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今週の見どころ(9/7~9/9)

2013年9月 6日(金)

 今週の3日間のメインに組まれているのは、いずれも決勝特別戦。先週実施された予選の上位馬たちが出走し、戦いを繰り広げます。予選では勝ち切れなかった馬が、特別戦の負担重量増を利して巻き返してくるケースも十分ありそうなだけに、波乱も考えられるでしょう。

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 9月7日(土)のメイン第10レースは、白露特別(B2級-2・3組決勝・20:05発走予定)。B2級-2組(9月2日第8レース)、B2級-3組(1日第8レース)の両予選上位馬による一戦ですが、強いレースをした勝ち馬2頭がともに回避し、混戦模様となりました。
 2組予選で5着だったマゴコロに期待します。昨年12月の重賞・ばんえいオークスで3着がある実績馬。軽めの馬場のほうが動ける印象はありますが、予選より相手が楽になる今回は、巻き返しが見込めるでしょう。
 2組予選でもしっかり伸びて2着を確保したフクトクにも注目できそう。障害も安定しているので、ここでも崩れることは考えにくいものがあります。
 特別戦になって前進が見込めそうなのが同3着だったニシキトモエ。勝ち馬と並ぶように第2障害を越え徐々に離されたものの、決め手に乏しいこの馬にしてはよく踏ん張っていました。
 3組予選勢は障害次第という馬が多いですが、先行力のあるカントリートレインに注目。主戦の大河原和雄騎手に戻るのもプラスでしょう。

 9月8日(日)のメイン第10レースは、長月特別(A1・A2級決勝混合・20:05発走予定)。A1級混合(2日第11レース)、A2級(1日第9レース)の両予選上位馬による一戦で、A1級2頭とA2級8頭が争います
 格上A1級馬を相手に、A1級混合予選を力強く差し切ったスギノハリアーが中心でしょう。3走前に今季初勝利を挙げてから3、1着と調子が出てきた様子。多少障害で苦戦しても末脚でカバーできている近況なので、ここも大崩れはなさそうです。
 A1級混合予選では逃げて2着だったダイリンビューティは、特別戦では終いに詰めを欠く心配がありますが、すんなりペースを握れれば侮れないところ。A1級の2頭では、予選4着で賞金別定重量の加増がないシベチャタイガーに上位争いの期待がかかります。
 A2級予選勢も勝ち馬オレワスゴイに期待。ほぼ同時に先頭で第2障害を越えたウメノタイショウコマクインとの追い比べに、残り20メートルで決着をつけました。今回はA1級馬や好調なスギノハリアーらが相手となりますが、昨季後半には、オープン混合特別で馬券に絡んでいた実績は侮れないものがありそうです。
 予選では僅差2、3着だったウメノタイショウコマクインも今季は好走続きなので、展開次第では逆転も十分でしょう。

  9月9日(月)のメイン第10レースは、フォーマルハウト特別(B1・B2級決勝混合・20:00発走予定)。B1級-1組(2日第9レース)、B2級-1組(1日第11レース)の上位馬による一戦です。
 若馬の減量がある3・4歳馬が3頭いますが、なかでも注目は、B2級-1組予選の勝ち馬コウシュハウンカイでしょう。3走前のベガ特別(B2級-1組)では逃げ切って快勝。そのレースでは、のちにB1級-1組予選を勝つジャングルソングに5秒5先着しています。そのジャングルソングが回避した今回は、連勝に期待できそうです。
 相手は、B1級-1組予選2着の4歳馬テンカムソウでしょう。障害力を武器に近10戦で9回馬券に絡んでいます。
 B1級-1組予選では6着と敗れたキタノオーロラは、特別戦で変わり身が見込めそうな1頭。同4着で2走前にはA1・A2級との決勝混合特別を制しているキタノストロングは、障害次第で食い込む余地もありそうです。

今週の見どころ(8/31~9/2)

2013年8月30日(金)

 8月31日(土)から、深川場外発売所(深川市3条22番26号)がオープン。初日は14時前後(予定)の開門に合わせて、先着プレゼント、ばん馬リッキー号とのふれあいなどのオープニングイベントが実施される予定です(詳しくはこちら)。

帯広競馬場でのイベントはこちら

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 8月31日(土)のメイン第10レースは、JA幕別青年部杯(B1級-2組・20:05発走予定)
 ワールドピサが自己条件で巻き返しを期します。前走の山鳩賞(4歳オープン)でも果敢に先行策を取ったものの、第2障害で両膝を折ってから動けなくなってしまい、勝ち馬から2分以上離された10着でした。かつて、3歳3月のイレネー記念でも第2障害で天板に脚をかけたところでへたり込んでしまい、同様の大敗を喫したことがありますが、その時は次走で巻き返しており、今回もさほど心配はいらないでしょう。4月にはB1級-1組特別で2着や、3走前のルビー特別(A2級-1組混合)でも3着など、このメンバーに入れば実績上位。それに、なんといっても相性がいい西謙一騎手へ戻るのが好材料です。
 スギノファントムも今季B1級で安定して上位に入っています。A1・A2級馬が相手だった前走は7着という着順でしたが、第2障害早めのクリアから勝ち馬と6秒4差なら、むしろ健闘といえます。
 トカチタカラは、ルビー特別では第2障害3番手からしぶとく2着に押し上げてきました。その後の3走では馬券外に敗れていますが、さほど悪いレース内容ではありません。今回は流れが向きそうな特別戦だけに、再び上位争いに顔を出すかもしれません。
 レインボーライデンは今回がB1昇級初戦ですが、3連勝中の勢いは侮れません。

 9月1日(日)のメイン第10レースは、マロニエ賞(オープン・20:05発走予定)
 前開催のオープン・楽天競馬ばんえい応援特別(8月19日)では、ホッカイヒカルが第2障害3番手から差し切って、今季初勝利を挙げました。今回も引き続き、賞金別定5キロ増で出走できるので連勝のチャンスは十分といえます。
 前開催は、同世代限定の山鳩賞(4歳オープン)を使われていたニシキエーカンも有力でしょう。堅実な末脚を武器に、今季、オープン特別(混合戦含む)では3、5、2、4着と崩れがありません。
 今季9戦して、すべて掲示板に載っているギンガリュウセイも上位争いに加わってくるでしょう。3着だった楽天競馬ばんえい応援特別では、末脚に見どころがありました。
 同じ前走では、先行して粘れず5着だったホクショウバトルも展開次第では残り目がありそう。軽めの馬場は大歓迎といえます。
 前回は名前がなかった、ホクショウダイヤが出走していますが、25キロのハンデは厳しそうです。

  9月2日(月)のメイン第10レースは朱雀賞(5歳オープン・20:00発走予定)。出走馬は、牡馬が瑞鳳賞(6月24日)、牝馬は白鳳賞(7月1日)という牡馬、牝馬別々の5歳オープン特別を使われていました。
 注目は瑞鳳賞で2着だったテルシゲでしょう。その後6戦して2、3着各2回で、すべて勝ち馬とは10秒以内差という好成績。速い展開には苦手意識がありますが、不発に終わることが少ない末脚を武器に崩れがありません。同世代同士で、しかも流れの落ち着く特別戦であれば、勝機が見込めるはずです
 もし軽めの馬場になった場合には、瑞鳳賞3着フジダイビクトリーの逆転がありそう。3、2走前のオープン混合特別で1、2着と地力強化を印象付ける近況です。先行力と障害力が武器。軽馬場であれば、ハンデも苦にならないでしょう。
 瑞鳳賞では9着だったニュータカラコマは、近2走が好内容。世代限定重賞3勝の実力馬が復活となれば侮れません。
 白鳳賞は、1着が10番人気、2着にも5番人気が入る波乱となりましたが、今回その両馬が不在。1番人気で3着だったアアモンドマツカゼに期待がかかるところ。5月12日のカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)、2走前のA2級-1組混合特別と今季2勝は、今回のメンバー中で最多タイ。流れに乗れれば、切れる脚が炸裂するかもしれません。
 白鳳賞では障害で苦戦し9着(2番人気)だったアグリコトブキですが、大幅な馬体減の影響があったかもしれません。その後も大きな着順が続きますが、カーネーションカップで僅差2着など、アアモンドマツカゼとは互角の力量があります。体重は戻りつつあるので、同世代限定のここで、きっかけを掴みたいところでしょう。

今週の見どころ(8/24~8/26)

2013年8月23日(金)

 8月25日(日)のメインには、3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典が組まれています。帯広単独開催となった07年以降では、昨年こそ、2歳二冠馬ブラックボスが勝ちましたが、それまでは5年連続して重賞初制覇の舞台となっていました。トップハンデの馬は苦戦が続いていますが、今年は例年(牡馬のみだった11年は除く)より各馬の重量差が小さくなり、最大30キロ差と、格付上位馬にとって有利な感もある負担重量となっています。

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 8月24日(土)のメイン第10レースは、オーガスト特別(A1・A2級-2組混合・20:05発走予定)。A1級2頭とA2級7頭が争います。
 今季未勝利か1勝という馬がほとんどのなか、唯一、2勝を挙げているヒロノドラゴンに注目。出走9頭のうち6頭が使われていた北海道競馬記者クラブ特別(7月22日・A2級-2組混合)で、メンバー中最先着となる2着に入っています。勝ち馬にはちぎられましたが、障害でスムーズさを欠きながらも、確かな足取りで押し上げてきました。前走の葉月特別(A2級-1組混合)では、オレワスゴイ、ウメノタイショウといったA2級の強豪を相手に、ひと腰で障害を越え4着と善戦しています。今回のA2級勢は前走より格段に戦いやすい相手関係で、A1級の2頭も近況が冴えないため、ヒロノドラゴンが一番勝利に近い存在といえます。
 コマクインは、北海道競馬記者クラブ特別では4着でしたが、逃げて見せ場は作りました。今季13戦して未勝利ですが、10戦で掲示板を確保と、持ち前の障害力を駆使し善戦を続けています。相手関係を考えても、ここで崩れることは考えにくいものがあります。
 ヒロノドラゴンアグリコトブキ以外の7頭が出走していたA2級-2組混合(8月4日)で一騎打ちを繰り広げたスギノハリアーダイリンビューティも有力。そのレースでは1番人気のコマクイン(5着)を破っています。

 8月25日(日)のメイン第10レースは、重賞・第38回ばんえい大賞典(3歳・20:05発走予定)。B1、B2級の牡馬が690キロ、B3、B4級の牡馬が680キロ(牝馬は20キロ減)の別定重量戦。最大ハンデ差が30キロしかないことから、690キロの3頭による巴戦が予想されます。
 ダイコクパワーは、激しい気性が災いしてか、2歳シーズンでは無冠に終わりましたが、今季はすでに6勝を挙げるなど成長を見せています。2走前の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)では初の680キロでもしっかり末脚を伸ばして、3歳では最先着となる2着に健闘。ソウクンボーイ(4着)、コウシュハウンカイ(6着)ら今回強敵になりそうな馬には10秒以上の差をつけています。重賞初制覇のチャンスといえそうです。
 2歳シーズンのナナカマド賞で2着、イレネー記念では3着だったコウシュハウンカイは、今季も、とかち皐月賞1着、とかちダービーではダイコクパワーの2着など3歳馬同士では崩れがありません。
 2歳時にヤングチャンピオンシップを制しているソウクンボーイは、イレネー記念でも僅差2着の実力馬。今季はスランプに陥っていましたが、前走で鮮やかな差し切りを決め、手ごたえをつかんだはず。復調なったとすれば、侮れないところでしょう。
 オレノココロ(680キロ)は、はまなす賞では第2障害で態勢を崩しましたが、すぐに立て直し3着と善戦。初の重賞挑戦でこの結果なら、前述3頭に割って入るシーンがあるかもしれません。鈴木恵介騎手起用も買い材料といえます。

 8月26日(月)のメイン第10レースは、サッポロばんえい缶発売記念(A1・A2・B1級決勝混合・20:00発走予定)。A1・A2級-1組混合(8月18日第11レース)、B1級-1組(17日第9レース)の両予選上位馬による一戦。A1級のアオノレクサスと、A2級の4頭、B1級の4頭が争います。
 B1級と格下ですが、好調なジャングルソングに注目。B1級-1組予選1着を含め、目下9戦連続連対中。逃げてセーフティリードかと思われたアローファイター(出走回避)を、長く使える脚で追いつめると、ゴール線上で捕まえました。前走はB1昇級初戦でしたが、難なく突破したことで、ここも楽しみが広がります。今回は一気に相手が強化されますが、目下の充実度と、最大20キロのハンデ差をもってすれば、勝ち負けが可能と見ます。
 A1・A2級-1組混合予選勢では5着ウメノタイショウに注目。5月20日のA1・A2級決勝混合特別でホリセンショウ、インフィニティーといった実力馬を相手に完勝を収めるなど、今季は相手を問わずに好走を続けています。同予選3着アオノレクサスは、ハンデ的には不利なことは否めませんが、実力通りであれば勝ち切るシーンも十分でしょう。

今週の見どころ(8/17~8/19)

2013年8月16日(金)

 8月17日(土)のメインには、4歳オープンによる山鳩賞が組まれています。6月23日に行われた4歳三冠の初戦・柏林賞のほぼ再戦といえるメンバー構成。9月15日に実施される二冠目・銀河賞へ向けて、弾みをつけるのはどの馬なのか。注目です。

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 8月17日(土)のメイン第10レースは、山鳩賞(4歳オープン・20:05発走予定)
 10頭中に重賞・柏林賞へ出走していた馬が7頭いる組み合わせ。負担重量は、勝ち馬ホクショウユウキのみ10キロ増の700キロで、他馬は据え置きとなっています。それでも注目はホクショウユウキでしょう。柏林賞、前走の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)とも690キロで逃げ切っています。特にはまなす賞は、2着の3歳馬を11秒2もちぎる圧巻のレースぶりでした。ハンデはやや厳しくなりますが、近走の充実度を考えれば、心配はなさそうです。
 柏林賞では2着だったニシキエーカン(720キロ)にも引き続き注目。ホクショウユウキが逃げ粘るところ、離れた障害クリアから猛追しましたが、捕える寸前で一杯になってしまいました。しかし、3着テンカムソウには13秒5もの差をつけており、3着以下との力差は歴然。ホクショウユウキとの30キロ差が20キロに縮まるここは、当時の4秒8差をどこまで詰められるでしょうか。
 テンカムソウ(690キロ)も、近走は障害が安定しています。世代限定戦では善戦傾向があるのでここでも侮れません。
 柏林賞不出走組では、フクトク(690キロ)に注目。6月17日のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では2着に健闘。そこでホクショウユウキ(5着)には先着しています。障害力が武器なので初の690キロも苦にしないでしょう。

 8月18日(日)のメイン第10レースは、稲妻賞(3歳以上選抜・20:05発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)で争われるスピード勝負です。
 同条件戦へ初出走か実績がない馬が多い組み合わせ。そのなかで、ワタシハスゴイの6戦1勝、3着2回という成績は際立ちます。B4級まで降級した今季も障害次第という面は変わりませんが、480キロなら実績どおりの走りが期待できそうです。
 アアモンドマツカゼは、昨年12月の地吹雪賞で4着に入っています。当時より10キロ重い480キロですが、スピードがあるタイプだけに上位進出が見込めるでしょう。
 フジダイビクトリーは近3走とも3着以内と好調。昨年の稲妻賞で2着に入っている実績も心強いところです。4歳牝馬ハイカラサンの最軽量470キロを利しての粘り込みにも警戒が必要でしょう。

 8月19日(月)のメイン第10レースは、楽天競馬ばんえい応援特別(オープン・20:00発走予定)
 8月11日に行われた重賞・ばんえいグランプリは1~4着が1秒7差以内に収まる激戦となりました。そのうち勝ち馬のホクショウダイヤを除く3頭がここにも出走。なかでも注目は4着ホッカイヒカルです。シベチャタイガー(5着・今回不出走)、インフィニティー(3着)、ギンガリュウセイ(2着)がゴール前で競り合うところに、勝ったホクショウダイヤとともに離れた位置取りから末脚を伸ばしてきました。その2~4着馬は同重量でしたが、今回もっとも負担重量が軽いのがこのホッカイヒカル。今季9戦して2着3回、3着2回と差して届かないレースが続きますが、勝利のチャンスが訪れたといえそうです。
 2着ギンガリュウセイもなかなか勝ち切れませんが、近走のレースぶりは実に安定感があります。障害のキレもよく、ここも崩れることは考えられません。
 初の810キロでも3着に踏ん張ったインフィニティーですが、今回と同じ賞金別定15キロ増だった2走前の特別では7着でした。しかし、相手関係を考えれば軽視できません。
 ばんえいグランプリでホクショウバトルは9着でしたが、それまでは1、3、1着と好走していた特別戦に戻る今回は上位進出があるかもしれません。

今週の見どころ(8/10~8/12)

2013年8月 9日(金)

 8月11日(日)のメインには、ばんえいグランプリが行われます。クラス別定重量で争われる夏の古馬チャンピオン決定戦です。今季すでに重賞を2勝しているキタノタイショウ(ファン投票1位)や、このレース連覇を目指すギンガリュウセイ(同2位)をはじめとする豪華なメンバーが揃いました。

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 8月10日(土)のメイン第10レースは、葉月特別(A2級-1組混合・20:05発走予定)。A2級が8頭で、B1級はライデンロック1頭のみとなりました。
 注目はその唯一のB1級格付であるライデンロック。今季開幕から2連勝。続く5月11日のB1級-1組特別で9着と崩れて以降、苦戦が続きましたが、近4走では2、2、2、1着と立て直されました。前回の出走取消は気になりますが、昨季、夏以降にはオープン混合やA1級特別で上位争いしていた実績は確か。ハンデにも恵まれたここはチャンスといえます。
 A2級の8頭のうち、オレワスゴイは昇級初戦で、残る7頭中5頭が信州の会記念(7月7日・A2級-1組特別)を使われていましたが、そこには不出走だったニシキエースが相手筆頭でしょう。2走前のB1級-1組で鮮やかに逃げ切ると、A2昇級初戦の前走ビッグウエイトカップ(3歳以上重馬体重馬選抜)でもしぶとく2着に残っています。今回、有力馬として挙げられる信州の会記念を制したグランドペガサス、同3着ウメノタイショウの両馬には、そのビッグウエイトカップで10秒近い差で先着しています。
 信州の会記念4着トモエエーカンは、前走北海道競馬記者クラブ特別(A2級-2組混合)での勝ちっぷりが鮮やかでした。再び相手強化となりますが、侮れないものがありそうです。

 8月11日(日)のメイン第10レースは、第25回ばんえいグランプリ(20:05発走予定)です。クラス別定重量で争われ、オープン810キロから格付がひとつ下がるごとに10キロ減。最大30キロ差がつきました。
 キタノタイショウが、ファン投票1位に応えそうです。北斗賞(7月14日)では出走馬中で唯一、賞金別定20キロを課せられており5着でしたが、それでも第2障害離れた6番手クリアから、一旦は先頭に立つ勢いで、見せ場を作りました。10キロ増だった旭川記念(6月16日)では豪快に差し切って勝利していることを考えれば、賞金ハンデがないここでは、負けられません。
 北斗賞では1番人気で4着だったのがギンガリュウセイ。今年3月のばんえい記念以降、4月のばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と重賞では3戦続けて2着と抜群の安定感を誇っていただけに、残念な結果でした。とはいえ、勝ったインフィニティーとは3秒3差。昨年はこのレースを勝つと、10月の北見記念も制覇と800キロを超える高重量戦のほうが、もともと動けるタイプであり、巻き返しての連覇も視野に入りそうです。
 インフィニティーは、北斗賞では第2障害2番手から差し切って勝利。初の790キロでも難なくこなして見せました。今回はさらに20キロ増となりますが、目下の充実度を考えれば侮れないものがありそう。
 北斗賞2着など近3走とも3着以内と好調なホッカイヒカルや、A1級格付のためオープン馬より10キロ軽いシベチャタイガーも上位争いに加わってきそうです。

 この日の第9レースには、今季最初の2歳特別・白菊賞(2歳牝馬・19:25発走予定)が行われます。
 今回出走の9頭中5頭が、前走で7月28日の2歳A級-2組を使われていました。そのレースの勝ち馬メモリアルサマーが中心でしょう。障害巧者で、前走も第2障害3番手クリアから差し切っています。デビューから8戦してすべて4着以内の堅実さも魅力で、負担重量が全馬510キロの牝馬限定戦なら、実力的に勝ち負けといえます。
 7月28日の2歳A級-2組は2、3着が牡馬で、4着だったのがアサヒメイゲツ。第2障害離れた4番手から追い込み、メモリアルサマーをゴール前で捕えようかというところで、一杯になってしまいました。6月23日の2歳B級-2組では逃げ切って10秒6差で圧勝していますが、後続を突き放したあと、ゴールまでに2度止まっています。成長途上のためか、まだ一瞬しか使えない切れ味をどこで爆発させるのか。そのタイミング次第では、【2.0.1.4】とやや不安定な成績が示すように、大勝もその逆も考えられるタイプのようです。
 7月28日の2歳A級-2組で5着キタノカツヒメや、別路線組のミドリサトには2歳A級-1組を経験しているという、前述両馬にはない強みがあります。ともに3戦して大敗でしたが、目下世代ナンバーワンの牡馬ハクタイホウを相手に戦った経験は糧になるはずです。

  8月12日(月)のメイン第10レースは、アルタイル特別(B1・B2級決勝混合・20:00発走予定)。B1級-2組(8月3日第9レース)、B2級-2組(4日第8レース)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選は、断然人気のワールドピサが4着に敗れ、1着に6番人気のキョウエイボーイ、2着にも8番人気のライトアームが入るという荒れた結果となりましたが、注目は、その勝ち馬キョウエイボーイ。第2障害を4番手で越えて末脚を伸ばすと、ゴール前3頭一線の争いを制しています。12歳ということもありスピードの衰えは隠せませんが、先行勢をマークして進めたときには、しぶとく上位に食い下がってきます。今回はペースが落ち着くであろう待望の特別戦だけに、スムーズに追走できるはずで、連勝も十分といえます。
 B2級-2組予選勢では、勝ち馬マルゼンチカラが別格。11歳と高齢ながら、予選で見せたような逃げや、若馬を圧倒する末脚を見せつけるレースもあり、今季15戦して2勝、2着2回、3着6着と元気一杯です。格上のB1級が相手でも一歩も引かない戦いが期待できそうです。
 同2着キタノドリーマーは、久々にこの馬らしい切れ味を見せました。特別戦の負担重量増は心配ですが、決め手勝負になれば浮上があるかもしれません。

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