出走10頭中、前開催の重賞・北見記念を使われた馬が6頭いる組み合わせ。同レースで7着だったニュータカラコマに期待します。860キロを課せられた前走は見せ場がありませんでしたが、110キロも軽くなる今回の重量なら、決め手を生かして巻き返しが見込めます。
 オレノココロは北見記念が1番人気・6着でしたが、もともと障害次第のタイプであり仕方ない面も。相手関係はさほど変わりませんが、こちらも重量が軽くなることで前進がありそうです。
 インフィニティーは、負担重量、馬場状態を問わず、9戦連続で掲示板確保の堅実行進。今回も勝ち切るまではどうかですが、賞金別定の増量が5キロだけなのは相対的に有利。3連勝式馬券の候補には欠かせません。
 フジダイビクトリーは880キロでトップハンデだった北見記念でも4着と崩れませんでした。引き続きハンデは厳しいものの、ここでも底力発揮の場面があるかもしれません。
 オイドンは北見記念が最下位。負担重量が軽くなるのは歓迎ですが、障害で一旦崩れると立て直しに時間がかかるタイプでもあり、半信半疑な面は否めません。

 この日の第9レースには、釧路産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第3弾で、釧路、根室管内産馬の限定戦です。
 ホクショウディープに注目します。6戦未勝利から夏場を休養に充て、9月の復帰後が3連勝中と充実一途の近況。重賞・ナナカマド賞(10月12日)へ出走がなく、相手関係は未知数ですが、前走の2歳A級-2組戦(10月25日)での勝ち時計も優秀だけに、勢いに乗って初の特別挑戦でも突破を狙います。
 ツルイテンリュウは、ナナカマド賞で4着。第2障害を越えたのは離れた7番手でしたが、長くいい脚を使い、一旦は3番手まで押し上げる好レースでした。今回は同レースの上位3頭が不在なら勝機も十分でしょう。
 ブルーオーシャンは、2歳A級-1組に組まれた近2走も1、2着と好走続き。相手が楽になる今回、崩れるシーンは考えにくいです。

【第16回開催6日目】
 11月16日(月)のメイン第10レースは、釧路湿原特別(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組混合(11月8日)、B1級-2組(9日)の両予選上位馬による一戦ですが、1着馬がともに回避したため混戦模様です。
 ゴールデンフジは、B1級-1組混合予選が6着でしたが、雨中のレースで速い流れに乗れなかったためで、さほど気にしなくていいでしょう。3走前のペルセウス特別(A2・B1級決勝混合)では、第2障害4番手クリアから差し切り勝ちを収めており、特別戦に替わるのはプラスといえそう。繰り上がり出走の運も味方にしたいところでしょう。
 B1級-2組予選で5着のコサカコブラは、ペルセウス特別5着を含め近19戦で掲示板を外したのが1度のみという堅実タイプ。障害力を生かしての前残りに警戒が必要かもしれません。
 B1級-2組予選3着ホンベツイチバン、B1級-1組混合予選2着シンザンボーイも障害巧者。両予選の勝ち馬が不在なら、展開次第では勝機もありそうです。

今週の見どころ(11/7~11/9)

2015年11月 6日(金)

 11月8日(日)のメインには、4歳牝馬ナンバーワン決定戦・クインカップが組まれています。2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスとも制しているキサラキクがここも勝ち、この世代の絶対女王に君臨するのか。見逃せない一戦です。

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【第16回開催1日目】
 11月7日(土)のメイン第10レースは、北海道記者クラブ特別(オープン-2組・20:10発走予定)
 前走の重賞・北見記念(10月25日)で5着ホクショウユウキに期待します。第2障害6番手クリアから着実にゴールまで歩き続け、高重量戦への適性をうかがわせました。敗因を相手関係と見るのなら、あっさり逃げ切った前々走の狩勝賞と同条件のオープン-2組であれば、巻き返して当然といえます。
 セイコークインは、前開催では十勝岳特別(オープン)に出走し1番人気で2着。北見記念の裏オープンで一線級は不在でしたが、3頭いた4歳馬にもスピード負けせず踏ん張れたのは収穫でした。同レースを逃げ切ったショウチシマシタ(狩勝賞では2着)が次週のオープン-1組特別にまわったとあれば、逃げ切りの可能性も十分です。
 狩勝賞5着のソウクンボーイは、前走の十勝岳特別では4着。特別戦では障害で腰の入りが甘くなりますが、3番手で越えると、ニシキエーカンにこそ差されたものの、決め手を生かした上々のレースぶり。ここも障害次第ですが、相手関係を考えれば連争いを演じて不思議ありません。
 ハクタイホウホクショウマサルの4歳両馬は軽ハンデを生かしたいところでしょう。

【第16回開催2日目】
 11月8日(日)のメイン第10レースは、重賞・第40回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)
 昨年は、黒ユリ賞、ばんえいオークスと同世代の牝馬ナンバーワン決定戦を勝っていたナナノチカラがここも制覇。今年もキサラキク(720キロ)が2歳、3歳、4歳の三世代女王を狙います。ただ、黒ユリ賞、ばんえいオークスが定量戦だったのに対し、ここは別定重量戦。最大40キロ差のトップハンデ克服がカギとなりそうですが、前哨戦の紅バラ賞(10月10日・4歳牝馬オープン)でも同じく最大40キロ差のトップハンデながら、第2障害離れた7番手クリアから、最軽量ハンデの1着馬センショウレディー、30キロ軽い2着馬フェアリードールに際どく迫っての3着と負けて強しのレースぶり。当時から30~40キロ重くなる今回は経験が生きるはずで、女王の座は譲れません。
 今回出走の10頭中5頭は、紅バラ賞のあと端野峠特別(10月26日・B1級-1組混合)でも対戦しています。フェアリードール(690キロ)は、紅バラ賞2着で、端野峠特別が1着。ともに障害を先頭で越え粘り込みました。昨年11月のばんえいオークスは2着とはいえ、キサラキクに10秒以上もちぎられましたが、約11カ月を経て大きく成長。大舞台でどこまで差を詰められるでしょうか。
 センゴクイチ(690キロ)は4歳の牡馬相手の重賞・銀河賞(9月20日)では、3頭いた牝馬で最先着の3着に健闘。紅バラ賞は6着でしたが、着実に末脚を伸ばし、3着キサラキクと2秒9差なら悲観する内容ではありません。
 紅バラ賞5着のアアモンドセブン(700キロ)も、4歳重賞・柏林賞(6月28日)で2着がある実力馬。近走、A2級戦で大崩れなく走っている点もアピールポイントです。
 ばんえいオークス3着で紅バラ賞4着のツルマキイチバン(690キロ)、紅バラ賞7着で端野峠特別2着のキクノカンターレ(690キロ)は障害力を生かし上位進出を目指します。

 この日の第9レースには、北見産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第2弾で、オホーツク管内産馬の限定戦です。
 先週実施された予選第1弾・十勝産駒特別は、9番人気の牡馬アラワシキングが1着で波乱になりましたが、今季の2歳牡馬は上位拮抗という感があります。一方、牝馬は特別戦2戦2勝のグレースゴールド1強状態。ここはそのグレースゴールドに期待します。前々走の重賞・ナナカマド賞(10月12日)はしんがり負けでしたが、同レースに出走していたのは、今回はこの馬以外いません。相手が楽になり勝機到来といったところでしょう。
 牡馬の筆頭格は、青雲賞(2歳牡馬オープン)勝ちがあるムサシブラザー。対グレースゴールドでは、1勝2敗と分が悪いですが、1勝は前走の2歳A級-1組戦(9月27日)を逃げ切って挙げたもの。末脚不発で6着だったグレースゴールドと同じ賞金別定10キロ増となる今回も好走できれば、ヤングチャンピオンシップが楽しみになりそうです。

【第16回開催3日目】
 11月9日(月)のメイン第10レースは、サロマ湖特別(A2級-2組・20:10発走予定)。2開催前のA2級-2組戦、前開催の霜月特別(A2級-2組)から3戦続けて対戦となる馬が多い組み合わせです。
 A2級-2組戦4着、霜月特別1着のカツオーカンに注目します。前々走は流れに乗れませんでしたが、特別戦で基礎重量が30キロ増えた前走は第2障害4番手クリアから余力十分に抜け出し、巻き返しに成功しています。今開催から基礎重量がさらに10キロ増となるのも障害巧者のこの馬に追い風。連勝が濃厚です。
 テンカムソウは、同じ近2走が5、2着。前走は障害を2番手で越えると、一旦は4番手に下がりながらゴール前で盛り返し、カツオーカンに1秒0差まで迫りました。こちらも特別戦の流れは向くタイプ。差のないレースが可能でしょう。
 近2走が3、4着のヤマノウンカイも障害力が武器。両レースとも決め手の差が出ただけで、前述両馬と力量的に差はありません。
 ワールドピサは霜月特別で5着でしたが、障害は先頭でクリア。展開が向けば見せ場以上もありそうです。

今週の見どころ(10/31~11/2)

2015年10月30日(金)

 11月1日(日)のメインには、3歳重賞・ばんえい菊花賞が組まれています。7月に行われたばんえい大賞典は、牝馬シリウスが制し、このレースの前哨戦・オッズパーク杯秋桜賞も牝馬が勝利していますが、両レースとも不在だった(ばんえい大賞典は競走除外)2歳シーズン三冠馬センゴクエースが今回は出走。同世代との対戦は、3月のイレネー記念以来約8カ月ぶりとなりますが、力を見せつけるのか。それとも、その間に力をつけてきた馬が勢力図を塗り替えるのか。目が離せない一戦です。

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【第15回開催4日目】
 10月31日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(オープン・20:10発走予定)。前週に重賞・北見記念が組まれていたため、やや手薄なメンバーとなりました。
 ここに入ればショウチシマシタが主役でしょう。前々走の狩勝賞(オープン-2組)では、逃げ切り勝ちを収めたホクショウユウキには力の違いを見せられたものの、第2障害2番手クリアからそのまま踏ん張り、3着キタノタイショウの追撃を凌いでいます。3走前に今季初勝利を挙げてからリズムが上向いており、これといった強敵不在の今回は逃げ切りが期待できます。
 セイコークインは、オッズパーク賞サマーカップ(7月25日・オープン)での、フジダイビクトリー、ホクショウユウキとの追い比べの末2着確保の実績が光ります。障害巧者で、こちらも相手関係を考えれば、上位争い必至といえます。
 キサラキクは、前走の紅バラ賞(4歳牝馬オープン)では、最大40キロ差のトップハンデで、障害を離れた7番手で越えながら、あわやの3着と力を示しました。次週に4歳牝馬重賞・クインカップが組まれており、目標はそちらでしょうが、障害さえ無難なら先行勢をまとめて差し切る場面もありそうです。
 オープン昇級後は善戦止まりのホクショウマサルも、このメンバーなら、なんとかしたいところでしょう。

【第15回開催5日目】
 11月1日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の第二弾・第40回ばんえい菊花賞(20:10発走予定)。重量格による別定重量戦で、2歳シーズン三冠馬でA1級の牡馬センゴクエースが720キロでトップハンデ、B3級の牝馬メムロコマチ、アスリートの670キロまで最大50キロ差がつきました。
 前哨戦のオッズパーク杯秋桜賞(10月5日・3歳オープン)は7番人気のメムロコマチが第2障害2番手クリアから抜け出して勝ち、6番人気タキニシサンデーが2着に逃げ粘る波乱となりましたが、そこにはセンゴクエースは不在でした。注目はそのセンゴクエース(720キロ)。一冠目・ばんえい大賞典(7月26日)では無念の競走除外となりましたが、除外明けのA2級-2組混合戦では、あっさり逃げ切って、古馬相手でも力は通用することを示しました。続く近3戦では勝利がありませんが、2歳シーズン三冠を含め、デビュー以来一度も負けていない同世代限定戦であれば、トップハンデでも軸不動といえます。
 キンメダル(700キロ)は、2歳シーズン三冠目・イレネー記念2着の実力馬。秋桜賞ではトップハンデを課され、障害では体勢を崩してしまったものの4番手で越えると、末脚を伸ばして3着と格上馬の意地を見せました。当時から負担重量が30~40キロ重いここであれば、流れも落ち着き、この馬の障害力が生かせる舞台となるでしょう。
 テンカトウイツ(690キロ)は、ばんえい大賞典では逃げて2着。秋桜賞は6着でしたが、前半の位置取りがうしろになったのが敗因で、障害のキレは文句なしでした。障害巧者だけに、近走成績を度外視して狙ってみる価値がありそうです。
 秋桜賞を人気薄で制したメムロコマチ(670キロ)ですが、もともとは2歳シーズン女王決定戦・黒ユリ賞で2着の実績があります。秋桜賞を制した牝馬は過去8年(2007~14年)で5頭おり、ばんえい菊花賞で2勝、3、4着各1回(1頭不出走)と高い確率で好走しています。最軽量を利しての一発があるかもしれません。
 バウンティハンター(690キロ)は、ばんえい大賞典、秋桜賞とも5着。高重量では障害がポイントになりそうですが、センゴクエースを除けば実力差の少ないメンバー構成だけに、警戒が必要でしょう。

 この日の第9レースには、十勝産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が組まれています。12月28日に予定されている重賞・ヤングチャンピオンシップの予選第1弾で、十勝管内産馬の限定戦です。
 前開催の重賞・ナナカマド賞組が有力でしょう。2着サクラダイチは、第2障害ほぼ同時先頭クリアのフウジンライデン(南北海道産駒)にゴール前で突き放されたものの、上々のレースぶり。その勝ち馬が不在のここは当然中心です。
 キタノリュウキはナナカマド賞が1番人気で6着。末脚の伸びがイマイチでしたが、叩かれて動きが変わってくるかもしれません。
 同7着エアーシップは決め手不発に終わりましたが、5キロでも負担重量が軽くなることは歓迎といえそう。対照的に、決め手を発揮し3着に好走したリュウセイイチバンにも引き続き警戒が必要でしょう。

【第15回開催6日目】
 11月2日(月)のメイン第10レースは、霜月特別(A2級-2組・20:10発走予定)
 8頭立てだった前開催のA2級-2組戦(10月12日)の8着馬を除く7頭が出走。いずれも勝ち味に遅いですが、3着だったヤマノウンカイをひとまず中心視します。8月23日のオーガスト特別(A2級)で2着に逃げ粘った実績は上位。A1級との混合だった前々走の神無月特別こそ崩れました(7着)が、それを除けば、近走は障害のキレも悪くありません。障害力を生かせる特別戦に替わることで、前進がありそうです。
 前走5着テンカムソウも障害巧者。神無月特別(A2級-1・2組決勝混合)では障害をひと腰でまとめ3着に好走し、7着ヤマノウンカイに大きく先着を果たしています。こちらも特別戦での変わり身必至でしょう。
 アアモンドヤマトは、前走第2障害2番手クリアから差し切って快勝。障害次第の面があるので特別戦の荷物は歓迎とは言えないものの、前走のほぼ再戦なら軽くは扱えません。
 カツオーカンは、神無月特別が5着で、前走では4着。もうひと押しが利けば、馬券圏内に入ってきそうです。

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