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今週の見どころ(9/27~9/29)

2014年9月26日(金)

 9月28日(日)のメインには、古馬路線重賞の岩見沢記念が行われます。近年では条件クラスの馬の参戦もあった重賞ですが、今年はすべてオープンの10頭が揃い踏み。夏場の重賞を席巻した6歳世代が秋も主役なのか。それとも経験がある古豪たちがその勢いを止めるのか。見逃せない一戦になりそうです。

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 9月27日(土)のメイン第10レースは、玉泉館特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)。A1級3頭とA2級6頭が争います。
 好調馬揃いのA2級勢が圧倒しそう。うち3頭が4歳牝馬ですが、前開催の4歳重賞・銀河賞では、クインフェスタが1番人気で7着、セイコークインが2番人気で8着、コウシュハクィーンも人気(6番人気)よりは上げましたが5着に敗れています。しかし、8月3日のデネブ特別(A2級-1組)では、ワンツースリーを決めているように、自己条件ではハンデが有利なだけに巻き返しが見込めそうです。
 A1級勢の筆頭格はデネブ特別で5着のスギノハリアーでしょう。特別戦でも速い流れになるとテンに置かれてしまいますが、先行勢が障害に苦戦すれば、決め手を生かして上位争いできます。展開が向けば一角崩しもありそうです。
 ほかのA2級勢では、前開催の菊月特別(A1・A2級決勝混合)で4着のクロフネオーザンに注目。同レースではスギノハリアー(6着)に先着しています。8月10日の重賞・ばんえいグランプリでは790キロながら第2障害をひと腰でまとめているほどの障害巧者。4歳牝馬3頭がやり合えば、この馬にチャンスがまわってくる可能性もあります。

 9月28日(日)のメイン第10レースには、重賞・第50回岩見沢記念(20:10発走予定)が行われます。規定重量820キロに、本年度の収得賞金60万円につき10キロが加増される賞金別定重量戦。フジダイビクトリーが30キロ増の850キロでトップハンデ、ニュータカラコマが20キロ増、キタノタイショウとオイドンが10キロ増となります。
 注目は障害巧者のインフィニティー。前開催のポテト特別(オープン)では逃げ粘れず3着でしたが、勝ったニュータカラコマからコンマ1秒+コンマ7秒という僅差でした。昨年は、7月の北斗賞で重賞初制覇を成し遂げると、その後の重賞でも善戦を続け、ばんえい記念まで勝利。今年の北斗賞は7着でしたが障害は2番手で越えており、その後も障害ではほとんど崩れ知らず。ポテト特別では賞金別定5キロが課されていましたが、今回はそれもありません。ばんえい記念2連覇へ向け、そろそろ今季初白星を挙げておきたいところです。
 ポテト特別では2秒4差の5着だったニシキエーカンも、同レースではあった別定5キロ増がなくなります。6月の旭川記念は初めての770キロでしたが僅差2着に追い込み、さらに20キロ重くなった北斗賞でも4着に健闘しています。末脚のキレが持ち味ですが、テンにも行けるタイプなので、障害で大崩れさえしなければ、820キロでも善戦以上が期待できそうです。
 キタノタイショウはポテト特別が7着。障害で苦戦し、最後のクリアだったのでお世辞にも褒められた内容ではありません。しかし勝ち馬から10秒7差と惨敗はしていません。叩き台のレースより本番の重賞では着順を上げてくる傾向の強い馬だけに、ハンデを考えても警戒が必要でしょう。
 ポテト特別では2着と好走をみせたホリセンショウも楽しみ。同型インフィニティーをうまく捌ければ、上位も見えてきます。
 今季、北斗賞を勝ったニュータカラコマ、旭川記念、ばんえいグランプリの2重賞を制しているフジダイビクトリーはやはり重いハンデが心配。特別・平場では強さを見せるオイドンも800キロ超の重量になると強気にはなれません。

  9月29日(月)のメイン第10レースは、千樹橋特別(B2級-1組混合・20:10発走予定)。B1級、B2級の5頭ずつが争います。
 注目はB2級のカツオーカン。今季出走した特別4戦で2着1回、3着3回という好成績を収めています。前走のB1・B2級決勝混合では5着でしたが、やや離された障害クリアながらキレは良く、普段は詰めを欠く傾向がありますが、逆に差を詰めてきたのには驚かされました。前走で自己最高体重をマークしており、充実ぶりを感じさせます。特別戦に替わる今回は前進が期待できそうです。
 同じくB2級のスーパーオーサンは5戦続けて2着か3着という安定した走りを披露。障害で止まっても大崩れしないのが好調さを物語っています。昨季最終日に行われた蛍の光賞(A2級-2組混合特別)で1番人気・2着という実績を考えれば、ここで惜敗続きから脱出もありえるかもしれません。
 メンコイワタシは前走の秋陽特別(B2級-2・3組決勝)で2着に健闘。障害次第というタイプですが、すんなり越えられれば、これくらいは走れてもおかしくない実力があります。
 B1級勢はこのところ精彩を欠いている面々が多い感も。ジャングルソングは8月にB2級-1組特別で追い込みを決め(2着メンコイワタシ)、B1級へ昇級したもののその後の3走では自慢の末脚が不発続き。しかし、体調面ではなく相手関係が敗因であれば、B2級との混合である今回は巻き返しのチャンスといえそうです。

今週の見どころ(9/20~9/22)

2014年9月19日(金)

 9月21日(日)の準メイン第9レースには、2歳牡馬にとっては初の特別戦・青雲賞が行われます。過去5年の勝ち馬では、うち4頭がその後重賞ウイナーになっていますが、12年3着コウシュハウンカイ(13年ばんえい菊花賞など)、同年4着ダイコクパワー(14年柏林賞)、同年7着オレノココロ(13年ばんえいダービーなど)、11年5着ニシキエーカン(12年イレネー記念)、10年3着ニュータカラコマ(13年岩見沢記念など)をはじめ、例え勝てなくても、その後の活躍につなげた馬が多数。注目の一戦です。

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 9月20日(土)のメイン第10レースは、秋陽特別(B2級-2・3組決勝・20:10発走予定)。B2級-2組(9月15日)、B2級-3組(13日)の両予選上位馬による一戦です。
 B2級-2組予選1、3着馬の争いでしょう。オホーツクノタカラは予選では第2障害を2番手で降りると、逃げるイワキを残り20メートルで捕えて快勝。障害力が武器で、特別戦へ替わるのは歓迎のはず。強力な同型馬イワキが回避したとなれば連勝が狙えそうです。
 2組予選では、前2頭の争いからやや離れた3着だったのがカネサエイショー。今季2度出走したB2級特別で1、2着とともに連対を果たしています。成績に安定感がありませんが、特別戦の今回は変わり身があるかもしれません。
 B2級-3組予選勢では、5着だったヒマワリギャルコに注目。テンに置かれるのが弱点ですが、2走前のオッズパーク杯長月特別(B2級-3・4組決勝)で、先行策の障害3番手クリアからそのまま3着に踏ん張った走りには驚かされました。特別戦のペースが合っているのかもしれません。3組予選2着でB2級特別でも好走歴があるバトルドラゴンも争覇圏です。

 9月21日(日)のメイン第10レースは、菊月特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級混合(9月13日)、A2級-1組(14日)の両予選上位馬による一戦です。
 注目はA1級混合予選を含め3連勝中のトレジャーハンター。A1級混合予選から続戦の全馬に前々走でも先着しており、勝負付けが済んだといってもいいでしょう。今回から賞金別定5キロを課されるのはやや心配ですが、ここも逃げ切りを狙ってきそうです。
 A1級混合予選は、トレジャーハンターが逃げ切り勝ちを収めましたが、第2障害を2、3番手で越えたスギノハリアー(2着)、ウメノタイショウ(3着)が競り合うようにぐんぐん差を詰めてきて、3頭の着差はコンマ8秒+コンマ3秒という際どい決着となりました。前走は3頭とも同重量でしたが、今回はトレジャーハンターだけ5キロ増。決め手比べになればスギノハリアーが有利かもしれません。
 A2級-1組予選も1~3着馬の着差がコンマ6秒+コンマ4秒という混戦に。しかし、勝ち馬キンノカミが回避。2着ダイリンビューティは障害次第の面は否めず、3着グランドペガサスは引き続き別定5キロ増で、A1級混合予選勢と比べ劣勢な感は否めません。

 この日の第9レースには、青雲賞(2歳牡馬オープン・19:30発走予定)が組まれています。前週のいちい賞と同様、1着馬には重賞・ナナカマド賞(10月12日)への優先出走権が与えられます。
 ホクショウキズナはデビューから11戦して5勝、2着6回でパーフェクト連対。賞金別定5キロを課されるようになってから、詰めを欠く傾向はありますが、ライバル・センゴクエースが不在という今回のメンバーに入れば、軸は動きません。
 コウシュハスパークは、前々走の2歳A級-2組で差し切り勝ちを収めると、前走の1組(9月7日)では勝ったホクショウキズナから1秒9差の3着に好走。成績にムラがありますが、流れに乗れたときは近2走のような走りができます。決め手を生かして再びホクショウキズナに迫るシーンもありそうです。
 デビューから10戦して1勝、2着5回、3、4着2回と安定感が光るコウシュハシンザンも侮れません。

  9月22日(月)のメイン第10レースは、野分特別(A2・B1級決勝混合・20:10発走予定)。A2級-2組混合(9月15日)、B1級-2組(14日)の両予選上位馬による一戦です。
 格下ですが好調馬が揃ったB1級-2組予選勢が有力とみます。なかでも注目は4着馬ヒロノヤマトでしょう。早めに障害を越えても終いが甘く勝ち切れないレースを続けていたところ、2走前のB2級との混合戦ではキタノストロングの猛追を振り切って逃げ切り勝ち。続く予選では詰めの甘さが出て、キタノストロングに雪辱されましたが、特別戦の今回は障害力を生かして、逃げ切りが狙えそうです。
 B1級-2組予選で5着のカチナノリーは、5月にはA2級と混合の特別戦で2着があります。テンに遅い面があるので、こちらも特別戦のペースは合っていそう。同予選2着マゴコロも障害巧者だけに楽しみ。同1着キタノストロングは障害次第で再び上位がありそうです。
 A2級-2組混合予選勢は特別戦に入ると近走苦戦気味というメンバーが多く、4着馬ニシキエースも例外ではありません。しかし5走前のビッグウエイトカップ(3歳以上重馬体重馬選抜)では勝ち馬から1秒7差の4着で、オープン馬ホリセンショウに先着。障害さえスムーズなら、決め脚を生かして上位争いできます。予選では7頭中2頭だったB1級馬が今回は9頭中6頭と、相手が楽になっており、貫録をみせる場面があるかもしれません。

今週の見どころ(9/13~9/15)

2014年9月12日(金)

 9月14日(日)のメインには、4歳シーズン三冠の二冠目・銀河賞が行われます。昨年は、一冠目・柏林賞、前哨戦の山鳩賞とも勝っていたホクショウユウキが快勝。2着テンカムソウも、柏林賞3着、山鳩賞2着の実績がありました。しかし今年は、柏林賞ではいずれも馬券外に敗れた牝馬3頭が山鳩賞で上位を独占したことで、予想が難しそう。高配含みの一戦といえるかもしれません。

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 9月13日(土)のメイン第10レースは、銀河の森特別(B1級-1組・20:10発走予定)
 前開催のB1級-1組は平場戦(8月31日)として実施され、2着キュートエンジェル、3着トモエエーカン、5着アアモンドヤマトは、白露特別(A2級混合)と2走使いされました。その3頭はここにも出走していますが、注目は前走の白露特別で5着だったキュートエンジェル。相変わらず障害のキレもよく好位で第2障害を越えると、離れた5番手から追ってきたトモエエーカンに差し切り勝ちを許したものの、4秒7差なら悪くありません。今回は両馬のハンデ差が前走よりさらに5キロひらくことで逆転も十分でしょう。
 3歳馬ハクタイホウは、前開催のB1級-1組戦で障害2番手から差し切って勝利。トップで障害を抜けたキュートエンジェルはやや決め手を欠く面はありますが、末脚上位のトモエエーカンを最後は突き放した走りは圧巻でした。白露特別は回避しましたが、6月にはB1級-1・2組決勝混合特別で逃げ切り勝ちを収めている実績を考えればこちらを上位に取る手もありそうです。
 もちろん、決め手あるトモエエーカンや、前開催のB1級-1組戦4着で障害巧者のコサカコブラも押さえが必要でしょう。

 9月14日(日)のメイン第10レースは、4歳シーズン三冠の第2弾・第22回銀河賞(20:10発走予定)。重量格による別定重量戦で、オープン・740キロからA2級の牝馬・700キロまで最大40キロのハンデ差がつきました。
 注目はホクショウサスケ。B1格付で牡馬としてはいちばん軽い710キロでの出走です。前走のB2級-1組特別(670キロ)では、第2障害ひと腰4番手クリアから先行3頭を次々と交わし、残り30メートルで先頭に躍り出てからは島津新騎手も手綱を抑えたままという楽勝でした。710キロは初ですが、今年3月のB2級-1組戦では695キロで僅差2着に追い込んでおり、こなせないことはないでしょう。障害で苦戦しても、10メートルくらいの差であればすぐに逆転できるくらいの世代屈指の決め手を生かし、初重賞制覇を狙います。
 前哨戦の山鳩賞(4歳オープン)は、1着クインフェスタ、2着セイコークイン、3着コウシュハクィーンとA2級の牝馬3頭が上位を占めました。いずれも先行タイプの障害巧者で、展開次第で着順は入れ替わりそう。ホクショウサスケが障害で手こずるようなら、再び上位独占もあるかもしれません。
 前述の牝馬3頭が引っ張る速めの流れが予想されるだけに、4歳一冠目・柏林賞を制したダイコクパワー(720キロ)や、同3着の牝馬ナナノチカラ(710キロ)らの追い込み馬にも警戒が必要かもしれません。

 この日の第9レースは、いちい賞(2歳牝馬オープン・19:30発走予定)。1着馬には10月12日に行われる重賞・ナナカマド賞への優先出走権が与えられます。
 2歳牝馬のオープン特別は、8月10日に白菊賞が行われており、第2障害を5番手で降りた5番人気のタキニシサンデーが差し切り勝ちを収め、9番人気のアスリートが2着に逃げ粘る波乱となりました。
 白菊賞は雨中のレースとなり、1番人気だったホクショウモモは障害2番手クリアから5着。同馬は前走の2歳A級-1組(9月7日)でも2番人気で8着と思わぬ大敗を喫していますが、牡馬の強豪ホクショウキズナが大逃げを打ったレース。ともに障害はひと腰でこなしており、ハイペースを苦にするのかもしれません。2走前の1組戦では、ホクショウキズナを2着に下し勝利しており、実力上位なのは確か。今回も展開次第ということになりそうです。
 白菊賞では3着だったウィナーエミはその後も4、1着と崩れなく走っています。ここも先行策から上位をうかがいます。
 白菊賞4着で前走3組戦での勝ちっぷりが圧巻だったワタシハサクランボや、前走1組戦で2着に好走したコムギも牝馬同士であれば好勝負が期待できるでしょう。

  9月15日(祝・月)のメイン第10レースは、ポテト特別(オープン・20:10発走予定)。9月28日に行われる重賞・岩見沢記念を睨む9頭が集結しました。
 前開催のマロニエ賞は、オイドンが第2障害3番手から差し切って、2開催前のJRAジョッキーDAY特別からのオープン特別2連勝を決めました。引き続き730キロで臨めるここはオイドンの3連勝が濃厚といえます。
 ニシキエーカンは、前開催では5歳オープンの朱雀賞を使われ、逃げ切って快勝しています。2走前のJRAジョッキーDAY特別では、オイドンに残り10メートル手前まで食らいついて2秒9差の2着。当時は同重量だったオイドンと今回は5キロ差つくことで、さらに接戦が予想されます。
 キタノタイショウは、マロニエ賞ではこの馬らしい末脚を披露して2着。障害のキレもよく、ここでも引き続き上位争いできそう。
 JRAジョッキーDAY特別、マロニエ賞とも3着だったニュータカラコマも大崩れは考えられません。

今週の見どころ(9/6~9/8)

2014年9月 5日(金)

 9月に入って、2歳戦がいよいよ本格化。来週14日には牝馬限定のいちい賞、再来週21日には牡馬限定の青雲賞が組まれており、両レースの1着馬には2歳シーズン三冠の初戦・ナナカマド賞(10月12日)への優先出走権が与えられます。三冠路線で有力となりそうな馬をチェックするためにも、今週6日(土)第5レースの2歳A級-2組、7日(日)第5レースの2歳A級-1組は、見逃せません。

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 9月6日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク杯長月特別(B2級-3・4組決勝・20:10発走予定)。B2級-3組(9月1日)、B2級-4組(8月30日)の両予選上位馬による一戦です。
 競走除外を挟んで3走連続連対と好調なサクラリュウに期待します。490キロだった2走前の稲妻賞はホクショウバトルの2着に鋭く差してくると、前走のB2級-3組予選では一転、逃げ切って勝利。ただの障害巧者というわけではなく、スピードとゴール前での二枚腰も大きな武器です。勢い、実力ともここでは上位だけに、連勝を決めてくれるでしょう。
 ピカイチも2連勝中と調子が良さそう。前走B2級-4組予選では、障害を降りてからゴールまで続いたサカノゴウケンとの追い比べをコンマ5秒差で制しています。障害で安定感が出てきており、特別戦のここでも主力視ができます。
 4組予選で3着のシンエイタカラフジは、7月12日の文月特別(B2級-1・2組決勝)で僅差の4着。同レースを制したジャングルソングと3着アアモンドヤマトは現在B1級で活躍中、2着キタノサムライもその後B2級-1・2組決勝特別を快勝とメンバーレベルが高く、4着でも評価可能でしょう。末脚の生きる流れなら勝利までありそうです。
 4組予選で最後までピカイチを苦しめたサカノゴウケンも上位争いが見込めます。

 9月7日(日)のメイン第10レースは、フォーマルハウト特別(A1級混合・20:10発走予定)。オープンのフクドリとA1級の9頭が争います。
 トレジャーハンターに注目。前開催のオーガスト特別(A1・A2級-1組混合)は第2障害4番手クリアから4着でしたが、続く2走使いのA1・A2級決勝混合では逃げ切って、今季13戦目にして初勝利を挙げています。3走前の重賞・ばんえいグランプリでも障害をひと腰2番手で越えて見せ場を作った障害巧者だけに、特別戦の今回は巻き返してきそうです。
 ウメノタイショウは、オーガスト特別、A1・A2級決勝混合とも2着と堅実。障害巧者ですが詰めが甘いというのはトレジャーハンターと同タイプといえるので、どちらが先に障害を越えるかが勝ち負けを大きく左右しそうです。
 スギノハリアーは、オーガスト特別で逃げ切り勝ちを収めて、今回がA1昇級初戦。実力的に十分通用しそうですが、同レースには不出走だった4歳馬が2頭おり、ペースが速くなるようであれば、障害で手こずる可能性も。とはいえ、決め手が生きる展開なら侮れません。
 同じく決め手比べとなれば最軽量の4歳牝馬ナナノチカラも浮上してきそう。障害巧者のシベチャタイガーアアモンドマツカゼも3着争いには加わってきそうです。

  9月8日(月)のメイン第10レースは、白露特別(A2・B1級決勝混合)。A2級(8月30日)、B1級-1組(8月31日)の両予選上位馬による一戦です。
 注目は、A2級予選の1着馬コウシュハクィーンでしょう。今季、A2級特別では、6月14日の層雲峡特別(A1級との混合)で第2障害2番手から抜け出して勝利し、4走前のデネブ特別(8月3日)でも僅差3着に入っています。今回はデネブ特別、A2級予選とも2着だった強敵セイコークインが回避したことで、連勝が狙えそうです。
 A2級予選で4着だったクロフネオーザンも障害巧者だけに、特別戦の今回は着順を上げてきそう。
 B1級-1組予選組では、先行策から2着に入ったキュートエンジェルが筆頭格。同3着トモエエーカンは引き続き西謙一騎手を起用してきたとあれば、ここも侮れません。

今週の見どころ(8/30~9/1)

2014年8月29日(金)

 ばんえい競馬の古馬路線重賞は、7月以降は11月まで毎月実施されており、9月は28日(日)に岩見沢記念が行われます。同レースまでには、8月31日(日)のマロニエ賞、9月15日(祝・月)のポテト特別と、オープン特別が2鞍組まれています。これらのレースを使いつつ重賞へ向けて仕上げていくのか、ハンデなどを考え厩舎で調整していくのか。有力馬の陣営の考えは様々でしょうが、いざ出走してくるからには好勝負を期待したいところです。

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 8月30日(土)のメイン第10レースは、不知火特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 B2級-1組は、前開催では平場戦(とかち渓流賞)として実施され、4頭出走していた4歳馬が4着までを独占しました。ここには1~3着馬が参戦していますが、なかでも注目は、2走使いのB2級-1・2組決勝と2連勝したイッキフジ。両レースとも余裕たっぷりの逃げ切りでした。ただ、他馬に早めに並ばれると走る気を失くす面も見られるので、ここも障害力を生かして単騎逃げに持ち込みたいところです。
 ホクショウサスケは、とかち渓流賞が3着で、B2級-1・2組決勝が2着。ともにイッキフジには離されましたが、障害を降りた順番よりは着順を上げています。障害次第の面はありますが、イッキフジには今回から賞金別定5キロが課されることで、決め手を生かし差を詰められる余地はありそうです。
 とかち渓流賞2着のカツオーカンは、イッキフジと甲乙つけがたい障害巧者。先に障害を越えてイッキフジのペースを乱せれば勝機もあるでしょう。
 同じく4歳のキタノサムライは前走(2開催前)の北海道競馬記者クラブ特別(B2級-1組)では障害で苦戦し伸びきれませんでした。障害3番手クリアから差し切った前々走のしし座特別(B2級-1・2組決勝)のあとからは、賞金別定5キロの加増があり、小さな重量の変化を気にするタイプなのかもしれません。今回も賞金別定5キロ増は変わりませんが、規定重量が10キロ増えており、果たして、すんなりと巻き返せるでしょうか。

 8月31日(日)のメイン第10レースは、マロニエ賞(オープン・20:10発走予定)
 前開催のJRAジョッキーDAY特別(オープン)は、第2障害を2番手で越えたオイドンが抜け出して快勝し、みごと1番人気に応えています。ニュータカラコマは障害4番手から残り30メートル手前ではオイドンより前に出ようかというレースぶりで、結果3着でも負けて強しという印象を残しました。前走よりオイドンとの重量差が5キロ縮まるここは逆転も十分でしょう。
 コウシュハウンカイは、4歳限定の柏林賞2着、3歳混合のはまなす賞1着と重賞で連続して好走するなど、めきめきと力をつけています。ここは賞金別定10キロ増となりますが、ニュータカラコマとの15キロ差を生かしてどこまでやれるか注目です。
 もちろんオイドンや、JRAジョッキーDAY特別では障害のキレもよく4着だったキタノタイショウも馬券絡みが期待されます。

  9月1日(月)のメイン第10レースは、朱雀賞(5歳オープン・20:10発走予定)
 5歳限定のオープン戦は、6月下旬に牡馬・牝馬それぞれ特別が組まれ、牡馬の瑞鳳賞はニシキエーカン(オープン)が、牝馬の白鳳賞はフレグランス(B2級・今回は不出走)が勝ちました。
 注目はニシキエーカン。重賞・旭川記念で2着に健闘すると、続く瑞鳳賞では最大40キロ差のトップハンデをものともせず圧巻の逃げ切り勝ち。その後も古馬オープン戦で善戦を続けています。今回は、出走9頭中、瑞鳳賞組が6頭(1頭競走除外)を占めるメンバー構成。牡馬同士では当時とハンデ差が変わらないだけに、勝機も十分といえそうです。
 瑞鳳賞ではニシキエーカンと2着フクトクの差こそ7秒6とひらきましたが、2~4着はコンマ9秒+1秒4差で、展開次第では着順が変わりそう(3着馬は不出走)。4着ヤマノウンカイは瑞鳳賞もその後のレースでも障害のキレは良好。近4走中、3着が3度と勝ちきれませんが、ゴール前でのひと押しが効けば、連に絡んできそうです。
 瑞鳳賞が1番人気で6着ホクショウユウキも巻き返しが期待されるところ。今季、古馬重賞を除けば、障害のキレは悪くなく、4歳シーズン三冠を制している実績を考えると、やはり軽くは扱えません。
 瑞鳳賞こそ7着と大敗したテンカムソウですが、世代限定戦では善戦傾向があります。もともとは障害巧者で鳴らしただけに、立て直しを期待したいところです。

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