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今週の見どころ(11/16~11/18)

2013年11月15日(金)

 今週の3日間で、今季のナイター開催は終了。その最終日・11月18日(月)に帯広競馬場では、「JRAジョッキーDay2013」が実施されます。内田博幸騎手、後藤浩輝騎手をはじめJRA所属の10名のジョッキーが来場し、エキシビションレースへの騎乗、トークショー、レース協賛などで盛り上げます。

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 11月16日(土)のメイン第10レースは、ピヤシリ特別(B2級-2組・20:10発走予定)。普段、B2級-2組は特別戦が組まれない条件だけに、読みにくい一戦です。
 好調度という点では、目下3戦連続連対のコウコサンネンセイが筆頭格でしょう。2歳9月にデビュー勝ちを収めてから6年余、223戦目の今回が初の特別挑戦です。ここ数年はB3~B4級で足踏みしていましたが、前走B3級-3・4組決勝を鮮やかに逃げ切ってB2昇級を決めており、8歳にして充実期を迎えています。
 アウルメンバーは2走前に勝利し、前走が3着。決め手を生かしての好走が目立ちます。5月にはB2級-1組特別で2着に入っている実績も心強いです。
 障害巧者のスーパートップヒメは7月にはB1級-1・2組決勝混合特別を制した実績があります。同じく障害力勝負のオメガグレートはもう少し体重が増えてほしいですが、9月以降の5戦が2勝、3着1回と好調を持続しています。

 11月17日(日)のメイン第10レースは、オータムカップ(オープン・20:10発走予定)
 メンバー8頭中、ブラックパールを除く7頭が前走で重賞・北見記念(10月27日)を使われており、さらに、同10着ホクショウバトル以外の6頭は近3走が同じレースでした(2、3走前の勝ち馬は、このレースを回避したニュータカラコマ)。
 ホッカイヒカルは近3走が2、4、4着。今季15戦中14戦で掲示板を確保と、相手関係を問わず善戦を続けています。今回の強調材料は賞金別定10キロ増の750キロで臨めること。牝馬ブラックパール(720キロ)を除けば、この馬より軽い負担重量なのはシベチャタイガー(745キロ)だけ。いい末脚を持っているので、今度こそ差し切りへの期待が高まります。
 ギンガリュウセイは、近3走が3、2、1着。前走北見記念では3連覇を成し遂げています。今回、別定20キロ増の760キロに不安はありませんが、ホッカイヒカルより重量が重くなるのが微妙なところです。
 北見記念3着で復調を感じさせたインフィニティー(755キロ)や、北見記念2着馬で鈴木恵介騎手にスイッチとなるシベチャタイガーも有力でしょう。

 この日の第9レースは、北央産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)。ヤングチャンピオンシップの予選第3弾で、空知、上川、留萌、宗谷管内産馬の争いです。
 ここまでに行われた予選2レース(釧路産駒、南北海道産駒)では、ともにメンバー中で最も勝ち星の多かった馬が勝利しています。このレースでの最多勝は3勝を挙げているカブトホース。近2走の2歳A級-1組、2組がブービーで、今回は唯一の賞金別定5キロ増ですが、3組での勝利実績は断然です。南北海道産駒特別2着カンシャノココロを負かしたことがあるソウテンブルーが続きます。

  11月18日(月)のメイン第10レースは、JRAジョッキーDAY特別(A1・A2級決勝混合・20:10発走予定)。A1級混合(11日第11レース)、A2級-1組(10日第11レース)の両予選上位馬による一戦です。
 A1級混合予選で5着だったフジダイビクトリーの巻き返しに期待。オイドンが逃げ切って今季初勝利を挙げましたが、2~7着が最大3秒6差という接戦でした。フジダイビクトリーが2番手で障害を越えたものの、後続6頭も差なくクリアし、ほぼ一団のままゴールへなだれ込みました。2~4着がフジダイビクトリーより5~15キロ軽かったことを考えると、追い比べで重量差が影響を与えたのかもしれません。特別である今回は障害力が生かせるはずで、逃げ切りに期待します。
 A2級-1組予選勢では、逃げ切り勝ちを収めたウメノタイショウ、障害2番手からそのまま2着に入ったオレワスゴイが有力でしょう。現在の格付的には劣勢ですが、ともに昨季はオープン混合戦でも馬券に絡んでいた実績を考えれば、オープン馬とのクラスハンデ20キロは恵まれたともいえそうです。

今週の見どころ(11/9~11/11)

2013年11月 8日(金)

 11月10日(日)のメインには4歳女王決定戦・クインカップが組まれています。別定重量での争いですが、過去5年では、トップハンデ馬が馬券に絡んだのは昨年の3着のみ。08年のツバキダイヤ、11年のキタノサクラヒメは重賞初挑戦で制覇を果たすなど、なかなか実績どおりには決まらない重賞といえます。

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 11月9日(土)のメイン第10レースは、羊蹄山特別(B2級-1組・20:10発走予定)
 前開催のヒイラギ特別(B1・B2級決勝混合)で2着のヒマワリカツヒメに引き続き注目。3連勝はなりませんでしたが、第2障害をひと腰でクリアすると、5頭ほぼ横一線の追い比べから一旦は遅れたものの、ゴール前でしぶとく伸びてきました。特別戦では良績が少ないタイプでしたが、一気の重量増でも崩れなかったのは力をつけている証拠でしょう。引き続いての685キロだけに慣れも見込めるはず。B2級同士の対戦に戻るここは勝機十分といえます。
 先週行われた3歳二冠目・ばんえい菊花賞からは2頭が参戦しますが、なかでも3着セイコークインに期待。8月以降11戦連続して3着以内をキープと好調持続。B2昇級初戦でいきなり特別戦に組み込まれましたが、前走670キロで第2障害をひと腰で切っていることを考えれば、今回は未知の相手関係とはいえ665キロなら大崩れはなさそうです。
 ヒロノクィンは近3走が2、1、1着と好調です。特に前走のB1・B2級決勝混合戦では、B1級のテルシゲ(今開催からA2へ昇級)らを相手に、鮮やかに逃げ切っています。同じく2連勝中のメンコイワタシともども久々の特別挑戦ですが、両馬とも障害巧者だけにいきなり好勝負が望めるかもしれません。

 11月10日(日)のメイン第10レースは、重賞・第38回クインカップ(4歳牝馬・20:10発走予定)
 今回のメンバー10頭中8頭が出走していた紅バラ賞(4歳牝馬オープン)の勝ち馬ベニコマに注目します。第2障害をひと腰5番手で越えると、先行勢との差をぐんぐん詰めての差し切りでした。その後2走では4、6着ですが障害のカカリは悪くありませんでした。紅バラ賞が前哨戦に組まれるようになった過去3年で、同レースの勝ち馬が2勝、3着1回と好成績を収めていることを考えても主軸視が妥当でしょう。
 フレグランスは紅バラ賞で3着。第2障害先頭クリアから、ベニコマと2秒2差に踏ん張っています。競走除外明け後にひと息入れたのが功を奏したのか、大きな変わり身を見せました。前走の自己条件戦でも障害をひと腰で越えると余裕たっぷりの逃げ切り勝ちを収めています。重賞は今回が初挑戦となりますが、上昇度で侮れない1頭といえます。
 マゴコロは紅バラ賞には不出走でしたが、同世代の牝馬限定オープン戦では、黒ユリ賞(2着)、ばんえいオークス(3着)の2重賞を含め3着を外したことがありません。障害巧者だけに690キロもこなせるでしょう。
 紅バラ賞4着のカネサマドカや、同6着でもばんえいオークスで2着の実績があるカツダイヤにも注目です。

 この日の第9レースには、南北海道産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)が行われます。ヤングチャンピオンシップの予選第2弾で、石狩、後志、渡島、檜山、胆振、日高管内産および北海道外産の2歳馬が争います。
 目下7勝を挙げているハクタイホウが力を示しそうです。別定10キロ増となった近2走、前々走の重賞・ナナカマド賞で僅差3着、前走の2歳A級-1組では次元の違う末脚で差し切って2着を7秒2も突き放しています。2歳A級-1組と2組で4戦連続3着のカンシャノココロがどこまで迫れるでしょうか。

 11月11日(月)のメイン第10レースは、五稜郭特別(B1級-1組・20:10発走予定)
 最軽量の3歳牝馬コウシュハクィーンに注目。前走の重賞・ばんえい菊花賞では2番人気で7着に沈みましたが、障害で崩れたわけではありません。今回は2連勝を飾っている自己条件のB1級へ戻ります。紅一点で引き続き負担重量では断然有利なだけに、巻き返しが期待できそうです。
 前開催のヒイラギ特別(B1・B2級決勝混合)で3着のアローファイターも楽しみ。勝ったキタノオーロラ、2着ヒマワリカツヒメ(B2級)とほぼ同時の障害クリアで、決め手比べでは苦しいかと思われましたが、一歩も引かず僅差での決着に持ち込んだのは見事。別定10キロ増でも強さを見せました。今回は相手強化となりますが、好成績の馬が揃ったぶん、全馬が賞金別定重量を課せられており、コウシュハクィーン以外とはさほどハンデ差がつかないのが好材料といえます。
 別定5キロ増となってから勝ち切れないレインボーライデンですが、前半の位置取りが悪く、不完全燃焼に終わっている感があります。ペースが落ち着く特別戦であれば、障害力を生かしての上位進出があるかもしれません。

今週の見どころ(11/2~11/4)

2013年11月 1日(金)

 11月3日(祝・日)のメイン第10レースには、ばんえい菊花賞が組まれています。3歳三冠の第2弾という位置づけですが、過去5年では、一冠目・ばんえい大賞典に不出走だった馬が5頭も連対(3勝、2着2回)している、やや波乱傾向もある重賞です。また、同日第9レースに実施される釧路産駒特別から、重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜)へ向けた戦いがスタート。2歳馬を5つの産地(釧路、南北海道、北央、十勝、北見)に分けて予選を実施し、それぞれの上位馬が12月30日に行われる本番への出走権を獲得することになります。

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 11月2日(土)のメイン第10レースは、ヒイラギ特別(B1・B2級決勝混合・20:10発走予定)。B1級-1組(10月27日第11レース)、B2級-1組(26日第11レース)の両予選上位馬による一戦ですが、回避馬が相次ぎ、予選で馬券に絡んだのはB2級予選の勝ち馬ヒマワリカツヒメのみというメンバー構成です。
 今回のメンバー中、B1級予選で最先着の4着に入ったアローファイターが中心。軽量の4歳馬2頭と決め手上位の3着馬に差されましたが、第2障害先頭からこの馬なりの走りは披露しました。3走前にはB1級-1組特別を制している実績も考えれば、ここでは好勝負必至といえます。
 B2級予選は、7頭がほぼ同時に先頭で第2障害を越えたため、決め手比べになった感もありますが、ヒマワリカツヒメがゴール前で抜け出して勝利。ベニコマもしぶとく4着に食い下がりました。2連勝を決めたヒマワリカツヒメ、今回は最軽量ハンデのベニコマとも障害が安定しており、大幅に負担重量が増える今回も大崩れはなさそうです。

 11月3日(祝・日)のメイン第10レースは、3歳重賞・第38回ばんえい菊花賞(20:10発走予定)
 牝馬コウシュハクィーンが、ばんえい大賞典(8月25日)に続く二冠制覇を目指します。2歳時から牡馬に混じって好勝負を続けており、ばんえい大賞典は第2障害先頭クリアから、2着オレノココロに7秒7差をつけての逃げ切りでした。近2走の自己条件B1級戦を連勝し、前走では初めて体重が1000キロ台に乗るなど、さらに充実を感じさせる近況です。
 ばんえい大賞典は、2~4着が最大2秒1差という接戦。当時から3着コウシュハウンカイ、4着ダイコクパワーがそれぞれ10キロ増なのに対し、2着オレノココロが20キロ増となっているので、有力視するなら3、4着馬。ダイコクパワーは近況が精彩を欠いているので、注目はコウシュハウンカイでしょう。その後、トライアルのオッズパーク杯秋桜賞(10月6日)2着を含め6戦連続連対と状態面も申し分ありません。
 一冠目より負担重量面では不利になりましたがオレノココロや、秋桜賞での勝ちっぷりが鮮やかだった牝馬セイコークインも楽しみです。

 この日の第9レースは、釧路産駒特別(2歳産地限定・19:30発走予定)。釧路、根室管内産の2歳馬が争います。
 前走で2歳A級-1組を勝っているコウシュハドンホクショウマックスの争いでしょう。2歳牝馬オープン特別で2、1着の実績があるミドリサトが続きます。

  11月4日(振・月)のメイン第10レースは、霜月特別(オープン混合・20:10発走予定)
 重賞・岩見沢記念を含めオープンで3連勝中のニュータカラコマが注目の的でしょう。賞金別定10キロ増だった前走狩勝賞でもオープンの強豪たちを相手に段違いの末脚で差し切っています。今回はさらに5キロ増となりますが、一枚相手が下がる印象のここでは負けられません。
 フジダイビクトリーは、オッズパーク賞サマーカップ(7月27日)では同重量でニュータカラコマを破っている実績があります。ニュータカラコマは、このところ地力強化が著しいですが、今回は15キロ差がつくことを考えれば、こちらが再び先着する場面もありそうです。
 前回の出走取消は気になりますが2連勝中の牝馬ブラックパールや、4歳の10キロ減が魅力のニシキエーカンも争覇圏でしょう。

今週の見どころ(10/26~10/28)

2013年10月25日(金)

 ばんえい競馬では、今週から3週連続で、日曜日に重賞が実施されます。その第1弾が10月27日(日)に行われる北見記念。秋の古馬チャンピオン決定戦で、全馬が850キロ以上の負担重量を課せられています。3連覇を目指す馬の出走もあり、今年も好レースが期待されます。

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 10月26日(土)のメイン第10レースは、能取湖特別(A1・A2級-1組・20:10発走予定)
 10月19日に行われた出先おびひろ会記念(A2級-1組)のほぼ再戦。1番人気で8着と敗れたスギノハリアーの巻き返しに期待します。負担重量と賞金別定重量とダブルの重量増がこたえたのか第2障害で崩れてしまい、4連勝なりませんでしたが、重量への慣れが見込める今回は前進必至。前走の敗戦で人気が落ち着くようであれば、馬券的にも狙い目となりそうです。
 相手筆頭は、4歳馬テンカムウ。前開催は500キロの定量特別戦を使われていますが、前々走のA2級-1・2組決勝特別では第2障害先頭クリアから、スギノハリアーの僅差3着に粘った実績があります。
 A2級特別(混合戦含む)の常連組で障害巧者のウメノタイショウオレワスゴイクロフネオーザンらも有力でしょう。
 ダイリンビューティは、出先おびひろ会記念で逃げ切り圧勝を収めています。今回は賞金別定5キロ増で705キロとなりますが、前走が700キロでの初勝利で、この5キロが意外と堪えるかもしれません。

 10月27日(日)のメイン第10レースは、重賞・第34回北見記念(20:10発走予定)
 近3開催のオープン戦は、9月29日(2開催前)の重賞・岩見沢記念を含めニュータカラコマが3連勝を収めていますが、今回は不在。注目は、同じ近3走で4、3、2着だったギンガリュウセイでしょう。この北見記念では、10年2着、11、12年優勝と、3度の出走機会すべて好走と相性抜群。別定10キロ増の負担重量860キロが近2年と同じなら、今年は3度目のタイトルと今季初勝利を手にしたいところです。
 ホッカイヒカルも同じ近3走を使われて3、2、4着とこちらも崩れがありません。昨年のこの時期は体調を崩してしまい、このレースは無念の回避となりましたが、今年は好調持続のまま出走してきました。ギンガリュウセイと同じく860キロでの出走ですが、決め手勝負に持ち込めればこちらの方が有利でしょう。
 シベチャタイガーは昨年のこのレースで2着に健闘。2走前の岩見沢記念では障害をふた腰で越えると5着に入線と、障害巧者らしいレースを見せています。岩見沢記念時はホッカイヒカルと同重量でしたが、今回は前述の両馬より10キロ軽い850キロ。昨年の再現を狙っています。

  10月28日(月)のメイン第10レースは、端野峠特別(A1・A2級-2組混合・20:10発走予定)。A1級3頭とA2級5頭が争います。
 A1級の4歳馬アサヒリュウセイは前走のA1級混合特別で5着でしたが、アオノレクサス、フジダイビクトリー、ホリセンショウといった骨っぽいメンバーを相手にしてのものだけに立派です。しかも、クラスハンデがあったとはいえ、同じ4歳ながらオープンで好走を続けるニシキエーカン(6着)に先着したことも自信になるはず。やや相手が楽になる今回は前進が見込めそうです。
 A2級のヒロノドラゴンは10歳という年齢を感じさせない走りを披露しています。早めに障害を抜けても決め手がないので、なかなか勝ち星に結びつきませんが、ここでもこの馬なりの走りは披露してくれるはずです。
 A2級の牝馬ユーファンタジーは、昨季終盤には牝馬限定重賞で2着やオープン混合特別で1着があった実績馬。今季も5月には、のちに北斗賞を勝つインフィニティーを強烈な末脚で差し切ってみせるなどA2級では力量上位といえます。その後は馬券に絡んでいませんが、暑い季節にあまり良績がないタイプでもあり、そろそろ警戒が必要かもしれません。

今週の見どころ(10/19~10/21)

2013年10月18日(金)

 10月19日(土)、20日(日)の両日、帯広競馬場では「フードバレーとかちフェスティバル」が行われます。この2日間は全10レース制で実施。発走予定時刻は、第1レースが普段より20分早い14:20、メインの最終第10レースは19:40となりますのでご注意ください。

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 10月19日(土)のメイン第10レースは、出先おびひろ会記念(A2級-1組・19:40発走予定)
 10月7日に行われた桔梗特別(A2級-1・2組決勝)の1、2着スギノハリアーダイリンビューティに再び注目します。ほぼ同時に先頭で第2障害を越えたテンカムソウ(3着・今回は不出走)、ダイリンビューティが馬体を併せ追い比べを演じているところ、離れた6番手から猛然と追い込んできたスギノハリアーが捕まえています。
 スギノハリアーは目下3連勝中。3走前が逃げ切り、2走前と前走が差しての白星で展開にとらわれません。今回から賞金別定5キロ増となりますが、勢いは侮れないものがあります。
 ダイリンビューティも近6走で2勝、2着3回と好調です。近2走の障害のカカリを見れば、ここも崩れることは考えにくいものがあります。あとは、終いにひと踏ん張りできるかどうかです。
 キタノストロングは、A2昇級初戦だった前走A2級-1組ではスギノハリアーの9着でしたが、決め手はここでも十分通用するはず。障害さえまとめれば、巻き返しが期待できるでしょう。
 ウメノタイショウは、スギノハリアーと同じ近3走を使われて3、4、6着という成績。すべて10秒以上の差をつけられていますが、この馬なりの走りはできていました。ここも勝てないまでも、恥ずかしくない着順にはまとめてくるはずです。

 10月20日(日)のメイン第10レースは、疾風賞(3歳以上選抜・19:40発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)で争われるスピード決戦です。
 ホクショウバトルは同条件特別には4回出走して3勝、3着1回と、大得意。11年12月の地吹雪賞では44秒3(馬場水分2.5%)という破格のタイムを叩き出しています。今回は、この条件に初登場という馬が多いので、経験値の高さで圧倒するでしょう。
 トレジャーハンターも過去同条件では5戦1勝、2着3回と実績を残しています。49秒4(馬場水分1.7%)という持ち時計も優秀で、今季初勝利も見込めるかもしれません。
 3頭いる4歳馬はいずれも先行力があり、有力視されます。なかでも注目なのはテンカムソウでしょう。14戦連続して4着以内と好調で、今回は賞金別定重量の加増がないのも好材料。10キロ軽い利点を生かせば押し切りまで狙えるかもしれません。

  10月21日(月)のメイン第10レースは、ペルセウス特別(A1級混合・20:10発走予定)
 注目はホリセンショウでしょう。6月2日のオッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜)で1着(同着)となって以降、勝ち星がありませんが、重賞でも善戦するなど相手を問わず大崩れの少ない成績を収めてきました。夏場を休養にあて、復帰初戦で大幅に減っていた体重も回復しつつあります。ここは相手に恵まれた感があり、勝機といえそうです。
 今回のメンバー9頭中6頭が10月5日の神無月特別(オープン混合)を使われていました。メンバー中で最先着の2着フジダイビクトリーは、懸念されるゴール前での詰めの甘さも見せませんでした。こちらは逆に馬体重が減少傾向にあるのは心配ですが、これ以上減らなければ力は出せるでしょう。
 ニシキエーカンは神無月特別では障害で苦戦しましたが、いざクリアすれば、5着まで押し上げています。障害次第で巻き返しが十分ありそうです。

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