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今週の見どころ(1/25~1/27)

2014年1月24日(金)

  1月26日(日)のメインには、ばんえいで唯一の古馬牝馬による重賞・ヒロインズカップが組まれています。出走に年齢の上限がなくなった09年以降、一昨年までの4回で、勝ったのは9、9、10、11歳で、2着も10年に4歳が食い込んだ以外すべて8歳以上とベテランが圧倒していましたが、昨年は5歳が勝利。今年も若い世代が勝つのか、それとも古豪が意地を見せるのか。ばんえいの女王決定戦にご注目ください。

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
→1コースに最初の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら

 1月25日(土)のメイン第10レースは、みずがめ座特別(A2級-1組・18:05発走予定)
 ソウクンボーイがA2級-1組特別連勝を狙います。前走のガーネット特別(1月12日)は第2障害3番手からしっかり伸びての快勝。4歳馬は年明けから特別戦での減量が20キロから10キロに減らされていますが、その影響も感じさせない強いレースでした。前走の2、3着馬が、来週の5歳オープン戦へ出走予定で不在のここは、相手関係で断然有利でしょう。
 12月30日に行われたオッズパーク賞ファイナルカップ(A2級-1・2組決勝)で追い比べの末、1着テルシゲ、2着アローファイターの両馬はガーネット特別では5、4着。障害力を生かしてここでも上位進出なるでしょうか。
 3走前にはA1級混合特別で勝利があるトモエエーカン、5走前にはA2級-2組混合特別を制しているレットフジ、近2走のA2級平場戦で3、2着と善戦しているアアモンドヤマトらは決め手上位。障害次第の面があるので、当てにならないところはありますが、実力発揮ならここで勝ち負けになっても不思議ありません。

 1月26日(日)のメイン第10レースは、重賞・第24回ヒロインズカップ(4歳以上牝馬・18:05発走予定)。4歳のナナノチカラが回避し9頭立てとなりました。
 今季ここまでに4歳(3歳)以上牝馬限定の特別戦は、5月のカーネーションカップ、12月のレディースカップと2戦実施され、ともにアアモンドマツカゼが勝利しています。同馬の今季の勝利はこの2勝を含め3勝と、なかなか勝ち切れませんが、近走も障害ではほとんど崩れていません。実績がある牝馬限定戦であれば、巻き返してくる可能性が高そうです。
 ダイリンビューティはカーネーションカップ3着で、レディースカップが2着。こちらも障害巧者で、今季力をつけた1頭といえます。過去2回のこのレースでは5、6着でしたが、今年は上位をうかがう勢いです。
 コマクインはレディースカップ3着馬。障害を越えてのひと踏ん張りが課題ですが、勝ったアアモンドマツカゼから2秒5差であれば善戦といえます。恐らく、今回も先頭で障害を越えるのはこの馬。早めの仕掛けで他馬にプレッシャーをかけ、逃げ切りを狙いたいところです。
 ユーファンタジーは昨年のこのレースの2着馬で、重量実績(前年と同じ760キロ)があるのが強み。障害さえすんなり越えてしまえば、あっさり差し切ってしまうシーンもあるかもしれません。

  1月27日(月)のメイン第10レースは、六花特別(A1級混合・18:05発走予定)。オープン4頭とA1級5頭が争います。
 前開催に行われた山羊座特別(オープン・A1級決勝混合)のほぼ再戦。フジダイビクトリーは、そこで2着に好走。第2障害先頭クリアから、決め手あるニシキエーカンに早々と交わされたものの、連は死守しています。今回、強敵となりそうなA1級のアアモンドヤワラ(山羊座特別3着)、スギノハリアー(同4着)には前走で先着していますが、3頭の差はコンマ3秒+コンマ3秒とわずか。ハンデ差も変わらないだけに、ここも激戦が予想されます。

今週の見どころ(1/18~1/20)

2014年1月17日(金)

 1月19日(日)のメインには、オープンによる睦月特別が組まれています。8頭のメンバー中7頭が正月の帯広記念にも出走しており、再戦ムードが漂いますが、当時とは100キロ以上も負担重量が違うだけに、大敗した馬の巻き返しもあるかもしれません。

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 1月18日(土)のメイン第11レースは、山羊座特別(オープン・A1級決勝混合・18:40発走予定)。オープン-2組混合(1月12日)とA1級(1月13日)の両予選上位馬による一戦です。
 出てくれば人気が予想されたオープン-2組混合予選の勝ち馬オイドンが回避したため混戦模様。同予選で3着だったニシキエーカンに注目します。明け5歳の減量特典は、前開催から平場戦では適用されませんが、特別戦では今季いっぱい10キロ減となります。そのため、予選では2着グランドペガサスより10キロ重かったのが、今回は逆にこちらが5キロ軽くなることで逆転も十分。強豪オイドンも不在なので、勝機がありそうです。
 オープン-2組混合予選5着フジダイビクトリーは前々走でも7着に敗れていますが、ともに展開に泣いた感も。追走で手間取らなければ、巻き返しが可能でしょう。
 A1級予選組では、同レース3着を含め5戦連続3着以内で、末脚切れるスギノハリアーや、障害のキレが戻ってきた同1着アアモンドヤワラらに注目が集まりそうです。

 1月19日(日)のメイン第11レースは、睦月特別(オープン・18:40発走予定)
 1月2日に行われた重賞・帯広記念のほぼ再戦。同レースでは2番人気で8着だったホッカイヒカルが巻き返してきそうです。第2障害で苦戦し、見せ場なく敗れましたが、単に900キロが重かったのでしょう。今季、特別戦では13戦3勝、2、3着各4回など掲示板を外しておらず、ここでは勝ち負け必至といえます。
 キタノタイショウは帯広記念2着でスランプを脱した感があります。ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と昨春に重賞を2勝した実力馬が復活し、ホッカイヒカル以外の有力馬とは、相対的にハンデが有利となれば、久々の勝利も望めそうです。
 アオノレクサスは今開催からオープンに再昇級ですが、前走のばんえい十勝金杯(オープン混合)では逃げ切って、オープンの強豪で断然人気オイドンの追撃を凌いでいます。現在の軽めの馬場も合っており、ここに入っても格負けしません。
 帯広記念3、4着のニュータカラコマホクショウダイヤも特別戦の負担重量のほうが動けるタイプといえます。

  1月20日(月)のメイン第11レースは、大寒特別(B1級-1・2組決勝・18:40発走予定)。B1級-1組(1月11日)、B1級-2組(1月12日)の両予選上位馬による一戦です。
 B1級-2組予選は上位3頭がコンマ8秒差以内に収まる大接戦でしたが、勝ち馬スギノファントムに引き続き注目でしょう。カネサローズ(今回は回避)が逃げ粘るところ、離れた第2障害5番手クリアから鋭い末脚で捕えました。障害4番手から3着に伸びたホンベツイチバンが久々の特別戦となるのに対し、スギノファントムはB1級特別での上位実績が豊富。今回は賞金別定5キロを課せられますが、経験値の高さで連勝を決めそうです。
 B1級-1組予選も1~4着が2秒差以内と、ゴール前は混戦になりました。障害3番手クリアから接戦をモノにしたエビスダイチは、特別戦での明け5歳の10キロ減が生きそう。同4着ヤマノウンカイは明け5歳の減量に加え、予選では同重量だったエビスダイチと今回5キロ差つくのも有利でしょう。

今週の見どころ(1/11~1/13)

2014年1月10日(金)

 今週よりばんえい十勝は、土曜・日曜・月曜の通常開催へと戻ります。引き続き全11レース制で実施されますが、メインは最終の第11レース(18:40発走予定)となりますので、投票の際はご注意ください。

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 1月11日(土)のメイン第11レースは、プロキオン特別(B1級-3組・18:40発走予定)
 ライトアームは、工藤篤騎手に乗替わった前々走で一変。第2障害をひと腰で上がると、決め手あるユーファンタジーを寄せつけずに勝利。続く前走B1級-3組でも障害ひと腰から2着に踏ん張っています。今回のメンバー中、好調度ではこの馬が一番。今回は安部憲二騎手に替わりますが、引き続き上位争いを演じてくれるでしょう。
 メンバー的には、B1級-2組(1月5日)の再戦模様。障害力を生かして2着と上々の走りをみせたコサカコブラが相手筆頭でしょう。同2番人気で6着だったベニインパクトは、障害次第で巻き返しが見込めそう。ここでは、ナンバー1の決め手を誇ります。
 トカチタカラは、出走取消を挟んでB1級-3組で10、10着と不本意な近2走ですが、軽めの馬場もあり、追走に苦労していた感も。前回、特別に出走したとき(昨年8月のB1級-2組)は3着に入っていました。今回、手綱を取る大口泰史騎手とは、昨年6戦して3勝、2着2回、4着1回の好相性。近況を度外視して狙ってみる手もありそうです。

 1月12日(日)のメイン第11レースは、ガーネット特別(A2級-1組・18:40発走予定)。明け5歳重賞・天馬賞を使われたテンカムソウワールドピサを除く8頭は、前開催では新雪特別(1月4日・A2級)に出走していました。
 注目は新雪特別2着のソウクンボーイ。第2障害をひと腰、やや離れた4番手でクリアすると、ウメノタイショウに逃げ切りを許したとはいえ、コンマ6秒差まで追い詰めました。初のA2級特別でこれだけの走りができたのは収穫といえ、ほぼ再戦といえる今回も崩れるシーンは考えにくいものがあります。
 テルシゲは、新雪特別では1番人気で5着。障害を降りた順番のままゴールに入りましたが、差して勝てる馬ではないので、この馬なりの走りはしたのでしょう。前々走のオッズパーク賞ファイナルカップ(A2級-1・2組決勝)では差のない障害2番手からアローファイターとの叩き合いを制しており、先行できれば巻き返しも十分でしょう。
 そのアローファイターは、新雪特別でも4着に入り力を見せており、ここでも障害巧者らしい走りを見せてくれそうです。
 明け5歳のテンカムソウワールドピサもA2級-1組で連対実績があり、争覇圏といえます。

  1月13日(祝・月)のメイン第11レースは、ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:40発走予定)。10頭のメンバー中、重賞・ばんえいオークス(12月1日)の出走馬が7頭いる組み合わせです。
 2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスと、2つの女王タイトルを持つナナノチカラに注目が集まります。同世代限定のオープン特別(重賞)での勝利はこの2勝だけで、ともに定量戦でした。今回は別定重量戦のためトップハンデを課せられますが、障害さえ無難であれば、女王の貫録をみせてくれそう。ばんえいダービー(12月22日)を回避し、オークス以来の実戦ですが、レースを選んで使われているのも好感が持てます。
 ばんえいオークス3着のコウシュハクィーンは、ばんえいダービーで牝馬最先着の5着に好走。女王の座こそナナノチカラに譲っていますが、3歳三冠のばんえい大賞典を制するなど、牡馬に混じり戦ってきた経験値ではこちらのほうが上。ナナノチカラとの20キロ差を生かしたいところでしょう。
 ばんえいオークス2着のセイコークイン、同4着クインフェスタもばんえいダービーを除けば、近走では崩れ知らず。この両馬もハンデ差を生かしてナナノチカラに迫りたいところです。

今週の見どころ(1/1~1/6)

2013年12月31日(火)

 ばんえい十勝の年始開催は、1月1日(祝・水)から6日(月)までの連続6日間。2日(木)には4歳以上による帯広記念、3日(金)には明け5歳による天馬賞と2つの重賞も組まれています。
 2日と4日(金)に帯広全レースの発売が実施される川崎競馬場では、両日とも、「ばんえい十勝初夢駆ける in 川崎2014」というイベントを実施。競馬著名人による予想・トークショーや、ばんえいグッズ等が当たる抽選会などが行われます。お近くの方はぜひお越しください。

今週のコース使用方法出走馬が9頭以下の場合)】
→前半3日間(1/1~3)は通常どおりに1コースから使用
→後半3日間(1/4~6)は10コースに最後の番号の馬が入るように使用(詳細はこちら

※年始開催の発走予定時刻等についてはこちら
帯広競馬場でのイベントはこちら
直営場外発売所でのイベントはこちら

 1月1日(祝・水)のメイン第10レースは、ニューイヤーカップ(B1級-1組・16:40発走予定)
 ミタコトナイは、約1年3カ月の長期休養から昨年11月に復帰して以降、7戦7勝と飛ぶ鳥を落とす勢い。レース内容も、逃げ切りか第2障害2番手クリアからの抜け出しと安定感抜群です。今回がB1昇級初戦で相手関係も未知数なのに加え、初の725キロというのも心配ですが、それで期待したくなる、このところの充実ぶりです。
 そのほかの9頭は近走で対戦経験があり、なかでも、うち8頭が出走していたターコイズ特別(12月9日・B1級-1組)で3着だったスギノファントムに注目できそう。前開催のB1級-1組・ポインセチア特別(12月21日)では6着に敗れていますが、ターコイズ特別と同じ開催では4歳オープン特別を使われていた5頭が参戦し大幅に相手が強化されていました。今開催は、3日に明け5歳重賞・天馬賞が組まれている関係で、ターコイズ特別のほぼ再戦となっており、上位争い必至でしょう。
 ターコイズ特別で2着のジャングルソング、4着のキタノオーロラは抜群の決め手を持っています。ここも障害のタイミング次第で上位進出が見込めそう。同5着レインボーライデンは藤本匠騎手への乗替わりが魅力。特別のほうが成績が安定しているタイプでもあります。
 ターコイズ特別では第2障害で競走中止したコウシュハクィーンですが、前走ばんえいダービー(710キロ)では、まずまずの障害のカカリを見せていました。5キロ軽い705キロとなるここで、巻き返しを期します。

 1月2日(木)のメイン第9レースは、第36回帯広記念(16:10発走予定)。トップハンデ910キロがホクショウダイヤキタノタイショウギンガリュウセイの3頭、900キロがニュータカラコマトレジャーハンターインフィニティーホッカイヒカルの4頭で、残る3頭は890キロでの出走です。
 明け10歳のギンガリュウセイは昨年のこのレースの2着馬。その前回と同様、今年も北見記念で優勝し、その後3戦を経てここへ参戦してきました。今年のメンバー中で、今回と同じ負担重量で連対実績があるのはこの馬だけ。トップハンデとはいえ、最大20キロ差であれば克服可能で、現役屈指の障害力を生かして逃げ切りを狙います。
 ホッカイヒカルも明け10歳となります。過去3回の帯広記念が9、6、6着という成績ですが、今回がこのレースに初出走という馬も4頭いるメンバーに入れば、何度も重量経験があること自体が強み。今季は19戦して3勝、2着6回、3着4回で掲示板を外したのが1回だけと、近年以上に充実のシーズンを送ってきており、状態も良好。過去3回以上の着順が期待できそうです。
 帯広記念初参戦組では、ホリセンショウに注目。詰めの甘さが課題ですが、近走はそれも解消しつつあるよう。前走はA1級混合と恵まれた条件ながら4着でしたが、差してきたことに成長を感じさせます。今回は負担重量、相手関係とも厳しくなりますが、今季もリーディングを独走している鈴木恵介騎手の手綱で上位を目指します。
 北見記念で2、3着だったシベチャタイガーインフィニティーや、昨年と同様、軽めの馬場になるようならクロフネオーザンにも警戒が必要でしょう。

 1月3日(金)のメイン第10レースは、4歳シーズン三冠の最終戦・第7回天馬賞(5歳・16:45発走予定)。牡馬760キロ、牝馬740キロの定量で争われます。
 ホクショウユウキが、一冠目・柏林賞、二冠目・銀河賞に続きここも勝ち、三冠馬となる可能性が高そうです。3走前の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)でもトップハンデ780キロを課せられながら2着に入っている実力を考えれば、当時より20キロ軽く、さらに世代限定であるここでは負けられません。
 相手も同じくオープン格付のニシキエーカン。一冠目、二冠目ともトップハンデで2、6着でしたが、ドリームエイジカップではホクショウユウキより30キロ軽い750キロで5着だったので、さすがに逆転は厳しそう。とはいえ、同世代同士で、負担重量差がつかない今回、なんとか連対は確保したいところです。
 前哨戦のイルミネーションカップ(12月16日・4歳オープン)は、勝ったヤマノウンカイから、2着ワールドピサ、3着アサヒリュウセイまでが最大1秒8という僅差での決着でしたが、離れた障害3番手から末脚を伸ばしてきたアサヒリュウセイが一番強いレースぶりでした。この世代のダービー馬でもあり、侮れません。
 ここまでの二冠が3、2着と安定している障害巧者のテンカムソウや、二冠ともに5着のワールドピサは、イルミネーションカップ2着を含め6戦連続連対中と地力強化しており馬券絡みも期待されます。

  1月4日(土)のメイン第10レースは、新雪特別(A2級・16:40発走予定)
 12月30日に行われたオッズパーク賞ファイナルカップ(A2級-1・2組決勝)組が5頭いますが、注目したいのは前走ばんえいダービーで2着に好走したソウクンボーイ。明け4歳は、特別戦での若馬の減量が今開催より20キロから10キロに減らされており、この馬以外の9頭がすべて6歳以上というここに入ると不利な感は否めません。ですが、ソウクンボーイは、ばんえいダービーでは730キロで第2障害をひと腰で切っており、今回は5キロ減の725キロでの出走。A2級での初戦が特別と厳しいですが、いきなり勝ち負けが望めそうです。
 ファイナルカップは、第2障害を先頭でほぼ同時にクリアした2頭の一騎打ちとなり、テルシゲアローファイターに1秒7差で勝利。特にテルシゲにとって、特別戦ながら詰めの甘さも見せずに押し切ったのは収穫といえ、賞金別定5キロ増となるここでも好走できれば今後が楽しみになります。アローファイターは明け10歳となりますが、障害巧者ぶりは相変わらず。今回も上位進出が狙えそうです。
 牝馬ダイリンビューティは、昨年8月以降、特別戦ではすべて掲示板を確保。ファイナルカップでも第2障害をひと腰で越える好内容の5着でした。主戦の藤本匠騎手に戻るここでも、当然見せ場以上が期待できそうです。

  1月5日(日)のメイン第10レースは、ばんえい十勝金杯(オープン混合・17:05発走予定)。オープン5頭、A1級4頭が出走します。
 フジダイビクトリーは、前走オリオン特別(A1級混合)で逃げ切って勝利。懸念される詰めの甘さも見せておらず、よほど状態がいいのでしょう。今回は相手強化となりますが、引き続き好勝負が期待できそうです。
 オイドンは、前走では定量500キロでの特別・地吹雪賞を使われて1着。フジダイビクトリーとは夏以降に特別戦で2度対戦し、ともに同重量で、11月4日のオープン混合特別で1秒6差、11月18日のA1・A2級決勝混合特別で1秒2差の接戦を演じています。今回はこちらが5キロ重くなりますが、2連勝中と好調なだけに、互角の勝負が可能でしょう。
 2頭に割って入るとしたら、地吹雪賞で5着だったアオノレクサスとオリオン特別2着のスギノハリアー。ともにスピードタイプで、降雪の影響が残る馬場だったシリウス特別(12月14日)では、断然人気のオイドン(3着)をしりぞけ、ワンツーを決めています。

  1月6日(月)のメイン第10レースは、カシオペア特別(A1級混合・17:05発走予定)。A1級7頭、A2級2頭により争われます。
 注目はA1級のアアモンドマツカゼ。2走前のレディースカップ(4歳以上牝馬選抜)ではトップハンデを課せられながら、第2障害2番手クリアから勝利を収めています。障害巧者で、長くいい脚も使えるタイプ。前半の位置取り次第という面があるので、全幅の信頼は置きにくいですが、追走に手こずらなければ、このメンバーであれば勝っても不思議ありません。
 相手筆頭もA1級の牝馬コマクイン。レディースカップでは第2障害を先頭で越えましたが、踏ん張りきれず3着でした。8戦連続して5着以内も、勝ち星は前々走A2級-2組混合のみと勝ち切れませんが、障害にはほとん不安がないタイプでもあり、ここも逃げ切りを狙ってくるでしょう。
 A2級の2頭はともに有力。トモエエーカンは、12月30日のオッズパーク賞ファイナルカップ(A2級-1・2組決勝)で4着(7番人気)と善戦。同レースでわずかコンマ2秒先着され3着だったキンノカミ、同6着アアモンドヤワラ(ともに今開催からA1に昇級)の両馬がA1級との混合特別で勝利があったことを考えると、トモエエーカンがここで通用する余地は十分といえます。もちろん、昇級でクラス別定10キロ増になったとはいえ、キンノカミアアモンドヤワラにも引き続き注目でしょう。
 今開催からA2へ昇級したキタノダイチは、近4走がすべて障害ひと腰から1、2、1、1着の快進撃。障害に安定感が出て、大きな変わり身を見せています。

今週の見どころ(12/28~12/30)

2013年12月27日(金)

 今週からばんえい十勝は昼間開催へ。年末年始は、12月28日(土)~30日(月)、1月1日(祝・水)~6日(月)の変則開催となっており、競馬場の開門、レースの発走予定時刻が日によって異なりますのでご注意ください(詳しくはこちら)。
 12月30日(月)のメインには、2歳産駒特別選抜による重賞・ヤングチャンピオンシップが組まれています。南北海道、北央、北見、釧路、十勝の各産地別特別での上位馬のみが出走できるレース。今年の2歳世代で、最多となる8勝を挙げているのが南北海道産駒特別1着のハクタイホウ。過去このレース(ヤングクラウンズカップ時代も含め)で、南北海道産駒特別組が勝利したことはなく(2着もなし)、快挙達成なるか注目を集めそうです。

大井競馬場で行われる「ばんえい十勝 in 大井」(12/29・30)についてはこちら

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 12月28日(土)のメイン第10レースは、オリオン特別(A1級混合・17:20発走予定)。オープン3頭とA1級7頭が争います。
 フジダイビクトリーに注目。今季は開幕からオープン格付で、前々走までに4度の連対がありますが、オープン混合かA1級混合戦でのものでした。前走はオープンの師走特別で、ホッカイヒカルにこそ差されたものの、第2障害先頭クリアから2着とオープン特別で初の連対を果たし、地力強化を印象づけました。今回は実績十分の混合戦だけに主役は譲れません。
 A1級のアサヒリュウセイは近5走が3勝、3着2回と絶好調。障害への不安も見せておらず、オープン馬が相手のここでも好走できれば自信につながりそう。今回も軽めの馬場が見込まれることも有利に働きそうです。
 同じくA1級のホリセンショウは、近4走では2、3、4、10着という成績。前走大敗の原因は前日の降雪で軽めの馬場になったことが大きそう。今回も軽めの馬場になりそうなのは不安ですが、鈴木恵介騎手を配し巻き返しを期します。
 オープンのニシキエーカンや、A1級のグランドペガサスも障害のカカリひとつで上位進出が見込めるでしょう。

 12月29日(日)のメイン第10レースは、地吹雪賞(3歳以上選抜・17:20発走予定)。定量500キロ(3歳20キロ減、牝馬20キロ減)で争われるスピード決戦です。
 同条件特別で4戦3勝、2着1回というオイドンが登場。昨年3月のスピードスター賞では47秒6(馬場水分1.7%)という破格のタイムで逃げ切っています。
 フクドリは、昨年3月のスピードスター賞4着馬ですが、1~3着はいずれも490キロとハンデが有利。この馬の500キロで51秒1というタイムも見事なものでした。今年2月のスピードスター賞でも、オイドン(2着)と10キロ差で2秒0差の接戦を演じており、同重量500キロで臨める今回は一騎打ちの様相です。
 アオノレクサスコマクインサカエキングらも同条件で馬券に絡んだ実績があり、侮れないところです。

  12月30日(月)のメイン第10レースは、重賞・第15回ヤングチャンピオンシップ(2歳産駒特別選抜・17:20発走予定)
 2歳シーズン三冠の第2弾で、南北海道、北央、北見、釧路、十勝の各産駒別特別の上位馬による一戦。南北海道産駒特別の勝ち馬ハクタイホウが別定20キロ増の610キロ、十勝産駒特別1着ホクショウマサル、釧路産駒特別1着コウシュハドン、北見産駒特別1着オオゾラシンスケが10キロ増の600キロでの出走です。
 ホクショウマサルに期待します。十勝産駒特別(11月24日)は、出走全馬が賞金別定重量を課せられているというハイレベルなメンバー構成で、そこを勝ったというだけで十分評価が可能。今季最初の2歳牡馬オープン特別・青雲賞を制した実績もあります。一冠目・ナナカマド賞(10月13日)は4着でしたが、1、2着馬は十勝産駒特別で4、7着と敗れたためここには不在。テンに遅く勝ち切れない面がありましたが、近3走では先行して1、1、2着と成長もみせています。
 ハクタイホウは、目下世代最多の8勝を挙げている実力馬。南北海道産駒特別(11月10日)では圧巻の逃げ切り勝ちを収めていますが、相手関係を考えれば当然といったところ。ナナカマド賞では3着で、今回と同じ10キロ差でホクショウマサル(4着)に先着しています。実績どおりであれば、ここでも上位争い必至でしょう。
 北見産駒特別の勝ち馬オオゾラシンスケは、ナナカマド賞では7着も、障害はスムーズでした。前走2歳A級-1組は8着と案外でしたが、巻き返してくる可能性はありそう。
 釧路産駒特別を制したコウシュハドンは、2歳A級-1組で2勝していますが、それぞれ、ナナカマド賞、十勝産駒特別と同じ開催に組まれていた相手に恵まれたレースでの勝ち星。額面どおりには受け取りにくいところです。
 別定重量の加増がない6頭では、十勝産駒特別2着ブラックニセイに注目。北央産駒特別1着ソウテンブルーはここに入ると厳しい印象です。

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