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今週の見どころ(6/15~6/17)

2013年6月14日(金)

 6月16日(日)のメインには、旭川記念が組まれています。4月28日に行われたばんえい十勝オッズパーク杯以来となる古馬重賞。登録があった5歳馬4頭がすべて回避したのは残念ですが、それでも楽しみな顔ぶれの10頭が集結しました。ぜひご注目ください。
 6月19日(水)18時から、新橋Gate-Jにて、イベント「ばんえい競馬超集中講座」が実施されます。ばんえい競馬の楽しみ方、予想の仕方などを、矢野吉彦アナウンサー、斎藤修さん、赤見千尋さん、藤本匠騎手がレクチャーします。お近くの方はぜひお越しください。

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
→10コースに最後の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら

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 6月15日(土)のメイン第10レースは、層雲峡特別(B1級-1・2組決勝・20:05発走予定)。B1級-1組(8日第11レース)、B1級-2組(9日第9レース)の両予選上位馬による決勝戦です。
 B1級-2組を逃げ切って7カ月ぶりの勝利を挙げたニシキセンプーに期待。今季は降級したこともありますが、惜しいレースを続けています。先行してなかなか勝ちきれませんでしたが、前走、重めの馬場で最後まで踏ん張れたのは収穫でした。やや相手は強化されますが、引き続き好勝負できそうです。
 B1級-1組勢も勝ち馬アローファイターに注目できそう。こちらも逃げ切り勝ちでしたが、5秒1差という余裕が感じられるレースでした。B1級昇級初戦も難なく突破したことで、ここも楽しみが広がります。
 B1級-2組で3着だったコサカコブラは前々走で崩れた障害がしっかり立て直されていました。
 トカチタカラはB1級-1組でもしぶとく4着と12歳ながら元気一杯です。今年2月、3月にはA1級特別勝ちがあるように特別戦のほうが力を発揮しやすいでしょう。

 6月16日(日)のメイン第10レースは、重賞・第44回旭川記念(20:05発走予定)。ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬キタノタイショウと、今季3勝、2着1回と絶好調のホクショウダイヤが賞金別定10キロ増で780キロ。ほかの8頭は770キロでの出走です。
 注目はホッカイヒカル。今年3月に重賞・チャンピオンカップを差し切って以降、シーズンを跨いで未勝利ですが、大きく崩れることは少なく堅実に末脚を伸ばしています。特別でも好走していますが、さらに高重量で争われる重賞のほうが走りの安定感が増す印象。昨季はばんえい十勝オッズパーク杯を勝っていたため、このレースにはトップハンデでの出走でしたが、それでも昨季限りで引退したカネサブラック、ナリタボブサップの3着と実力は示していました。賞金ハンデなしの今年こそ勝利の期待が高まります。
 ギンガリュウセイは、今年のばんえい十勝オッズパーク杯で2着。逃げ切り寸前でキタノタイショウの決め手に屈しましたが、その差はコンマ3秒。こちらも昨年10月の重賞・北見記念以降、未勝利ですが、重賞の舞台でなら巻き返しが視野に入ります。
 ばんえい十勝オッズパーク杯へは出走できなかったフクドリですが、今季4、3、4、2着と好調です。重賞では障害にやや不安は残りますが、すんなり越えられれば差し切りが視野に入ります。
 ホクショウダイヤは昨年のこのレースでは賞金別定10キロ増で7着に敗退。昨季も開幕から3勝、2着1回の好成績を挙げての参戦でしたが、800キロ前後になると、わずかな別定重量の増加でも堪えるタイプなのかもしれません。また、キタノタイショウも賞金別定10キロ増となった近2走の走りを見る限り、ここでも強くは推せません。

  6月17日(月)のメイン第10レースは、ゴールドトロフィー(3歳以上選抜・20:00発走予定)。昨季の勝利数上位馬による選抜戦で、A1級からB3級までの9頭立てで争われます。
 注目は、B1級の牝馬ニシキエース。昨年12月を最後に白星から見放されていますが、今季は初戦のばんえい十勝オッズパーク杯4着善戦を皮切りに、その後4戦続けて僅差3着に入っています。障害巧者ぶりは相変わらずですが、差す競馬も覚え、どんな相手でも崩れなくなっている現状を考えれば、軸として信頼できそうです。
 若馬の10キロ減がある4歳が4頭いますが、シーズンを跨いで10戦連続3着以内というホクショウユウキを筆頭に、いずれにも勢いがあり、同世代上位独占という可能性もありそうです。
 このレース連覇を目指すマルモスペシャルは、昨年より格付が上がったこともあり負担重量的にきつく、しかも近走成績も冴えません。しかし、その昨年も前3走6、9、10着から巻き返しており、軽視はできないかもしれません。
 ほか、前走ではしぶとく伸びて、オープン経験馬ホリセンショウと1着同着に持ち込んだテルシゲも楽しみです。

今週の見どころ(6/8~6/10)

2013年6月 7日(金)

 6月8日(土)より、レースによる馬場の砂の摩耗を均等にするため、出走馬が9頭以下の場合、コースの使用方法が変更されます。ご注意ください(詳細はこちら)。
 6月10日(月)のメインには、3歳オープンによるとかちダービーが組まれています。このレースは特別戦で、過去5年では、08年のライデンロックが三冠最終戦のばんえいダービーも制するなど、このレースの連対馬が4頭もばんえいダービーを勝利しています。

 6月8日(土)のメイン第10レースは、ムーンストーン特別(A2級・20:05発走予定)
 障害巧者のクロフネオーザンに期待。前走のB1級-2・3組決勝混合特別でも2着に踏ん張りました。今回自己条件に戻ったA2級で、やや相手強化となりますが、トップハンデから解放されるのは魅力。今年1月にはA2級-1組特別で勝利した実績もあり、ここは勝利で決めてくれるでしょう。
 ウメノタイショウは前回の旭岳特別(A1級混合)は競走除外でしたが、その前の五月雨特別(A1・A2決勝混合)ではオープンからの降級馬ホリセンショウを6秒7も突き放す完勝劇を演じています。今回はA2級同士で戦いやすい相手関係。賞金別定5キロ増とはなりますが、さほど心配はないでしょう。
 旭岳特別を強烈な末脚で差し切ったのがユーファンタジー。破った相手が、今年のばんえい十勝オッズパーク杯3着のインフィニティーだけに価値ある勝利といえます。展開次第の面はありますが、ここも侮れない存在です。
 五月雨特別4着で障害巧者のグランドペガサスも有力。アアモンドヤマトも昇級初戦とはいえ実力的に遜色ありません。

 6月9日(日)のメイン第10レースは、シルバーカップ(オープン混合・20:05発走予定)。オープンの2頭とA1級の8頭が争います。
 A1級のホリセンショウが主役でしょう。今季5戦して1、4、1、2、1着と好調を持続。唯一、馬券外に敗れた今回と同条件の4走前も一旦は2番手に上がり、ゴール寸前でオープン馬2頭に差されましたが、ホクショウダイヤ、フクドリという現役屈指のキレ味を誇る両馬で相手が悪かったとしか言いようがありません。同レースで逃げ切り勝ちを収めたシベチャタイガーはその後精彩を欠いており、ホリセンショウにとって勝機といえます。
 同じくA1級のインフィニティーも今季は4、3、2、3、2着と好調度では負けていません。なかでも2戦目の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯でのキタノタイショウ、ギンガリュウセイと接戦の末、3着というのが際立ちます。ただ近走成績が示すように、今回も差して届かないことも考えられます。
 4歳のオープン馬ニシキエーカンは、2走前のオープン特別では、ホクショウダイヤ、ホッカイヒカルの3着に健闘。4歳春のこの時期に、オープンの一線級とわずか10キロ差で僅差の勝負ができたことは自信につながったはず。引き続き注目したい1頭です。

 6月10日(月)のメイン第10レースには、とかちダービー(3歳オープン・20:00発走予定)が行われます。
 5月13日に行われたとかち皐月賞(3歳オープン)のほぼ再戦といえる組み合わせ。トップハンデながら力強く差し切ったコウシュハウンカイがここも注目を集めそう。第2障害を3番手で越えると、前を行く20キロ軽いマツリダワッショイ(2着)、40キロ軽いアグリナデシコ(4着・今回不出走)をゴール手前20メートルでつかまえて突き放す、強いレースぶりでした。今回はトップハンデから解放されたことも強調材料です。
 3着ダイコクパワーにも引き続き期待できそう。気の悪さをのぞかせる場面もありましたが、いざスイッチが入るとさすがの末脚で追い上げてきました。2歳シーズン後半は勝ち切れないレース続きでしたが、今季は5戦して3勝、3着2回と激しい気性を後半の爆発力に転化できているようです。
 2着だったマツリダワッショイは引き続きハンデが有利なだけに注目。こちらも3戦連続連対中と好調です。
 別路線から参戦のヨシムネがレースを盛り上げそうです。昨年12月の重賞・ヤングチャンピオンシップでは2着(同着)に健闘した実績があり、C級戦とはいえ圧勝続きの3連勝中と目下の勢いも申し分ありません。

今週の見どころ(6/1~6/3)

2013年5月31日(金)

6月1日(土)のメインには、4歳シーズン三冠の第1弾・柏林賞(6月23日)の前哨戦、ライラック賞が組まれています。近3年では、このレースの連対馬が、柏林賞でも必ず1頭連対を果たしており、本番を占う意味でも注目の一戦といえそうです。

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 6月1日(土)のメイン第10レースは、ライラック賞(4歳オープン・20:05発走予定)。柏林賞を目指し、オープンからB2級までの9頭が揃いました。
 注目は唯一のオープン馬ニシキエーカン。2歳シーズン頂上決戦・イレネー記念を圧勝、3歳三冠での4、2、2着という安定した成績に加え、古馬オープン初挑戦の前走では、一騎打ちを演じたホクショウダイヤ、ホッカイヒカルに割って入ろうかという3着と、実力は確かです。近2年のこのレースでは、一昨年はトレジャーハンター、昨年はオイドンがともにトップハンデを克服して勝利しているのも心強い材料。この両馬と比べても、実績的にニシキエーカンが劣る印象はなく、ここも身上の末脚が炸裂するかもしれません。
 メンバー的には、4月29日のすずらん賞(4歳オープン)のほぼ再戦といった感じ。
 ニシキエーカン(2着)に競り勝ち、すずらん賞を制したアサヒリュウセイは、ばんえいダービー馬でここでも有力な存在。馬場が軽くなれば好走の確率が増すでしょう。
 第2障害を早めに降りたものの懸念された詰めの甘さが出てしまった2頭、エビスダイチ(3着)、ワールドピサ(4着)は踏ん張りが利けぱ、当然上位進出への期待が高まります。

 6月2日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜・20:05発走予定)。昨季のリーディングサイヤー(3歳以上部門)上位産駒の通算収得賞金上位馬による選抜戦で、オープン2頭、A1級3頭、A2級2頭、B1級3頭が争います。
 注目はA1級のホリセンショウ(父タケタカラ)。今年2月にはオープン特別を制している実力馬です。オープンの2頭より、10キロ軽いことも考えれば実績的に負けられません。
 A2級のグランドペガサス(父エビスカチドキ)は今季開幕からA2級-2組混合特別、A2級と連勝。その後3戦は勝ちきれませんが、障害のキレは良好で、レースぶりは悪くありません。前走のA1・A2級決勝混合特別では2着ホリセンショウに2秒9差まで迫って4着。流れが向けば、逆転可能でしょう。
 昨季終盤の障害のキレが戻ってくればライトアーム(父コーネルトップ)も侮れないところです。
 5頭いる5歳馬では、牝馬アアモンドマツカゼ(父タケタカラ)に注目。前走の3歳以上牝馬オープン特別では、今回と同じ650キロで第2障害ひと腰クリアから勝ち星を挙げています。今回は牡馬が相手ですが、最軽量ハンデを生かせば粘り込みも考えられます。

  6月3日(月)のメイン第10レースは、ジュノー特別(B1級-2・3組決勝混合・20:00発走予定)。B1級-2組(5月25日第11レース)、B1級-3組混合(27日第9レース)の両予選上位馬による一戦です。
 注目は、今季初戦だったB1級-3組混合で4着(1番人気)スギノハリアー。障害で手間取り、一旦は3番手まで上がったもののゴール前で一杯に。いいところを見せられずに敗れましたが、それでも4着だったのは力のある証といえます。1月にはA1級-1組特別を制している実績もあり、叩き2戦目で勝負勘が戻るであろう今回は巻き返しが期待されます。
 B1級-3組混合で逃げ切り勝ちを収めたクロフネオーザンにも注目。第2回開催(3走前)、第3回開催(2走前)は予選で下位に敗れたため、2走使いの決勝(特別)に出走できませんでしたが、障害巧者だけに特別のほうがさらに実力を発揮しやすいはずです。
 今季7戦してすべて掲示板を確保しているB1級-2組の5着馬ホンベツイチバン、B1級-3組混合で僅差2着のレットダイヤらも有力でしょう。

今週の見どころ(5/25~5/27)

2013年5月24日(金)

 5月26日(日)のメインには、大雪賞が組まれています。次開催・6月16日に行われる重賞・旭川記念を見据えるオープン馬たちの争い。前開催のオープン戦・エメラルド特別の再戦ムードですが、今開催より基礎重量が10キロ重くなっていることに加え、勝ち馬が賞金別定5キロ増に。さらに他路線から牝馬も参戦するなど、予想のしがいがある一戦といえます。ご注目ください。

 5月25日(土)のメイン第10レースは、黒岳特別(B2級-1組・20:05発走予定)
 前走のB1・B2級決勝混合(5月18日)で惜敗続きを脱したベニインパクトに期待。差して届かずというこれまでのレースぶりから一変。逃げ切って、昨年7月以来の勝ち星を挙げました。昨季A2級(混合戦含む)で何度も連対している実力は上位で、B2級同士のここは連勝のチャンスといえます。
 逆にアローファイターは5月20日の前走B1・B2級決勝混合(4着)で連勝が3で止まりました。連勝中のように、第2障害先頭クリアとはいかず、追い込むかたちとなりましたが、ここにも出走の2着マルゼンチカラと2秒6差、3着キタノドリーマーともコンマ7秒差なら挽回の可能性十分。久々の特別戦ですが、障害力を生かせるので、むしろ歓迎といえます。
 4月27日のB2級-1組特別でメンバー中最先着の2着だったタイソンキングや、前走とかち皐月賞を快勝し古馬の特別に初挑戦となる3歳馬コウシュハウンカイにも注目です。

 5月26日(日)のメイン第10レースは、大雪賞(オープン・20:05発走予定)
 9頭中7頭が前開催はエメラルド特別(オープン)に出走していました。その勝ち馬ホクショウダイヤに引き続き注目できそう。第2障害先頭ほぼ同時に降りたホッカイヒカルとの末脚比べをコンマ4秒差で制し、今季3戦2勝、2着1回と絶好調です。今回から賞金別定5キロ増となりますが、さほど心配はないでしょう。
 相手もエメラルド特別組で、僅差2着に好走したホッカイヒカルや、同7着だけでは見限れないキタノタイショウ、障害に不安を残すも4着に差してきたフクドリが有力。後半勝負に出ると思われた1、2着馬に出し抜かれた格好で5着のギンガリュウセイも巻き返しを期します。

  5月27日(月)のメイン第10レースは、旭岳特別(A1級混合・20:00発走予定)
 A2昇級初戦のウメノタイショウを狙います。今季開幕から1、1、2、2、1着と絶好調。特に前走の五月雨特別(A1・A2級決勝混合)はハンデに恵まれたとはいえ、オープンからの降級馬ホリセンショウを7秒近くも突き放す完勝でした。ここも相手は楽ではありませんが、4走前には同じく元オープンの馬テンマデトドケを下している実績と近走の勢いを考えれば、突破して不思議ありません。
 インフィニティーは五月雨特別では3着でしたが、ウメノタイショウとのハンデ差が20キロから5キロに縮まっており、当然巻き返しが視野に入ります。
 4月にはA1級混合特別を制しているスピード馬ホクショウバトルや、前走(A2級)では人気を裏切ったアオノレクサスのレース間隔を空けての立て直しにも期待できそうです。

今週の見どころ(5/18~5/20)

2013年5月17日(金)

 ばんえい十勝では、本年度第5回開催(6月8日~)より、レースによる馬場の砂の摩耗を均等にするため、出走馬が9頭以下の場合、コースの使用方法を変更します(詳しくはこちら)。
 今週の土曜・5月18日のメインには、オープン馬によるエメラルド特別が組まれています。現在のほぼベストメンバーといえる9頭が揃っており、ぜひご注目ください。

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 5月18日(土)のメイン第10レースは、エメラルド特別(オープン・20:05発走予定)
 前開催は、さつき特別(オープン混合)か重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯を使われていた馬が9頭中7頭出走しています。
 さつき特別でホクショウダイヤは断然人気に推されたものの2着でした。とはいえ障害もスムーズで、豪快な追い込みを見せてのコンマ6秒差なら悲観する必要はなく、勝ったシベチャタイガー(今回は不出走)を褒めるべきでしょう。キタノタイショウには今季初戦で大きく先着しており、巻き返しが期待されます。
 ばんえい十勝オッズパーク杯で見事な差し切り勝ちを収めたのがキタノタイショウ。今回は唯一、賞金別定10キロを課せられているのが心配ですが、実力的に大崩れはなさそうです。
 やや障害に難はありますが、さつき特別で3着だったフクドリや、ばんえい十勝オッズパーク杯2着で障害巧者のギンガリュウセイらは、脚質的に前述2頭より前で競馬が可能で、一角崩しを狙えるかもしれません。

 5月19日(日)のメイン第10レースは、スーパートレーナー賞(3歳以上選抜・20:05発走予定)。昨年度のリーディング上位調教師が管理するB級馬による選抜戦です。
 開幕から1、1、2、1、1着と勢いが止まらないテンマデトドケ(服部義幸厩舎)の相手探しといえます。特に前走(A2級混合)はA2級とB1級のオールスター戦のような顔ぶれでしたが、ゴール前鮮やかな抜け出しを決めています。B級同士のここで取りこぼしは許されません。
 ニシキエース(村上慎一厩舎)は障害で崩れても挽回できる末脚を身につけており、大崩れが少なくなってきました。テンマデトドケは強敵ですが、今回は特別とはいえ630キロだけに、うまく逃げられれば一発があるかもしれません。
 今季テンマデトドケには完敗続きのホンベツイチバン(岩本利春厩舎)も次位争いには顔を出してくる力がありそう。
 スギノファントム(金田勇厩舎)はB1昇級初戦の前走(1組特別)では6着でしたが、障害もこなせており、悪いレースではありませんでした。今回はテンマデトドケを除けば、実力差があまりないメンバー構成だけに、展開次第で上位食い込みもあるでしょう。

 5月20日(月)のメイン第10レースは、五月雨特別(A1・A2級決勝混合・20:00発走予定)。A1級混合(5月11日第11レース)、A2級混合(12日第9レース)の両予選上位馬による一戦です。
 オープンからの降級馬でA2級混合を勝ったテンマデトドケが不在だけに、A1級混合を楽勝したホリセンショウが中心でしょう。昨季最終出走ではオープン特別を制していたことを考えれば、前走の圧勝劇は驚けませんが、今回はさらに相手が楽になっています。
 A2級混合組の筆頭格は、逃げて2着だったウメノタイショウ。テンマデトドケにゴール寸前で捕まりましたが、同重量ながら2秒7差という結果は自信になったはず。こちらも昨季終盤はオープンで出走していました。メンバー中、もっとも格下のB1級ですが、最大30キロのハンデ差を考えれば、上位争い必至といえます。
 A1級混合で2着だったインフィニティーは前々走の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯でしぶとく3着に入った実績があります。繰り上がりでの出走とはいえ前々走ではオープン混合特別を制しているシベチャタイガー(A1級混合6着)も有力。A1級混合では1番人気で3着だったホクショウバトルも、軽めの馬場となれば侮れないところでしょう。

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