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今週の見どころ(6/29~7/1)

2013年6月28日(金)

 先週の日曜に行われた4歳三冠の第1弾・柏林賞は、2番人気のホクショウユウキが逃げ切り勝ちを収めました。重賞初挑戦での制覇は08年のホッカイヒカル、10年のジャングルソング以来3頭目。今後の活躍が期待されます。
 7月1日(月)のメインに、5歳牝馬オープンによる白鳳賞が組まれています。先週の月曜には5歳牡馬オープンの瑞鳳賞が行われ、カチナノリーとテルシゲという軽ハンデの上がり馬同士の決着となりましたが、このレースは、どのような決着となるのでしょうか。

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
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 6月29日(土)のメイン第10レースは、「銀の匙」アニメ放送記念(A1・A2級決勝混合・20:05発走予定)。A1級混合予選(22日第11レース)、A2級混合予選(23日第11レース)の上位馬による一戦です。
 A1級混合予選で1番人気に推されたものの3着だったウメノタイショウに期待します。逃げ切り寸前で、グランドペガサスホクショウバトルの両馬に捕まってしまいましたが、障害力を生かしたレースぶりで、力は出し切った感があります。3走前の同条件戦・五月雨特別では逃げ切って圧勝した実績もあり、巻き返しが期待されます。
 勝ち馬グランドペガサスも当然有力。今季3勝を含めすべて掲示板内を確保している安定感が魅力です。
 オープンからの降級馬アオノレクサスが、A2級混合予選で今季初勝利を挙げました。クラスが下がっても末の甘さは相変わらずですが、前走はコマクインの追撃をコンマ1秒差で辛抱しました。展開次第の面はありますが、実力どおりならここも勝ち負けになるでしょう。
 スギノハリアーは近走障害で精彩を欠いていますが、それでも前々走2着、A2級混合予選3着にまとめています。テン乗りの西謙一騎手での前進に期待したいところです。

 6月30日(日)のメイン第10レースは、ミントスポット杯(オープン混合・20:05発走予定)。ホクショウダイヤが回避して、オープン6頭とA1級3頭が争います。
 6月16日に行われた旭川記念は、キタノタイショウが10キロの賞金ハンデをものともせずに差し切って、今季重賞2勝目をマークしました。今回から賞金別定20キロ増となりますが、どんなレースを見せてくれるでしょうか。
 注目は、格下のA1級ながら旭川記念ではオープン馬と同条件の負担重量で3着に健闘したホリセンショウ。今回もA1級格付での参戦ですが、クラス別定重量戦のため、オープン馬より軽い負担重量で出走できるのが有利。第2障害で早めに仕掛けて、押し切りを狙います。
 インフィニティーも同じくA1級から旭川記念に挑戦して4着と健闘を見せました。こちらは4月28日のばんえい十勝オッズパーク杯での僅差3着も光ります。相手なりに走れる面があるので、ここも大崩れはないでしょう。
 旭川記念6着のフクドリも重賞よりは特別戦のほうが力を発揮できそう。同7着ホッカイヒカルも流れに乗れれば浮上してきそうです。

  7月1日(月)のメイン第10レースは、白鳳賞(5歳牝馬オープン・20:00発走予定)
 ハンデ差も考慮しての注目はアアモンドマツカゼ。今季1勝は5月のカーネーションカップ(3歳以上牝馬オープン)でマークしたものですが、1歳年長で10キロ軽いダイリンビューティとの熾烈な追い比べを制してのもの。ここにも出走しているアグリコトブキが最後は2着に伸びましたが、当時は同馬と同重量だったのが、今回はアアモンドマツカゼの方が10キロ軽いのも有利でしょう。
 アグリコトブキも当然有力。ばんえいオークスを勝ち3歳女王に輝いた実績馬で、2歳時から同世代の牝馬相手では安定した成績を残しています。
 唯一のオープン馬ブラックパールは、今季、強豪との対戦が続いており思ったような成績が残せていません。しかしもともとは、ばんえいオークス、4歳女王決定戦のクインカップとも2着に入っており、同世代の牝馬では力上位。トップハンデでも巻き返しを期待します。

今週の見どころ(6/22~6/24)

2013年6月21日(金)

 6月23日(日)のメインには、重賞・柏林賞が組まれています。銀河賞、天馬賞と続いていく4歳シーズン三冠の初戦です。別定重量戦になった過去5回では、1番人気が馬券に絡んだのが1回(09年1着)のみ。3着以内馬15頭のうち8頭が4番人気以下となかなか人気どおりには収まらない傾向があります。

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
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 6月22日(土)のメイン第10レースは、拓成湖特別(B1級-1組・20:05発走予定)
 10頭中8頭が前開催・6月8日のB1級-1組に出走しており、上位馬には翌週15日の層雲峡特別(B1級-1・2組決勝)と2走使いされた馬もいます。両レースを連勝しているアローファイターが中心でしょう。層雲峡特別では唯一、賞金別定5キロを課せられていましたが、末脚自慢のニシキセンプーをゴール前で逆に差し返す根性を見せました。今季8戦して6勝、2着1回と快進撃を続けており、今開催からニシキセンプーがA2へ昇級したことも考えれば、負けられないところです。
 別路線から参戦してきたニシキエースが強敵といえそう。4戦連続3着と勝ち切れなかった近況を打破する、前走ゴールドトロフィー(3歳以上選抜)での会心の逃げ切りでした。今季B1級-1組特別では5月に1走し、差して3着の実績があります。今回は紅一点で、最軽量ハンデなのも有利でしょう。
 B1級-1組3着、層雲峡特別4着のスギノファントム、同5、3着のホンベツイチバンも有力。B1級-1組7着で層雲峡特別へ出走できなかったオレワスゴイは特別戦のここで巻き返しを狙います。

 6月23日(日)のメイン第10レースには、4歳馬による重賞・第7回柏林賞(20:05発走予定)が行われます。2歳時から重賞戦線で活躍している実績馬と、下級条件を連勝してクラスを上げてきた馬の対決が楽しみな一戦です。
 実績馬の代表格が2歳シーズンチャンピオンのニシキエーカン。3歳三冠でも堅実な成績を残し、今季開幕後に行われた4歳オープン特別2戦、すずらん賞(4月29日)、ライラック賞(6月1日)ともトップハンデながら2着。それに加え、古馬オープン一線級を相手にしても健闘している近況も考えれば、実力断然なのは間違いないところです。
 アサヒリュウセイはばんえいダービー馬。2歳時から同世代相手では大崩れが少ない成績を残しており、今季もすずらん賞1着、ライラック賞3着。オープン混合の前走は大敗でしたが、巻き返しが期待できるでしょう。
 上がり馬の注目株は昨季12勝を挙げているホクショウユウキ。初の同世代限定のオープン特別だったクリスタル特別(3月24日)も難なく突破し、地力強化を印象づけました。今季も1、2着ときて前走ゴールドトロフィー(3歳以上選抜)こそ1番人気で5着も、相手関係を考えれば悪くないレースぶりでした。
 ワールドピサは昨年末から今年2月まで7連勝をマーク。そのなかには4歳オープン特別での勝ち星も含まれます。詰めの甘さは課題ですが、ばんえい大賞典で2着に好走している実績は侮れません。
 ほか、すずらん賞3着、ライラック賞1着で障害巧者のエビスダイチにもチャンスがありそうです。

  6月24日(月)のメイン第10レースは、瑞鳳賞(5歳牡馬オープン・20:05発走予定)。出走全馬が今季1勝か未勝利というメンバー構成。同世代限定のここで浮上のきっかけをつかむのはどの馬でしょうか。
 注目はテルシゲ。2走前に今季初勝利を挙げていますが、先週の重賞・旭川記念で3着に入ったホリセンショウに食らいつき1着同着まで持ち込んだレースぶりが光りました。昨季は11月中旬が初戦でしたが、いきなり7連勝するなど計11勝を荒稼ぎ。シーズン最終出走となった3月24日のオッズパーク賞スターライト特別は初の同世代限定オープン戦でしたが、牡馬最先着となる2着と、実力を示しています。
 焦点は相手探しで、その筆頭はカチナノリーでしょうか。B1級での近走は大きな着順が続いていますが、流れに乗り切れていないだけで、障害はほとんど崩れていません。世代限定戦では、昨年7月の重賞・はまなす賞(3歳・4歳混合)で障害ひと腰クリアから3着に踏ん張った実績もあり、5歳馬同士のここは巻き返しが期待できそう。
 マルニセンプーも昨年4月のすずらん賞1着、今年2月のダイヤモンドダスト賞2着など、同世代限定戦では善戦傾向があり、侮れないところでしょう。

今週の見どころ(6/15~6/17)

2013年6月14日(金)

 6月16日(日)のメインには、旭川記念が組まれています。4月28日に行われたばんえい十勝オッズパーク杯以来となる古馬重賞。登録があった5歳馬4頭がすべて回避したのは残念ですが、それでも楽しみな顔ぶれの10頭が集結しました。ぜひご注目ください。
 6月19日(水)18時から、新橋Gate-Jにて、イベント「ばんえい競馬超集中講座」が実施されます。ばんえい競馬の楽しみ方、予想の仕方などを、矢野吉彦アナウンサー、斎藤修さん、赤見千尋さん、藤本匠騎手がレクチャーします。お近くの方はぜひお越しください。

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 6月15日(土)のメイン第10レースは、層雲峡特別(B1級-1・2組決勝・20:05発走予定)。B1級-1組(8日第11レース)、B1級-2組(9日第9レース)の両予選上位馬による決勝戦です。
 B1級-2組を逃げ切って7カ月ぶりの勝利を挙げたニシキセンプーに期待。今季は降級したこともありますが、惜しいレースを続けています。先行してなかなか勝ちきれませんでしたが、前走、重めの馬場で最後まで踏ん張れたのは収穫でした。やや相手は強化されますが、引き続き好勝負できそうです。
 B1級-1組勢も勝ち馬アローファイターに注目できそう。こちらも逃げ切り勝ちでしたが、5秒1差という余裕が感じられるレースでした。B1級昇級初戦も難なく突破したことで、ここも楽しみが広がります。
 B1級-2組で3着だったコサカコブラは前々走で崩れた障害がしっかり立て直されていました。
 トカチタカラはB1級-1組でもしぶとく4着と12歳ながら元気一杯です。今年2月、3月にはA1級特別勝ちがあるように特別戦のほうが力を発揮しやすいでしょう。

 6月16日(日)のメイン第10レースは、重賞・第44回旭川記念(20:05発走予定)。ばんえい十勝オッズパーク杯の勝ち馬キタノタイショウと、今季3勝、2着1回と絶好調のホクショウダイヤが賞金別定10キロ増で780キロ。ほかの8頭は770キロでの出走です。
 注目はホッカイヒカル。今年3月に重賞・チャンピオンカップを差し切って以降、シーズンを跨いで未勝利ですが、大きく崩れることは少なく堅実に末脚を伸ばしています。特別でも好走していますが、さらに高重量で争われる重賞のほうが走りの安定感が増す印象。昨季はばんえい十勝オッズパーク杯を勝っていたため、このレースにはトップハンデでの出走でしたが、それでも昨季限りで引退したカネサブラック、ナリタボブサップの3着と実力は示していました。賞金ハンデなしの今年こそ勝利の期待が高まります。
 ギンガリュウセイは、今年のばんえい十勝オッズパーク杯で2着。逃げ切り寸前でキタノタイショウの決め手に屈しましたが、その差はコンマ3秒。こちらも昨年10月の重賞・北見記念以降、未勝利ですが、重賞の舞台でなら巻き返しが視野に入ります。
 ばんえい十勝オッズパーク杯へは出走できなかったフクドリですが、今季4、3、4、2着と好調です。重賞では障害にやや不安は残りますが、すんなり越えられれば差し切りが視野に入ります。
 ホクショウダイヤは昨年のこのレースでは賞金別定10キロ増で7着に敗退。昨季も開幕から3勝、2着1回の好成績を挙げての参戦でしたが、800キロ前後になると、わずかな別定重量の増加でも堪えるタイプなのかもしれません。また、キタノタイショウも賞金別定10キロ増となった近2走の走りを見る限り、ここでも強くは推せません。

  6月17日(月)のメイン第10レースは、ゴールドトロフィー(3歳以上選抜・20:00発走予定)。昨季の勝利数上位馬による選抜戦で、A1級からB3級までの9頭立てで争われます。
 注目は、B1級の牝馬ニシキエース。昨年12月を最後に白星から見放されていますが、今季は初戦のばんえい十勝オッズパーク杯4着善戦を皮切りに、その後4戦続けて僅差3着に入っています。障害巧者ぶりは相変わらずですが、差す競馬も覚え、どんな相手でも崩れなくなっている現状を考えれば、軸として信頼できそうです。
 若馬の10キロ減がある4歳が4頭いますが、シーズンを跨いで10戦連続3着以内というホクショウユウキを筆頭に、いずれにも勢いがあり、同世代上位独占という可能性もありそうです。
 このレース連覇を目指すマルモスペシャルは、昨年より格付が上がったこともあり負担重量的にきつく、しかも近走成績も冴えません。しかし、その昨年も前3走6、9、10着から巻き返しており、軽視はできないかもしれません。
 ほか、前走ではしぶとく伸びて、オープン経験馬ホリセンショウと1着同着に持ち込んだテルシゲも楽しみです。

今週の見どころ(6/8~6/10)

2013年6月 7日(金)

 6月8日(土)より、レースによる馬場の砂の摩耗を均等にするため、出走馬が9頭以下の場合、コースの使用方法が変更されます。ご注意ください(詳細はこちら)。
 6月10日(月)のメインには、3歳オープンによるとかちダービーが組まれています。このレースは特別戦で、過去5年では、08年のライデンロックが三冠最終戦のばんえいダービーも制するなど、このレースの連対馬が4頭もばんえいダービーを勝利しています。

 6月8日(土)のメイン第10レースは、ムーンストーン特別(A2級・20:05発走予定)
 障害巧者のクロフネオーザンに期待。前走のB1級-2・3組決勝混合特別でも2着に踏ん張りました。今回自己条件に戻ったA2級で、やや相手強化となりますが、トップハンデから解放されるのは魅力。今年1月にはA2級-1組特別で勝利した実績もあり、ここは勝利で決めてくれるでしょう。
 ウメノタイショウは前回の旭岳特別(A1級混合)は競走除外でしたが、その前の五月雨特別(A1・A2決勝混合)ではオープンからの降級馬ホリセンショウを6秒7も突き放す完勝劇を演じています。今回はA2級同士で戦いやすい相手関係。賞金別定5キロ増とはなりますが、さほど心配はないでしょう。
 旭岳特別を強烈な末脚で差し切ったのがユーファンタジー。破った相手が、今年のばんえい十勝オッズパーク杯3着のインフィニティーだけに価値ある勝利といえます。展開次第の面はありますが、ここも侮れない存在です。
 五月雨特別4着で障害巧者のグランドペガサスも有力。アアモンドヤマトも昇級初戦とはいえ実力的に遜色ありません。

 6月9日(日)のメイン第10レースは、シルバーカップ(オープン混合・20:05発走予定)。オープンの2頭とA1級の8頭が争います。
 A1級のホリセンショウが主役でしょう。今季5戦して1、4、1、2、1着と好調を持続。唯一、馬券外に敗れた今回と同条件の4走前も一旦は2番手に上がり、ゴール寸前でオープン馬2頭に差されましたが、ホクショウダイヤ、フクドリという現役屈指のキレ味を誇る両馬で相手が悪かったとしか言いようがありません。同レースで逃げ切り勝ちを収めたシベチャタイガーはその後精彩を欠いており、ホリセンショウにとって勝機といえます。
 同じくA1級のインフィニティーも今季は4、3、2、3、2着と好調度では負けていません。なかでも2戦目の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯でのキタノタイショウ、ギンガリュウセイと接戦の末、3着というのが際立ちます。ただ近走成績が示すように、今回も差して届かないことも考えられます。
 4歳のオープン馬ニシキエーカンは、2走前のオープン特別では、ホクショウダイヤ、ホッカイヒカルの3着に健闘。4歳春のこの時期に、オープンの一線級とわずか10キロ差で僅差の勝負ができたことは自信につながったはず。引き続き注目したい1頭です。

 6月10日(月)のメイン第10レースには、とかちダービー(3歳オープン・20:00発走予定)が行われます。
 5月13日に行われたとかち皐月賞(3歳オープン)のほぼ再戦といえる組み合わせ。トップハンデながら力強く差し切ったコウシュハウンカイがここも注目を集めそう。第2障害を3番手で越えると、前を行く20キロ軽いマツリダワッショイ(2着)、40キロ軽いアグリナデシコ(4着・今回不出走)をゴール手前20メートルでつかまえて突き放す、強いレースぶりでした。今回はトップハンデから解放されたことも強調材料です。
 3着ダイコクパワーにも引き続き期待できそう。気の悪さをのぞかせる場面もありましたが、いざスイッチが入るとさすがの末脚で追い上げてきました。2歳シーズン後半は勝ち切れないレース続きでしたが、今季は5戦して3勝、3着2回と激しい気性を後半の爆発力に転化できているようです。
 2着だったマツリダワッショイは引き続きハンデが有利なだけに注目。こちらも3戦連続連対中と好調です。
 別路線から参戦のヨシムネがレースを盛り上げそうです。昨年12月の重賞・ヤングチャンピオンシップでは2着(同着)に健闘した実績があり、C級戦とはいえ圧勝続きの3連勝中と目下の勢いも申し分ありません。

今週の見どころ(6/1~6/3)

2013年5月31日(金)

6月1日(土)のメインには、4歳シーズン三冠の第1弾・柏林賞(6月23日)の前哨戦、ライラック賞が組まれています。近3年では、このレースの連対馬が、柏林賞でも必ず1頭連対を果たしており、本番を占う意味でも注目の一戦といえそうです。

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 6月1日(土)のメイン第10レースは、ライラック賞(4歳オープン・20:05発走予定)。柏林賞を目指し、オープンからB2級までの9頭が揃いました。
 注目は唯一のオープン馬ニシキエーカン。2歳シーズン頂上決戦・イレネー記念を圧勝、3歳三冠での4、2、2着という安定した成績に加え、古馬オープン初挑戦の前走では、一騎打ちを演じたホクショウダイヤ、ホッカイヒカルに割って入ろうかという3着と、実力は確かです。近2年のこのレースでは、一昨年はトレジャーハンター、昨年はオイドンがともにトップハンデを克服して勝利しているのも心強い材料。この両馬と比べても、実績的にニシキエーカンが劣る印象はなく、ここも身上の末脚が炸裂するかもしれません。
 メンバー的には、4月29日のすずらん賞(4歳オープン)のほぼ再戦といった感じ。
 ニシキエーカン(2着)に競り勝ち、すずらん賞を制したアサヒリュウセイは、ばんえいダービー馬でここでも有力な存在。馬場が軽くなれば好走の確率が増すでしょう。
 第2障害を早めに降りたものの懸念された詰めの甘さが出てしまった2頭、エビスダイチ(3着)、ワールドピサ(4着)は踏ん張りが利けぱ、当然上位進出への期待が高まります。

 6月2日(日)のメイン第10レースは、オッズパーク賞スタリオンカップ(3歳以上選抜・20:05発走予定)。昨季のリーディングサイヤー(3歳以上部門)上位産駒の通算収得賞金上位馬による選抜戦で、オープン2頭、A1級3頭、A2級2頭、B1級3頭が争います。
 注目はA1級のホリセンショウ(父タケタカラ)。今年2月にはオープン特別を制している実力馬です。オープンの2頭より、10キロ軽いことも考えれば実績的に負けられません。
 A2級のグランドペガサス(父エビスカチドキ)は今季開幕からA2級-2組混合特別、A2級と連勝。その後3戦は勝ちきれませんが、障害のキレは良好で、レースぶりは悪くありません。前走のA1・A2級決勝混合特別では2着ホリセンショウに2秒9差まで迫って4着。流れが向けば、逆転可能でしょう。
 昨季終盤の障害のキレが戻ってくればライトアーム(父コーネルトップ)も侮れないところです。
 5頭いる5歳馬では、牝馬アアモンドマツカゼ(父タケタカラ)に注目。前走の3歳以上牝馬オープン特別では、今回と同じ650キロで第2障害ひと腰クリアから勝ち星を挙げています。今回は牡馬が相手ですが、最軽量ハンデを生かせば粘り込みも考えられます。

  6月3日(月)のメイン第10レースは、ジュノー特別(B1級-2・3組決勝混合・20:00発走予定)。B1級-2組(5月25日第11レース)、B1級-3組混合(27日第9レース)の両予選上位馬による一戦です。
 注目は、今季初戦だったB1級-3組混合で4着(1番人気)スギノハリアー。障害で手間取り、一旦は3番手まで上がったもののゴール前で一杯に。いいところを見せられずに敗れましたが、それでも4着だったのは力のある証といえます。1月にはA1級-1組特別を制している実績もあり、叩き2戦目で勝負勘が戻るであろう今回は巻き返しが期待されます。
 B1級-3組混合で逃げ切り勝ちを収めたクロフネオーザンにも注目。第2回開催(3走前)、第3回開催(2走前)は予選で下位に敗れたため、2走使いの決勝(特別)に出走できませんでしたが、障害巧者だけに特別のほうがさらに実力を発揮しやすいはずです。
 今季7戦してすべて掲示板を確保しているB1級-2組の5着馬ホンベツイチバン、B1級-3組混合で僅差2着のレットダイヤらも有力でしょう。

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