今週の3日間のメインに組まれているのは、いずれも決勝特別戦。先週実施された予選の上位馬たちが出走し、戦いを繰り広げます。予選では勝ち切れなかった馬が、特別戦の負担重量増を利して巻き返してくるケースも十分ありそうなだけに、波乱も考えられるでしょう。
【今週のコース使用方法(出走馬が9頭以下の場合)】
→10コースに最後の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら)
9月7日(土)のメイン第10レースは、白露特別(B2級-2・3組決勝・20:05発走予定)。B2級-2組(9月2日第8レース)、B2級-3組(1日第8レース)の両予選上位馬による一戦ですが、強いレースをした勝ち馬2頭がともに回避し、混戦模様となりました。
2組予選で5着だったマゴコロに期待します。昨年12月の重賞・ばんえいオークスで3着がある実績馬。軽めの馬場のほうが動ける印象はありますが、予選より相手が楽になる今回は、巻き返しが見込めるでしょう。
2組予選でもしっかり伸びて2着を確保したフクトクにも注目できそう。障害も安定しているので、ここでも崩れることは考えにくいものがあります。
特別戦になって前進が見込めそうなのが同3着だったニシキトモエ。勝ち馬と並ぶように第2障害を越え徐々に離されたものの、決め手に乏しいこの馬にしてはよく踏ん張っていました。
3組予選勢は障害次第という馬が多いですが、先行力のあるカントリートレインに注目。主戦の大河原和雄騎手に戻るのもプラスでしょう。
9月8日(日)のメイン第10レースは、長月特別(A1・A2級決勝混合・20:05発走予定)。A1級混合(2日第11レース)、A2級(1日第9レース)の両予選上位馬による一戦で、A1級2頭とA2級8頭が争います
格上A1級馬を相手に、A1級混合予選を力強く差し切ったスギノハリアーが中心でしょう。3走前に今季初勝利を挙げてから3、1着と調子が出てきた様子。多少障害で苦戦しても末脚でカバーできている近況なので、ここも大崩れはなさそうです。
A1級混合予選では逃げて2着だったダイリンビューティは、特別戦では終いに詰めを欠く心配がありますが、すんなりペースを握れれば侮れないところ。A1級の2頭では、予選4着で賞金別定重量の加増がないシベチャタイガーに上位争いの期待がかかります。
A2級予選勢も勝ち馬オレワスゴイに期待。ほぼ同時に先頭で第2障害を越えたウメノタイショウ、コマクインとの追い比べに、残り20メートルで決着をつけました。今回はA1級馬や好調なスギノハリアーらが相手となりますが、昨季後半には、オープン混合特別で馬券に絡んでいた実績は侮れないものがありそうです。
予選では僅差2、3着だったウメノタイショウ、コマクインも今季は好走続きなので、展開次第では逆転も十分でしょう。
9月9日(月)のメイン第10レースは、フォーマルハウト特別(B1・B2級決勝混合・20:00発走予定)。B1級-1組(2日第9レース)、B2級-1組(1日第11レース)の上位馬による一戦です。
若馬の減量がある3・4歳馬が3頭いますが、なかでも注目は、B2級-1組予選の勝ち馬コウシュハウンカイでしょう。3走前のベガ特別(B2級-1組)では逃げ切って快勝。そのレースでは、のちにB1級-1組予選を勝つジャングルソングに5秒5先着しています。そのジャングルソングが回避した今回は、連勝に期待できそうです。
相手は、B1級-1組予選2着の4歳馬テンカムソウでしょう。障害力を武器に近10戦で9回馬券に絡んでいます。
B1級-1組予選では6着と敗れたキタノオーロラは、特別戦で変わり身が見込めそうな1頭。同4着で2走前にはA1・A2級との決勝混合特別を制しているキタノストロングは、障害次第で食い込む余地もありそうです。