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今週の見どころ(9/6~9/8)

2014年9月 5日(金)

 9月に入って、2歳戦がいよいよ本格化。来週14日には牝馬限定のいちい賞、再来週21日には牡馬限定の青雲賞が組まれており、両レースの1着馬には2歳シーズン三冠の初戦・ナナカマド賞(10月12日)への優先出走権が与えられます。三冠路線で有力となりそうな馬をチェックするためにも、今週6日(土)第5レースの2歳A級-2組、7日(日)第5レースの2歳A級-1組は、見逃せません。

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 9月6日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク杯長月特別(B2級-3・4組決勝・20:10発走予定)。B2級-3組(9月1日)、B2級-4組(8月30日)の両予選上位馬による一戦です。
 競走除外を挟んで3走連続連対と好調なサクラリュウに期待します。490キロだった2走前の稲妻賞はホクショウバトルの2着に鋭く差してくると、前走のB2級-3組予選では一転、逃げ切って勝利。ただの障害巧者というわけではなく、スピードとゴール前での二枚腰も大きな武器です。勢い、実力ともここでは上位だけに、連勝を決めてくれるでしょう。
 ピカイチも2連勝中と調子が良さそう。前走B2級-4組予選では、障害を降りてからゴールまで続いたサカノゴウケンとの追い比べをコンマ5秒差で制しています。障害で安定感が出てきており、特別戦のここでも主力視ができます。
 4組予選で3着のシンエイタカラフジは、7月12日の文月特別(B2級-1・2組決勝)で僅差の4着。同レースを制したジャングルソングと3着アアモンドヤマトは現在B1級で活躍中、2着キタノサムライもその後B2級-1・2組決勝特別を快勝とメンバーレベルが高く、4着でも評価可能でしょう。末脚の生きる流れなら勝利までありそうです。
 4組予選で最後までピカイチを苦しめたサカノゴウケンも上位争いが見込めます。

 9月7日(日)のメイン第10レースは、フォーマルハウト特別(A1級混合・20:10発走予定)。オープンのフクドリとA1級の9頭が争います。
 トレジャーハンターに注目。前開催のオーガスト特別(A1・A2級-1組混合)は第2障害4番手クリアから4着でしたが、続く2走使いのA1・A2級決勝混合では逃げ切って、今季13戦目にして初勝利を挙げています。3走前の重賞・ばんえいグランプリでも障害をひと腰2番手で越えて見せ場を作った障害巧者だけに、特別戦の今回は巻き返してきそうです。
 ウメノタイショウは、オーガスト特別、A1・A2級決勝混合とも2着と堅実。障害巧者ですが詰めが甘いというのはトレジャーハンターと同タイプといえるので、どちらが先に障害を越えるかが勝ち負けを大きく左右しそうです。
 スギノハリアーは、オーガスト特別で逃げ切り勝ちを収めて、今回がA1昇級初戦。実力的に十分通用しそうですが、同レースには不出走だった4歳馬が2頭おり、ペースが速くなるようであれば、障害で手こずる可能性も。とはいえ、決め手が生きる展開なら侮れません。
 同じく決め手比べとなれば最軽量の4歳牝馬ナナノチカラも浮上してきそう。障害巧者のシベチャタイガーアアモンドマツカゼも3着争いには加わってきそうです。

  9月8日(月)のメイン第10レースは、白露特別(A2・B1級決勝混合)。A2級(8月30日)、B1級-1組(8月31日)の両予選上位馬による一戦です。
 注目は、A2級予選の1着馬コウシュハクィーンでしょう。今季、A2級特別では、6月14日の層雲峡特別(A1級との混合)で第2障害2番手から抜け出して勝利し、4走前のデネブ特別(8月3日)でも僅差3着に入っています。今回はデネブ特別、A2級予選とも2着だった強敵セイコークインが回避したことで、連勝が狙えそうです。
 A2級予選で4着だったクロフネオーザンも障害巧者だけに、特別戦の今回は着順を上げてきそう。
 B1級-1組予選組では、先行策から2着に入ったキュートエンジェルが筆頭格。同3着トモエエーカンは引き続き西謙一騎手を起用してきたとあれば、ここも侮れません。

今週の見どころ(8/30~9/1)

2014年8月29日(金)

 ばんえい競馬の古馬路線重賞は、7月以降は11月まで毎月実施されており、9月は28日(日)に岩見沢記念が行われます。同レースまでには、8月31日(日)のマロニエ賞、9月15日(祝・月)のポテト特別と、オープン特別が2鞍組まれています。これらのレースを使いつつ重賞へ向けて仕上げていくのか、ハンデなどを考え厩舎で調整していくのか。有力馬の陣営の考えは様々でしょうが、いざ出走してくるからには好勝負を期待したいところです。

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 8月30日(土)のメイン第10レースは、不知火特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 B2級-1組は、前開催では平場戦(とかち渓流賞)として実施され、4頭出走していた4歳馬が4着までを独占しました。ここには1~3着馬が参戦していますが、なかでも注目は、2走使いのB2級-1・2組決勝と2連勝したイッキフジ。両レースとも余裕たっぷりの逃げ切りでした。ただ、他馬に早めに並ばれると走る気を失くす面も見られるので、ここも障害力を生かして単騎逃げに持ち込みたいところです。
 ホクショウサスケは、とかち渓流賞が3着で、B2級-1・2組決勝が2着。ともにイッキフジには離されましたが、障害を降りた順番よりは着順を上げています。障害次第の面はありますが、イッキフジには今回から賞金別定5キロが課されることで、決め手を生かし差を詰められる余地はありそうです。
 とかち渓流賞2着のカツオーカンは、イッキフジと甲乙つけがたい障害巧者。先に障害を越えてイッキフジのペースを乱せれば勝機もあるでしょう。
 同じく4歳のキタノサムライは前走(2開催前)の北海道競馬記者クラブ特別(B2級-1組)では障害で苦戦し伸びきれませんでした。障害3番手クリアから差し切った前々走のしし座特別(B2級-1・2組決勝)のあとからは、賞金別定5キロの加増があり、小さな重量の変化を気にするタイプなのかもしれません。今回も賞金別定5キロ増は変わりませんが、規定重量が10キロ増えており、果たして、すんなりと巻き返せるでしょうか。

 8月31日(日)のメイン第10レースは、マロニエ賞(オープン・20:10発走予定)
 前開催のJRAジョッキーDAY特別(オープン)は、第2障害を2番手で越えたオイドンが抜け出して快勝し、みごと1番人気に応えています。ニュータカラコマは障害4番手から残り30メートル手前ではオイドンより前に出ようかというレースぶりで、結果3着でも負けて強しという印象を残しました。前走よりオイドンとの重量差が5キロ縮まるここは逆転も十分でしょう。
 コウシュハウンカイは、4歳限定の柏林賞2着、3歳混合のはまなす賞1着と重賞で連続して好走するなど、めきめきと力をつけています。ここは賞金別定10キロ増となりますが、ニュータカラコマとの15キロ差を生かしてどこまでやれるか注目です。
 もちろんオイドンや、JRAジョッキーDAY特別では障害のキレもよく4着だったキタノタイショウも馬券絡みが期待されます。

  9月1日(月)のメイン第10レースは、朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)
 5歳限定のオープン戦は、6月下旬に牡馬・牝馬それぞれ特別が組まれ、牡馬の瑞鳳賞はニシキエーカン(オープン)が、牝馬の白鳳賞はフレグランス(B2級・今回は不出走)が勝ちました。
 注目はニシキエーカン。重賞・旭川記念で2着に健闘すると、続く瑞鳳賞では最大40キロ差のトップハンデをものともせず圧巻の逃げ切り勝ち。その後も古馬オープン戦で善戦を続けています。今回は、出走9頭中、瑞鳳賞組が6頭(1頭競走除外)を占めるメンバー構成。牡馬同士では当時とハンデ差が変わらないだけに、勝機も十分といえそうです。
 瑞鳳賞ではニシキエーカンと2着フクトクの差こそ7秒6とひらきましたが、2~4着はコンマ9秒+1秒4差で、展開次第では着順が変わりそう(3着馬は不出走)。4着ヤマノウンカイは瑞鳳賞もその後のレースでも障害のキレは良好。近4走中、3着が3度と勝ちきれませんが、ゴール前でのひと押しが効けば、連に絡んできそうです。
 瑞鳳賞が1番人気で6着ホクショウユウキも巻き返しが期待されるところ。今季、古馬重賞を除けば、障害のキレは悪くなく、4歳シーズン三冠を制している実績を考えると、やはり軽くは扱えません。
 瑞鳳賞こそ7着と大敗したテンカムソウですが、世代限定戦では善戦傾向があります。もともとは障害巧者で鳴らしただけに、立て直しを期待したいところです。

今週の見どころ(8/23~8/25)

2014年8月22日(金)

 8月24日(日)のメインには、重賞・ばんえい大賞典が組まれています。ばんえい菊花賞(11月2日)、ばんえいダービー(12月21日)へと続いていく3歳三冠路線の第1弾。ほかの二冠と比べて、波乱傾向が強いですが、その立役者となっているのが、13年1着コウシュハクィーン(5番人気)、12年3着ニシキウンカイ(8番人気)、10年2着ツジノコウフクヒメ(5番人気)、09年1着ワタシハスゴイ(5番人気)といった牝馬勢。今年の3歳世代は例年以上に牡馬が優勢ですが、はたして牝馬が食い込める余地があるのか。注目の一戦です。

※「JRAジョッキーDAY(8/25)」をはじめとする帯広競馬場でのイベントはこちら

 8月23日(土)のメイン第10レースは、サッポロばんえい缶発売記念(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組(8月16日)、B1級-2組混合(18日)の両予選上位馬による一戦で、2組混合の4着馬タカラハヤヒメがA2級で、ほかの7頭はB1級格付です。
 注目は1組予選で鮮やかな逃げ切り勝ちを収めたキュートエンジェル。前々走のアルタイル特別(B1級-1・2組決勝)では逃げ粘れず、先着を許したアアモンドヤマトに2秒7差をつけ雪辱しました。今回は再び特別戦ですが、予選でのアアモンドヤマトとの25キロ差が、30キロ差にひらくことで連勝が期待できそうです。
 アアモンドヤマトが相手筆頭。1組予選で2着と敗れ4連勝なりませんでしたが、キュートエンジェルは終いの踏ん張りに課題があるタイプだけに、第2障害で大きく離されなければ、アルタイル特別の再現もありそうです。
 アルタイル特別が3着で1組予選が4着というトモエエーカンにも引き続き注目。特別戦の荷物のほうが追走もしやすいはずで、末脚が炸裂するかもしれません。

 8月24日(日)のメイン第10レースは、3歳三冠の第1弾・第39回ばんえい大賞典(20:10発走予定)
 注目はハクタイホウ。2歳シーズンでは世代最多の10勝を挙げたものの、三冠での3、4、2着をはじめ、重賞・特別勝ちは、産地限定で相手が軽かった南北海道産駒特別のみと、やや底力に欠ける面も見られました。しかし、今年5月のとかち皐月賞(3歳オープン)で圧巻の逃げ切り勝ちを収めると、続くとかちダービー(3歳オープン)ではカイシンゲキにこそ逃げ切りを許したもののジワジワ差を詰めて2着。そして6月のB1級特別は第2障害先頭クリアから快勝と、いよいよ素質が開花してきた様子。赤塚健仁騎手ともども初重賞制覇を目指します。
 カイシンゲキはとかちダービーでは鮮やかに逃げ切って、ハクタイホウにとかち皐月賞(2着)の借りを返しています。前走の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)でもゴール寸前まで逃げ粘って2着と好調で、こちらも初の重賞勝ちが狙えそうです。
 ホクショウメジャーはとかち皐月賞、とかちダービーとも4着。はまなす賞では10着と大敗しましたが、軽めの馬場が合わなかったのかもしれません。もともとは、2歳一冠目・ナナカマド賞勝ちがある実力馬でもあり、障害力を生かして二強に挑みます。
 とかち皐月賞、とかちダービーとも3着だったアサヒメイゲツや、2歳女王で三冠目・イレネー記念3着もあるキサラキクらの牝馬も切れ味を武器に食い下がりたいところです。

 8月25日(月)のメイン第10レースは、JRAジョッキーDAY特別(オープン・20:10発走予定)
 オイドンは前走の重賞・ばんえいグランプリでは1番人気に推されましたが第2障害で苦戦して5着。初となる800キロ台の負担重量も響いたかもしれません。しかし今回は、障害2番手から鮮やかに差し切った2走前・オッズパーク賞サマーカップ(オープン)と同じ特別の舞台だけに、持ち前のスピードで押し切りが狙えそうです。
 サマーカップでは4着だったニシキエーカンは、前開催はとかちえぞまつ特別(オープン・A1級混合)を使われて2着。トップハンデを課せられながらも、しっかり追い込んで、勝ち馬と3秒0差とオープン馬の意地をみせました。ここでも引き続き好勝負が望めそうです。
 サマーカップでは逃げて2着だったアオノレクサスも有力でしょう。
 ニュータカラコマは、オープン馬は同重量だったばんえいグランプリでは3着でしたが、賞金ハンデ(別定15キロ)がつくここではどうかといったところです。

今週の見どころ(8/16~8/18)

2014年8月15日(金)

 8月17日(日)のメインには、定量500キロのスピード戦・稲妻賞が組まれています。疾風賞、地吹雪賞と続いていく、スピードスター賞(来年2月9日)のトライアル第1弾です。昨年の勝ち時計は1分03秒2(馬場水分3.0%)でしたが、馬場が軽くなれば1分を切るハイタイムでの決着もありそうです。

大井競馬場でのイベント(8/16)はこちら
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 8月16日(土)のメイン第10レースは、山鳩賞(4歳オープン・20:10発走予定)。9月14日に行われる4歳三冠の第2弾・銀河賞の前哨戦となります。出走7頭中4頭を占める牝馬が上位独占の勢いです。
 クインフェスタコウシュハクィーンセイコークインのA2級の牝馬3頭は前開催のデネブ特別(A2級-1組)では、4番手以下をちぎっての優勝争いを繰り広げました。しかも3頭とも賞金別定5キロを課せられてのパフォーマンスだったので、強さが際立ちました。勝ったのはクインフェスタでしたが、やや腰が甘い面もあります。前半が速い流れになるようであれば障害巧者のセイコークイン、ゴール前が混戦となれば決め手あるコウシュハクィーンがやや有利かもしれません。
 4歳一冠目の柏林賞で3着と好走したA1級の牝馬ナナノチカラも障害次第では再び上位争いに加わってくるでしょう。

 8月17日(日)のメイン第10レースは、稲妻賞(3歳以上選抜・20:10発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)での争いです。
 ホクショウバトルを中心視します。同条件では11年の地吹雪賞、12年のサマーダッシュ、13年のスピードスター賞と3勝をマークし、2着1回、3着2回で複勝率100%と実績断然。今年2月のスピードスター賞(3着)以来となる馬券絡みが期待されるところです。
 サクラリュウは7月の天の川賞(3歳・4歳混合)では530キロで僅差2着に追い込んでいることから、今回の条件に適性がありそう。
 12年の地吹雪賞で2着があるサカエキング、昨年のこのレースの3着馬ハイカラサンなど同条件の実績馬や、最軽量ハンデ470キロが魅力のファイトガールも有力でしょう。

 8月18日(月)のメイン第10レースは、オーガスト特別(A1・A2級-1組混合・20:10発走予定)。オープン1頭、A1級2頭、A2級7頭が争います。
 A2級勢は好調馬揃いですが、なかでもクロフネオーザンに注目。前走の重賞・ばんえいグランプリでは障害はしっかりこなしていましたが6着。自己条件では先行できるこの馬が追走に苦労しており、力関係はもちろん、軽めの馬場も堪えた様子でした。今季、A2級特別(クラス混合も含む)では、8戦1勝、2着4回、3着1回、4着2回と堅実なことに加え、セイコークインら強力な4歳牝馬勢が不在のここは勝機が見込めそうです。
 前開催のデネブ特別(A2級-1組)は4歳牝馬が1~3着を独占。スギノハリアーは第2障害8番手クリアから5着に追い込むのが精一杯でしたが、4着キンノカミとは2秒0差。その上位3頭がいない今回は、相手関係が楽になるのはもちろん、ペースも緩くなるはずで、巻き返してきそうです。
 デネブ特別では7着だったダイリンビューティですが、紅一点となるここではペースを握れそう。こちらも巻き返し十分とみます。
 A1級のトレジャーハンターは前走ばんえいグランプリでは7着でしたが、障害は2番手クリアと見せ場十分。ゴール前での踏ん張り次第では、格上馬の貫録を見せる場面もありそうです。

今週の見どころ(8/9~8/11)

2014年8月 8日(金)

  8月10日(日)のメインには、重賞・ばんえいグランプリが組まれています。昨年は出走10頭のうち5頭が9歳か10歳でしたが、今年は2頭だけで、6歳以下が4頭もいる若返ったメンバー構成となりました。帯広単独開催となった過去7回の勝ち馬は、10歳と8歳が3頭ずつで、7歳が1頭と古豪が優勢ですが、今回は若い世代の巻き返しにも期待できそうです。

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 8月9日(土)のメイン第10レースは、ベガ特別(B2級-2・3組決勝・20:10発走予定)。B2級-2組(8月3日)、B2級-3組(2日)の両予選上位馬による一戦です。
 2組予選の2着馬イッキフジに注目します。6月16日に行われたゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では、逃げ切り寸前でジャングルソングに差されて2着でしたが、同馬は8月4日の北海道競馬記者クラブ特別(B2級-1組)でも差し切り勝ちを収めており、B2級では実力上位の存在。今回の相手関係なら障害力を生かし押し切りに期待できそうです。
 2組予選を豪快に差し切ったのがホクショウサスケ。スピードスター賞でオイドンの2着に入っているほどの快足を誇りますが、障害は苦にするタイプ。近4走で3勝を挙げている勢いに乗って、特別戦でどこまでやれるか注目です。
 ゴールドトロフィーで3着だったカツオーカンは3組予選で勝利。第2障害を降りてからゴールまで続いたコサカコブラとの追い比べをコンマ1秒差で制しています。2走前のB2級-1組でもゴール前の接戦をモノにし勝利をもぎとっており、障害で苦戦した1番人気ホクショウサスケは4着に沈んでいます。
 3組予選で4着のシンエイタカラフジは7月12日の文月特別(B2級-1・2組決勝)でも4着でしたが、勝ち馬は前出のジャングルソング。2着キタノサムライはのちにB2級-1・2組決勝特別を勝利し、3着アアモンドヤマトは目下B1級で快進撃を続けており、むしろ胸を張れる結果といえそう。特別戦のほうが向いている感もあるので、巻き返しが期待できます。

 8月10日(日)のメイン第10レースは、重賞・第26回ばんえいグランプリ(20:10発走予定)。重量格による別定重量戦で、10頭が夏のチャンピオンの座を争います。
 オープン格付(810キロ)の8頭中7頭は前開催のオッズパーク賞サマーカップ(馬場水分4.6%)を使われており、逃げ切りを狙うアオノレクサスを、第2障害2番手で降りたオイドンが残り約20メートルで捕えて勝利。障害3番手クリアのホクショウユウキがそのまま3着で、先行馬による決着となりました。注目は1番人気で7着だったニュータカラコマ。差し脚が武器とはいえ、アオノレクサスが残り30メートルに差しかかったあたりで登坂を開始したのでは、この結果も仕方なし。賞金別定15キロ増のトップハンデも響いたかもしれません。今回も引き続き軽めの馬場が予想されますが、100キロ近くも負担重量が重くなれば展開は変わるし、なにより賞金ハンデがなくなるのが歓迎。前々走で北斗賞を圧勝している実力発揮の場面がありそうです。
 オープン馬で唯一、サマーカップに出走していなかったのがフジダイビクトリー。旭川記念で古馬重賞を初制覇し、トップハンデだった北斗賞では2着。このところ崩れ知らずの障害力がなによりの強みで、こちらもハンデ差がつかなくなるのが好感触といえます。前開催をスキップして臨んできたローテーションもプラスでしょう。
 サマーカップの再現を狙うのがオイドン。3着だった北斗賞と同様、重賞のここでは障害のカカリに重点を置いた追走になりそうですが、第2障害で大きく離されなければ、現役屈指の決め手が炸裂するかもしれません。
 インフィニティーは昨年のこのレース(馬場水分2.0%)ではゴール前での接戦で競り負け惜しくも3着でした。重めの馬場になるようなら、マークが必要でしょう。
 クロフネオーザン(790キロ)は昨年と同様、A2級からのばんえいグランプリ挑戦ですが、当時(8着)と比べ、状態面が安定しています。昨年1月の帯広記念で3着があるように、障害力と軽量を生かして一発があるかもしれません。

 この日の第9レースには、今季最初の2歳特別・白菊賞(2歳牝馬オープン・19:30発走予定)が行われます。
 まだ抜けた存在は見当たりませんが、ホクショウキズナが勝った前開催の2歳A級-1組で2、3着と善戦したコムギウィナーエミが一枚上といった印象。特にウィナーエミは、2開催前の2歳A級-1組でも、世代ナンバー1との呼び声も高いセンゴクエースの3着と、2戦続けて牡馬の強豪を相手に馬券に絡んでいます。前走2歳A級-2組で逃げ切り勝ちを収めたホクショウモモも含めた3頭の争いでしょう。

  8月11日(月)のメイン第10レースは、アルタイル特別(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組(8月3日)、B1級-2組混合(4日)の両予選上位馬による一戦です。
 1組予選組が力量上位。なかでも注目は1着アアモンドヤマト、3着トモエエーカン(2着ハクタイホウは回避)でしょう。第2障害を先頭で越えたのはハクタイホウでしたが、2番手からアアモンドヤマトがじわじわと迫りゴール手前で捕えて勝利。障害離れた4番手から末脚を伸ばしてきたトモエエーカンが2頭に迫り3着で、着差は1秒5+0秒9という接戦でした。
 一角崩し候補は同4着キュートエンジェルでしょう。7月5日のわし座特別(B1級-1組)ではトモエエーカンを振り切って勝利。当時ハンデ差が25キロだったのが、今回は30キロへとひらきます。障害巧者で特別戦の重量も苦にしません。

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