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今週の見どころ(1/1~1/6)

2013年12月31日(火)

 ばんえい十勝の年始開催は、1月1日(祝・水)から6日(月)までの連続6日間。2日(木)には4歳以上による帯広記念、3日(金)には明け5歳による天馬賞と2つの重賞も組まれています。
 2日と4日(金)に帯広全レースの発売が実施される川崎競馬場では、両日とも、「ばんえい十勝初夢駆ける in 川崎2014」というイベントを実施。競馬著名人による予想・トークショーや、ばんえいグッズ等が当たる抽選会などが行われます。お近くの方はぜひお越しください。

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
→前半3日間(1/1~3)は通常どおりに1コースから使用
→後半3日間(1/4~6)は10コースに最後の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら

※年始開催の発走予定時刻等についてはこちら
帯広競馬場でのイベントはこちら
直営場外発売所でのイベントはこちら

 1月1日(祝・水)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(B1級-1組・16:40発走予定)
 ミタコトナイは、約1年3カ月の長期休養から昨年11月に復帰して以降、7戦7勝と飛ぶ鳥を落とす勢い。レース内容も、逃げ切りか第2障害2番手クリアからの抜け出しと安定感抜群です。今回がB1昇級初戦で相手関係も未知数なのに加え、初の725キロというのも心配ですが、それで期待したくなる、このところの充実ぶりです。
 そのほかの9頭は近走で対戦経験があり、なかでも、うち8頭が出走していたターコイズ特別(12月9日・B1級-1組)で3着だったスギノファントムに注目できそう。前開催のB1級-1組・ポインセチア特別(12月21日)では6着に敗れていますが、ターコイズ特別と同じ開催では4歳オープン特別を使われていた5頭が参戦し大幅に相手が強化されていました。今開催は、3日に明け5歳重賞・天馬賞が組まれている関係で、ターコイズ特別のほぼ再戦となっており、上位争い必至でしょう。
 ターコイズ特別で2着のジャングルソング、4着のキタノオーロラは抜群の決め手を持っています。ここも障害のタイミング次第で上位進出が見込めそう。同5着レインボーライデンは藤本匠騎手への乗替わりが魅力。特別のほうが成績が安定しているタイプでもあります。
 ターコイズ特別では第2障害で競走中止したコウシュハクィーンですが、前走ばんえいダービー(710キロ)では、まずまずの障害のカカリを見せていました。5キロ軽い705キロとなるここで、巻き返しを期します。

 1月2日(木)のメイン第9レースは、第36回帯広記念(16:10発走予定)。トップハンデ910キロがホクショウダイヤキタノタイショウギンガリュウセイの3頭、900キロがニュータカラコマトレジャーハンターインフィニティーホッカイヒカルの4頭で、残る3頭は890キロでの出走です。
 明け10歳のギンガリュウセイは昨年のこのレースの2着馬。その前回と同様、今年も北見記念で優勝し、その後3戦を経てここへ参戦してきました。今年のメンバー中で、今回と同じ負担重量で連対実績があるのはこの馬だけ。トップハンデとはいえ、最大20キロ差であれば克服可能で、現役屈指の障害力を生かして逃げ切りを狙います。
 ホッカイヒカルも明け10歳となります。過去3回の帯広記念が9、6、6着という成績ですが、今回がこのレースに初出走という馬も4頭いるメンバーに入れば、何度も重量経験があること自体が強み。今季は19戦して3勝、2着6回、3着4回で掲示板を外したのが1回だけと、近年以上に充実のシーズンを送ってきており、状態も良好。過去3回以上の着順が期待できそうです。
 帯広記念初参戦組では、ホリセンショウに注目。詰めの甘さが課題ですが、近走はそれも解消しつつあるよう。前走はA1級混合と恵まれた条件ながら4着でしたが、差してきたことに成長を感じさせます。今回は負担重量、相手関係とも厳しくなりますが、今季もリーディングを独走している鈴木恵介騎手の手綱で上位を目指します。
 北見記念で2、3着だったシベチャタイガーインフィニティーや、昨年と同様、軽めの馬場になるようならクロフネオーザンにも警戒が必要でしょう。

 1月3日(金)のメイン第10レースは、4歳シーズン三冠の最終戦・第7回天馬賞(5歳・16:45発走予定)。牡馬760キロ、牝馬740キロの定量で争われます。
 ホクショウユウキが、一冠目・柏林賞、二冠目・銀河賞に続きここも勝ち、三冠馬となる可能性が高そうです。3走前の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)でもトップハンデ780キロを課せられながら2着に入っている実力を考えれば、当時より20キロ軽く、さらに世代限定であるここでは負けられません。
 相手も同じくオープン格付のニシキエーカン。一冠目、二冠目ともトップハンデで2、6着でしたが、ドリームエイジカップではホクショウユウキより30キロ軽い750キロで5着だったので、さすがに逆転は厳しそう。とはいえ、同世代同士で、負担重量差がつかない今回、なんとか連対は確保したいところです。
 前哨戦のイルミネーションカップ(12月16日・4歳オープン)は、勝ったヤマノウンカイから、2着ワールドピサ、3着アサヒリュウセイまでが最大1秒8という僅差での決着でしたが、離れた障害3番手から末脚を伸ばしてきたアサヒリュウセイが一番強いレースぶりでした。この世代のダービー馬でもあり、侮れません。
 ここまでの二冠が3、2着と安定している障害巧者のテンカムソウや、二冠ともに5着のワールドピサは、イルミネーションカップ2着を含め6戦連続連対中と地力強化しており馬券絡みも期待されます。

  1月4日(土)のメイン第10レースは、新雪特別(A2級・16:40発走予定)
 12月30日に行われたオッズパーク賞ファイナルカップ(A2級-1・2組決勝)組が5頭いますが、注目したいのは前走ばんえいダービーで2着に好走したソウクンボーイ。明け4歳は、特別戦での若馬の減量が今開催より20キロから10キロに減らされており、この馬以外の9頭がすべて6歳以上というここに入ると不利な感は否めません。ですが、ソウクンボーイは、ばんえいダービーでは730キロで第2障害をひと腰で切っており、今回は5キロ減の725キロでの出走。A2級での初戦が特別と厳しいですが、いきなり勝ち負けが望めそうです。
 ファイナルカップは、第2障害を先頭でほぼ同時にクリアした2頭の一騎打ちとなり、テルシゲアローファイターに1秒7差で勝利。特にテルシゲにとって、特別戦ながら詰めの甘さも見せずに押し切ったのは収穫といえ、賞金別定5キロ増となるここでも好走できれば今後が楽しみになります。アローファイターは明け10歳となりますが、障害巧者ぶりは相変わらず。今回も上位進出が狙えそうです。
 牝馬ダイリンビューティは、昨年8月以降、特別戦ではすべて掲示板を確保。ファイナルカップでも第2障害をひと腰で越える好内容の5着でした。主戦の藤本匠騎手に戻るここでも、当然見せ場以上が期待できそうです。

  1月5日(日)のメイン第10レースは、ばんえい十勝金杯(オープン混合・17:05発走予定)。オープン5頭、A1級4頭が出走します。
 フジダイビクトリーは、前走オリオン特別(A1級混合)で逃げ切って勝利。懸念される詰めの甘さも見せておらず、よほど状態がいいのでしょう。今回は相手強化となりますが、引き続き好勝負が期待できそうです。
 オイドンは、前走では定量500キロでの特別・地吹雪賞を使われて1着。フジダイビクトリーとは夏以降に特別戦で2度対戦し、ともに同重量で、11月4日のオープン混合特別で1秒6差、11月18日のA1・A2級決勝混合特別で1秒2差の接戦を演じています。今回はこちらが5キロ重くなりますが、2連勝中と好調なだけに、互角の勝負が可能でしょう。
 2頭に割って入るとしたら、地吹雪賞で5着だったアオノレクサスとオリオン特別2着のスギノハリアー。ともにスピードタイプで、降雪の影響が残る馬場だったシリウス特別(12月14日)では、断然人気のオイドン(3着)をしりぞけ、ワンツーを決めています。

  1月6日(月)のメイン第10レースは、カシオペア特別(A1級混合・17:05発走予定)。A1級7頭、A2級2頭により争われます。
 注目はA1級のアアモンドマツカゼ。2走前のレディースカップ(4歳以上牝馬選抜)ではトップハンデを課せられながら、第2障害2番手クリアから勝利を収めています。障害巧者で、長くいい脚も使えるタイプ。前半の位置取り次第という面があるので、全幅の信頼は置きにくいですが、追走に手こずらなければ、このメンバーであれば勝っても不思議ありません。
 相手筆頭もA1級の牝馬コマクイン。レディースカップでは第2障害を先頭で越えましたが、踏ん張りきれず3着でした。8戦連続して5着以内も、勝ち星は前々走A2級-2組混合のみと勝ち切れませんが、障害にはほとん不安がないタイプでもあり、ここも逃げ切りを狙ってくるでしょう。
 A2級の2頭はともに有力。トモエエーカンは、12月30日のオッズパーク賞ファイナルカップ(A2級-1・2組決勝)で4着(7番人気)と善戦。同レースでわずかコンマ2秒先着され3着だったキンノカミ、同6着アアモンドヤワラ(ともに今開催からA1に昇級)の両馬がA1級との混合特別で勝利があったことを考えると、トモエエーカンがここで通用する余地は十分といえます。もちろん、昇級でクラス別定10キロ増になったとはいえ、キンノカミアアモンドヤワラにも引き続き注目でしょう。
 今開催からA2へ昇級したキタノダイチは、近4走がすべて障害ひと腰から1、2、1、1着の快進撃。障害に安定感が出て、大きな変わり身を見せています。

今週の見どころ(12/28~12/30)

2013年12月27日(金)

 今週からばんえい十勝は昼間開催へ。年末年始は、12月28日(土)~30日(月)、1月1日(祝・水)~6日(月)の変則開催となっており、競馬場の開門、レースの発走予定時刻が日によって異なりますのでご注意ください(詳しくはこちら)。
 12月30日(月)のメインには、2歳産駒特別選抜による重賞・ヤングチャンピオンシップが組まれています。南北海道、北央、北見、釧路、十勝の各産地別特別での上位馬のみが出走できるレース。今年の2歳世代で、最多となる8勝を挙げているのが南北海道産駒特別1着のハクタイホウ。過去このレース(ヤングクラウンズカップ時代も含め)で、南北海道産駒特別組が勝利したことはなく(2着もなし)、快挙達成なるか注目を集めそうです。

大井競馬場で行われる「ばんえい十勝 in 大井」(12/29・30)についてはこちら

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
→10コースに最後の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら

 12月28日(土)のメイン第10レースは、オリオン特別(A1級混合・17:20発走予定)。オープン3頭とA1級7頭が争います。
 フジダイビクトリーに注目。今季は開幕からオープン格付で、前々走までに4度の連対がありますが、オープン混合かA1級混合戦でのものでした。前走はオープンの師走特別で、ホッカイヒカルにこそ差されたものの、第2障害先頭クリアから2着とオープン特別で初の連対を果たし、地力強化を印象づけました。今回は実績十分の混合戦だけに主役は譲れません。
 A1級のアサヒリュウセイは近5走が3勝、3着2回と絶好調。障害への不安も見せておらず、オープン馬が相手のここでも好走できれば自信につながりそう。今回も軽めの馬場が見込まれることも有利に働きそうです。
 同じくA1級のホリセンショウは、近4走では2、3、4、10着という成績。前走大敗の原因は前日の降雪で軽めの馬場になったことが大きそう。今回も軽めの馬場になりそうなのは不安ですが、鈴木恵介騎手を配し巻き返しを期します。
 オープンのニシキエーカンや、A1級のグランドペガサスも障害のカカリひとつで上位進出が見込めるでしょう。

 12月29日(日)のメイン第10レースは、地吹雪賞(3歳以上選抜・17:20発走予定)。定量500キロ(3歳20キロ減、牝馬20キロ減)で争われるスピード決戦です。
 同条件特別で4戦3勝、2着1回というオイドンが登場。昨年3月のスピードスター賞では47秒6(馬場水分1.7%)という破格のタイムで逃げ切っています。
 フクドリは、昨年3月のスピードスター賞4着馬ですが、1~3着はいずれも490キロとハンデが有利。この馬の500キロで51秒1というタイムも見事なものでした。今年2月のスピードスター賞でも、オイドン(2着)と10キロ差で2秒0差の接戦を演じており、同重量500キロで臨める今回は一騎打ちの様相です。
 アオノレクサスコマクインサカエキングらも同条件で馬券に絡んだ実績があり、侮れないところです。

  12月30日(月)のメイン第10レースは、重賞・第15回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・17:20発走予定)
 2歳シーズン三冠の第2弾で、南北海道、北央、北見、釧路、十勝の各産駒別特別の上位馬による一戦。南北海道産駒特別の勝ち馬ハクタイホウが別定20キロ増の610キロ、十勝産駒特別1着ホクショウマサル、釧路産駒特別1着コウシュハドン、北見産駒特別1着オオゾラシンスケが10キロ増の600キロでの出走です。
 ホクショウマサルに期待します。十勝産駒特別(11月24日)は、出走全馬が賞金別定重量を課せられているというハイレベルなメンバー構成で、そこを勝ったというだけで十分評価が可能。今季最初の2歳牡馬オープン特別・青雲賞を制した実績もあります。一冠目・ナナカマド賞(10月13日)は4着でしたが、1、2着馬は十勝産駒特別で4、7着と敗れたためここには不在。テンに遅く勝ち切れない面がありましたが、近3走では先行して1、1、2着と成長もみせています。
 ハクタイホウは、目下世代最多の8勝を挙げている実力馬。南北海道産駒特別(11月10日)では圧巻の逃げ切り勝ちを収めていますが、相手関係を考えれば当然といったところ。ナナカマド賞では3着で、今回と同じ10キロ差でホクショウマサル(4着)に先着しています。実績どおりであれば、ここでも上位争い必至でしょう。
 北見産駒特別の勝ち馬オオゾラシンスケは、ナナカマド賞では7着も、障害はスムーズでした。前走2歳A級-1組は8着と案外でしたが、巻き返してくる可能性はありそう。
 釧路産駒特別を制したコウシュハドンは、2歳A級-1組で2勝していますが、それぞれ、ナナカマド賞、十勝産駒特別と同じ開催に組まれていた相手に恵まれたレースでの勝ち星。額面どおりには受け取りにくいところです。
 別定重量の加増がない6頭では、十勝産駒特別2着ブラックニセイに注目。北央産駒特別1着ソウテンブルーはここに入ると厳しい印象です。

今週の見どころ(12/21~12/23)

2013年12月20日(金)

 ばんえい十勝の薄暮開催は今週3日間で終了。次週からは昼間開催となります。
 12月22日(日)のメインには、3歳三冠の最終戦・ばんえいダービーが組まれています。帯広単独開催となった07年以降、08年のライデンロックと09年のキタノタイショウが二冠馬に輝いていますが、それ以降の近3年と07年は三冠の勝ち馬がすべて違う結果。今年は、一冠目・ばんえい大賞典をコウシュハクィーン、二冠目・ばんえい菊花賞をコウシュハウンカイが勝っています。二冠馬の誕生か、それとも大一番でニュースターが現れるのか。ご期待ください。

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 12月21日(土)のメイン第10レースは、ポインセチア特別(B1級-1組・19:05発走予定)
 若馬10キロ減がある4歳勢が優勢。なかでもサカノテツワンに期待します。前走イルミネーションカップ(4歳オープン)では3番人気で6着でしたが、第2障害で仕掛けたのが最後方9番手では仕方のない結果といえます。それまでは先行策から3戦連続で僅差2着に入っていた堅実派。長くいい脚を使えるタイプでもあり、自己条件のB1級なら巻き返し必至でしょう。
 エビスダイチはイルミネーションカップで4着でしたが、B1級特別では5戦して2着2回、3、5着各1回と実績上位です。
 ヤマノウンカイは、イルミネーションカップの勝ち馬。第2障害を越えすぐ先頭に立つとそのまま押し切りました。障害は巧者ですが、決め手比べになるとやや厳しい印象。連勝するためには展開の助けが必要かもしれません。
 4歳以外での注目馬は、前開催のB1級-1組・ターコイズ特別で2、3着のジャングルソングスギノファントムです。

 12月22日(日)のメイン第10レースは、重賞・第42回ばんえいダービー(3歳・19:05発走予定)。牡馬730キロ、牝馬710キロの定量で争われます。
 一冠目・ばんえい大賞典、二冠目・ばんえい菊花賞とも2着だったオレノココロが三冠ラストで初タイトルを目指します。700キロのばんえい菊花賞でも、ひと腰で第2障害を切っている障害巧者。その後も2、4、2、1、1着と安定しています。前々走(705キロ)こそ第2障害で両ヒザをつきましたが、すぐに立て直して勝利。前走のB1級-1組特別では、715キロを課せられながら障害ひと腰から逃げ切っています。今回のメンバー中、700キロ超の負担重量で勝ち星があるのはこの馬だけ。しかも前走で体重も1100キロ台に乗っており馬格も十分。逃げ切りへの期待が高まります。
 セイコークインは、牝馬ながらばんえい菊花賞(670キロ)で3着の実績があり、その後3走でもすべて第2障害はひと腰で越えています。前走のB2級-1組特別では685キロで3着とはいえ、勝ち馬とはコンマ9秒差で勝ちに等しい内容でした。こちらも障害力を生かして上位進出できそうです。
 ばんえい菊花賞馬コウシュハウンカイは、705キロだった前走A1級混合が7着でしたが、障害で崩れたわけではないので心配無用。同世代限定戦であれば巻き返してくるはずです。
 ダイコクパワーは、今年7月の3歳・4歳混合重賞・はまなす賞で2着がある実力馬。障害がスムーズであれば、まとめて差し切る末脚を秘めています。

  12月23日(祝・月)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン・19:05発走予定)
 完全復活といえるオイドンに注目。世代限定重賞5勝の猛者も、若馬の減量がなくなる5歳シーズンでは善戦止まりが続いていましたが、約5カ月の休養後に変身。叩き2走目のA1級混合で鮮やかに逃げ切って今季初勝利を挙げると、翌週のA1・A2級決勝混合特別では差す競馬でトレジャーハンターを下し2連勝。そのトレジャーハンターが、続くドリームエイジカップ(11月24日)で古馬重賞初制覇を成し遂げたのは記憶に新しいところです。オイドンはドリームエイジカップ4着でしたが、近2走ともトップハンデで1、3着の好成績を残しています。今回は大幅な相手強化となりますが、目下の好調さと最軽量ハンデを生かしたいところです。
 ホクショウユウキは、ドリームエイジカップではトップハンデながら1秒0差の2着と力を示しました。ここもハンデは厳しいですが、好勝負必至でしょう。
 ホッカイヒカルは、賞金別定10キロ増の前走師走特別(オープン)が2番手から抜け出す楽勝。今回は別定15キロ増となり、ハンデに恵まれた印象はなくなりましたが、前走のレースぶりからは、まだまだ上位争いできそうです。

今週の見どころ(12/14~12/16)

2013年12月13日(金)

 12月15日(日)のメインには、レディースカップが組まれています。4、5、6、7歳、8歳以上の各世代の牝馬から通算収得賞金で上位の2頭ずつを選抜(今年、5歳は1頭のみ)して争われます。各世代の看板馬の激突という面では、牝馬のドリームエイジカップともいえそう。年明け1月26日に行われる重賞・ヒロインズカップを占う一戦でもあり、ご注目ください。

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 12月14日(土)のメイン第10レースは、シリウス特別(A1・A2級決勝混合・19:05発走予定)。A1級混合(12月7日第11レース)、A2級混合(9日第11レース)の両予選上位馬による一戦です。
 注目はA1級混合予選の勝ち馬オイドン。近4走が1、1、4、1着と好調です。前々走の4着も強豪相手の重賞・ドリームエイジカップだけに、むしろ評価すべきでしょう。予選よりも相手が楽になる今回も負けられません。
 A1級混合予選勢で、特別戦での変わり身が一番期待できそうなのが4着ホリセンショウでしょう。近5走では、850キロを課せられた4走前の重賞・北見記念(8着)を除けば、すべて第2障害を3番手以内でクリアし、勝ち馬から5秒差前後以内に駆けている障害巧者です。
 A1級混合予選2着アオノレクサスも障害巧者。問題は終いに踏ん張れるかどうかだけです。
 A2級混合予選勢では、アアモンドヤワラが筆頭格。前々走のA1級混合特別を含む近3走とも勝利と勢いが出てきました。決して障害巧者とはいえませんが、状態の良さを買います。

 12月15日(日)のメイン第10レースは、レディースカップ(4歳以上牝馬選抜、19:05発走予定)。5歳のオープン馬ブラックパールが回避し、9頭立てとなりました。
 ユーファンタジー(700キロ)に注目します。このレースでは09年2着、10年3着、11年2着と好相性。昨年こそ6着でしたが、臨戦過程が過去3回よりもイマイチだったかもしれません。今年は前走3着で、10年、11年時と同じ700キロなら好勝負が望めそう。切れる末脚が炸裂するかもしれません。
 このレースへ初挑戦となる4歳では、ニシキウンカイ(690キロ)に注目。ばんえい菊花賞勝ちの実績は、昨年、4歳でこのレースを制したブラックパール以上といえます。一線級の古馬牝馬と戦うのは初めてですが、いきなり世代交代というシーンも十分でしょう。
 ダイリンビューティ(700キロ)は、賞金別定5キロを課せられてからの近5走でも2、5、9、1、5着とまずまずの成績。9着だった3走前も前半の追走に苦労したためで、障害が敗因ではありません。障害巧者で、特別戦のほうが動ける印象があり、さらに牝馬限定戦なら上位が狙えそうです。
 昨年のこのレースの2着馬コマクイン(700キロ)や、鈴木恵介騎手を起用してきたアアモンドマツカゼ(710キロ)も侮れません。

 12月16日(月)のメイン第10レースは、イルミネーションカップ(4歳オープン、19:10発走予定)
 ワールドピサ(710キロ)は3歳シーズンには、ばんえい大賞典2着や、11月から今年2月まで12戦連続して連対するなど活躍していました。今季は夏場に調子を崩しましたが、近2走を連勝。調子が悪い時は詰めの甘さが目につきますが、ここ2走は詰めを欠くどころか、逆に後続を突き放す完勝で、完全復活を印象づけました。目標は年明け1月3日の重賞・天馬賞でしょうが、前哨戦のここを勝ち勢いをつけたいところです。
 ホクショウユウキは今季、B2級からのスタートでしたが、柏林賞、はまなす賞、銀河賞と重賞で3勝を挙げ、一気に世代トップへと登り詰めました。今回はトップハンデの750キロで最大70キロ差と厳しいですが、古馬オープン混合特別でもトップハンデで僅差の戦いをしている近況を考えれば、侮れないところでしょう。
 エビスダイチ(700キロ)は夏場に減っていた体重が回復してきたのが好材料。春には4歳オープン特別で好走していた実績もあります。重賞では苦戦続きですが、特別戦の重量なら好勝負が望めそう。
 柏林賞3着、銀河賞2着など同世代限定戦で好走続くテンカムソウ(710キロ)、最軽量ハンデ680キロが魅力の4歳女王カネサマドカにも注目でしょう。

今週の見どころ(12/7~12/9)

2013年12月 6日(金)

 ばんえい十勝では、12月7日(土)から、本走路のヒーティングシステムを稼働状態およびゴール前の砂障害の撤去を実施してレースを実施します。8日(日)のメインには、オープンによる師走特別が組まれています。現在の古馬オープンでのベストともいえるメンバーが揃いました。お楽しみに。

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 12月7日(土)のメイン第10レースは、射手座特別(B2級-1組・19:05発走予定)
 11月9日の羊蹄山特別以来となるB2級-1組特別。同レースを制したのはセイコークインで、第2障害を2番手で越え残り30メートルで先頭へ抜け出すと、またたく間に後続との差を広げ、2着セタナセンプーを10秒3もちぎる楽勝でした。続く3歳女王決定戦・ばんえいオークスでも2着に入り、同世代上位の力を示しています。今回は賞金別定15キロ増の685キロとなりますが、12月22日に行われるばんえいダービーでは、さらに重い重量を課せられるだけに、これくらいで、へこたれてはいられません。
 ヒロノクィンは羊蹄山特別では障害ひと腰クリアから3着。前走のB2級-1組では障害で転倒寸前のアクシデントがあり9着でしたが、障害巧者だけに立て直してくるでしょう。
 羊蹄山特別2着セタナセンプーも当然有力。セイコークインより当時は5キロ重かったのが、今回は同重量となるのは有利でしょう。
 ダイコクパワーは成績に安定感がありませんが、前走のB2級-1組では、強烈な末脚で差し切って、ヒロノクィンセタナセンプーらを下しています。ここも障害次第では侮れないところです。
 羊蹄山特別があった週には4歳牝馬重賞・クインカップに出走し7着だったマゴコロ、8着キュートエンジェルも自己条件のB2級では差はありません。

  12月8日(日)のメイン第10レースは、師走特別(オープン・19:05発走予定)
 前開催は重賞・ドリームエイジカップ(11月24日)を使われた馬が6頭いますが、出走が叶わず前日11月23日の知床賞(オープン混合)を使われたホッカイヒカルに注目。身上の長く使えるいい脚を駆使して2着に追い込んでいます。ドリームエイジカップに出ていても人気に推されたであろう実力馬。有力ライバルが賞金別定15~25キロ増なのに対し、この馬は10キロ増というのも魅力です。
 知床賞では8着だったインフィニティーは、前半の位置取りがかなり後ろになったのが敗因でしょう。2走前のオープン特別では第2障害を先頭で抜け4着と善戦しているように、ここは積極策で巻き返しを狙いたいところ。
 フジダイビクトリーは知床賞5着など、オープンや準オープンとの混合戦では好走続き。今回のようなオープン一線級のメンバーに混じると劣勢な感は否めませんが、賞金別定重量の加増がないのはこの馬だけ。最軽量750キロを生かして上位食い込みなるでしょうか。
 ドリームエイジカップでは1番人気で9着のニュータカラコマもそれまでの勢いを考えれば、見限れないところ。同レースで世代限定以外の重賞初制覇を果たしたトレジャーハンターにも注目が集まります。

  12月9日(月)のメイン第10レースは、ターコイズ特別(B1級-1組・19:05発走予定)
 11月11日に行われた五稜郭特別(B1級-1組)の出走馬が6頭いる組み合わせ。そのレースで、今回のメンバー中最先着の2着だったオレノココロに期待します。5走前のばんえい菊花賞(2着)、続く五稜郭特別とも第2障害ひと腰クリアと障害巧者らしいレースを続けています。前走の北見富士特別(B1級-1・2組決勝)こそ障害で両膝をついたものの、すぐに立て直すと残り30メートルで先頭に立ち押し切っています。賞金別定15キロ増は前走と変わらないので、連勝が望めそうです。
 レインボーライデンは五稜郭特別では4着でしたが、2着オレノココロとはわずか2秒差。その後の近2走は6、7着ですが、この夏にはB1級特別で3戦1勝、3着2回という実績もあり、特別戦での変わり身には警戒が必要でしょう。
 アグリローズは連勝が6で途切れたあともB1級-1組、北見富士特別で連続3着と勢いが持続しており侮れないところ。
 スギノファントムは近2走で連勝を収めています。前回B1級-1組特別に出走した時(9月)は6着でしたが、今回のほうが状態面では断然上という印象を受けます。あとは終いの踏ん張り次第といえます。

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