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今週の見どころ(8/24~8/26)

2013年8月23日(金)

 8月25日(日)のメインには、3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典が組まれています。帯広単独開催となった07年以降では、昨年こそ、2歳二冠馬ブラックボスが勝ちましたが、それまでは5年連続して重賞初制覇の舞台となっていました。トップハンデの馬は苦戦が続いていますが、今年は例年(牡馬のみだった11年は除く)より各馬の重量差が小さくなり、最大30キロ差と、格付上位馬にとって有利な感もある負担重量となっています。

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 8月24日(土)のメイン第10レースは、オーガスト特別(A1・A2級-2組混合・20:05発走予定)。A1級2頭とA2級7頭が争います。
 今季未勝利か1勝という馬がほとんどのなか、唯一、2勝を挙げているヒロノドラゴンに注目。出走9頭のうち6頭が使われていた北海道競馬記者クラブ特別(7月22日・A2級-2組混合)で、メンバー中最先着となる2着に入っています。勝ち馬にはちぎられましたが、障害でスムーズさを欠きながらも、確かな足取りで押し上げてきました。前走の葉月特別(A2級-1組混合)では、オレワスゴイ、ウメノタイショウといったA2級の強豪を相手に、ひと腰で障害を越え4着と善戦しています。今回のA2級勢は前走より格段に戦いやすい相手関係で、A1級の2頭も近況が冴えないため、ヒロノドラゴンが一番勝利に近い存在といえます。
 コマクインは、北海道競馬記者クラブ特別では4着でしたが、逃げて見せ場は作りました。今季13戦して未勝利ですが、10戦で掲示板を確保と、持ち前の障害力を駆使し善戦を続けています。相手関係を考えても、ここで崩れることは考えにくいものがあります。
 ヒロノドラゴンアグリコトブキ以外の7頭が出走していたA2級-2組混合(8月4日)で一騎打ちを繰り広げたスギノハリアーダイリンビューティも有力。そのレースでは1番人気のコマクイン(5着)を破っています。

 8月25日(日)のメイン第10レースは、重賞・第38回ばんえい大賞典(3歳・20:05発走予定)。B1、B2級の牡馬が690キロ、B3、B4級の牡馬が680キロ(牝馬は20キロ減)の別定重量戦。最大ハンデ差が30キロしかないことから、690キロの3頭による巴戦が予想されます。
 ダイコクパワーは、激しい気性が災いしてか、2歳シーズンでは無冠に終わりましたが、今季はすでに6勝を挙げるなど成長を見せています。2走前の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)では初の680キロでもしっかり末脚を伸ばして、3歳では最先着となる2着に健闘。ソウクンボーイ(4着)、コウシュハウンカイ(6着)ら今回強敵になりそうな馬には10秒以上の差をつけています。重賞初制覇のチャンスといえそうです。
 2歳シーズンのナナカマド賞で2着、イレネー記念では3着だったコウシュハウンカイは、今季も、とかち皐月賞1着、とかちダービーではダイコクパワーの2着など3歳馬同士では崩れがありません。
 2歳時にヤングチャンピオンシップを制しているソウクンボーイは、イレネー記念でも僅差2着の実力馬。今季はスランプに陥っていましたが、前走で鮮やかな差し切りを決め、手ごたえをつかんだはず。復調なったとすれば、侮れないところでしょう。
 オレノココロ(680キロ)は、はまなす賞では第2障害で態勢を崩しましたが、すぐに立て直し3着と善戦。初の重賞挑戦でこの結果なら、前述3頭に割って入るシーンがあるかもしれません。鈴木恵介騎手起用も買い材料といえます。

 8月26日(月)のメイン第10レースは、サッポロばんえい缶発売記念(A1・A2・B1級決勝混合・20:00発走予定)。A1・A2級-1組混合(8月18日第11レース)、B1級-1組(17日第9レース)の両予選上位馬による一戦。A1級のアオノレクサスと、A2級の4頭、B1級の4頭が争います。
 B1級と格下ですが、好調なジャングルソングに注目。B1級-1組予選1着を含め、目下9戦連続連対中。逃げてセーフティリードかと思われたアローファイター(出走回避)を、長く使える脚で追いつめると、ゴール線上で捕まえました。前走はB1昇級初戦でしたが、難なく突破したことで、ここも楽しみが広がります。今回は一気に相手が強化されますが、目下の充実度と、最大20キロのハンデ差をもってすれば、勝ち負けが可能と見ます。
 A1・A2級-1組混合予選勢では5着ウメノタイショウに注目。5月20日のA1・A2級決勝混合特別でホリセンショウ、インフィニティーといった実力馬を相手に完勝を収めるなど、今季は相手を問わずに好走を続けています。同予選3着アオノレクサスは、ハンデ的には不利なことは否めませんが、実力通りであれば勝ち切るシーンも十分でしょう。

今週の見どころ(8/17~8/19)

2013年8月16日(金)

 8月17日(土)のメインには、4歳オープンによる山鳩賞が組まれています。6月23日に行われた4歳三冠の初戦・柏林賞のほぼ再戦といえるメンバー構成。9月15日に実施される二冠目・銀河賞へ向けて、弾みをつけるのはどの馬なのか。注目です。

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 8月17日(土)のメイン第10レースは、山鳩賞(4歳オープン・20:05発走予定)
 10頭中に重賞・柏林賞へ出走していた馬が7頭いる組み合わせ。負担重量は、勝ち馬ホクショウユウキのみ10キロ増の700キロで、他馬は据え置きとなっています。それでも注目はホクショウユウキでしょう。柏林賞、前走の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)とも690キロで逃げ切っています。特にはまなす賞は、2着の3歳馬を11秒2もちぎる圧巻のレースぶりでした。ハンデはやや厳しくなりますが、近走の充実度を考えれば、心配はなさそうです。
 柏林賞では2着だったニシキエーカン(720キロ)にも引き続き注目。ホクショウユウキが逃げ粘るところ、離れた障害クリアから猛追しましたが、捕える寸前で一杯になってしまいました。しかし、3着テンカムソウには13秒5もの差をつけており、3着以下との力差は歴然。ホクショウユウキとの30キロ差が20キロに縮まるここは、当時の4秒8差をどこまで詰められるでしょうか。
 テンカムソウ(690キロ)も、近走は障害が安定しています。世代限定戦では善戦傾向があるのでここでも侮れません。
 柏林賞不出走組では、フクトク(690キロ)に注目。6月17日のゴールドトロフィー(3歳以上選抜)では2着に健闘。そこでホクショウユウキ(5着)には先着しています。障害力が武器なので初の690キロも苦にしないでしょう。

 8月18日(日)のメイン第10レースは、稲妻賞(3歳以上選抜・20:05発走予定)。定量500キロ(4歳10キロ減、牝馬20キロ減)で争われるスピード勝負です。
 同条件戦へ初出走か実績がない馬が多い組み合わせ。そのなかで、ワタシハスゴイの6戦1勝、3着2回という成績は際立ちます。B4級まで降級した今季も障害次第という面は変わりませんが、480キロなら実績どおりの走りが期待できそうです。
 アアモンドマツカゼは、昨年12月の地吹雪賞で4着に入っています。当時より10キロ重い480キロですが、スピードがあるタイプだけに上位進出が見込めるでしょう。
 フジダイビクトリーは近3走とも3着以内と好調。昨年の稲妻賞で2着に入っている実績も心強いところです。4歳牝馬ハイカラサンの最軽量470キロを利しての粘り込みにも警戒が必要でしょう。

 8月19日(月)のメイン第10レースは、楽天競馬ばんえい応援特別(オープン・20:00発走予定)
 8月11日に行われた重賞・ばんえいグランプリは1~4着が1秒7差以内に収まる激戦となりました。そのうち勝ち馬のホクショウダイヤを除く3頭がここにも出走。なかでも注目は4着ホッカイヒカルです。シベチャタイガー(5着・今回不出走)、インフィニティー(3着)、ギンガリュウセイ(2着)がゴール前で競り合うところに、勝ったホクショウダイヤとともに離れた位置取りから末脚を伸ばしてきました。その2~4着馬は同重量でしたが、今回もっとも負担重量が軽いのがこのホッカイヒカル。今季9戦して2着3回、3着2回と差して届かないレースが続きますが、勝利のチャンスが訪れたといえそうです。
 2着ギンガリュウセイもなかなか勝ち切れませんが、近走のレースぶりは実に安定感があります。障害のキレもよく、ここも崩れることは考えられません。
 初の810キロでも3着に踏ん張ったインフィニティーですが、今回と同じ賞金別定15キロ増だった2走前の特別では7着でした。しかし、相手関係を考えれば軽視できません。
 ばんえいグランプリでホクショウバトルは9着でしたが、それまでは1、3、1着と好走していた特別戦に戻る今回は上位進出があるかもしれません。

今週の見どころ(8/10~8/12)

2013年8月 9日(金)

 8月11日(日)のメインには、ばんえいグランプリが行われます。クラス別定重量で争われる夏の古馬チャンピオン決定戦です。今季すでに重賞を2勝しているキタノタイショウ(ファン投票1位)や、このレース連覇を目指すギンガリュウセイ(同2位)をはじめとする豪華なメンバーが揃いました。

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 8月10日(土)のメイン第10レースは、葉月特別(A2級-1組混合・20:05発走予定)。A2級が8頭で、B1級はライデンロック1頭のみとなりました。
 注目はその唯一のB1級格付であるライデンロック。今季開幕から2連勝。続く5月11日のB1級-1組特別で9着と崩れて以降、苦戦が続きましたが、近4走では2、2、2、1着と立て直されました。前回の出走取消は気になりますが、昨季、夏以降にはオープン混合やA1級特別で上位争いしていた実績は確か。ハンデにも恵まれたここはチャンスといえます。
 A2級の8頭のうち、オレワスゴイは昇級初戦で、残る7頭中5頭が信州の会記念(7月7日・A2級-1組特別)を使われていましたが、そこには不出走だったニシキエースが相手筆頭でしょう。2走前のB1級-1組で鮮やかに逃げ切ると、A2昇級初戦の前走ビッグウエイトカップ(3歳以上重馬体重馬選抜)でもしぶとく2着に残っています。今回、有力馬として挙げられる信州の会記念を制したグランドペガサス、同3着ウメノタイショウの両馬には、そのビッグウエイトカップで10秒近い差で先着しています。
 信州の会記念4着トモエエーカンは、前走北海道競馬記者クラブ特別(A2級-2組混合)での勝ちっぷりが鮮やかでした。再び相手強化となりますが、侮れないものがありそうです。

 8月11日(日)のメイン第10レースは、第25回ばんえいグランプリ(20:05発走予定)です。クラス別定重量で争われ、オープン810キロから格付がひとつ下がるごとに10キロ減。最大30キロ差がつきました。
 キタノタイショウが、ファン投票1位に応えそうです。北斗賞(7月14日)では出走馬中で唯一、賞金別定20キロを課せられており5着でしたが、それでも第2障害離れた6番手クリアから、一旦は先頭に立つ勢いで、見せ場を作りました。10キロ増だった旭川記念(6月16日)では豪快に差し切って勝利していることを考えれば、賞金ハンデがないここでは、負けられません。
 北斗賞では1番人気で4着だったのがギンガリュウセイ。今年3月のばんえい記念以降、4月のばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と重賞では3戦続けて2着と抜群の安定感を誇っていただけに、残念な結果でした。とはいえ、勝ったインフィニティーとは3秒3差。昨年はこのレースを勝つと、10月の北見記念も制覇と800キロを超える高重量戦のほうが、もともと動けるタイプであり、巻き返しての連覇も視野に入りそうです。
 インフィニティーは、北斗賞では第2障害2番手から差し切って勝利。初の790キロでも難なくこなして見せました。今回はさらに20キロ増となりますが、目下の充実度を考えれば侮れないものがありそう。
 北斗賞2着など近3走とも3着以内と好調なホッカイヒカルや、A1級格付のためオープン馬より10キロ軽いシベチャタイガーも上位争いに加わってきそうです。

 この日の第9レースには、今季最初の2歳特別・白菊賞(2歳牝馬・19:25発走予定)が行われます。
 今回出走の9頭中5頭が、前走で7月28日の2歳A級-2組を使われていました。そのレースの勝ち馬メモリアルサマーが中心でしょう。障害巧者で、前走も第2障害3番手クリアから差し切っています。デビューから8戦してすべて4着以内の堅実さも魅力で、負担重量が全馬510キロの牝馬限定戦なら、実力的に勝ち負けといえます。
 7月28日の2歳A級-2組は2、3着が牡馬で、4着だったのがアサヒメイゲツ。第2障害離れた4番手から追い込み、メモリアルサマーをゴール前で捕えようかというところで、一杯になってしまいました。6月23日の2歳B級-2組では逃げ切って10秒6差で圧勝していますが、後続を突き放したあと、ゴールまでに2度止まっています。成長途上のためか、まだ一瞬しか使えない切れ味をどこで爆発させるのか。そのタイミング次第では、【2.0.1.4】とやや不安定な成績が示すように、大勝もその逆も考えられるタイプのようです。
 7月28日の2歳A級-2組で5着キタノカツヒメや、別路線組のミドリサトには2歳A級-1組を経験しているという、前述両馬にはない強みがあります。ともに3戦して大敗でしたが、目下世代ナンバーワンの牡馬ハクタイホウを相手に戦った経験は糧になるはずです。

  8月12日(月)のメイン第10レースは、アルタイル特別(B1・B2級決勝混合・20:00発走予定)。B1級-2組(8月3日第9レース)、B2級-2組(4日第8レース)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選は、断然人気のワールドピサが4着に敗れ、1着に6番人気のキョウエイボーイ、2着にも8番人気のライトアームが入るという荒れた結果となりましたが、注目は、その勝ち馬キョウエイボーイ。第2障害を4番手で越えて末脚を伸ばすと、ゴール前3頭一線の争いを制しています。12歳ということもありスピードの衰えは隠せませんが、先行勢をマークして進めたときには、しぶとく上位に食い下がってきます。今回はペースが落ち着くであろう待望の特別戦だけに、スムーズに追走できるはずで、連勝も十分といえます。
 B2級-2組予選勢では、勝ち馬マルゼンチカラが別格。11歳と高齢ながら、予選で見せたような逃げや、若馬を圧倒する末脚を見せつけるレースもあり、今季15戦して2勝、2着2回、3着6着と元気一杯です。格上のB1級が相手でも一歩も引かない戦いが期待できそうです。
 同2着キタノドリーマーは、久々にこの馬らしい切れ味を見せました。特別戦の負担重量増は心配ですが、決め手勝負になれば浮上があるかもしれません。

今週の見どころ(8/3~8/5)

2013年8月 2日(金)

 来週の日曜・8月11日のメインに行われる、重賞・ばんえいグランプリの出走予定馬が発表されました。ファン投票での選出は、1位キタノタイショウ、2位ギンガリュウセイ、4位クロフネオーザン、6位ホクショウダイヤ、7位インフィニティー、8位ホッカイヒカル、9位ブラックボスの7頭。これに、番組賞金上位のニュータカラコマ、フクドリ、ブラックパールを加えた10頭により、夏のチャンピオンが争われることになります。どうぞご期待ください。

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 8月3日(土)のメイン第10レースは、とかちえぞまつ特別(オープン混合・20:05発走予定)
 出走9頭中で、こと座特別(7月8日・オープン混合)のメンバーが5頭いる組み合わせ。そのレースを鮮やかに逃げ切ったホクショウバトル、第2障害3番手から3秒5差まで詰め寄って2着ニシキエーカンの再対決に注目が集まります。
 ホクショウバトルはもともと息の長い末脚が武器でしたが、近走、特別戦では不発に終わることも目立ちました。しかし、オープンでも通用する決め手を持つニシキエーカンを退けたレースぶりからは復活気配が漂います。前走のビッグウエイトカップ(3歳以上重馬体重馬選抜)では、軽ハンデの2頭にしてやられましたが、3着に踏ん張っており状態はよさそうです。
 ニシキエーカンは4歳ながら、オープンの一線級を相手にしても一歩も引かない戦いを披露しています。前走の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)では7着に敗れていますが、最大70キロ差のトップハンデが堪えたと見るべきでしょう。こと座特別の時はホクショウバトルと同重量でしたが、今回はこちらのほうが5キロ軽くなることも考えれば、逆転も十分でしょう。
 フジダイビクトリーは、前走のオッズパーク賞サマーカップ(オープン混合)で、ホクショウダイヤ、ホッカイヒカルらを破る金星を挙げました。障害もひと腰でこなしており、スランプ脱出となれば、相手関係的にここでも主役を張れる実力はありそうです。

 8月4日(日)のメイン第10レースは、デネブ特別(B1級-1組・20:05発走予定)
 7月29日に行われた、しし座特別(B1級-1・2組混合)は、第2障害を2番手で越えたスーパートップヒメがゴール前で抜け出し勝利しましたが、2~4着がコンマ5秒差以内という大接戦に。そのうち3、4着馬がここにも出走してきました。なかでも注目は1番人気で4着だったテルシゲ。降雨で馬場水分3.8%とやや軽めの馬場となり、早めのペースになったことが、道中置かれる面があるこの馬にとっては不運でした。今回は馬場が回復しそうという、それだけで巻き返しの期待がかけられそうです。
 第2障害先頭クリアから3着だったのがテンカムソウ。初のB1級特別挑戦でしたが、メドの立つ内容でした。1、2着馬が不在の今回こそ踏ん張りに期待したいところです。
 キタノオーロラは、前走のビッグウエイトカップ(3歳以上重馬体重馬選抜)で格上A2級のニシキエースを差し切って快勝しています。近走は精彩を欠いていましたが、これを浮上のきっかけにしたいところでしょう。
 スギノファントムは、しし座特別5着など今季B1級特別(混合戦含む)では堅実に上位争い。ここも勝ち切るまでは微妙ですが、連争いには加わってくるかもしれません。

  8月5日(月)のメイン第10レースは、ベガ特別(B2級-1組・20:00発走予定)
 わし座特別(7月6日・B2級-1組)勝ちを含む近6走が5勝、2着1回と絶好調なジャングルソングに引き続き期待できそう。戦法は逃げ、好位抜け出し、後方一気などさまざまですが、6戦すべてで抜群の決め手を発揮しています。特に、第2障害を先頭で越えた6走前と前走では、2着に19秒2、11秒1もの差をつけています。唯一、2着だった前々走(7月20日・B2級-1組)でも勝ったサカノテツワンとは、わずかコンマ1秒差。今回はわし座特別の出走馬が6頭もおり、そこでサカノテツワンも破っています。特別戦である今回は相手探しといえるでしょう。
 そのサカノテツワンは、7月20日のB2級-1組では、ジャングルソングより先に障害を越え、かろうじて追撃を振り切りました。ここも障害力を生かして先行し、再現を狙いたいところです。
 わし座特別2着のコウシュハウンカイと、別路線から参戦してきたダイコクパワーという3歳の2頭も魅力いっぱい。特にダイコクパワーは今季9戦すべてが3着以内と、近走の安定感ではコウシュハウンカイを上回ります。今回が初対戦となるジャングルソングを相手に、この馬の末脚がどこまで通用するのか、というのも見どころです。
 前走の勝ちっぷりが鮮やかだったスーパートップヒメフクトクにも注目です。

今週の見どころ(7/27~7/29)

2013年7月26日(金)

 7月28日(日)のメインには、3歳と4歳の混合重賞・はまなす賞が組まれています。重賞に再格上げとなった過去3回で3着以内に入った9頭のうち8頭が4歳(11年の2着のみ3歳)。体格やキャリアで勝る4歳が優位に戦いを進めているようです。昨年の優勝馬オイドンは、その後、4歳シーズン三冠目の天馬賞も勝つなど、現在もオープン馬として活躍中。同馬に続くような活躍馬が現れるのか注目です。

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 7月27日(土)のメイン第10レースは、オッズパーク賞サマーカップ(オープン混合・20:05発走予定)。ギンガリュウセイとマルモスペシャルが回避し8頭立てとなりました。
 旭川記念5着、北斗賞7着と近2走の重賞では人気に応えられなかったホクショウダイヤが巻き返しを期します。今季初戦から3走前までは特別戦に出走し1、2、1、1着と安定感抜群の走りを披露していました。3走前の大雪賞(オープン)では第2障害2番手クリアから楽に抜け出しており、同じく賞金別定5キロ増で臨める今回も崩れるシーンは想像しにくいものがあります。
 オープン混合特別、北斗賞と2走連続して2着のホッカイヒカルは多少障害で苦戦しても挽回できる末脚の持ち主。ホクショウダイヤと同型ですが、追い比べに持ち込めれば、こちらのほうが5キロ軽い利点が生きそうです。
 北斗賞でキタノタイショウは5着。とはいえ、第2障害離れた6番手クリアから末脚を伸ばすと、一旦は先頭をうかがう勢いと、見どころ十分でした。引き続き別定20キロ増のトップハンデですが、実力を考えれば侮れません。

 7月28日(日)のメイン第10レースは、重賞・第25回はまなす賞(3歳・4歳混合・20:05発走予定)。オープンの4歳牡馬ニシキエーカン・720キロから、B3級の3歳牝馬コウシュハクィーン・650キロまで、最大70キロのハンデ差がつきました。
 今年の4歳は5頭中4頭が重賞・柏林賞(6月23日)を使われていました(アサヒリュウセイは出走取消)。今回は当時と同じ負担重量での争いだけに、柏林賞を逃げ切ったホクショウユウキ(690キロ)と、第2障害4番手から4秒8差まで詰め寄って2着のニシキエーカンに注目でしょう。
 ホクショウユウキは2歳12月の遅いデビューでしたが着実にクラスを上げて、同世代限定のオープン初挑戦だったクリスタル特別(今年3月24日・4歳)を勝利。初の重賞だった柏林賞も難なく突破してみせました。ニシキエーカンとの30キロ差が変わらないので、ここも主力視ができます。
 ニシキエーカンは、2歳シーズンチャンピオン決定戦・イレネー記念を制し、3歳三冠でも4、2、2着に入っている実績馬。昨年のはまなす賞では追い込んで4着と健闘しています。今季は、常にハンデを課せられている同世代限定戦や厳しい相手関係の古馬オープン戦(混合戦含む)で大崩れのない成績を残しています。早めに障害を越えることができれば、鋭い末脚で柏林賞の雪辱というシーンも十分です。
 柏林賞は出走取消だったアサヒリュウセイ(710キロ)は、ばんえいダービー馬。こちらも世代限定戦では善戦傾向があります。前走のオープン混合戦では6着と力及びませんでしたが、それでも障害のカカリは良好でした。同世代限定のここでは侮れない存在となりそうです。
 3歳では、3歳オープン特別を含め4連勝中のダイコクパワー、今年3月のイレネー記念で3着があるコウシュハウンカイ(ともに680キロ)に期待したいところです。

  7月29日(月)のメイン第10レースは、しし座特別(B1級-1・2組決勝混合・20:00発走予定)。B1級-1組(22日第11レース)、B1級-2組混合(21日第9レース)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-1組で3着と敗れたテルシゲが巻き返しなるでしょうか。先行した2頭、テンカムソウオレワスゴイが残り30メートル付近から追い比べを繰り広げているところに、第2障害離れた6番手から鋭く伸び、両馬を2秒以内の差まで追い詰めたレース内容は、今回へとつながるものでした。勝ったテンカムソウは今回が初のB1級特別挑戦、2着オレワスゴイは特別戦では賞金別定5キロを課されることを考えれば、テルシゲの逆転が十分見込めるはず。2走前のシンザンフェスティバル杯(B1級-1組特別)で2着に入っている実績も心強いです。シンザンフェスティバル杯、B1級-1組とも4着だったスギノファントムも含め、B1級-1組予選の上位4頭にはさほど力の差は感じません。
 B1級-2組混合勢ではヒロノヤマトに注目。12年1月を最後に勝ち星から見放されていますが、3、2走前には、格上A2級を相手に2、3着に好走しています。障害巧者なので特別戦の負担重量増は歓迎でしょう。。

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