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今週の見どころ(10/25~10/27)

2014年10月24日(金)

 10月26日(日)のメインには、古馬路線重賞の北見記念が組まれています。出走10頭は、すべて岩見沢記念(9月28日)を使われていた馬。当時より30キロから40キロ重い負担重量での争いで、どのように結果が変わるのか。注目の一戦です。

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【第15回開催1日目】
 10月25日(土)のメイン第10レースは、端野峠特別(B2級-1組・20:10発走予定)。出走10頭中に4歳馬が9頭いるメンバー構成になりました。
 直近のこのクラスの特別戦・千樹橋特別(9月29日・B2級-1組混合)で2着に入っているカツオーカンに期待します。現B1級のメンコイワタシに逃げ切られたものの、第2障害2番手クリアから詰めの甘さも見せず、しっかりと歩き通しました。同レースはB1級との混合でしたが、今回はB2級同士の争いなので、相手有利は明らかです。障害力を生かして逃げ切りを狙います。
 マツリダワッショイも障害巧者。千樹橋特別には不在でしたが、今季、B2級特別でカツオーカンと2度対戦し、ともに1秒前後の差のない争いをしており、互角の勝負が可能でしょう。
 9歳馬ライデンロックは2008年の3歳二冠馬で、古馬重賞でも善戦していた実績馬。近年は上級では苦戦が続きましたが、B4へと降級した今季はさすがに役者が違う感じで11戦8勝、2着1回の好成績を収めています。近2走は5、4着と4歳馬にスピード負けしている感もありますが、特別戦へ替わって変わり身がありそうです。
 9月6日のオッズパーク杯長月特別(B2級-3・4組決勝)を制しているピカイチは障害さえ無難であれば好勝負できそう。同2着でスピードあるサクラリュウも争覇圏でしょう。

【第15回開催2日目】
 10月26日(日)のメイン第10レースに、重賞・第35回北見記念(20:10発走予定)が行われます。
 基礎重量850キロに、今季の収得賞金60万円につき10キロが課せられる別定重量戦。フジダイビクトリーが30キロ増(880キロ)でトップハンデ、キタノタイショウ、ニュータカラコマが20キロ増(870キロ)、ホクショウユウキ、オイドンが10キロ増(860キロ)での出走です。
 メンバー的には、9月28日に行われた重賞・岩見沢記念の再戦。同レースで逃げ切り勝ちを収めたホクショウユウキ、第2障害4番手から2着に差してきたキタノタイショウとも、当時から別定重量の加増が10キロ増えています。
 そこで注目は3着だったニシキエーカン。第2障害ではひと腰で天板に脚をかけ、ひと息おいて2番手でクリア。自慢の末脚でホクショウユウキに迫り、差し切ってしまうのではないかと思わせました。結局残り10メートルで一杯になりましたが、見せ場はたっぷり。成長途上の5歳馬にとって850キロは決して楽ではありませんが、2011年には当時5歳のフクドリが、初の800キロだった北斗賞2着、830キロの岩見沢記念4着、そして860キロの北見記念3着と、徐々に重くなる重量に対応し善戦を続けていたことは、今年のニシキエーカンの戦いぶり(初の770キロ・旭川記念2着、北斗賞4着、岩見沢記念3着)に被るものがあります。2011年はニシキダイジンやカネサブラック、ギンガリュウセイ(休養中)、フクイズミなどがおりオープンの層が厚かった時期で、今年のような混戦模様なら、5歳のこの馬にも勝機が見込めそうです。
 昨年のこのレースの1、2着馬は不出走で、3着だったのがインフィニティー。今年の3月にはばんえい記念を勝ったように高重量戦に自信を持っています。岩見沢記念では障害で崩れ4着でしたが、前走の狩勝賞(オープン)で立て直されており、不安なくここへ臨めそうです。
 キタノタイショウは狩勝賞では7着でしたが、重賞の今回は変わり身を見せるはず。ハンデは有利といえませんが、底力上位の存在。障害で多少苦戦しても挽回できる決め手の持ち主です。
 岩見沢記念で古馬重賞初制覇を成し遂げた5歳馬ホクショウユウキももう少し追いかけてみたいところです。

 【第15回開催3日目】
 10月27日(月)のメイン第10レースは、ししゃも特別(B1級-1組・20:10発走予定)
 キタノストロングホクショウサスケキタノサムライジャングルソングとB1級の決め手自慢が大集合というメンバーだけに、ひとまず前に行ける馬に注目。イッキフジは前走の十勝川モール温泉杯(B1級-1・2組決勝混合)が圧巻の逃げ切り勝ち。追い込んできた1番人気キタノサムライを3秒7差2着に退けており、今回も前走と同様、逃げて障害でどれだけ後続を離せるかがカギになりそうです。
 レインボーライデンは十勝川モール温泉杯で3着。障害を2番手で降りたもののゴール手前でキタノサムライに捕まってしまいましたが、この馬なりのレースはできていました。3走前にA2・B1級決勝混合特別で逃げ切っているマゴコロも有力です。
 前述の差し馬勢はすべて障害次第というタイプですが、すんなり越えてしまえば上位独占までありえるでしょう。

今週の見どころ(10/18~10/20)

2014年10月17日(金)

 10月18日(土)、19日(日)の2日間、帯広競馬場では「フードバレーとかちフェスティバル」が行われます。十勝こだわりの味覚をはじめ、ゆるキャラ選手権、花火大会、吉本爆笑ステージなど楽しいイベントがたくさんです。なお両日の競馬は全10レース制で実施(メインは第10レース)され、発走予定時刻も通常とは異なりますのでご注意ください。

※発走予定時刻のお知らせはこちら

 10月18日(土)メインの最終第10レースは、十勝川モール温泉杯(B1級-1・2組決勝混合・19:40発走予定)。B1級-1組(10月12日)、B1級-2組混合(11日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-1組予選勢が優勢でしょう。2着イッキフジは同レースがB1昇級初戦でしたが、第2障害をひと腰先頭で越えると、後続との差を大きく広げたものの、2番手から猛追してきたホクショウサスケに差されての惜敗でした。しかし、この障害力は特別戦でこそ生きるはず。ホクショウサスケが不在だけに巻き返しが見込めます。
 やや離されての3着だったキタノサムライですが、こちらもB1昇級初戦ながらしっかり伸びてきました。障害次第の面は否めませんが、上位争いに加わりそうです。
 同6着キタノストロングは9月22日の野分特別(A2・B1級決勝混合)で3着の実績があります。1組予選は10キロ減がある4歳馬が1~3着を独占しましたが、今回は重量が重くなる特別戦。B1級の先輩として貫録を示す場面もありそうです。
 B1級-2組混合予選勢では、同レース3着を含め善戦続くレインボーライデンに注目です。

 10月19日(日)メインの最終第10レースは、疾風賞(3歳以上選抜・19:40発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)で争われる一戦で、1~3着馬にスピードスター賞(15年2月9日)への出走権が与えられます。
 オイドンは同条件特別では6戦し、12、14年のスピードスター賞など5勝(2着1回)と強さを見せつけています。走破時計も47秒台を2度マークするなど上位だけに、ここも実績どおりの走りを披露してくれそうです。
 ホクショウサスケは同条件特別での2戦ともオイドンの2着で、今年2月のスピードスター賞では2秒2差でした。伸び盛りの4歳だけに、オイドンとの差を詰めてくるでしょう。
 ヒカルブライアンは同条件特別へは初登場ですが、7月に行われた3歳・4歳混合の軽重量特別戦(全馬500~550キロ)で、逃げ切り勝ちを収めている実績があります。同レースで4秒6差2着に退けたサクラリュウが、8月の定量500キロ特別・稲妻賞で2着に入ったことを考えれば、この馬も適性十分と考えられます。

  10月20日(月)のメイン第10レースは、ペルセウス特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級混合(10月12日)、A2級-1組(13日)の両予選上位馬による一戦です。
 A1級混合予選は、第2障害を先頭で抜けたトレジャーハンターに、2、3番手からアアモンドマツカゼ(1着)、ソウクンボーイ(2着)が迫ってきて、ほぼ3頭横並びでのゴール。3頭の差はコンマ3秒+コンマ6秒という大接戦でした。1番人気で3着と敗れたトレジャーハンターに再度注目します。近6走では、端コースに入った2走前の神無月特別(オープン・A1級混合)こそ4着でしたが、3勝、2、3着1回と崩れがありません。
 神無月特別、A1級混合予選とも2着のソウクンボーイは障害巧者。こちらも上位争い必至です。
 A2級-1組予選勢は上位3頭が回避。5着トモエエーカンは、収得賞金の関係で予選より別定重量面で不利になりますが、底力があるので侮れません。

今週の見どころ(10/11~10/13)

2014年10月10日(金)

  10月12日(日)のメインには重賞・ナナカマド賞が組まれています。ヤングチャンピオンシップ(12月28日)、イレネー記念(15年3月8日)へと続く2歳シーズン三冠の第1弾。牡馬の青雲賞、牝馬のいちい賞の両トライアル勝ち馬を含む10頭が集結しました。10月に実施されるようになった過去4回では、1番人気の連対率は100%ですが、もう1頭の連対馬は7、4、8、5番人気と、相手選びが難しい重賞といえるかもしれません。

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 10月11日(土)のメイン第10レースは、紅バラ賞(4歳牝馬オープン・20:10発走予定)。11月9日に行われる重賞・クインカップの前哨戦となります。
 クインフェスタは重賞ではひと息のレースが続きますが、5月のライラック賞、8月の山鳩賞と4歳オープン特別ではともに勝利を収めています。前走の玉泉館特別(A2級-1組混合)では、コウシュハクィーンに逃げ切られたものの、1秒8の僅差2着なら、展開次第で十分逆転は可能でしょう。
 そのコウシュハクィーンは昨夏には3歳重賞・ばんえい大賞典を制し、前々走の4歳重賞・銀河賞では牝馬最先着の5着するなど、障害力が生かせる高重量戦が向いている感もあり、クインカップのほうが地力発揮の舞台かもしれません。とはいえ、ここでも上位争いに加わってきそうです。
 セイコークインは銀河賞が8着で、玉泉館特別は5着ですが、3走前までは7戦連続で連対していました。前走も障害はひと腰で越えており、末脚の伸びがイマイチだったのは賞金別定10キロ増の影響もあったかもしれません。しかし、今回は賞金ハンデが適用されず。前走は前述両馬より5キロ重かったものの、逆にこちらが10キロ軽くなっており、巻き返しの余地はありそうです。
 ナナノチカラは、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスと2つの女王タイトルを持っています。同世代同士の牝馬限定戦であれば、当然有力視できます。

 10月12日(日)のメイン第10レースには、2歳重賞・第37回ナナカマド賞(20:10発走予定)が行われます。今季の収得賞金40万円につき別定10キロ増となり、ホクショウキズナ、牝馬タキニシサンデーが10キロ増での出走です。
 センゴクエースは4月21日の新馬戦で2着に52秒6差をつける圧巻のレースで衝撃のデビューを飾ると、ここまで4戦4勝の好成績。9月21日の青雲賞(2歳牡馬オープン)も回避して、ここに備えてきました。母サダエリコで、第1回能力検査では一番時計を叩き出した逸材が、どんな走りを見せるか楽しみです。
 ほかの牡馬では、"コウシュハ"の2頭に注目。コウシュハシンザンは青雲賞では第2障害2番手クリアから接戦を制して勝利。ゴール前でキンメダルに一旦は前に出られましたが、最後はもうひと伸びして逆転しコンマ5秒差という、しぶといレースを披露しました。もう1頭のコウシュハスパークは青雲賞では3着。こちらも決め手が武器です。
 牝馬限定のオープン特別は、8月10日に白菊賞、9月14日にいちい賞が行われました。2レースとも勝ったのはタキニシサンデーですが、今回は別定10キロ増が懸念されるところ。白菊賞3着、いちい賞5着でスピード上位のウィナーエミや、両レースともに4着で、前開催の2歳A級-1組でコウシュハスパークとの一騎打ちを制したワタシハサクランボに期待する手もありそうです。

  10月13日(月)のメイン第10レースは、狩勝賞(オープン・20:10発走予定)
 オイドンは前走の重賞・岩見沢記念では3番人気で6着。障害で苦戦したのが響いたのかリズムの悪い走りでした。しかし、今季4勝を挙げているオープン特別であれば、着順を上げてくるでしょう。
 インフィニティーは岩見沢記念での4着をはじめ、特別戦でも重賞でもこのところ大崩れがありません。ひと押しが足りない感もありますが、ハンデが有利なのは魅力です。
 4歳重賞・銀河賞を制したオレノココロ、同3着コウシュハウンカイの4歳馬2頭も軽ハンデを利して上位進出がありそう。
 軽めの馬場になれば、スピードあるアオノレクサスの一発もあるかもしれません。

今週の見どころ(10/4~10/6)

2014年10月 3日(金)

 10月5日(日)のメインには3歳オープンによるオッズパーク杯秋桜賞が組まれています。一昨年は、ニシキウンカイがこの秋桜賞、3歳二冠目・ばんえい菊花賞と制し、昨年は、秋桜賞の上位3頭がばんえい菊花賞でも着順を入れ替え上位を独占。ばんえい菊花賞(11月2日)の前哨戦として見逃せません。

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 10月4日(土)のメイン第10レースは、神無月特別(オープン・A1級混合・20:10発走予定)
 前週に重賞・岩見沢記念が組まれていたこともあり、オープン馬はコウシュハウンカイ、アオノレクサスの2頭だけですが、その両馬がひとまず有力でしょう。
 アオノレクサスは今季、A1級からスタートして4連勝し、続く大雪賞(オープン・A1級-1組混合)で2着と敗れたもののオープンへ昇級。その後は5、2、8着と勝ち切れませんが、障害で苦戦したのは前走の重賞・ばんえいグランプリだけで、この馬らしい徹底先行を貫いています。競走除外明けとなりますが、ほとんどがA1級馬という今回のメンバーに入れば注目の存在といえます。
 コウシュハウンカイは4歳重賞の柏林賞2着、銀河賞3着、3歳との混合重賞・はまなす賞で1着がある4歳の強豪です。古馬オープン特別(混合戦除く)では1戦して7着ですが、A1級混合戦では馬券に絡んだ実績があるので、ここに入れば主力視が可能でしょう。
 A1級のトレジャーハンターも侮れません。前走の菊月特別(A1・A2級決勝混合)で2着と敗れ4連勝なりませんでしたが、逃げ切り寸前で、35キロ軽いダイリンビューティに捕まってのコンマ7秒差と負けて強しという内容でした。相手は上がりますが、好調さと障害力を生かしてオープンの両馬に迫りそうです。

 10月5日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク杯秋桜賞(3歳オープン・20:10発走予定)
 過去3回では最軽量ハンデの牝馬が2勝、2着1回と好成績を残していることもあり、注目したいのが最軽量640キロの牝馬アサヒメイゲツ。3歳一冠目・ばんえい大賞典(8月24日)では離れた障害クリアから、牝馬最先着の4着まで押し上げてきました。その後は9、3着で、続く前走B3級-3組では離れた障害4番手から追い込みを決め勝利しています。障害次第の面はありますが、ふた腰で越えた2月の黒ユリ賞と同じ640キロなら、信頼がおけそうです。
 ばんえい大賞典で3着に入ったカンシャノココロ(670キロ)は、その後、B3級-1~2組で4連勝と絶好調。障害巧者で、ここでも好勝負必至といえます。
 ばんえい大賞典で逃げ切り勝ちを収めたのがカイシンゲキ(670キロ)。同レースで1秒7差で2着に退けたハクタイホウ(680キロ)との10キロ差はここでも変わりません。ただ、それ以来の出走だけに、仕上がり具合がポイントになりそうです。

  10月6日(月)のメイン第10レースは、桔梗特別(B1級-1・2組決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組混合(9月27日)、B1級-2組(29日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選の勝ち馬ホクショウサスケに引き続き注目。第2障害5番手クリアから差し切って、B1昇級後、初の自己条件戦でも壁を感じさせませんでした。B1級-1組混合予選で1、2着のアアモンドヤマト、トモエエーカンは強敵ですが、賞金別定重量の比較と4歳の10キロ減を考えると勝算も見込めそうです。
 B1級-1組混合予選上位組では、1番人気で3着だったキュートエンジェルが回避。逃げ切り勝ちを収めたアアモンドヤマト、障害3番手から2着に差してきたトモエエーカンには、以前ほどの安定感がありませんが、相手関係を考えれば力量上位の存在です。

今週の見どころ(9/27~9/29)

2014年9月26日(金)

 9月28日(日)のメインには、古馬路線重賞の岩見沢記念が行われます。近年では条件クラスの馬の参戦もあった重賞ですが、今年はすべてオープンの10頭が揃い踏み。夏場の重賞を席巻した6歳世代が秋も主役なのか。それとも経験がある古豪たちがその勢いを止めるのか。見逃せない一戦になりそうです。

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 9月27日(土)のメイン第10レースは、玉泉館特別(A2級-1組混合・20:10発走予定)。A1級3頭とA2級6頭が争います。
 好調馬揃いのA2級勢が圧倒しそう。うち3頭が4歳牝馬ですが、前開催の4歳重賞・銀河賞では、クインフェスタが1番人気で7着、セイコークインが2番人気で8着、コウシュハクィーンも人気(6番人気)よりは上げましたが5着に敗れています。しかし、8月3日のデネブ特別(A2級-1組)では、ワンツースリーを決めているように、自己条件ではハンデが有利なだけに巻き返しが見込めそうです。
 A1級勢の筆頭格はデネブ特別で5着のスギノハリアーでしょう。特別戦でも速い流れになるとテンに置かれてしまいますが、先行勢が障害に苦戦すれば、決め手を生かして上位争いできます。展開が向けば一角崩しもありそうです。
 ほかのA2級勢では、前開催の菊月特別(A1・A2級決勝混合)で4着のクロフネオーザンに注目。同レースではスギノハリアー(6着)に先着しています。8月10日の重賞・ばんえいグランプリでは790キロながら第2障害をひと腰でまとめているほどの障害巧者。4歳牝馬3頭がやり合えば、この馬にチャンスがまわってくる可能性もあります。

 9月28日(日)のメイン第10レースには、重賞・第50回岩見沢記念(20:10発走予定)が行われます。規定重量820キロに、本年度の収得賞金60万円につき10キロが加増される賞金別定重量戦。フジダイビクトリーが30キロ増の850キロでトップハンデ、ニュータカラコマが20キロ増、キタノタイショウとオイドンが10キロ増となります。
 注目は障害巧者のインフィニティー。前開催のポテト特別(オープン)では逃げ粘れず3着でしたが、勝ったニュータカラコマからコンマ1秒+コンマ7秒という僅差でした。昨年は、7月の北斗賞で重賞初制覇を成し遂げると、その後の重賞でも善戦を続け、ばんえい記念まで勝利。今年の北斗賞は7着でしたが障害は2番手で越えており、その後も障害ではほとんど崩れ知らず。ポテト特別では賞金別定5キロが課されていましたが、今回はそれもありません。ばんえい記念2連覇へ向け、そろそろ今季初白星を挙げておきたいところです。
 ポテト特別では2秒4差の5着だったニシキエーカンも、同レースではあった別定5キロ増がなくなります。6月の旭川記念は初めての770キロでしたが僅差2着に追い込み、さらに20キロ重くなった北斗賞でも4着に健闘しています。末脚のキレが持ち味ですが、テンにも行けるタイプなので、障害で大崩れさえしなければ、820キロでも善戦以上が期待できそうです。
 キタノタイショウはポテト特別が7着。障害で苦戦し、最後のクリアだったのでお世辞にも褒められた内容ではありません。しかし勝ち馬から10秒7差と惨敗はしていません。叩き台のレースより本番の重賞では着順を上げてくる傾向の強い馬だけに、ハンデを考えても警戒が必要でしょう。
 ポテト特別では2着と好走をみせたホリセンショウも楽しみ。同型インフィニティーをうまく捌ければ、上位も見えてきます。
 今季、北斗賞を勝ったニュータカラコマ、旭川記念、ばんえいグランプリの2重賞を制しているフジダイビクトリーはやはり重いハンデが心配。特別・平場では強さを見せるオイドンも800キロ超の重量になると強気にはなれません。

  9月29日(月)のメイン第10レースは、千樹橋特別(B2級-1組混合・20:10発走予定)。B1級、B2級の5頭ずつが争います。
 注目はB2級のカツオーカン。今季出走した特別4戦で2着1回、3着3回という好成績を収めています。前走のB1・B2級決勝混合では5着でしたが、やや離された障害クリアながらキレは良く、普段は詰めを欠く傾向がありますが、逆に差を詰めてきたのには驚かされました。前走で自己最高体重をマークしており、充実ぶりを感じさせます。特別戦に替わる今回は前進が期待できそうです。
 同じくB2級のスーパーオーサンは5戦続けて2着か3着という安定した走りを披露。障害で止まっても大崩れしないのが好調さを物語っています。昨季最終日に行われた蛍の光賞(A2級-2組混合特別)で1番人気・2着という実績を考えれば、ここで惜敗続きから脱出もありえるかもしれません。
 メンコイワタシは前走の秋陽特別(B2級-2・3組決勝)で2着に健闘。障害次第というタイプですが、すんなり越えられれば、これくらいは走れてもおかしくない実力があります。
 B1級勢はこのところ精彩を欠いている面々が多い感も。ジャングルソングは8月にB2級-1組特別で追い込みを決め(2着メンコイワタシ)、B1級へ昇級したもののその後の3走では自慢の末脚が不発続き。しかし、体調面ではなく相手関係が敗因であれば、B2級との混合である今回は巻き返しのチャンスといえそうです。

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