2月16日(日)のメインには、2歳シーズン(明け3歳)の女王決定戦・黒ユリ賞が組まれています。昨年は、ナナノチカラが1番人気に応え勝利を収めていますが、今年は傑出馬が不在で、一転して混戦模様となっています。3月9日に牡馬混合で争われる重賞・イレネー記念へ向けても見逃せない一戦といえます。
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2月15日(土)のメイン第10レースは、然別賞(オープン・18:05発走予定)。
出走8頭中に、前開催で柏林馬事公苑特別(オープン)を使われていた馬が7頭おり、ほぼ再戦といえます。ですが、注目したいのは、前走ダイヤモンドダスト賞(5歳オープン)で6着だったニシキエーカンです。4歳シーズン(明け5歳)三冠を達成したホクショウユウキの陰に隠れてしまった感がありますが、2歳時から現5歳世代を牽引してきたのはこの馬。古馬オープンへの格付けも同世代で最初でした。今季は善戦止まりが続きましたが、2走前のオープン・A1級決勝混合特別で初勝利をマーク。しかもこの馬らしい、長くいい脚を使っての抜け出しでした。世代限定の前走はトップハンデだったので6着でも仕方なし。自己条件戦では、ハンデも手ごろになってきたので、好勝負が望めそうです。
ニュータカラコマは柏林馬事公苑特別では2番手から余力十分の抜け出しを決めています。障害に安定感が出てきたので、重量据え置きの今回も大崩れはなさそう。
アオノレクサスは逃げ切りこそならなかったものの2着にまとめています。近走は障害のカカリもよく、引き続きハンデも有利。先行して有利なペースに持ち込みたいところでしょう。
キタノタイショウは1番人気で7着と大敗を喫しました。馬体重は今季最大の1106キロで、余裕のある仕上げだったのかもしれません。ですが、今回は次開催(3月2日)にチャンピオンカップを控えてのレースだけに、続けての大敗は許されません。同じく、見せ場なく8着に敗れたホッカイヒカルも巻き返しを期します。
2月16日(日)のメイン第10レースは、重賞・第39回黒ユリ賞(3歳牝馬・18:05発走予定)。全馬640キロの定量で2歳シーズン(明け3歳)女王の座を争います。
アサヒメイゲツは2歳牝馬オープン戦では、白菊賞(8月11日)を勝ち、いちい賞(9月15日)でも3着。白菊賞以来の勝利は12月30日の2歳A級-1組で、持ち味である決め手を存分に発揮して、ここにも出走しているキサラキクの3連勝を阻止。十勝産駒特別(11月24日)では第2障害で転倒し10着と敗れていましたが、本来の姿に戻っていました。近走は冴えませんが、牝馬限定であれば力上位は明らかでしょう。
キサラキクは白菊賞で9着でしたが、釧路産駒特別(11月3日)では3着。2歳(3歳)A級に定着した近6走で4連対と軌道に乗ってきた感があります。特に、1月5日の3歳A級-1組では、重賞・ヤングチャンピオンシップ(12月30日)4着ハクタイホウ、2着ホクショウマサルと互角に渡り合い2着に健闘しており、力をつけてきた印象です。
ヤングチャンピオンシップは、十勝産駒特別組の牡馬がワンツーを決め、同地区産駒のレベルの高さを示しました。その十勝産駒特別で3着と善戦しているキタノカツヒメも侮れません。
メモリアルサマーは白菊賞4着、いちい賞、北見産駒特別(12月1日)で2着に加え、ヤングチャンピオンシップでは紅一点ながら6着。通算2勝は出走馬中で最少の勝ち星ですが、強豪相手に善戦してきた経験が強みです。
2月17日(月)のメイン第10レースは、深雪特別(A1級-1・2組決勝混合・18:05発走予定)。A1級-1組混合(2月9日)、A1級-2組混合(10日)の両予選上位馬による一戦です。
1組混合予選で4着のコマクインに注目。第2障害を先頭で越え、グランドペガサス、ウメノタイショウ、スギノハリアーの3頭に捕まったものの、1~4着は最大1秒3差という大接戦。走路を雪が薄らと覆っているような馬場状態が向いたとはいえ、詰めの甘さもみせない好走でした。今回は、予選1~3着馬がいずれも別定10キロ増(予選では別定5キロ増)になるのに対し、コマクインは別定5キロ増のまま据え置き。引き続き軽めの馬場が見込めそうなので、勝利まで期待できるでしょう。
1組混合予選上位3頭の中から1頭選ぶなら、3着スギノハリアー。早めに障害をまとめられれば、まず大崩れはないでしょう。
2組混合予選組では、逃げ切り勝ちを収めたキンノカミが楽しみ。障害巧者らしいレースぶりで、1番人気に応えています。コマクインと同じく逃げ・先行型ですが、こちらのほうが末脚は切れる感じ。叩き合いに持ち込めれば、連勝もありそうです。