ばんえい十勝の薄暮開催は今週3日間で終了。次週からは昼間開催となります。
12月22日(日)のメインには、3歳三冠の最終戦・ばんえいダービーが組まれています。帯広単独開催となった07年以降、08年のライデンロックと09年のキタノタイショウが二冠馬に輝いていますが、それ以降の近3年と07年は三冠の勝ち馬がすべて違う結果。今年は、一冠目・ばんえい大賞典をコウシュハクィーン、二冠目・ばんえい菊花賞をコウシュハウンカイが勝っています。二冠馬の誕生か、それとも大一番でニュースターが現れるのか。ご期待ください。
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【今週のコース使用方法(出走馬が9頭以下の場合)】
→1コースに最初の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら)
12月21日(土)のメイン第10レースは、ポインセチア特別(B1級-1組・19:05発走予定)。
若馬10キロ減がある4歳勢が優勢。なかでもサカノテツワンに期待します。前走イルミネーションカップ(4歳オープン)では3番人気で6着でしたが、第2障害で仕掛けたのが最後方9番手では仕方のない結果といえます。それまでは先行策から3戦連続で僅差2着に入っていた堅実派。長くいい脚を使えるタイプでもあり、自己条件のB1級なら巻き返し必至でしょう。
エビスダイチはイルミネーションカップで4着でしたが、B1級特別では5戦して2着2回、3、5着各1回と実績上位です。
ヤマノウンカイは、イルミネーションカップの勝ち馬。第2障害を越えすぐ先頭に立つとそのまま押し切りました。障害は巧者ですが、決め手比べになるとやや厳しい印象。連勝するためには展開の助けが必要かもしれません。
4歳以外での注目馬は、前開催のB1級-1組・ターコイズ特別で2、3着のジャングルソング、スギノファントムです。
12月22日(日)のメイン第10レースは、重賞・第42回ばんえいダービー(3歳・19:05発走予定)。牡馬730キロ、牝馬710キロの定量で争われます。
一冠目・ばんえい大賞典、二冠目・ばんえい菊花賞とも2着だったオレノココロが三冠ラストで初タイトルを目指します。700キロのばんえい菊花賞でも、ひと腰で第2障害を切っている障害巧者。その後も2、4、2、1、1着と安定しています。前々走(705キロ)こそ第2障害で両ヒザをつきましたが、すぐに立て直して勝利。前走のB1級-1組特別では、715キロを課せられながら障害ひと腰から逃げ切っています。今回のメンバー中、700キロ超の負担重量で勝ち星があるのはこの馬だけ。しかも前走で体重も1100キロ台に乗っており馬格も十分。逃げ切りへの期待が高まります。
セイコークインは、牝馬ながらばんえい菊花賞(670キロ)で3着の実績があり、その後3走でもすべて第2障害はひと腰で越えています。前走のB2級-1組特別では685キロで3着とはいえ、勝ち馬とはコンマ9秒差で勝ちに等しい内容でした。こちらも障害力を生かして上位進出できそうです。
ばんえい菊花賞馬コウシュハウンカイは、705キロだった前走A1級混合が7着でしたが、障害で崩れたわけではないので心配無用。同世代限定戦であれば巻き返してくるはずです。
ダイコクパワーは、今年7月の3歳・4歳混合重賞・はまなす賞で2着がある実力馬。障害がスムーズであれば、まとめて差し切る末脚を秘めています。
12月23日(祝・月)のメイン第10レースは、ホワイトクリスマス賞(オープン・19:05発走予定)。
完全復活といえるオイドンに注目。世代限定重賞5勝の猛者も、若馬の減量がなくなる5歳シーズンでは善戦止まりが続いていましたが、約5カ月の休養後に変身。叩き2走目のA1級混合で鮮やかに逃げ切って今季初勝利を挙げると、翌週のA1・A2級決勝混合特別では差す競馬でトレジャーハンターを下し2連勝。そのトレジャーハンターが、続くドリームエイジカップ(11月24日)で古馬重賞初制覇を成し遂げたのは記憶に新しいところです。オイドンはドリームエイジカップ4着でしたが、近2走ともトップハンデで1、3着の好成績を残しています。今回は大幅な相手強化となりますが、目下の好調さと最軽量ハンデを生かしたいところです。
ホクショウユウキは、ドリームエイジカップではトップハンデながら1秒0差の2着と力を示しました。ここもハンデは厳しいですが、好勝負必至でしょう。
ホッカイヒカルは、賞金別定10キロ増の前走師走特別(オープン)が2番手から抜け出す楽勝。今回は別定15キロ増となり、ハンデに恵まれた印象はなくなりましたが、前走のレースぶりからは、まだまだ上位争いできそうです。