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今週の見どころ(12/20~12/22)

2014年12月19日(金)

 12月21日(日)のメインには、3歳重賞・ばんえいダービーが組まれています。この世代の重賞勝ち馬6頭すべてが揃い踏みするという、まさに3歳頂上決戦にふさわしいメンバー構成となりました。日本の競馬では最も遅い時期に行われるダービーにご注目ください。

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【第19回開催1日目】
 12月20日(土)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン・19:05発走予定)
 前開催の師走特別(オープン)はオイドンが逃げ切って、クラス混合の軽重量特別を除けば、8月以来の勝利となりました。今回は前走より15キロ増の770キロとなりますが、過去3走して、1、2、3着各1回と実績があるので心配はなさそうです。
 ニュータカラコマは師走特別で2着。第2障害を2番手でまとめオイドンに迫りましたが、並びかけるまでには至りませんでした。前走はこちらのほうが5キロ重かったのに対し、今回は同重量ということで逆転も視野に入るところでしょう。
 師走特別3着インフィニティーは、前述両馬とは逆で、障害巧者ですが詰めに課題があるタイプ。障害を越えたときより、ゴールでは1、2着馬から離されてしまいましたが、オイドンとの負担重量差が広がることで、差を詰めてくる可能性はありそうです。
 軽めの馬場となれば、師走特別6着で決め手あるフクドリの巻き返しにも警戒が必要かもしれません。

【第19回開催2日目】
 12月21日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠路線の最終戦・第43回ばんえいダービー(19:05発走予定)。定量730キロ(牝馬710キロ)で3歳ナンバー1の座を争います。
 ハクタイホウが二冠目・ばんえい菊花賞に続く重賞連勝を狙います。決め手を欠く傾向があるこの馬が、二冠目では第2障害先頭クリアからゴールまで歩き切ったのは、軽めの馬場の援軍もあったかもしれません。今回も同じような馬場状態になりそうなのも有利。負担重量差がつかない戦いであれば主役は譲れません。
 過去5年では、2歳シーズン・チャンピオン決定戦のイレネー記念1~3着馬が9頭も連対と好相性を誇ります。今年のイレネー記念の勝ち馬はホクショウマサル(2着はハクタイホウ)。ばんえい菊花賞では9着と敗れましたが、近2走はスムーズな登坂から僅差の2、2着と活気あふれる走りを披露しています。
 イレネー記念3着で牝馬のキサラキクは、ばんえい菊花賞では障害7番手から追い込んで2着に健闘すると、前走のばんえいオークスでは逃げ切り圧勝を収めています。牝馬の優勝は05年エンジュダイヤにまで遡りますが、互角の戦いが可能でしょう。

 【第19回開催3日目】
 12月22日(月)のメイン第10レースは、オリオン特別(A1級-1組混合・19:05発走予定)。オープン7頭にA1級の4歳牝馬3頭が挑みますが、その3頭が有力といえます。
 なかでも注目はクインフェスタでしょう。4走前の4歳牝馬重賞・クインカップ2着は、第2障害を2番手でクリアして、ナナノチカラに差し切られたものの1秒6差に踏ん張る好内容。その後の3走でも僅差の4、3、3着と好調を持続しています。障害巧者でここも逃げ切りを狙ってきそうです。
 セイコークインはクインカップの3着馬。ナナノチカラとクインフェスタからは10秒前後離されましたが、続く知床賞(オープン・A1級-1組混合)では、クインフェスタ(4着)に3着先着と力量的には差はないはず。
 コウシュハクィーンは知床賞が5着とはいえ、決め手を発揮し、3着セイコークイン、4着クインフェスタとは僅差の結果。成績に安定感がありませんが、能力的に差はありません。
 オープン勢では、トレジャーハンターに注目。A1級との混合戦では善戦も多く、4歳馬にも負けないスピードがあります。

今週の見どころ(12/13~12/15)

2014年12月12日(金)

 12月18日(木)18:00より、新橋・Gate J.(東京都港区新橋)にて、「第4回ばんえい競馬教室~元ばんえい女性騎手が語るばんばの魅力」が行われます。お馴染みの矢野吉彦アナウンサー、競馬アナリストの斎藤修氏に加え、高崎競馬の元騎手赤見千尋氏、ばんえい競馬の元騎手佐藤希世子氏を迎えての1時間です。どんな話が飛び出すのか。お近くの方はぜひお立ち寄りください。なお、新橋・Gate J.では、来年1月31日まで、ばんえい十勝フェアを開催しています。

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【第18回開催4日目】
 12月13日(土)のメイン第10レースは、おおいぬ座特別(B1級-1組・19:05発走予定)
 B1級特別(B2級混合を含む)で、3戦2勝、3着1回と実績があるイッキフジに注目します。負けたレース(2走前の五稜郭特別)も、第2障害先頭クリアから5~15キロ軽かった2頭にゴール寸前で差されてのコンマ9秒差なら、むしろ負けて強しといえます。障害力を生かして逃げ切りを狙います。
 イッキフジが回避した前開催の射手座特別(B1級-1・2組決勝)で今回のメンバー中、最先着の3着がキタノサムライ。障害で後手を踏みましたが、いざ越えればシャープな末脚を繰り出し、1秒5差の惜敗でした。イッキフジが出走していたB1級特別3戦では、3秒7、8秒2、4秒8差でいずれも先着されているので、逆転は厳しいかもしれませんが、相手筆頭は譲れません。
 ピカイチは3走前の五稜郭特別(B1・B2級決勝混合)ではイッキフジを差し切って勝利を収めています。射手座特別では1番人気で6着でしたが、もともとは障害巧者だけに、立て直しが期待されます。
 五稜郭特別5着のカツオーカンは、射手座特別でも5着でした。同型イッキフジとの兼ね合い次第ですが、マイペースで先行できれば侮れません。

【第18回開催5日目】
 12月14日(日)のメイン第10レースは、レディースカップ(4歳以上牝馬・19:05発走予定)。1月25日に行われる重賞・ヒロインズカップの前哨戦です。
 前走の4歳牝馬重賞・クインカップを差し切っているナナノチカラに注目。現役の牝馬としては唯一のオープン格付で、トップハンデ710キロ(720キロから4歳10キロ減)を課せられますが、クインカップと同じ負担重量なら不安はありません。格上の実力を見せつけてくれるでしょう。
 クインフェスタはクインカップの2着馬。ゴール手前約30メートルで先頭に立ったものの、ナナノチカラの決め手に屈しました。当時は同重量でしたが、今回はこちらが10キロ軽くなることで、逆転の可能性もあるでしょう。障害力を生かした積極策で臨みます。
 コウシュハクィーンはクインカップで4着。勝ちみに遅いタイプですが、前走のオープン・A1級決勝混合では、久々にこの馬らしい逃げ切り勝ちを収め、クインフェスタを3着に退けています。
 昨年のこのレース2着からヒロインズカップを圧勝したのがダイリンビューティ。前走のA2・B1級決勝混合特別でも逃げて2着と、障害巧者ぶりを見せています。若い4歳馬たちにキャリアで立ちはだかります。

 【第18回開催6日目】
 12月15日(月)のメイン第10レースは、こいぬ座特別(B1級-2・3組決勝混合・19:05発走予定)。B1級-2組(12月7日)、B1級-3組混合(8日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選で第2障害2番手クリアから差し切り勝ちを収めたコサカコブラ、逃げてコンマ9秒差2着だったカチナノリーに注目。両馬は2走前の射手座特別(B1級-1・2組決勝)でも対戦し、その時は前走とは逆の位置取りとなり、カチナノリーがコサカコブラを差し切っています。今回はどちらが先着するでしょうか。
 レインボーライデンは、3走前のB1級-2組、射手座特別、B1級-2組予選と4着続きのこのところ障害では崩れなし。前述両馬に障害でプレッシャーをかけられれば割って入る可能性もありそうです。
 B1級-3組混合予選勢では、1番人気で5着スーパーオーサンに注目。2走前の十勝岳特別(A2・B1級決勝混合)では、B1級で力上位のテルシゲ、A2級のダイリンビューティ、ヤマノウンカイに次ぐ4着など特別戦では善戦傾向があります。テンに遅い面は否めませんが、10頭中9頭がB1級というメンバー構成なら、末脚を生かして上位争いに食い込んできそうです。

今週の見どころ(12/6~12/8)

2014年12月 5日(金)

 12月28日に実施される2歳重賞・ヤングチャンピオンシップのトライアルである産地別特別(北見、釧路、南北海道、北央、十勝の5戦)が先週で終了し、牡馬6頭、牝馬4頭が出走権を獲得しました。ここ2年の出走馬では牝馬が1頭しかいなかったことを考えると、今年の2歳は、牡馬・牝馬の実力が拮抗した世代ともいう見方もできそうです。

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【第18回開催1日目】
 12月6日(土)のメイン第10レースは、初雪特別(A2級-1組・19:05発走予定)。近2走のA2級-1組特別を含め5連勝中だったキンノカミの回避により、一転、混戦模様となりました。
 このクラスの直近の特別戦は、11月8日のトドワラ特別(勝ち馬は1番人気のキンノカミ)で、今回の出走馬9頭中8頭が使われていました。メンバー中最先着は2着ダイコクパワーですが、注目は2番人気で6着だったサカノテツワン。障害で大きく崩れたわけではなく、流れに乗れなかった感が強いです。同レースを挟んでの平場戦では4連勝中と調子は悪くなく、強敵不在のここは勝機もありそうです。
 メンバー中で唯一、トドワラ特別に不出走だったのがオメガグレート(当時B1級)。6戦連続連対の勢いが魅力で、2走前の羊蹄山特別(A2・B1級決勝混合)では、A2級の上位安定勢力であるニシキエースとタイム差なしの2着と、A2昇級初戦でもまったく格負けしません。
 トドワラ特別では第2障害先頭クリアから2着に踏ん張ったダイコクパワー、同3着で決め手強烈なトモエエーカン、同4着も前走のオープン・A1級混合戦で2着に好走した障害巧者のアアモンドヤマトらも上位をうかがいます。

【第18回開催2日目】
 12月7日(日)のメイン第10レースは、師走特別(オープン・19:05発走予定)
 混戦模様ですが、前走の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)で2着と健闘したオイドンに注目。2走前のオータムカップ(オープン)では9着と大敗していましたが、一転、スムーズな登坂の4番手クリアから末脚を伸ばしています。ペースがハマった感もあるので、負担重量が軽くなるからといって、すんなり勝ち負けとはいかないかもしれませんが、755キロであれば、力さえ出し切れば勝機も十分ありそうです。
 オータムカップ3着の4歳馬コウシュハウンカイは、ドリームエイジカップでも5着など善戦続き。こちらも特別戦の荷物のほうが動けるはず。もうすぐ5歳になるこの時期でも若馬10キロ減の恩恵があるのは有利でしょう。
 4走前の重賞・北見記念で今季初勝利を挙げたフクドリは、続くオータムカップが4着で、前走の知床賞では格下A1級との混合とはいえ差し切り勝ちを収めており絶好調。ハンデは有利なのでここでも侮れません。

 【第18回開催3日目】
 12月8日(月)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(A1級混合・19:05発走予定)。オープン6頭とA1級2頭が争います。
 2走前の知床賞(オープン・A1級-1組混合)で3着に入っているセイコークインに期待します。同レースは1~6着が5秒1差以内という混戦で、オープン馬フクドリにこそ競り負けたもののわずかコンマ9秒差であれば、大健闘といえるでしょう。今回も流れ次第ですが、決め手と最軽量ハンデを生かして上位争いできそうです。
 トレジャーハンターは今季、オープン・A1級混合戦では、大崩れの少ない成績。障害巧者ですが詰めを欠く傾向もあるので、最近は勝利まで届きませんが、大崩れは考えにくいです。
 アオノレクサスは近5走が4、6、7、6、6着ですが、着順ほど悪いレース内容ではありません。トレジャーハンターと同タイプで、こちらも終いの踏ん張り次第も、A1級混合なら圧勝しても驚けない力があります。

今週の見どころ(11/29~12/1)

2014年11月28日(金)

 11月30日(日)のメインには、3歳女王決定戦・ばんえいオークスが組まれています。過去3回の3着以内馬9頭すべてが同年2月の明け3歳牝馬重賞・黒ユリ賞(11年に重賞格付け)で1~6着に入っており、約9カ月を経ても勢力図に大きな変化がないことがうかがえます。今年も黒ユリ賞の1~8着馬が参戦し、ほぼ再戦となります。

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【第17回開催4日目】
 11月29日(土)のメイン第10レースは、十勝岳特別(A2・B1級決勝混合・19:05発走予定)。A2級-2組(11月24日)、B1級-3組(24日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-3組予選の勝ち馬テルシゲに注目。8カ月ぶりで今季初出走でしたが、スムーズな第2障害クリアから、もったままの逃げ切り快勝でした。昨季後半には、A2級-1組特別(A1級混合も含む)で何度も馬券に絡んでいる実績を考えれば、ここでも十分勝機がありそうです。
 相手はA2級-2組予選の上位馬が有力。障害3番手から2着に差してきたニシキエースは目下、障害への不安も見せず絶好調。2走前には同じB1級との混合戦・羊蹄山特別を逃げ切っています。
 羊蹄山特別では1秒1差3着に敗れたヤマノウンカイは、A2級-2組予選を逃げ切って、ニシキエースへのリベンジに成功しています。
 同予選3着のダイリンビューティは、羊蹄山特別が5着だったとはいえ4秒0と差はわずか。障害巧者で、引き続き上位争いが可能でしょう。

【第17回開催5日目】
 11月30日(日)のメイン第10レースは、重賞・第39回ばんえいオークス(3歳牝馬・19:05発走予定)。定量660キロで3歳女王の座を争います。
 キサラキクは明け3歳重賞・黒ユリ賞を勝ち2歳シーズン女王に輝いた実力馬。2走前のばんえい菊花賞が2着で、牡馬ハクタイホウに逃げ切りを許したものの、第2障害7番手クリアから1秒3差まで追い詰めています。続く前走が初のB1級戦ながら3着に入り、末脚通用を示しました。やや障害に難がありますが、今回はばんえい菊花賞(680キロ)より負担重量が軽くなっており、しかもハンデ差なしの同世代の牝馬限定戦であれば主役は譲れません。
 黒ユリ賞5着のアサヒメイゲツも決め手勝負のタイプ。ばんえい菊花賞ではキサラキクより10キロ軽い670キロで4着だったので、同重量になる今回は不利かもしれませんが、障害をすんなり抜けてしまえば、差のない戦いができるでしょう。
 ばんえい菊花賞では7着も障害は切れていたアアモンドセブン(黒ユリ賞2着)、障害巧者でデビューから一度も掲示板を外したことがないセンゴクイチ(黒ユリ賞3着)や、今季28戦して15連対と好調なマルタウンカイ(黒ユリ賞6着)も上位争いに加わってきそうです。

 この日の第9レースは、十勝産駒特別産駒特別(2歳産地限定・18:25発走予定)。十勝管内産2歳馬の限定戦で、1、2着馬には重賞・ヤングチャンピオンシップ(12月28日)への優先出走権が与えられます。
 ワタシハサクランボは重賞・ナナカマド賞の3着馬で、賞金別定5キロ増となった近2走の2歳A級-1組戦でも2、2着と崩れていません。前走では、今回も出走しているイッチョクセン、タカラキンショウら3頭すべてに先着しており、1着馬(北央産駒)が不在のここはぜひとも勝利で飾りたいところです。
 相手は、同じ前走で3着だったイッチョクセン、同4着タカラキンショウが有力でしょう。

 【第17回開催6日目】
 12月1日(月)のメイン第10レースは、射手座特別(B1級-1・2組決勝・19:05発走予定)。B1級-1組(11月23日)、B1級-2組(24日)の両予選上位馬による一戦です。
 ピカイチは2走前には五稜郭特別(B1・B2級決勝混合)を制している実績馬で、続くB1級-1組予選では1番人気で3着。第2障害先頭クリアのイッキフジ(2着・今回は出走回避)と、カツオーカン(1着)からは離された3番手から強烈な決め手を繰り出し、コンマ4秒+コンマ8秒差まで迫る、見せ場十分のレースぶりでした。障害のキレも悪くなく、ここも崩れるシーンは想像しにくいです。
 B1級-1組予選がB1昇級初戦ながら勝利で飾ったカツオーカンも当然、有力視ができます。同4、5着で決め手があるジャングルソングキタノサムライも障害次第では侮れません。
 B1級-2組予選勢では、2走前の羊蹄山特別(A2・B1級決勝混合)で僅差4着があるカチナノリーが筆頭格でしょう。

今週の見どころ(11/22~11/24)

2014年11月21日(金)

 今週より、ばんえい十勝は準ナイター開催へ。発走予定時刻が、第1レース・14:15、メイン第10レース・19:05、最終第11レース・19:40と、現在より早まりますのでご注意ください。なお、スカパー!プレミアムサービス(701・702・703ch)での実況中継の放送時間も13:30~20:00に変更となります。
 さて、11月23日(日)のメインには重賞・ドリームエイジカップが組まれています。4、5、6、7歳と8歳以上の各世代の通算収得賞金上位2頭に出走権がある重賞で、過去4回では8歳以上が3着以内に7頭入線とベテランがやや優勢という傾向があります。

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【第17回開催1日目】
 11月22日(土)のメイン第10レースは、知床賞(オープン・A1級-1組混合・19:05発走予定)。オープン4頭とA1級4頭が争います。
 前走の釧路湿原特別(A1級混合)で8着だったソウクンボーイの巻き返しに期待。前々走のヒイラギ特別(オープン・A1級混合)を障害ひと腰クリアから快勝していたこともあってか1番人気に推されましたが、流れに乗れず見せ場すら作れませんでした。とはいえ、障害では崩れておらず、オープン昇級などで一気に25キロも負担重量が増えていたことが敗因かもしれません。今回はクラス2戦目で、重量慣れも見込めるのに加え、前走よりオープン勢が手薄なことを考えても勝ち負け必至です。
 アオノレクサスは前々走のヒイラギ特別が6秒0差6着で、前走のオータムカップ(オープン)が7着でしたが、ともに障害は先頭で越えており、着順ほど悪い走りではありません。終いの踏ん張り次第ですが、A1級との混合であれば主力視ができます。
 A1級勢では、ヒイラギ特別3着クインフェスタが筆頭格。前走の4歳牝馬重賞・クインカップでは障害、末脚のキレとも申し分なく2着に入っています。釧路湿原特別4着スギノハリアーも差はありません。

【第17回開催2日目】
 11月23日(祝・日)のメイン第10レースは、重賞・第5回ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜・19:05発走予定)
 8歳馬キタノタイショウに注目します。今季2戦目の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯を差し切って以降、白星はありませんが、重賞では5戦して2着2回、4着1回、5着2回と善戦を続けています。相変わらず障害次第の面は否めませんが、780キロであればスピードで押し切れそうです。
 旭川記念2着、北斗賞4着、岩見沢記念3着と初夏から秋にかけての重賞で見せ場を作っていた5歳馬ニシキエーカン(770キロ)にとっても700キロ台の負担重量は歓迎のはず。展開が向けば勝ち負けでしょう。
 6歳馬ニュータカラコマ(780キロ)は、7月には790キロで北斗賞を制しています。重い賞金ハンデに加え、800キロ台中盤の重量を課せられた岩見沢記念、北見記念では掲示板にも載れませんでしたが、実績ある重量なら好勝負が期待できます。前走オータムカップ(オープン)での勝ちっぷりも見事でした。
 もう1頭の6歳馬オイドン(770キロ)は、前走オータムカップでは755キロで障害に苦戦していたのには不満が残ります。今回の770キロも戦歴からこなせない重量ではなく、障害さえまともなら、決め手を生かして上位に食い込んできて不思議ありません。

 この日の第9レースは、北央産駒特別(2歳産地限定・18:25発走予定)。空知、上川、留萌、宗谷管内産2歳馬の限定戦で、1、2着馬には重賞・ヤングチャンピオンシップ(12月28日)への優先出走権が与えられます。
 賞金別定10キロ増でもタキニシサンデーが負けられません。2歳牝馬オープン特別で2勝し、前走で2歳A級-1組を制している実績は断然といえます。
 デビューから3連勝したサカノメイホウは、2歳A級格付けになった近2走では6、5着ですが、それでもタキニシサンデーを除けば優位感があります。
 プリンセスローズは、いちい賞(2歳牝馬オープン)でタキニシサンデーの6着でしたが差はわずか3秒4。近走はやや精彩を欠きますが、特別戦の経験があるのが強みです。

 【第17回開催3日目】
 11月24日(振・月)のメイン第10レースは、ピヤシリ特別(B2級-1組・19:05発走予定)。
 前開催の五稜郭特別(B1・B2級決勝混合)では4着だったライデンロックに期待します。第2障害でやや後手を踏みましたが、シャープな末脚を発揮して2秒5差まで差を詰めました。4走前の端野峠特別(B2級-1組)で2着があるように、B2級同士の今回は巻き返して当然でしょう。
 マツリダワッショイは端野峠特別では障害で苦戦し10着(1番人気)でしたが、五稜郭特別2着が本来の実力でしょう。障害のキレもよくなっており、ここも好勝負が望めます。
 フジノルビーは、前走の4歳牝馬重賞・クインカップ9着は相手や負担重量を考えても仕方なし。自己条件の特別戦であれば障害力を生かせるでしょう。
 同じくクインカップが10着大敗のエーマンは、端野峠特別では僅差の4着があり、こちらも上位争いに加わってきそうです。

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